SSブログ

OSK「My Dear~OSKミー&マイガール~」千秋楽 [観劇感想(OSK)]

OSK「My Dear~OSK[ハート]ミー&マイガール[ハート]~」
2018年9月1日(土)近鉄アート館 16時&千秋楽 9月2日(日)15時 


真麻さんの退団公演を見ました。
真麻さん得意のタップダンス、真麻さんメインのいろいろなダンス場面、
ほんとに、真麻さんのやりたいことをつめこんだんだろうな~って感じた。
分かりやすく楽しい物語で、誰もが幸せになるハッピーエンド。
「いつか再演したらいいね」と思える作品。未来を作った公演。
こんな公演で退団できたら、本人も周りも幸せだろうなあ~と思う。

真麻さんは明るく無作法な下町っ子から、新米ジェントルマンまで自由自在。
特別出演の楊琳さんと朝香櫻子さんが舞台をがっつりと引き締め引っ張る。
楊さんがこんな渋くてかっこいいお芝居ができるなんて!
見た目もナイスミドルで結構好み。いつもの明るく可愛い楊さんとは思えない落ち着きぶり。
朝香さんと並んでお似合いなくらい。朝香さんも若めに作ってきてたけど可愛い。

ストーリーは宝塚と似ているけど、違う。細かなところは、OSK版のほうが好き。
設定を現代にして昔の価値観を排除し、主人公をダンサー設定にしたからか、ショー場面も必要性があり、大変すっきりする。
たった4日とはもったいない。
OSKではいつも思うが、出演者を変えて同じ公演を後年再演したらいいのに。
上に書いたように真麻さんはOSKの未来に財産を残したと感じました。

201808maydear.jpg
【公演名】My Dear~OSK[ハート]ミー&マイガール[ハート]
【脚本・演出・振付】麻咲梨乃

【出演者】真麻里都・愛瀬光・白藤麗華・遥花ここ・翼和希・千咲えみ・実花もも・栞さな・由萌ななほ・りつき杏都・登堂結斗・依吹圭夏・水葉紗衣
楊 琳(特別出演)/朝香櫻子(特別専科)


ストーリーは副題にある通り「ミー&マイガール」。
宝塚で見たものとは時代と設定が違っていたがストーリー展開は同じ。まあよくあるパターンだ。
でも時代を現代にしていて、主人公には仲間がいる。そこが大きく違う。伯爵家はホテル経営をしていて、主人公はスマホを使っている。
宝塚でいうジャッキーとジェラルドに当たるカップル(シンディとフィリップ)が、こっちのほうが好き。ジェラルドがジャッキーを殴って、それで女が惚れるなんて、現代ではもやもやする。嫌味でなく、暴力的でなく、論理的に筋を説いて惚れさせたフィリップと惚れたシンディは良いカップル。・・その分ちょっとインパクトが薄くなったけど、いいの。

主人公のビリーと恋人ジル、ソフィア叔母様と総支配人のジョージ氏、ソフィアとフィリップ、ホテルの弁護士。ここまでが主要キャスト。
ホテル従業員とビリーの仲間が同じメンバー(男3女3)だけど、髪型を工夫し動き方も違えて全然別人になって二役をこなしていた。あとはホテルの従業員代表の2人、取りまとめていたのはコンシェルジュさん。これで全員15人。だけど登場人物はこれで十分。この人数でも1年生の2人はセリフほとんどない状態。やっぱり少人数でOKな演目なのだと実感した。OSKではこういう作品をどんどん上演してほしい。ダンス場面必須に設定変更してくれたら、最高だ。

