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宝塚雪組「ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン」愛知県芸術劇場大ホール [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組「ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン」愛知県芸術劇場大ホール
2021年6月12日(土)12時 1階7列センター

全国ツアーなのですが、大阪が無かったので名古屋へ行ってきました。
原作は大昔に読んだけど、初演は見てない。初見です。

お芝居はまあなんと豪奢で美しいこと。物語は共感できる部分があまり多くなかったが、十分堪能できた。彩風さんはこういう衣装が似合いすぎ。素晴らしい。原作の主役はマルコだから、綾さん大活躍。語り部兼務ですね。夢白さんのドレス姿も素晴らしく美しかった。
ショーのほうは、既視感ありあり。「ル・ポァゾン」は見たことなかったのになぜ?と思ったら、前の雪バウ「パッション・ダムール」とちょっと前の雪全国ツアー「ナルシス・ノワール」が結構な量で混じっていたからだと分かった(そもそも「パッションー」は祖いう言うコンセプトだし)。岡田先生、セルフ部分再演が多いですよね。諏訪さんや一禾さんが活躍していて、楽しかった。でも・・・組長、ほとんど出てない・・?というのが一番の驚き。

202106雪ヴェネチア.jpg

ミュージカル・ロマン
『ヴェネチアの紋章』
原作/塩野 七生『小説イタリア・ルネサンス1 ヴェネツィア』(新潮文庫刊)
脚本/柴田 侑宏
演出/謝 珠栄

確か原作は3部作で、これは途中の話だっけ?だからか、聖マルコの殺人事件がなんか唐突に入っていた。別にいらんやん?って雰囲気が漂う。まあ殺人事件がないと、聖海さんと紀城さんの出番がないから困るね。原作はあまり覚えてないが、かなり感動した記憶があるので、3つ続けて読むと良いのかもしれない。
本作だけを見ると、アルヴィーゼが馬鹿に見える・・・ごめん。あんなにかっこいいのに。でもいい大人になって外国で成功したのに、いつまでも出自のことを根に持って拗らせ中二病から卒業できていない男に見えてしまった。理解してくれる親友も、気にかけてくれるお父さんの元首も、愛人だけど大事にされてるお母さんも、夫を裏切って家を捨てて一緒になってくれた最愛の女性も、その女性が生んでくれた娘も、全部彼の救いにはならなかったのですね。全員を不幸にしているし、なんか虚しい。リヴィアがトルコに来た時に、そこで満足していたら、妻と子に囲まれ、社会的な地位と財産があり、ヴェネチアにもトルコにも親友もいて、幸せに人生まっとうできたのに。拘りすぎるとアカンという例ですな。



アルヴィーゼ・グリッティ(彩風 咲奈)
ヴェネチア元首の息子、非嫡出子のため貴族扱いされない。そのためトルコのイスタンブールへ渡り商売で成功。トルコ宮廷の信頼が篤い。だがヴェネチアの名門貴族の娘と結婚したいために、相応の地位(ハンガリー王の地位)を目指すが、短期間に無理を重ねすぎて生破綻。トルコ軍を率いてハンガリア遠征にいったん成功するが、現地農民の反発にあい、トルコからもヴェネチアからも援軍を得られず全滅。占領したハンガリーの農民のことなんて何も考えてない、トルコのこと(率いる兵士)すら考えてないので、当然かもしれない。自分がハンガリー王になりたいだけだもん、占領を継続する動機としては弱すぎる。撤退しなければ全滅は必然かもしれない。そしてそれを知った最愛の女性は船から海に身を投げる。残された娘は親友に託され・・って一家悲劇。
思い込んだら一筋に走り続ける熱い男で大変持続力もある。庶子といっても父はヴェネチア元首、母も裕福な出身ぽいので、貧民からの出世というほどハードルも高くない。もともとそこそこの身分がある有能な人がこれだけ一途に揺るがぬ信念のもと行動すれば、そりゃ成功するでしょう!という見本のようは方。ただし、どんなにやっても限界はあるので、そこを見定めないとダメ、という教訓を残してくれた。
と、人物評はおいといて。素晴らしくかっこいい。あの中世イタリアの衣装、下手したら道化に見えるような衣装をあんなにかっこよく着こなし、魅力的な男に見せてくれた。もう中身が少々頭が固くて頑固親父でも破滅してもいいや、という気になる。傍観者なら。
めちゃくちゃ音響の良いホールでしたが、彩風さんの歌も良くなったと思いました。

