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宝塚花組「冬霞の巴里」DC [観劇感想(宝塚)]

宝塚花組「冬霞の巴里」DC
2022年3月31日(木)13時 梅田ドラマシティ 10列上手


花組の永久輝さんの主演作、見に行くことが出来ました。

暗いし、重いし、含蓄に富んだ台詞の応酬があるから頭使わないと分からなくなるし、ストーリー展開が宝塚っぽくないですが、それでも「良かった」と思う。
頭からっぽで楽しく笑える作品も好きだけど、いろいろ考えさせられ心揺さぶられる作品も大好き。本作は後者。
「完全なる悪人はいない」というお話で、いろいろ考えさせられますね。

永久輝さんはポスターから素敵でしたが、あのままの姿で本当に憂いを秘めた苦悩が素敵な美青年。やっぱりお芝居上手いです。アウトローの聖乃さんが凄い。過去見たことのない聖乃さんだけど、今まで見た聖乃さんで一番素敵だった。そして飛龍さん。安定の上手さ。専科さんですか?というくらい。専科のお二人もびっくりしたけどさすがです。
ヒロインとして姉の星空さん。声が可愛いけどお芝居はお姉さんに見える上手さ。宝塚ならヒロインでもおかしくない役が愛蘭さん。復讐の女神の3人の凄み、中でも歌担当の咲乃さんの美声。花娘さん歌も上手いし奥が深いわ~と思ったのでした。

ネタバレあります。見てない方は、見てからどうぞ。

202203花冬霞のパリ.jpg


Fantasmagorie
『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』
作・演出/指田 珠子


もともとはギリシャ神話なんですよね。古典的ながらも現代に通じる物語になっている。人類普遍のテーマなのでしょう。理不尽が罷り通るご都合主義的なところがなく仕上げているから。主人公や周りの人々の苦しみ、なぜ悩み葛藤するのかがよく分かるから。皆ちゃんと感じて考え行動しているから。だから名作の条件を揃えている作品。出演者の演技力の高さもあって、名作と呼ばれるのではと思ったのでした。

オクターヴは冒頭初登場から殺された父の復讐を誓って、行動している。擬態をしながら心の中では父の復讐に一直線に熱い。だが、復讐する対象に対峙する過程で、父を知る人から得る証言はすべて父を非難するものばかり。父は、オクターヴとアンブル姉弟以外の全員から「死ね!」と憎まれている悪人であることが語られていく。でも幼い2人にとっては優しい良い父だった、だから二人は復讐のために行動している。父の違う面、自分が知らない面を知ってしまい、その後どう行動していくのか・・?今までの人生観がひっくり返る、いえ二つの相反する価値観に迫られるという、究極のテーマですよ。

つまるところ、「絶対的な悪い人」は居ないのですよね。立場が変われば、見方が変われば、悪人とも善人ともいわれる(たまには人間と呼べないクズもいるが、それは除いて人間の話をする)。まあ人間なら誰でもそうですよね。そのレベル感や善悪の比率が違うだけで。一方的な見方をして決めつけてはいけない。人によって正義は異なるのだから。人間は、世の中はそんな単純な構成ではないのだから。そしてそれは犯罪の量刑とは単純に一致しない。そこに気付かされる物語と言っていい。今このご時世で見るにはピッタリの、すごく深いテーマです。