ひとつだけ。時代が現代なので、先代社長がビリーの母と別れた経緯がわからない。ビリーは最初から孤児院育ちといっている。しかし先代社長は彼の存在を知っていて書き残している。母は突然死して息子のことを父親に託せなかったの?父は息子のことを探さなかったの?そこが大変不明瞭。誰もビリー母と父の関係について触れない。作中、ビリーが「ハミルトン家の秘密」を探るが、それも大事だけどさ、こっちのほうも大きな謎では?気にならないの?と私は思った。
ホテルの有能弁護士さん。先代が遺言を残して亡くなってから5年もの間息子の存在を突き止められないってアンタ、そりゃ有能とは言えないのでは・・なんて突っ込みしてはいけないでしょうか(笑)。先代はいい人だったのでしょうが、どっか抜けた人だったんだなあと思いましたわ。
さらに、登場人物の年代を鑑みるに、先代が亡くなったのが5年前はちょっと近すぎるように感じた。イメージでは15年前。そうしないと、ソフィアとジョージの関係がちょっと・・15年前(先代がまだ中年の頃、ビリー母を別れて数年で、いずれは探すつもりとか?)きちんと遺言を残す前に突然亡くなったなら、息子の存在や所在が誰にもわからなかったのも、突然社長になったソフィアの混乱もわかる。・・・・ということで、私の頭の中で勝手に15年前に置き換えてみていた。



ビリー(真麻里都)
ロンドンのハックニー育ちの孤児。実は先代社長の息子。上にも書いたけど、母が全く出てこずに謎。彼は何歳なのだろう・・20歳そこそこ・・かな? ハックニーの孤児院の仲間とダンスチームを作って小さい劇場とはいえ興行をしているのだから、偉い。そして恋人もいて、それなりに人生設計をしている堅実な青年だ。
存在も知らない父の親族が現れ、ホテル社長に!と言われて、ちゃんと受け継ぐ気になってるし、なかなか前向き。思惑を見抜かれ条件を付けられたものの、きちんと努力してクリアしていくまじめさもある。登場時は無作法さもあるけど、気後れしない度胸もあり、(彼なりの)礼儀はわきまえているもの。と、書き出してみれば、育った場所のせいでマナーがないだけで、彼自身は良い人物じゃないか。将来は良い経営者になるでしょうね。
真麻さんは、タップタップタップ。会話もタップで、私は「キャプテン・ネモ」(雪DC)のモールス信号で会話していたインドのお姫様を思い出してしまいました(笑)
無礼な少年(登場時は少年っぽい)からまじめな青年紳士に変化していく様子も楽しかったし、合間に入るタップも見事で、さすが真麻さん。ラストシーンは彼らのダンスチームのダンス場面。真麻さん独壇場。
フィナーレまでダンスダンスで、真麻さんを堪能しました。ダンスだけの公演は見ているほうがしんどいので、こういうダンスをふんだんに取り入れたストーリー性のある公演がいいなあ~って思いました。もっと早くから、こういうジャンルを立ち上げ、真麻さん主演で見たかったよ。「退団者の輝き」効果もあいまって、とってもキラキラしていてかっこよかったです。


ジル(千咲えみ)
ビリーの恋人で、下町孤児院育ちの仲間。ソフィアに言われて身を引こうとして、ジョージに言われてチャンスにかける。ちょっと古風に見えてもそこは現代っ子。彼女もちゃんとマナーを身に着け、ビリーとハッピーエンド。
千咲さんは可愛いのだけど、ぶっきらぼうで品のないセリフが合わない・・・登場衣装が「OSKシンフォニー」の武生ヒップホップ衣装だと思うけど、余計に、穂香さんが思い出されて(穂香さんが下品というわけじゃないのだけど、こういう勢いのあるセリフは似合うと思う)。千咲さんはなんか遠慮があるというか、似合わない。アンヌ王妃(三銃士)などは絶品だったので、高貴な役のほうが似合うのかもしれない。なんでもこなせる人だけに、なかなかぴったりハマることが難しいのかもしれない、なんて思った。歌ももっと歌える人だと思うので(角座は絶品だった)、頑張って。遠慮はいらない、期待してます。あと髪型。下町娘の時と、お嬢様になってからにあまり変化がない。もっと差があったほうが「おお!」って客席が嬉しい。