マルコ・ダンドロ(綾 凰華)
アルヴィーゼの親友。ヴェネチアの元老院議員。今回は語り手も兼任、マルコが説明してくれるのだ。だから膨大なセリフ量。芝居して解説して、と出ずっぱり?というほど。綾さんの声は聞き取りやすくて嬉しい(ホールの音響が良すぎて、響きすぎるから歌はいいけどセリフまで響くのだ)。
大変人望があるというのか、親しみやすい方なのですね。皆さん、マルコのお屋敷にやってくる。客同士の鉢合わせなんていつものこと、常に誰かが訪れている。特に予約もなく来ている客も多そうだし。まあ客もマルコに用があるというより、アルヴィーゼへの取次事務所みたいになっている風もあり、ちょっと気の毒。
大変な美女のオリンピアが恋人で、世慣れて頭のいい彼女のことを頼りにしていた風もあるのに、実はスパイである彼女に利用されていたと分かって、あらまあ。でもいろいろ衝撃的なことが立て続けに起こったからかもしれないが、オリンピアの正体が分かっても、マルコはあまり衝撃を受けてないような。マルコの精神の強靭さかな。弱そうに見えてまっすぐで強い人ですね。アルヴィーゼのほうが弱い。アルヴィーゼは自分の欠点が許せず、それを克服するためだけに生きた。太い枝だけど、風に抵抗するだけでしなることをしなかったので折れた感じ。マルコは欠点がないはずはないのだけれど、それに拘らず、ありのままを受け入れて生きているように見える。風を受け流す柔軟さを持つから細枝でも強いんだ。二人は対照的で、だから気が合って親友だったと思う。
綾さんの「支える」お芝居は絶品ですね。以前星組『阿弖流為』の母礼を見たときも上手いなあと思ったものだ。誠実な人柄がとてもよく出ていて綾さんに似合いの役だった。


リヴィア(朝月 希和)
ヴェネチアの名門貴族の姫君。家門相当の夫、プリウリの正妻。だが実は結婚前からずっと現在進行形でアルヴィーゼの恋人。(夫への大変な裏切りではないかと思うが、夫は知っていて妻に迎えたのだろうか?)。心を殺してヴェネチアで生きていたが、愛しい恋人が戻っていて、元首の孫娘の結婚式で激しく踊る。これ周囲にバレバレでは?と心配になる。
なぜ彼女は10年前にアルヴィーゼと一緒に駆け落ちしなかったの?と思ったが、名門令嬢だから貧しい生活は無理、だからアルヴィーゼが置いていったのかもと思った。じゃあアルヴィーゼがコンスタンティノープルで商人として成功しているんだから、もう生活に不安はないので、駆け落ちして彼のもとに行けばいいやん?と思ってしまう。アルヴィーゼが無謀な行動をとるのは「リヴィアに相応しい地位を」と執着しているから。彼女は「あなたと一緒にいられたら十分よ」と言ってるのに、アルヴィーゼは聞かない。子供のことは最後に出てくるから衝撃でしたが、リヴィアとしては親子3人で幸せに暮らせたら良かったような気がする。王妃になりたいなんて野心などなく、ささやかな幸せを願ってそうだったのに。最愛の人の願いも聞いてあげないとは、結局アルヴィーゼは、名門の妻が欲しかったのか?と思ってしまう。
地味で大人しそうなのに、大胆な行動をとる女性。流されているようで、意外に自分がある。芯のしっかりした強い女性なのかな。その彼女をもってしても、アルヴィーゼを止められなかったとは頑固一徹男は大変ね。
朝月さんのリヴィアはおとなしく控えめに見えた。だから大胆な行動に驚く。夫を裏切ってても全く罪悪感も無さそうに見えたし、愛する男が自分のために破滅に向かっているのに止めきれないし、強いんだか弱いんだか。ずっと清楚な人妻に見えていたのは確か。愛に奔放な女性ではなかった。その硬質なところが朝月さんの魅力ですね。