<ヴァレリー・ファミリー>
オクターヴ(永久輝 せあ)
パリへやってきた新聞記者(芸能欄担当)。父に可愛がられていたが、その父が母と叔父の共謀によって殺されたと信じ、田舎の寄宿学校に追いやられたこともあり復讐のために生きている。新聞記者となって巴里に戻ってくるところから、物語がスタートする。
冒頭、彼は復讐は正しいこと、父を謀殺した悪人たちを許せないと信じている。それが、話が進むにつれ、父の過去が暴かれて行くのだ(というか今まで誰も教えてくれなかったのね)。忘れていたもう一人の姉の衝撃の事実も知る。途中、人生をかけて復讐を誓う自分とは対照的な弟ミッシェルへの嫉妬や、その婚約者の明るいエルミーヌに惹かれたりするけれど。
普通の宝塚の物語なら、エルミーヌはオクターヴの心を癒し(これは実行していた)、彼に惹かれ、葛藤と諍いののちミシェルは本当の愛を見つけた彼女を思って身を引き、オクターヴは復讐の愚かさを知って思い止まりエルミーヌと結ばれる・・・んじゃないかなと思う。
そうならない結末に、指田先生の本気を見た。オクターヴはエルミーヌに癒されるほど甘くなかった。二人に甘い感情が流れた気配はあったけど、エルミーヌは悩まず、オクターヴの苦悩には関与できなかった。この場面(ラストのクライマックス)のオクターヴは、例えは変ですが『レ・ミゼラブル』のジャベール刑事が自殺する理由と同じ状況だと思うのですよね。絶対の悪人というものは存在しない、悪人も聖人になれる。そう悟ったジャベールが生きていけなかったのと同じ。それにオクターヴは関係のない3人の命も奪っている(この時から少しずつ崩壊していってたよね。冷静になったら自分も「誰か」に復讐される立場になったって気づくでしょ。信じてきたものをひっくり返す矛盾に。必死に気づかないようにしていたけど)。
オクターヴの心が崩壊するのを防いだのは、姉アンブルの存在。彼女がいたからオクターヴは死を選ばずに済んだ。アンブルが一緒にいてくれるから、生きられる。この後も二人は、「姉と弟として」二人きりで二人だけで二人の完結した世界を生きていくと思う。傍目には仲のいい穏やかで人当たりの良い姉弟として、他者を決して二人の世界に入れないようにして、精神的には閉じた世界で生きていくのだと思った。

永久輝さん、美形。あの憂いのある美青年という髪型が凄く似合っていて美しい。衣装がすべてお似合い。この時代の衣装は華麗ですわ。歌も凄く良かったし、お芝居が凄い深い。苦悩のお芝居、なんだか望海さんを思い出す。そして私はなぜか『ブラック・ジャック』の未涼さんのお芝居を思い出してしまった。自分でもなぜかはわからぬ。ま、花組と雪組の良いところを受け継いでいるからなのでしょう。

アンブル(星空 美咲)
オクターヴの姉で歌姫としてパリの劇場に出ている。弟が上京(?)してきて、同じ下宿に来てから復讐がスタートするのですね。先にパリに来ていろいろ情報を集めているっぽい。弟と二人で遠い寄宿学校に入れられたみたいなので、二人の関係はとても濃くて深い。冒頭の、姉弟げんか風の会話にそれが感じられた。
アンブルは、姉イネスのことをどのくらい知ってたのかな?と思う。弟ほど復讐に熱心ではないような感じで。弟が一途だから彼女も復讐を誓ったような感じ。弟がいなければ悔しくは思っただろうけど復讐しなかったのじゃないかな。アンブルは心から弟を愛しているのがわかる。二人きりの家族だから。家を出されて弟と二人だけで生きてきた時間に、二人の間で復讐への想いが強まり純化されていったのかなと思う。逆に言えば、なぜアンブルも家を出されたのかがわからない。クロエにとっては実の娘なのに手放すとは。家を出される弟について行ったのかもしれないね。子供時代の場面でも、いつもアンブルがオクターヴを守っている。そのまま大人になってもずっと。
良い求婚者が現れ、アンブルも少し心が揺れていたように見えた。自分の人生を生きるべきか?と。でも結局は弟の心を守るためにすべてを捨てて、二人の世界を生きることにした。その選択も、彼女の人生も壮絶ですよね・・。あのクライマックスの場面、壊れかけるオクターヴを見るアンブル、星空さんの表情が凄く語っていた。もっとアップで見たいので中継に期待。
星空さん、まだまだ若いと思うけどすごく上手い。声が可愛らしいので妹に見えるけど、お芝居はしっかり姉。ちゃんと姉に見える表情や行動だ(美青年の弟と童顔の可愛い姉と思えば)。可愛いし歌えるし、この演技力。いつでもトップ娘役になれそうな方ですね。


