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新歌舞伎座「氷川きよし特別公演2022~ケイト・シモンの舞踏会/コンサート」 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「氷川きよし特別公演2022~ケイト・シモンの舞踏会/コンサート」
2022年7月31日(日)11時 2階5列上手


氷川きよしさんのこの公演は、あのオスカル様風のポスターに惹かれ、行きたい!と思って。
いろいろ頑張りチケットが手に入ったので、あのポスターで宝塚ファンの友人を誘って行ってきました。

凄い良かった。歌が上手いのは知ってたけど、2幕のオンステージの歌のうまさの半端なさ。最初は正統派演歌から始まり、アンコール後はロックやポップス系。こちらの方が断然いい!声量の巨大さと声の良さはそのままに、歌い方も声も全然違うのよ、素晴らしい。
あとはファッションショーのようなお芝居の衣装の数々。突っ込みどころは満載なれど、それなりに楽しかったお芝居。
大満足で、帰宅。劇場でもらったチラシにはアンコール後の曲が書いてあり、早速ダウンロードしました。演歌以外が素晴らしく好みの歌声で、この素晴らしさをもっと若い人に知ってほしい。(私も若くないけど、劇場は私の親世代が主流だったから。20~30代にも絶対にファンが増えると思うわ~)

軽い気持ちで付いてきてくれた友人も私も、なんか熱い氷川君ファンになって帰ってきました。

202207氷川きよし.jpg

「氷川きよし特別公演」2022
第1部 ケイト・シモンの舞踏会~時間旅行でボンジュール
作:堤泰之

ファミマでバイトする青年しもんけいと君(ファミマは協賛?)、母が病気で入院中でバイト先に電話がかかって病院に。母は・・・という展開から、時間を戻したい!と砂時計を逆さにすると、そこは1788年の巴里!
なぜかケイト・シモンは女性となって(ここは謎)、革命前夜のパリの貴族ブルボン公爵家と革命家たちとの間で、いろいろ変装して大活躍。やがては、フランス屈指の製薬会社となるヌガー家に未来を変え、現代を変える。
いや~ストーリーは単純でありがちで先が読めるけど、それぞれの場面が楽しい。ファンのおばあちゃんたちの笑いの沸点がよく分からなかったけど、私も楽しくて笑える場面が結構多かった。

氷川さんの数々のお衣装。
タイムスリップしてすぐに革命家の溜まり場(カフェ)でジャンヌダルク、ブルボン公爵邸で教育係のババロア夫人(老婆)、公爵家の近衛(『ベルサイユのばら』オスカル様?)、革命家の計画に加わる謎の紳士アルセーヌ・ルパン(『エリザベート』ハンガリーの革命家との出会い場面のトート閣下みたい)、公爵令嬢ショコラの影武者(お姫様いや女王様)。
いやその変装の麗しいこと。個人的に、怪盗紳士ルパンのマントにシルクハット、片眼鏡というのが素晴らしくカッコよくて、もう少しお年を召したらぜひアルセーヌ・ルパンの物語をやってほしいと切に願う。今回は女王様のような白いドレスが見事。これ着たかったのね~って思った。傍に控える近衛(オスカル)衣装のお嬢様・彩輝なおさんは本領発揮でした。やっぱりドレスよりこの衣装のほうが美しくて凛々しいわ。さすが元トップスター、かっこいい。氷川さんにもオスカル様の時は、彩輝さんレベルの濃い目のお化粧をして欲しいところ。やっぱりドレスや近衛隊長の制服は濃い目の衣装が映えると思う。

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公爵令嬢ショコラお嬢様役の彩輝なおさん。まあ久しぶり!76期だから結構なお年のはずだけど(今のトップは95期)、可愛らしい声を出してお嬢様をしていた。近衛の衣装の時に見たらスタイルも素晴らしいままを維持。現役ジェンヌ時代は「女っぽいなあ」と思っていたけれど、今日見たらかなり凛々しかった。さすがですね。

もう一人わかるのが愛原実花さん。公爵の押しかけ愛人の悪役エクレア嬢。子持ちの母でしたがスタイル抜群。これ酢姿も様になるし、やっぱりドレス裁きが上手いなあ。

元宝塚の方はすぐわかる。その他の方。プログラム買わなかったので違ったらごめん。
ブルボン公爵役の西寄ひがしさん。2部の司会もされていた。司会が本業だそうだけど、縦横の長さが同じという気弱で善良なブルボン公爵のお芝居も良かった。
令嬢の婚約者(候補)のヌガー伯爵?はWキャストで私が見たのは星田英利さん。なんか憎めなくて可愛くて、ギャグが凝っててグレードアップするギャグに、私もじわじわと笑わせてもらいました。
令嬢の恋人で革命家のバイオリニストが山崎銀之丞さん。陰のある渋い男のかっこよさ。
ヌガー家で薬草研究をしているマロングラッセ博士が安永稔さん。絶対に顔が崩れない男前。ヌガー家の従者2人も楽しかった。
ブルボン家の執事バームクーヘンが曽我西家寛太郎さん(漢字が変換できない)。完璧な美しい大阪弁でナチュラルにパリを浪速にしてくれました。ブルボン家の3人の従者も楽しかったわ。最後がエクレアの娘のクレープ嬢。母に全然似てないけど愛嬌ありました。