オリンピア(夢白 あや)
マルコの恋人。ローマから来た遊女。高級娼婦というか花魁というか、そういう身分ながらそういう地位の女性ですね。美しくゴージャスで、影があるけれど自信に満ちている。
とても華やかで明るく自信があって派手に生きている。憧れられるタイプの女性。でも貴族じゃないから正式な舞踏会に参加できないといったときには影も感じられて、とても深い。マルコとの関係は、手紙一枚で終わったけれど、まだ終わりじゃないと思われた。これからこの二人の関係が始まるのか。そんなことを思わせる綺麗な去り方だった。
夢白さんは美しい。豪奢なドレスの似合うこと!見惚れるくらい綺麗。そして少し気が強い頭の良い女性が似合う。声も綺麗でセリフがはっきり聞き取れて、嬉しい。ヒロイン向きの方だなあとしみじみ思いました。


<アルヴィーゼの味方>
ヴィットリオ(諏訪 さき)&ジョヴァンニ(眞ノ宮 るい)&エンリコ(彩海 せら)
ヴェネチア貴族の家に生まれたが、嫡子でないために貴族として扱われない「はぐれ組」と名乗る若者たち。ずっと3人で行動している。リーダーはヴィットリオ。
同じ立場にありながら、派手に生きてる有能なアルヴィーゼに心酔してしまい、うっかり命まで賭けてしまう。気持ちがわからないこともないが、先が無いんだってば。すでに祖国(ヴェネチア)には否定されたのよ、トルコにも見捨てられたのよ。アルヴィーゼは確かにもう追い詰められていて死にたくなる気持ちもわかる。だがよく考えて?君たちは彼の自殺に巻き込まれる必要はないはず。待ってる人がいるヴェネチアに戻れよ!って思ってしまった。なんかみんな雰囲気に流されて自爆を選んでるんだもん。あれ「ネモ」のラストシーンも同じ?なんかメンバーに見覚えがあるからか、自爆に見えてしまったラストシーン。あの時も諏訪さんが横にいたな。
ヴィットリオはリーダーだけあり、一番セリフも役割も多く、目立っていた。しっかりしている。彼も地位さえあれば有能さを発揮してヴェネチアに貢献できただろうと思わせる。後の二人は、違ったタイプの美形で見ていて楽しいが、役割的にはあまり・・であった。

カシム(一禾 あお)
アルヴィーゼの侍従。トルコ人で、アルヴィーゼに助けられ、トルコで商売をしているアルヴィーゼに雇ってもらいに押しかけたとか。彼だけは殉じても良いと思う。アルヴィーゼに命を懸ける理由もわかるから。最初から最後までかシムはずっとアルヴィーゼ一筋だった。忠義よのう・・(今日「桜嵐記」を見てきたから、つい)。滅びの美学だ。彼だけはアルヴィーゼに従うのに納得する。というかかシムくらいは最後まで従ってあげてほしい。もともと好意を寄せてくれる女性にも冷たくしていたし、そういう予感がしていたんだろうね。

<ヴェネチア>
プリウリ(奏乃 はると)
ヴェネチアの重鎮で元老院議員。リヴィアの夫。30歳も年上の夫と言われている通り、かなり年上に見えた。オペラグラスで見たら、お鬚の美中年。すっごいかっこいい。奏乃さんの役の中では指折りのかっこよさではないか。単に私の好みなのかわからないが、いつもの優しさが無く、厳しさが前面に出た凛々しさを感じた。リヴィア、いいやん!30歳年上でも、こんだけカッコよくて頼りになる夫なら、私ならOK!って思ってしまった。アルヴィーゼと知り合ってないまま結婚していたら、案外幸せな夫婦になっていたのでは?冒頭のお祭り場面では、夫は優しく妻をエスコートしているし、大事にしてそう。まあ30も年下の名門美人を妻にしたら大事にはするよね。多分、亡き先妻(もちろん正妻)との間に妻より年上の嫡子もいそうだし、さらには庶子も何人かいそうだけど(笑)
潔癖な少女の夫には向かないかな。でもラストシーンを見てたら、リヴィア自身がマルコに娘を頼んで、マルコは30歳年下の彼らの娘を妻にするから!とか言ってるので、よくあることなんだろう。とりあえず、リヴィアがプリウリ夫人となろうがなるまいが、貴族の地位のないアルヴィーゼとは結婚できないので、リヴィアもアルヴィーゼもプリウリのことはどーでもよさそうですね。プリウリを一番気にしているのは、元首だった。