ギョーム(飛龍 つかさ)
オクターヴの叔父(父の弟)で今は義父。警視総監だそうな。オクターヴが復讐の対象としている一番の人。主人公からすれば明らかな敵。倒す対象。ただ外観は叔父で義父なので、取り繕っているが、冷えた会話の裏の意味がなかなかに深い。(この家族の会話、本当に言葉の裏の意味が大きすぎて、ついていくのが大変だ。)
主人公オクターヴから見て絶対的な悪人という立場なのですが、実は違うのですね。時々挟まれる回想シーン、生きているときの兄オーギュストと弟ギョームの会話を聞くと、もう完全に兄が悪人で弟が抑圧された被害者という関係。この兄弟は殺伐としてます。ギョームからすれば、兄を殺さなければ自分も破滅する!と思っても無理はない。彼だけの話なら耐えたと思う。だけど義姉クロエやその娘イネスのことがあって行動に移したのだと感じた。この辺りが全部語られる。もちろんギョームにも迷いも葛藤も後悔もあり、一人の弱い人間なのを感じる。飛龍さんの芝居が上手いから、オクターヴの精神が崩壊するのが理解できる。
とにかく超重要人物で、専科さんかというほどのお芝居で物語を深く見せてくれました。本当に専科の(しかも男役の)奥様と組んでちゃんと相応の夫婦に見えましたし。さすが飛龍さんです。組に一人こういう方がいると、芝居の幅が広まっていいですよね。


クロエ(紫門 ゆりや)
オクターヴの母。イネスとアンブルの実母、オーギュストとギョームの妻。最後に明かされるけど、オクターヴの実母ではなく、前夫との間の二人の娘を連れてオーギュストと結婚した。オクターヴはオーギュストと愛人の子(愛人は全く出てこず。オクターヴはクロエを実母だと信じている)。最初から「母は僕には冷たかった、父だけが可愛がってくれた」とオクターヴが語っているので、伏線はある。ミッシェルの実母ではあるので、最初の結婚はかなり早い年齢だったのでしょう。
この人も激動の人生です。3度の結婚もだけど、娘の一人を亡くし次の娘を手放し、育てたなさぬ仲の息子に恨まれ、最後の息子だけが愛情深く育てられた。ミッシェルを見ていると、最初から良い夫に恵まれていたら、愛情深く子供たちを育てた良いお母さんだったのではないかと思われる。彼女が夫オーギュストに我慢ならないと切れたのは、イネスの件でしょうね。それで同じく我慢を重ねていた義弟ギョームと共謀して実行したと。この夫婦も同志から始まり、共犯から愛情深い夫婦へと変化したのかなと思った(ラストシーンを見てると)。長女イネスへの愛情から二女のアンブルを捨ててしまったのが少し疑問ですが、想いが凝縮して視野狭窄に陥っているとそういうこともあるのよと思う。
予備知識なしで見たので、最初驚きました。紫門さんいつ女役に・・・?すごい美女なんだけど声が男のままなので少々違和感あり。長身で迫力のお母さまでした。

ミッシェル(希波 らいと)
配役表では、【オクターヴの義理の弟】とあり、異父弟なのに~と思っていた。でも義弟であってた。愛情深く育てられ、両親を尊敬するまじめで優しい好青年。屈折したオクターヴが嫉妬するほどの好青年。恋人のエルミーヌが兄オクターヴを構いまくるのにも気にしないし、心も広い(というより邪心が無いのね)。この人がいるから、この子を育てた両親がいい人なのかなと思える。(いや鈍感なだけでも純粋に育つかもしれないが、ここは良い両親という設定だろう)
最後の最後まで兄を心配している。そのことがまたオクターヴを歪めて追い詰めていくような気がした。
希波さん、さわやか好青年でした。背が高くてかっこいいね。姉弟4人全然似てない(当然だ:笑)

