OSKレビューカフェ天輝レオ「獅子の星 – Stella Leonis」

OSKレビューカフェ天輝レオ「獅子の星 – Stella Leonis」
2018年9月11日（火）12時　セント・ラファエロ・チャペル御堂筋４F


初主演カフェというので頑張って見に行きました。
たとえカフェといえ、主演は主演ですものね！
今回組み合わせが2つともかつてなく若いカフェで楽しみ。

天輝チームはカフェ史上初の珍しいお芝居仕立てのショートミュージカル。
５０分で上手いことまとめたなあ～客席降りも、撮影タイムもあるのに。
お芝居の中に上手く嵌めこんでいました。
天輝さんは芝居が良いし、今回は唯城さんのヒロイン力に感動。
そして涼乃さんの美声に嬉しい驚き。素晴らしい！

天輝さんのカフェは、レビューカフェの新ジャンル開発ですね。
楽しかった。毎回同じのも飽きるので、こういうのも１つくらい入れて欲しい。

会場がセントラファエロ教会で嬉しい。気分が少し豪華になれるから。平日だけど。




お芝居なのでネタバレ注意です。
【公演名】OSK Revue Café～獅子の星 – Stella Leonis –

【出演】天輝レオ・唯城ありす・雅　晴日・涼乃あゆ・せいら純翔
【脚本・演出・音楽】小渕世子


お芝居は、昔のどこかの小さな国で、双子の兄弟がいて王位継承の証となる宝石（宝石の名前がステラレオニス）と隣国の王女との結婚。なぜか最初は弟が両方を手にしていたのに、あとから兄が両方を手にし。激怒した弟が兄を刺そうとして王女を刺し、１人も２人も一緒だ、やっちまえーと自暴自棄になり兄も刺して宝石握って逃走・・？だっけ。殺された兄王子と王女が生まれ変わって今度こそ愛を成就させよう！という話。２人は生まれ変わりながらすれ違う。もう弟王子は邪魔しに出てこない。弟王子は二人に復讐したので満足したのか転生してこない。
ステージ２では、中世の海賊と海の精に転生。王女は人間じゃないし（笑）結ばれない。
ステージ３が現代で、怪盗レオとFBI捜査官。問題のステラレオニスがターゲット。それをめぐる二人の攻防からの愛！という流れ。冒頭にも出てくるし、ステージ３がメインです。

このストーリーを５０分５人でというので、かなり端折ってあり、突っ込みどころは満載だけど、それは気にしなくてよいの。よくあるストーリー展開で、先も読めるし、それが安心してみていられる。いわば水戸黄門を見てる気分。だからつっこみ所は気にならないくらい楽しい。

天輝レオさんは、王子様よりステージ２の海賊が一番似合う。ステージ３の現代の怪盗も似合うけど、ロン毛黒髪の海賊が一番素敵。天輝さん主演なら、海賊主役のお芝居が観たいわ。天輝さんのイメージは「黒」なので、ダークヒーローが似合う。あんなに黒やニヒルな悪が似合う人なんだから、無理に白い王子様なんてしなくて良い！！とまで思った。ご本人は王子様も・・と思われるかもしれないが、見たいのは黒い悪魔、海賊よ。迫力もあるしほかの人には出せない魅力に満ち溢れている。白い王子様なんて似合う人が結構いるので、それよりほかの誰もできない黒い魔王を目指してほしい。見たいのだ。ついでに言うと、金髪より黒髪！絶対に黒髪が似合う。（私の好み満載で語っております）
この短い芝居、ちゃんと芝居にしていたのは、さすがです。

そしてこのミュージカルを芝居として支えていたのが、ヒロインの唯城ありすさん。白い王女様から、FI捜査官まで、とても可愛い。セリフも的確、お芝居も良くて、歌も声も素敵。可愛らしくて気品があって、なかなかのヒロイン力。完成度が高かったので、早いところ大丸劇場あたりのお芝居でヒロインが見たい！と思いました。白いロングドレスも似合うし、FBI捜査官アリスの黒ジャケット姿もヒロインらしく凛々しかった。これって、宝塚で見た月組「バッディ」のヒロイン・愛希さん演じたグッディみたい。可愛くて凛々しくて女の子のヒロイン。よく似合ってた。まさにヒロイン。そこから伝説の童話風王女様まで５０分でふり幅の広いこと。演技力もありますし、しっかりした頭の良い人なんだろうなあって思いました。
ぜひヒロインを。あと、白い王女様ドレス、もう少し生地が良いものを使ってあげて欲しいなあ・・王女なんだから。カフェは近くで見えるし、デザインはシンプルでも品があればよいけど、やっぱり生地・・・せめて地模様が入った高価（そうに見える）生地買ってあげたい～と思ったのでした。あんなに綺麗でできる娘役さんなのに、もったいない。

雅晴日さんが弟王子。黒い衣装で恋人も兄も刺しまくってた。黒い衣装が凝っていて、かっこよく着ていたけ。だが私の好みからすると雅さんは白のほうが似合う。黒はやっぱり天輝さんよね～と思ってしまいました。FBI捜査官のハリーのほうが似合う。ちょっと間抜けで人の好いヒロインの同僚なのよね。雅さんも声が良いし、お芝居ももっと見てみたいです。

今回特筆すべきが、１年生の涼乃あゆさん。最初から歌う歌う。ソロでガンガン。さすがに初日初回なので最初のソロ歌には緊張が見えたけれど、どんどん良くなっていって、最後は素晴らしい美声を響かせていた。１年生でソロよ？しかも何曲も。ヒーローとヒロインのラブシーン横で歌ったり。すごい活躍。こんな活躍する初舞台生は見たことがない。素晴らしい歌声でした。牧名ことりさんや城月れいさんに続く「OSKの歌姫」の称号を得ること間違いなし。遠慮せずガンガン活躍してください！

最後は同じ１年生のせいら純翔くん。同期の涼乃さんが例外的に中堅歌姫娘役レベルで活躍していたから忘れていたけど、こちらも１年生ながらの大活躍でした。この１年生カップルは、ステージ３での美術館職員カップルで、それがまたなめらかで。１年生とは思えないお芝居をしていた。レベル高いわ。海賊でもとても元気でかっこよくて、顔が良い。期待の新人！といえるレベルです。

客席降りは、普通のカフェよりやや少なめ（朔矢カフェがまた異様に多いし）だけど、ラストシーンは客席中央でお芝居だったし見やすかった。撮影タイムも、客席参加型で上手いこと説明もセリフに入れながら、ちゃんと撮影させてくれて、楽しく参加した。

今回はかなり変則というか、５０分でもカフェでもお芝居できるんだ！って思ったのが大発見。天輝さんのように芝居の良い方にはお勧めかも。異例のカフェでしたが、とても楽しかった！