総支配人ジョージ(楊琳)
ホテルの実質的な経営者、かな。ソフィアを支えてホテルを動かしている人。包容力と貫禄があって有能で、何事にも動じないダンディなおじ様。それがソフィアの話になると、うろたえたりして、めちゃ可愛い。萌える。あれだけイケメン・ダンディな紳士なら、女はより取り見取りだと思うけど、ソフィアに一途。そこもまた良い。ラストはソフィアへ大告白でハッピーエンド。その告白の仕方も古風で正統派なのが似合ってまた素敵。ビリーとジルより萌えたカップルでした。
楊さんがここまでお芝居できるなんて!!!(大失礼ですね)本当に、なんて演技力のあるスターさんなのかと驚きました。抑えた動きと低い声、おじさま感満載。おじさまだけど素敵。おじさまだから素敵。お鬚に渋めのダブルのスーツがお似合い。低音でも明瞭なので、つぶやくセリフでもしっかり聞き取れる。
「三銃士」のアトスもクールな大人の男で惚れたけど、このジョージおじ様もダンディな大人の男で惚れる。楊さんってかわいいイメージから完全に脱却されましたね(可愛い少年もできると思うけど)。こんな幅広い役ができる素敵な役者さんになるなんて!!2番手という地位に相応しい実力を備えてこられましたね。今回はほとんど踊らず、フィナーレの真麻さんとのデュエットダンスだけ。またそれがものすごく高度でかっこいい・・!歌も良いし、声も良いし、すごく立派なスターさん。おじさま姿に私また惚れ直しました。最近の楊さん、すごく勢いを感じる。良いわあ。


社長ソフィア(朝香櫻子)
先代社長の妹で、突然社長を継いだので結婚をあきらめたっぽいことを(だから15年前設定に変更した私)。ダンディなジョージ氏とお似合いの、「頑張ってきりりとしているけど、頼りない可愛さが見え隠れする女性」なんですね。ツンデレ?これも萌える。若いころは可愛い可愛いお嬢様だったのだろうなあ~。兄の死で突然社長になって「しっかりしなきゃ!」と頑張っている姿に、振られたジョージもずっと傍で支えてあげようと思ったのだろうと簡単に想像がつく。おば様なのに可愛いのだ。
ヒロインみたいなソフィアのせいで、ソフィアとジョージのほうが気になって仕方ないくらい可愛い女だ。こっちのカップルのほうが、セリフにない細かいしぐさや表情が気になって(笑。
朝香さんは何歳におなりかわからないが、可愛らしさは永遠なのだな~と思うのでした。中年女性でも老女でも可愛い人は可愛いのだ。顔かたちではなく、しぐさや表情が可愛らしさを感じさせる。朝香さんは永遠に可愛いのだろう。今回、実年齢ではかなり年下の楊さんを相手にしても、保護してあげたくなる可愛らしい女性に見えたのは、何気にすごいと思う(そんな年上の娘役さん相手に包容力を出してた楊さんもすごいけど)


フィリップ(翼和希)
シンディのフィアンセ。上流の青年だけど、気弱で優しい。ちょっとモジモジくん。シンディみたいなタイプにはぴったりだけど、ホテルの経営は任せられないタイプ。彼もそんな大それたものは狙ってない。この作品では、「シンディにくっついてる」という立ち位置。ラストは彼が「いけないことはいけない」と勇気を出してシンディを叱りつけるところで、シンディが惚れなおす。シンディが何をやっても受け入れていた寛容の人だったから、びっくりして惚れなおしたんでしょうね。頼りなくみえて、イイ男です。
翼さんも自由自在の演技力だよね~と思う。1年目の「カルディアの鷹」から目立ってたもの。今回のフィリップ、気の弱さと人の好さがにじみ出てる。ちょっと前まで迫力ある男らしさで角座をけん引していた人とは思えない。今回彼の歌がなくて寂しいと思っていたら、フィナーレで一曲あった!良かった。やっぱりいい声だわ。そろそろ翼さん主演ミュージカルが見たいわ。


