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新年のご挨拶(2020年総括) [歌劇な雑文]

新年のご挨拶(2020年総括)
2021年1月1日


あけましておめでとうございます。

2020年は歴史に残る年となりました。私の観劇史上初の中止の嵐に、「あたりまえ」のありがたさを実感し、未来は硝子の城であることを改めて思い知りました。私の生活も一変し、自宅に籠る日々が続き、ITの勉強に明け暮れる日々を過ごしました。
そんな中でも、秋から再開された舞台を見に行き、前後左右の開いた客席の異様さ(快適だったけど)や、幕間の静けさに、客席演者ともに張り詰めた空気を感じました。舞台は一期一会という言葉を強く感じる公演が続き、この一瞬一瞬がいかに大切か、貴重な時間を心から堪能しました。もちろんメッシュの細かなマスクに無言という完全体制で臨み、私もこの公演の上演に関わる一人であることを感じるとか、ちょっと図々しい一体感に高揚したり、妙な使命感まで味わえたり。長い観劇人生で、ここまで客席が一体化したのは数少ない経験でした。とはいえ、やっぱり観劇は、のんびり気分転換リラックスしに行きたいものです。

2021年もまだこの状況が続き、もう2019年以前の状態には戻らないように思います。それでも、公演が予定通り上演されること最優先に願い、舞台を作る一観客として劇場に臨みたいと思います(なんか大層ですね・・)
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


2021花束.jpg

以下私の年間総括です。長いうえ超がつく私見満載(要するに私の好み)なので、ご留意の上お時間ございましたら、お付き合いください。
<2020年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー、LIVE配信含む)は45回
観劇45回(劇場観劇38回、LIVE配信7回)の内訳は、宝塚34回(うち配信6回)、OSK5回(配信1回)、その他6回


<分析>
3月から6月の観劇数はゼロ。7月に1回。理由は新型コロナ感染症による緊急事態宣言。宣言前の3月からの自粛により劇場公演が中止になったからですね。
1~2月は月平均7.5回と例年通り順調でしたが、3月に入ってほぼすべての劇場公演が中止になりゼロに。再開後は7月に1回(花組)のみ。8月からようやく複数回の観劇が始まりました。とはいえ、公演数も少なく、宝塚以外ではあまり劇場公演がなかったため、観劇回数も伸びず。結局、ここ数年90回台を誇っていた観劇回数は、半減しました。
コロナ禍ではじまったLIVE配信。これは良い点にカウントしたい。オンライン会議やオンデマンド授業に備えて設備投資したPC関連が、とても役に立っています。おかげで普段ならチケット入手困難で見られない公演をLIVE配信で、自宅で見ることができました。
それが7回(ほとんど宝塚。OSKも配信していましたが、見逃し配信あり&同じ公演を毎回配信だったため、「今しかない!」に弱い私は、見逃し無し&1回きり配信の宝塚ばかりになりました)
つまりチケットが取れなかった望海さんのコンサートと彩凪さんDS,真彩さんMS。ほとんど雪組ばかりのLIVE配信でした。組別にみると圧倒的に雪組。

データ>>宝塚34回の内訳=花組4(1)回、月組4回、雪組18(5)回、星組3回、宙組5回  (注;カッコ内はLIVE配信。内数)

私やっぱり雪組が好きなのね~と実感。公演的に、雪組が大劇場公演ではなく分割していたから増えた、というのもある(と思う)。

今回これを書くために「2020年の年間スケジュール」を見直していたら、当初予定では現在は2020年7月初旬の時点なんですね。2020年の後半演目が全部2021年になってしまった。半年が消えた。でも、発表したものを中止せずに上演してくれるのは嬉しい。