元首アンドレア・グリッティ(真那 春人)
アルヴィーゼの父。ヴェネチアの元首。息子アルヴィーゼが望むものも、彼の才能がそれに相応しいこともわかっていて、それでもどうしても与えてやることが出来ないというジレンマに悩んでいるような気がする。息子の望むものが手に入らない理由が自分の所為だしね。元首として仕事もしていて、ヴェネチアの運命を決めるプリウリ氏との緊迫した議論場面は、迫力があった。さすが真那さんだ。でも髭が多くて最初誰かわからなかった。

メリーナ(沙月 愛奈)
アルヴィーゼの母。トルコ国籍のギリシャ人。ギリシャ人だけど黒髪で、アルヴィーゼも黒髪だし、彼女自身もトルコの血が入ってそう。ずっと日陰の身だけれど、元首は彼女を大事にしているし、彼女も夫も息子も愛している良い家族に見える。多分、アルヴィーゼがあれほど地位(貴族の嫡子)にこだわらなければ、幸せな人生だったと思う。
遠くにいて無茶をする息子を心配し、息子の親友に話を聞きに行くとか、良いお母さんじゃない。沙月さんのお芝居をじっくりみるのは久しぶり。母役が似合うようになられましたね。

ラウドミア(音彩 唯)
元首の孫娘、アルヴィーゼの姪。大変愛らしく美しいお姫様。大事に育てられた上品な箱入りの姫君という雰囲気。セバスチアーノと美男美女のカップルと称賛されているが、まったくその通り。お似合いでした。
少しだけどセリフもあり、声も透明で綺麗。まさしく次世代ヒロイン候補!という雰囲気ですね。

セバスチアーノ(聖海 由侑)
元首の大事な孫娘の夫になる人物、おそらく名門貴族の嫡子ですよね。まだ若いので議員ではなく、警察の仕事をしているようだ。ラウドミアを気遣い大切にしている様子も見えるし、殺人事件の報告をするのは主にセバスチアーノなので、有能な好青年なのだろうと思われる。大きな瞳が印象的な可愛い系の美青年で、愛らしい美貌のラウドミアとは本当にお似合いだった。新人公演主演カップルみたいな雰囲気。聖海さんは声も良いし歌も良いので、将来が楽しみだわ。

ジェンティーレ(紀城 ゆりや)
警察の人物で、仕事ではセバスチアーノと一緒にいる。彼が報告することも多い。今回は華やかで私好みのセバスチアーノに目が行ってしまい、じっくり見れなかった。この方も前の全国ツアーで最下級生で役が付いていて注目していた。聖海さんとともに、本公演でも活躍の場があることを期待。


<トルコ>
ロクサーナ(杏野 このみ)
トルコの皇后。この人がアルヴィーゼへの援軍を拒否。そのためハンガリーはオーストリアのものになり、トルコはヨーロッパに足場を創れなかった。ああ残念。気の強い西洋人女性ですな。この方は『壮麗帝』のあのヒュッレム嬢なんですね。確かに気が強かったわ。

イブラヒム(橘 幸)
トルコの宰相。宮廷内がきな臭いため、自分でハンガリー遠征に行けなく、代わりにアルヴィーゼを総督にした。アルヴィーゼにはかなり信頼を置いている。だが、皇后ロクサーナとの仲が悪く、結果、宰相派だと思われたアルヴィーゼも失脚させられてしまった。
イブラヒムはハンガリー遠征に反対だった様な記憶が。ヴェネチア人にやらせておけ!(皇帝は行く必要なし)という趣旨だったんだろうか。
トルコ宮廷の場面が少なかったけれど、『壮麗帝』を思い出して脳内で補った。確かに、あの作品でもハンガリー遠征で、皇后と宰相が対立していた記憶有。ただ逆な気がしたのでやや混乱。