オーギュスト(和海 しょう)
オクターヴの父で物語の最初から故人。彼が殺されたところが物語の起点。でも最後まで見ると、自業自得で悪党なのに脇が甘かったのね、と言ってしまいたくなる人物。回想場面は、妻や弟に極悪非道な場面も幼い姉弟に優しい父の場面もある。表情が全然違う。人は多面性があるんだって分かりやすく示してくれた。
血が飛び散ったような白い衣装で、舞台を歩いていくだけというシーンが多く。それだけでもかなりインパクトがある。復讐の女神たちも同じようなテイストの衣装で、意味があるなあと思ったのでした。


イネス(琴美 くらら
アンブルの姉で故人。回想シーンでのオクターヴのお誕生日に出てきて、重要なセリフを言う。アンブルとオクターヴは年が近そう(1~2歳くらい?)だけど、イネスはちょっと年上のお姉さん。寄宿学校にいたのね。恋人がいて、継父オーギュストに結婚を反対されたような話があったような(おぼろげ)で、自殺。クロエによればオーギュストに殺されたようなものとのこと。
白いワンピース姿の若い娘の姿でずっと出てきて、最初はどういう人かわからなかった。後半やっとわかった。この子も可愛い。お母さんが美人だから姉妹も美人ね。イネスも主要な役に載ってもいいのにね。

少年 オクターヴ (初音 夢)
少女 アンブル(湖春 ひめ花)
回想シーンは白い衣装。子供時代の二人は明らかに姉と弟に見える。弟は明るく元気で、普通に育っていればミッシェル(よりはやんちゃだろうが)みたいに善良な青年に育っただろうと思える。この時代からアンブルが健気にお姉さんしていて可愛い。こんな幼少期から「この世に二人っきり」という雰囲気があるのが凄い。

<ファミリーの周りの方>
エルミーヌ・グランジュ(愛蘭 みこ)
ミッシェルの婚約者。ほとんど家族。良いおうちのお嬢さんで、愛情深く可愛くて純粋。お嬢様な鈍感力もあり、屈折美青年オクターヴにぐいぐい押して行く。オクターヴもそれが嬉しそう。お互いに良い雰囲気になっていく。で普通は、同じく良い子の純粋青年ミッシェルより、陰のあるオクターヴに惹かれて恋の三角関係になりそうなんだけど、本作ではならない。三角関係になれば「ヒロイン」だよねーと思った役。主要な役(衣装写真)に載らないのが不思議なほどの大役でしょう。可愛くて歌も良かったです。


フェロー男爵夫人(春妃 うらら)&フェロー男爵(和 礼彩)
家族の昼食会に出席している夫婦。あのファミリーとどういう関係かわからなかった。奥様が解説っぽい話をしてくれるので、なんか色々分かったなあ~。特に役割はないけど。

カジミール・ブノワ(峰果 とわ)
オーギュストの部下で、殺害実行犯。アンブルのお店でアンブルに転がされている風。だからオクターヴに復讐されるのを察知して、未然に防ごうとして失敗。そういえば彼とチンピラ3名の死体の始末は誰がしたんだろう?謎だ(ヴァランタン?意外にいい人なのか?)
彼もオーギュストに裏の仕事とかさせられて、我慢させられてたんでしょうね。ブノワはオクターヴに復讐された唯一の人。でも復讐を果たしても全く心が晴れない様子が描かれていて、ブノワの存在が死後に効果的に発揮されていました。