2020年で一番印象に残っているのが望海さんのコンサート『Now Zoom Me』です。再開後の初大劇場、千鳥配席で前後左右に人がいない状態で観劇。苦手だと思っていたコンサートですが、とっても楽しくて。違うパターンの配信も見て、ブルーレイまで買ってしまったくらい嵌ってしまいました。望海さん何歳?というくらい、バブル期に青春時代を送った私が楽しめる内容(笑)、バブリー沙月さんの衣装みて「あんな服着てディスコ行ったな~」と思い出すおまけつき。金八先生はリアル中学生で見ていたので思い出深いし、続くパロディは年末のタカラヅカ・スペシャルの気分まで味わえました。
年をまたいで、しかもコロナ前の緊迫した雰囲気の中で終わった雪組『Once Upon a Time in America』も印象に残っている。2月の末に東京で最後に見たのがこれ。演目自体が大変緊迫したシリアスな内容、それを緊迫した雰囲気の中で見たので、大劇場で見た時より深く感じた。(いつ上演中止になるかというギリギリの日程だった)。この作品、1幕最後のヌードルスと深紅の薔薇の場面が、宝塚史上に残る名場面だと思っている。ついでに言うと、この作品への思い入れがさらに深くなったのが、コンサート「NZM」Bパターンを見てから。新人公演の主役を演じる諏訪さきさんと、望海さんが主題歌を熱唱された。諏訪さんの新人公演そのものも素晴らしかっただけに、東京新人公演が中止になった無念が伝わり、感無量となった私。さらにBパターンでは聖海由侑さんという若手も発見した。上手いし可愛いじゃないか!と。そして今頃ですが全編を通して彩凪翔さんの芸達者ぶりを発見し、その勢いでDSを見て、さらに好感度アップ!という工程をたどる。など、雪組はもともと好きですが、このコンサートで加速した感もありますな。

再開後のお芝居で気に入ったのが月組の『ピガール狂騒曲』。楽しくて嵌っていて上手くて、何度でも見たいくらい。月城さんのお鬚のオジサマと、美園さんのスタイル抜群の衣装が絶品。鳳月さん風間さんのコメディが素晴らしく上手くて笑った。原田先生とは感性が合う。併演の『Welcome to Takarazka』もよかった。月の場面が秀逸。2階席から見たくて、敢えてB席を狙った。
鳳月さんと風間さんといえば『出島小宇宙戦争』。これも今年(2月)だった。はるか昔のことみたいだけど。1回しか見られなかったけど、すごく楽しめた作品。谷タカヤ先生も好きなタイプ。役名が漢字でも大丈夫だよ!と毎回思う。

花組は今年ずっと『はいからさんが通る』をやっていた印象。トップコンビはとても似合っていたけど、印象が強い原作有はなかなか評価が難しい。宙組『アナスタシア』も同じ。こちらはディズニーミュージカルと化していた。星組も花組と同じくお披露目公演をずっとの印象が強い。大劇場公演が中止になった組は公演数が少ないので、印象が薄いのかもしれないな。と、こんな感じです。


OSKは自前劇場がなかったこともあり、劇場公演が激減。結局『愛と死のローマ』しかなかったのでは? 2月に最後に見た公演がこれで、12月に見た再開後唯一の劇場公演がこれ。あまり好みではなくまた忙しい時期だったため、再開前再開後どちらも1回しか見れなかった。
他は、心斎橋にブルックリンパーラーという専用ステージを開設。ここでレビューカフェなど2~6人の小さな公演、レビューカフェっぽいものを上演されていた。再開後はしばらく無観客LIVE配信。1度見たけれど、小さなステージに少人数(初期は2人)で、あまり歌劇という気分になれず。もともと劇場公演のほうが好きなので(忙しいのもあり)手を出さないまま。いまはレビューカフェレベルの人数があるようだ。少人数公演はあまり好みではないけれど、荻田浩一先生作品で椿りょうさんが主演というので、それは楽しみにしている。
OSKは宝塚に比べたら人数が少ないけれど、それを感じさせない公演ができると思う。やっぱり劇場公演が見たいです。

その他では、あまり印象に残る私好みの公演はなかった。感想が書けてないものも多い(ごめんなさい、メモのまま放置だ)

では恒例の私による私のための勝手な感激賞を。

<私の主観による2020年感激賞>
最優秀歌唱賞&最高エンターテイナー賞 宝塚雪組 望海風斗さん(NZMとワンス)
最優秀作品賞 該当なし
優秀作品賞 宝塚月組「ピガール狂騒曲」、
優秀衣装賞 宝塚月組「ピガール狂騒曲」のガブリエル(美園さくらさん)の衣装すべて。
優秀ショー賞 宝塚月組「Welcome to Takarazuka」
   