登場人物がみんなケーキやお菓子の名前で、時間が11時~3時。お腹すいてケーキが食べたくなってしあった。下のレストランフロアで、ケーキを食べにいってパフェを食べた。


第2部 氷川きよしコンサート2022 in 新歌舞伎座
せり上がりで、着物に袴、髪はオールバックで正統派演歌歌手な衣装。デビュー時曲からヒット曲と、ずっと歌ってくれた。声量が素晴らしく、こぶしの回るいい声。
衣装を変えて、薄水色の総スパン。髪はロングを総髪風に流して。大阪をテーマにした曲もあり。ここまでは演歌系だった。

アンコール後が本領発揮。ドラゴンボールの主題歌「限界突破×サバイバー」、ゲーム『信長の野望・新生』のエンディングテーマ「雷鳴」、最後にこのお芝居の主題歌「革命前夜」を歌ってくれました。この3曲が素晴らしかった。特に「雷鳴」は感動。帰ってすぐにiTuneでダウンロードしたくらい。
J-POPというかロックというか、演歌とは違う声違う歌い方で完璧に歌っていた。これは大阪城ホールとかで、2~30代の若い人がうちわやペンライトを振って声援するタイプのアーチストではないかと思った。もちろん4~50代も萌える歌声。もっともっと若い世代に知ってほしい。もう演歌いいから、こっちでお願い。このアンコールで歌ってくれた曲の系列アルバムがあれば買う。(と探したら一つあったので即購入「You are you」っていうのだ。)もっともっと欲しい。
でも新曲「甲斐路」(演歌)だっけ?がまた超激売れらしいので、演歌界の大事な大事な人だというのもわかる。だけど私はJ-POPの大事な人になれる人だと思う。すでに日本を代表する歌手だけど、演歌以外もぜひぜひ極めてください。こっちの系統の氷川さんのファンになりました!!!


演歌で堪能したのが司会の見事さ。演歌は序奏(詩が始まる前の演奏時)に、その曲のことを紹介する台詞が入るのですが、歌いだす1秒前(体感)に終わるという素晴らしいタイムキープぶりに感動しました。どの曲もすべてなんとも滑らかな説明とぴったりの時間。演歌ならではのプロの司会者。西寄ひがしさんの司会術にも感動しました。MCも素晴らしかったです。

MCと言えば、氷川さんをはじめ皆さんホテルに缶詰めらしいですね。本来なら公演が終わったとは近所のお店で皆さんで食事などされるはずなのに・・部屋で各自お惣菜食べるんだって。新歌舞伎座の地下のスーパー(近鉄ハーベス)で3割引きの総菜を取り合いしてるって。まあ!もしかして私も取り合いに参加したかも(と驚いた。このスーパー私も買い物に行くし、3割引きは大好き)。
あアンコール時の衣装は、白黒の太いストライプのサリエリパンツ風の衣装。ウエストが絞って会って、トップ娘役が来てそうな感じ(スタイル抜群な美園さくらさんが着てた感じ)。地毛のポニーテールがお似合い。アンコールの幕が上がるまで長かったけど、このお着換えに時間がかかったんですね。

氷川さん、明るく楽しい気分になれるお芝居がイイと。見た人が幸せになれるものを見せたいと。歌も聞いた人が元気になれるように歌ってるとか。いいねえ、私も元気になった。
明るく華やかで楽しいのがいいよね。ドレスやら舞踏会ってホントに楽しい。私もドレス着て舞踏会(踊れないけど)行きたいくらい。だからいつも宝塚で夢を貰ってエネルギーチャージしているのですが、今回氷川さんの楽しそうな数々の変身姿と素晴らしい歌にもエネルギーをいただきました。やっぱり、やりたいことをやらないとね!楽しくないとストレスたまるわ。楽しい仕事でも疲れるとストレスたまるのに、楽しくない仕事なんてやってらんないよな~って思いました、私も氷川さんの教えをもとに楽しく生きよう(すでに実行中:笑)。



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