スルタン(汐聖 風美)
皇后ロクサーナの言いなり。あれ?ロクサーナが皇后な皇帝は『壮麗帝』スレイマン大帝ですよね?あんなに情けなかったっけ。スレイマンはハンガリー遠征を悲願としていたような気がしたのだが。自分でやりたかっただけ?ヴェネチア人を信用してなかった?あれれ?って気がしました。『壮麗帝』と混ぜてはいけないのか。


レミーネ(希良々 うみ)
トルコの踊り子に潜入?しているアルヴィーゼのスパイ。美しく歌い踊りながら、アルヴィーゼに情報を囁くという手段をとっているスパイ。彼のことを憎からず思っていたようなのに、彼はリヴィアしか見てなかった。なかなかお芝居が細かかった。


こんな感じです。衣装が豪華で嬉しかった。彩風さんがコスチュームが似合いすぎるし、私には奏乃さんのイケオジが大ヒット。聖海くんも可愛くて。あのヴェネチア版のお雛様のようなカップルは大変気に入った。





ロマンチック・レビュー
『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』
作・演出/岡田 敬二

見たことが無いはずなのに、既視感に満ち溢れていたショー。最近の岡田作品はみんなそんな感じ。だれか(柴田作品に謝先生!みたいに)補助を付ければよいのではないかな?などと思ってしまう。ゆったり宝塚らしいけど、見たことのある場面が多すぎる。私の感性が鈍くなってるのもあるけど、岡田作品はどの作品でも同じイメージを感じてしまう。先生が混ぜるからだよね。

いつもながら、ショーはあまり覚えてない。
覚えているのは、幕開きから重要部分は諏訪さんが目立っていたなあ~ということ。歌う場面はほとんど諏訪さんか? もちろん彩風さんには歌場面はいっぱいある。それ以外という意味で、二番手を綾さんと諏訪さんが分け合っていた、というより諏訪さんのほうが多かったような気がした。綾さんはお芝居の方があの大量台詞と出番だから、大変すぎだもんね。諏訪さんの歌は好きなので嬉しい。

後は、一禾さん。メルヘンな場面で真ん中で踊っていた。おお!一禾さんも分かりやすいお顔なのでしっかり覚えた。この場面で歌っていたのが夢白さん。歌も上手いのね。
眞ノ宮さんもセンター場面があったね。彩海さんセンターが無かったような気がする。
聖海さんも可愛くて目だっていた(私が見つけていただけかもしれないが)。

そうだ、マタドールの場面。彩風さんはいつかスペイン物を演じてほしい。本当に似合う。いままでショーで何度かマタドールをやっていたときから、うっとりしてたけど、本当に似合う。綾さんと光と影が結構似合ってて。今までこの二人の組み合わせって見たことないような気がする。彩風さんにマタドール。これは鉄板だと実感した。

もう一つ。奏乃組長が道化師として各場面のタイトルを出す役をされていたが、そこ以外に出番がなかったような気がする。プログラムを買って確認したが、なかった。なんで?組長の歌声も好きなのに。イケオジはお芝居限定なの?と残念。まあこんな時期の公演だし、組長はお忙しいのかもね。


今回は名古屋公演。近鉄特急「ひのとり」に乗っていきました。豪華!帰りは奮発して豪華シートに乗ったので快適すぎ。名古屋―大阪が2時間と新感線の倍かかっても、快適さをとる。素晴らしい乗り心地だった。
愛知県芸術劇場って広い。音響が良すぎで、これは音楽を聴くホールですね。セリフが反響するので大変。でも妙に狭い中日劇場より好き。

これ見た後翌日に月組公演を見に行ったんです。だから滅びに突っ走っていく主人公続き。宝塚には多いテーマだけど、続くのは久しぶり。自ら滅んでばっかりやん・・と気分を変えにさらに翌日OSKの松竹座を見に行ったが、ダンスオンリーのショーだった(また書くけど、仕事しないと)。次はハッピーエンドの物語が見たくなった。とりあえず、次の宙組ホームズは滅ばなさそうなので期待しておこう。


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