<選評>
最優秀作品賞は、なし。この作品!!!と出演者に関係なく通った作品は、今年もありませんでした。強いて言えば『Now Zoom Me』かな~ってところですが、あれを最優秀作品賞というには何か違う・・と思う。楽しかったけど、作品としての質はどうかというと・・・望海さんはじめ出演者の力で楽しめたのだと思う。まあコンサートだから、それでいいのかも。コンサートは作品賞とは別枠ですね(ってことに)。
『ピガール狂騒曲』は、コメディで特に強いメッセージがあるわけではないけれど、破綻はなく、主要登場人物の行動理由、動機がしっかりしていて納得しました。月城さんと凰月さん、光月さん、千海さんが芝居を締めていたので、レベルを感じたように思う。風間さんも上手くていつも納得する。暁さんのダンスは絶品ですね。
『Welcome to Takarazuka』は、月の場面が圧巻ですが、チョンパの幕開きやフィナーレ、松本悠里さんの雪の景の美しさ。あの年齢であの着物を着てあれほど踊れるとは、背景の美しさも合わせて神秘です。花の景は楽しく、でも東京で増えた「越天楽」であの広い舞台を一人で埋めた月城さんの存在感に驚きました。
その他、『フライング・サパ』はメッセージ性が強いSFでしたが、今一つ共感できず。汝鳥さんが(物語上の)主役みたいだった。全体的にお芝居が薄い(超私見)宙組でなければ、もっと違った印象かもしれないと思う作品です。あのあっさりさが良いのかもしれないですけど、私は濃い芝居の方が好きなんで。


毎年のことですが、これ完全に私一人で選んだ私のための賞だから!全部私見なので気にしないでください。
ここまでが受賞についてのお話(私が一人で勝手に決めただけ)
そのほかの方、今後注目したい方のお話も書いておきます。

<前年の注目点と今後>
昨年に引き続き、月組の風間柚乃さん。2020年の数少ない公演で、私に印象を残した人。確かな演技力で目を引く楽しみな人ですわ。この方の出演する公演が楽しみになる。
雪組の縣千さん。上には全然書かなかったけれど、梅田劇術劇場『炎のボレロ/Music Revolution』(本来は全国ツアー)と凪七さんのバウ『パッション・ダムール』で重要な位置で踊っていらした。りっぱな番手スターの存在感で、堂々と魅せてくれました。ショースターですね。お芝居はもう少し・・と思うこともありましが、ショーでの存在感は素晴らしい。
娘役では、潤花さん。『炎のボレロ』でのヒロインぶりは、トップ娘役レベル。華やかさと愛らしさが飛びぬけている。幸せなお姫様らしい笑顔が印象的。最近なかなかいないですよ。ダンスもいいし、ダイナミックで存在感がある。歌が少し弱めだけれど、許容範囲。次の雪組娘役トップだと期待していたのに、宙組でトップ娘役になるのですね。明るい美人だしお芝居は良いし期待してます。
宙組のお芝居で印象に残ったのが、雪組に異動の夢白あやさん。『フライング・サパ』では一番印象に残った方。立派なWヒロインでしたね。お嬢様より、ダークなヒロインのほうが強烈。辛い過去を背負った芝居が似合う。だから雪組でのお芝居が楽しみです。

OSKのほうは、あまり舞台がなかったので・・・。漸く楊さんがトップになるのか!とう待ち遠しさくらい?(桐生さんが悪いのではないが、なんか楊さんに待たされ感がある。近年は、楊さんのほうが主演公演が多かったからですね)
若手では、やはり椿りょうさんと唯城ありすさんでしょうか。華やかな同期の二人に期待いっぱい。柚咲ふうさんも可愛いですよね。2021年はたくさん劇場公演があり、たくさんの劇団員さんが活躍されることを期待してます。活躍してくれないと、わからないもんね。


独断で私の感想をまとめました。ああ満足。
超私見の総括に長々とお付き合いいただきありがとうございました。



<2020年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー、LIVE配信含む)は45回、映画0本、展覧会2回
観劇45回(劇場観劇38回、LIVE配信7回)の内訳は、宝塚34回(うち配信6回)、OSK5回(配信1回)、その他6回
宝塚34回の内訳は、花組4(1)回、月組4回、雪組18(5)回、星組3回、宙組5回

<2019年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は97回、映画10本、展覧会2回
観劇97回の内訳は、宝塚43回、OSK40回、その他14回
宝塚43回の内訳は、花組9回、月組9回、雪組17回、星組5回、宙組3回

<2018年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は88回、映画1本、展覧会1回。
観劇87回の内訳は、宝塚40回、OSK33回、その他15回
宝塚40回の内訳は、花組16、月組6、雪組10 星組3 宙組5 合計40回。

<2017年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は94回、映画2本、展覧会3回。
観劇94回の内訳は、宝塚24回、OSK58回、その他14回

<2016年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は98回、映画3本、展覧会5回。
観劇98回の内訳は、宝塚30回、OSK58回、その他10回

<2015年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は67回、映画2本、展覧会5回 
観劇67回の内訳は、宝塚18回、OSK 36回、その他13回

<2014年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は75回、映画6本、展覧会4回。
観劇75回の内訳は、宝塚27回、OSK 36回、その他12回





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