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OSK「Every Little Star」椿りょう主演 [観劇感想(OSK)]

OSK「Every Little Star」椿りょう主演
2021年1月11日(月祝) 11時30分 ブルックリン・パーラー 


OSKで荻田浩一先生作のブルックリン・パーラー公演。
椿さん主演というし、楽しみにしてました。

はい、とっても荻田ワールド! 背景の映像がいつもより倍くらい凝っていて、踊りや歌と合っている。これだけでも感動。
さらに、歌劇らしい綺麗目の衣装と振り付け、ゴージャスな音楽。椿さん主演だけれど、他の3人にもソロやセンター場面が多く、4人のプロによるショーという感じ。それぞれ違う個性が際立って、上手く組み合わせてある。
1時間のショーですが、最後の写真撮影と桜咲く国を除けば50分強の「普通のショー」。いろいろな場面が入ってて、ちょっとストーリーもあり、天界から南の海、レトロなリゾートホテル、都会の夜、アウトロー、ラテン、アカペラ(っぽい)といろいろ盛沢山。こんなに場面転換のあるレビューカフェは初めて。あと2人いたら、もっといろいろドラマティックな展開ができたのにな~と思う。さすがは荻田先生。
出演者も。椿さんはかっこよく力強いスターオーラ全開、壱弥さんの声が良くて歌が上手くて惹かれる。穂香さんも歌が良いし、髪形や小物で変化をつけて彼女のコケティシュな魅力を引き立ててる。琴海さんは美人なのだけど、髪形小物の工夫をもうひと頑張り欲しいところ、まだ若いからね。あと以前はもう少し細かったと思うので戻して!ってところ。歌声は素敵だった。

202101椿ELSポスター.jpg


Every Little Star
作演出 荻田浩一
音楽 玉麻尚一
振付 大野幸人


椿りょう、穂香めぐみ、壱弥ゆう、琴海沙羅


最近のOSKはブルックリン・パーラーという小さなライブハウスを専用劇場としていて、同じ演目を繰り返している。今回のELSは新作、しかも荻田先生、しかも椿さん!というので大変期待が大きかった。
期待は外れなかった!よかったわ。ああ歌劇レビューを見たという気分になれる。なんと言ったらよいか、演出がプロというか、音楽と背景があってるというか、世界観が感じられるというか。ちゃんとした「カフェ」の付いていない「レビュー」と言えるとクオリティの作品だと思うのだ。
もちろん最初にロングランした「Precious Stone」も、華やかでショーらしくて、作品世界に合う方のときは良かった。でも無観客中に上演されていた2~3人の作品はレビューというより「オンステージ」だなあ、と感じていました(映像で見たのがほとんどだし、私の中の勝手な分類で、私が感じただけなので、「違うわ!」という方もいると思います、ごめんなさい)
私は歌劇が好きなので、ショーはちゃんとレビューのものが好き。人数が少ないとどうしてもレビューに感じにくいので、あまり食指が動かなかったんですが、荻田先生は以前「HIDAWAY」で少人数かつ狭い空間で見事なレビューを作られたので、今回も期待してました。あの時よりもさらに小さく少ないのですが、ちゃんとレビューの世界が成立していたのはさすが。ま、さすがの荻田先生でも、この人数&空間が限界だとは思いますが(笑
出演者は4人とも歌もダンスも優れていて、私は堪能しました。
とりあえず、ELSオリジナルメンバーなので、選抜なのだろうなあと思いました。


天使の羽を背負った黒衣装の穂香さんのソロから。
4人が端正な黒ベースの黒燕尾と黒ドレス。このドレスがまた荻田先生らしい趣味のデザイン。男役の衣装にも黒羽がついていたりして、華やか。
その後は細かく覚えてないので、記憶にあるところを。
船長さん風のマリンルックの男役と、リゾート衣装の娘役とで、南の島の楽しいバカンス。
穂香さんのソロでは、背景がレトロなリゾートホテル。歌声も雰囲気も良いのに、マイク係の壱弥さんがくすっと笑いを誘う。琴海さんもリゾートなまま良い声で歌う。うーん、お団子ヘアが今一つ似合わないと思うので、髪形はロングかショートボブがいいのでは?と。いっそくるくるのツインテールも似合いそう。今回の中ではショートボブがすっきり美形で似合うと思うの。でも若いんだから、いろいろ挑戦して見せてほしいわ、もとば美人なんだから。
壱弥さんからいきなり現代の夜。真夜中の高速道路って雰囲気。また声が合うのよ。壱弥さんはいつの間に、こんなに良い男役声を手に入れたのだ。もともと歌が上手かったけれど、声に艶があり低音が響いて良く伸びる。RCに主演されたせいか、すごく成長が感じられました。
最後は椿さん。アウトローな黒い革ジャンも似合うやん!、そして背景と歌がぴったりで、彼の新しい持ち味を堪能できる。こういう荒っぽい役、不良少年からマフィアになりました、みたいな役をお芝居で見てみたいわ。背が高くてかっこいい、スターらしくて、ぱっと目を引くのは間違いない。4人平等っぽい振り付けでも、やはり目立ちます。

その後は、正統派歌劇の場面が続き、それがアダルティでブラックですごくかっこよかった。そのまま50分経過したところでレビューは終わった。完成度の高い余韻の残る素敵なレビューだった。
私はここで荻田ワールドのレビューは終わったと思ってる。

残りの10分は、「OSKのレビューカフェには入れなければならない<トーク><写真撮影タイム><桜咲く国>」を消化する時間だった。いずれも荻田作品には似合わないので、途中には入れられず(それでいい、いれないで正解!)、最後に必要事項をまとめていれときました、って雰囲気だった。
最後の10分は別ものと思ってみてましたよ。

202101椿ESL撮影.jpg
でも写真は撮った(笑)

こんな感じで、小さな空間少ない人数でレビューを感じされる限界に挑戦されたような荻田ワールドを堪能してきました。まだまだ続くらしいので、また暫くしたら見に行ってみようかと思います。



欲を言えば、このメンバーにあと5人ほど足して、荻田先生のミュージカルが見たいなあ。
椿さんと壱弥さんは、歌も上手いけど芝居も良いので、荻田ワールドで見てみたい。椿さんは哀愁が背負えそうだし反社会勢力(白=革命家でも黒=マフィアでも)の主役が見てみたいタイプ、壱弥さんは腹黒い役は前に見たけど、芝居が上手いので物語を動かすキーマン役で見たい。
OSKは2020年のお芝居は「愛と死のローマ」1作しかなかったのだ。ストーリーのあるミュージカルが見たい、ちゃんとした大舞台大人数のレビューが見たい。松竹座でレビューのほうは見れそうだけど(収容人数の50%だしね)、お芝居の方がまだ予定ないですね・・。お芝居待ってます!



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