<下宿の人々>
ヴァランタン(聖乃 あすか)
影のある荒んだアナーキスト。主義主張のために爆弾事件を起こしている様子。でもシルヴァンほど主義主張に真剣ではない。世の中を皮肉に見ている刺々しい雰囲気を纏う。オクターヴにも最初から絡みまくる。彼の復讐の対象は、直接的には警視総監になったギョームだったけれど、間接的には世の中全部だったのかなと思う。最後の場面の緊迫感が素晴らしかった。芝居も良かったわ。
聖乃さんがこういう切れた役をするのを初めて見た。素晴らしく似合う。カッコいい。この役でファンが増えるのでは?と思えるほど。ノーブルでまじめな王子様も似合うけど、こういうニヒルなアウトローも似合う。独特の凄いメイクが似合うとはほんとに美形なんですね。ちょっと足とかスラリと絞られたような気もするし、かっこよかった。


学生 シルヴァン (侑輝 大弥)
純粋にアナーキズムを信望する学生。爆弾にも信念を感じる。過激な発言が多い。純粋に活動して逮捕されてしまった。熱い人でしたね。


ジャコブ爺(一樹 千尋)
下宿にいる謎の老人。もう浮浪者にしか見えない。すごいメイクだし衣装だし。もとはオクターヴの家の主治医。オーギュストに苦しめられ失職させられ、いろいろ大切なものを失った様子。オクターヴに真実を話してあげる人物。だが語り口が絶妙。さすが一樹さんというセリフ回し。穿ってみれば、オクターヴを使ってあの家に復讐したのでは?と思えるほど。最後に「復讐とはこうやるのだよ」なんて言われたら巧妙すぎて倒れそうだ(そういうセリフは無かった。邪推だった)

女将 サラ・ルナール(美風 舞良)
訳ありでも貧乏人でもなんでも下宿させてあげる肝っ玉母さん風の下宿の主人。明るく懐が大きい人だ。

踊り子 テレーズ (朝葉 ことの)
アンブルと同じ劇場に立つ踊り子。同じ下宿にいるが一人服装が綺麗なので、ちゃんと稼いでいる様子。オクターヴにいろいろ教えてあげる明るい子。この子も女将と同じで、訳ありを黙って受け入れてあげる懐の大きいタイプの女性ですね。声が明瞭で聞きやすい。

新聞売り シャルル(美空 真瑠)
ヴァランタンのことを「兄貴」と呼んで慕っている。本当の兄弟ではなさそうだけど。ちゃんと稼いでいるみたい。子供だけど世の中を斜めに見て大人ぶっている風も。『レ・ミゼラブル』のガブローシュみたいな感じかな。
説明の大事なセリフをいっぱい言ってくれるのだけど、私には聞き取りにくくて参った。声を張り上げると濁るタイプなのかも。

<その他関係者>
座長 ルネ・フィリドール (高峰 潤)
賑やかしのようだが、絶妙に邪魔したりする。派手な衣装で目立ちますね。

記者 モーリス(海叶 あさひ)
オクターヴの同僚。意外に大きな仕事をする。モブではなかった。彼は人生を成功させるために、どんな手段でも取る根性がありそうだ。

求婚者 ムッシュ・ボヌール(青騎 司)
アンブルに求婚する好青年(らしい)。劇団の座長にも勧められて、弟の心も揺れているのを知ってアンブルも揺れるきっかけを作る人。


<復讐の女神>
エリーニュス ティーシポネー(咲乃 深音)
エリーニュス アレークトー(芹尚 英)
エリーニュス メガイラ(三空 凜花

最初から最後までずっと出ている3人の復讐の女神たち。といってもアレークトーは男役のような衣装です。ティーシポネーが歌うのですが、素晴らしい美声。さすが!のエトワールさんの声ですね。3人があらゆる場面に効果的に出てきている。3人が出ている場面は、オクターヴが復讐を考えている場面。いない場面は復讐が揺らいでいる場面、なのかなと思った。でも一度ではわからない。
3人は蒼い髪で白いメイクで、基本は血の飛び散った感じの衣装で、独特。どんな衣装になってもすぐわかる。すごく効果的でした。


というわけで、大変語ってしまいましたが、そういう作品。上田久美子先生デビュー作「月雲の皇子」を見たときのような衝撃ですね。たまにはこういう作品に出合いたいです。本公演ではなく、別箱の長い時間のお芝居でね。



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