シンディ(白藤麗華)
ソフィアの姪。彼女は何でこのホテルにいるのか不明だが、とにかく優雅に暮らしている。わがままなお嬢さんだけど、フィリップにとっては可愛いのだろう。ビリーをイイ男!と絶賛しているが、彼が困るほど迫ったりしてないような・・いや1回迫って、あっさりあきらめてる?彼女の行動には悪意は感じない。ただ思うままに行動してるんだろうな~と思うだけ。純真なお嬢様なんだ。
白藤さんも素敵な役者さんですが、やはりアクの強い役が絶品だ。シンディというお嬢さま役ですら怪演してくれた。もしソフィア役ならどんなツンデレ貴婦人を見せてくれたかと思うと、大人の役が見たい人です。


ガストン(登堂結斗)
ホテルのコンシェルジュで従業員たちを束ねる立場。実際に群舞でも束ねている。長身でスラリとしているから目立つ。実直で有能な様子がうかがえる役作り。この人も演技力あるから、芝居がとてもいい。
序列で見ると下のほうですが、芝居ではいつも活躍の場がありますね。こういう使い方は大賛成。もう序列いらんやん・・ややこしいから一覧表は学年順にしてほしい。
登堂さんの持つ品の良さが、ホテルの品格を表し、かなりの高級ホテルだと想像させる。まったく素晴らしい効果だ。ラストのセリフで「私もビル様を見習ってダンスを」と頑張ってぎこちなくタップを踏む様子が、なんとも可愛い。登堂さんも悪役も癖のある役も、良い人役もなんでもできそうなので(「プリメール王国物語」役替わり公演で、同じ役なのに役作りを変えてセルフ役替わりしてたのが見事だった)、主役でお芝居を見てみたい方です。


エマ(遥花ここ)
ホテルのバトラー。ガストン氏の部下で一人制服が違って目立っていた。彼女はガストン氏とカップルなのかな~と思っていたら、最後に「ウィリアム様をお慕いしております」と大告白。その言葉に、冷静なガストン氏がのけぞっているので、大変意外だったのだろう(笑)。
まじめで冷静なしっかりもののエマさんで、ソフィアさんの信頼も厚そうでした。


ハリー(栞さな)
ビリーが一番信頼している仲間みたい。ビリー不在の間、不安になる仲間をハリーがまとめていたと思われる。困っている仲間の支えになれるイイ男だ。
栞さんもお芝居良くなったよね。可愛らしい顔なのに、なんだかとっても男らしくなってきたので、そろそろカフェ主演で見たいな。

ダンスチームでは、実花ももさんのダンスがキレッキレでかっこいい。栞さんもすっごく踊ってるけど、ももちゃんに目が行く。実花さんはもう少し痩せるとさらに綺麗に見えると思う。歌えるし踊れるので、頑張ってほしいところ。由萌ななほさんもダイナミックですよね。
りつき杏都さんは、声が高くて可愛すぎる・・もう少し低音にしてもらわないと、セリフ言ったと同時に男役に見えないのが残念過ぎる。
水葉紗衣さんは可愛いですね、今回の色付きみつあみツインテールはとても似合っていて、可愛い!
衣吹圭夏さんは、まだ補正が上手くいっていないのか、ちょっと太って見えて残念。黒燕尾でも女の子に見えちゃうの。早く先輩に倣ってかっこいい男役らしいスタイルを手にしてください。

こんな感じ。劇中ダンスやフィナーレ(劇中ステージという始まりですが)が素晴らしい。
これは千秋楽感想と合わせて、下記に記憶の限り書きますね(ここまでは1日夜に書いた)


<フィナーレからの千秋楽>
千秋楽を見ることができました。
お芝居が終わって、役のままひとりひとりが「ビリーへの思い」を語り掛けますが、これはほぼ「真麻さんへの語り掛け」。それが語っている人にも、客席にもはっきりわかって、このころから「最後なんだ」って、今後の展開に覚悟を促すような雰囲気。(ハンカチ用意してねってことか)

そしてフィナーレ真麻さんが踊る。黒燕尾で男役を従えてキレッキレにかっこよく踊り、白いドレスの娘役を従えてしなやかに踊る。どっちもハイレベルなダンス。
真麻さん退場後、さんの歌で主要キャスト除く全員が激しく踊り、白い衣装の真麻さん登場。ソロで少し踊ってから、ヒロイン千咲さんが登場し、軽やかに情感たっぷりにデュエットダンス。OSKの「抱え上げるリフト」をして、千咲さん退場。
下手にさん、愛瀬さんスタンバイ。3人で少し踊った後、愛瀬さんの歌をバックに真麻さんと楊さんのデュエットダンス。この場面のダンスレベルの高さ!なんと複雑な振り付けを踊っているのだ、この二人は。今までこれほどすごいダンスを見たことがない(と思う)。大勢が揃っていてすごい!というのは見たけど、たった二人なのにこの動きが凄すぎて、目が離せない。ダンスのOSKでダンスが得意な男役二人のダンスって凄い迫力。愛瀬さんの歌は絶品、歌詞は想い溢れる内容。「泣いてはいかん、全部見るんだ!」と意志を強く持たないといけない。最後に真麻さんのソロ。それでおしまい。スポットライトの中に立つ真麻さんに、感無量の拍手を送る。
もうね、退団するならこんな風に送ってほしい、って思う内容のすべてが盛り込まれていたように思った。なんて素敵な退団公演。送るほうも送られるほうも、悔いはない!という全力感があった。

最後のあいさつで「OSKの真麻里都です」と最後の名乗り。最後の舞台という言葉、そして「私がパラソルを回すのも今日で最後です」という言葉に、グッときつつ「桜咲く国」を歌う。「私は退団するけれど、OSKはまだまだ続くので応援してください」という締め。
アンコールの後、「最後だから、ひとりずつ感想を」って下級生から言葉を促す。下級生のほうがちゃんと言葉になっていて、上級生になるに従い、言葉が出なくなっていく。真麻さんは慕われていた人だったのをひしひしと感じる。(下記の内容は私の記憶。しっかり覚えてない方もいてごめんなさい。私もだんだん涙が止まらなくなっていったから、記憶が曖昧になりました。だから私が受け取った感覚で書いていますので、そのままではございません~雰囲気を少しだけでも味わっていただければと思います。あ、上の真麻さんの言葉もです。)

1年生の水葉さんと衣吹さんは、素晴らしい上級生と舞台に立てて幸せだったと感謝し、登堂さんはたくさん教えてもらったと、もう言葉になってない。りつきさんも、そんな感じで(ごめん、覚えてなくて)、由萌さんは「大好きです」と一言を思いっきり。
さんは、真麻さんが大好きなことが態度で分かり、下向いたら涙がこぼれそう。ただ一言「寂しくなったら空を見ます」と表明。どこにいても空を見上げたら真麻さんが見えるのね。真麻さんの胸を飾っていた胡蝶蘭の花びらが落ちたのを、拾った真麻さんから受け取り、宝物のように大事にそっと握っていたのが印象的。彼の宝物になりそうに見えた。
実花さんはしっかり感謝を言っていたような気がする。
ヒロインを務めた千咲さん、既に泣いてしまって言葉が震えている。「ジルとしてたくさん教えていただき、ずっとそばに居られて本当に幸せ」ということを一生懸命話していた。
さんは、「フィリップがビリーに教えてもらったことは、真麻さんに教えてもらったことだと思って、チャンスがあればやる」とセリフを力強く言って、真麻さんが残してくれたものを守り継ぐと頑張る意思を力強く表明。
遥花さんは、「エマとしても最後に言ってますが、真麻さんをずっとお慕いしていました!」と告白。
白藤さんは、「同期の誇り!」と語り、愛瀬さんは「言葉になりません」と本当に言葉が出てこないで、滂沱の涙が滝の状態。もう目の周りが流れた化粧で黒い。「歌はちゃんと歌いました~でももう終わったから」と。フィナーレの歌の前から泣きそうになっていたが、最後の歌を真麻さんのためにきっちり歌うために、真麻さん見ないように歌っていたらしい。ラスト楊さんの前に、朝香さんが「真麻君の笑顔が」と下級生の頃から可愛かった、そして怖かった(翻訳すると、芸の部分に怖いほど真摯だったと言いたかった様子)と。
最後にさん。こちらも言葉にならない。しばらく真麻さんと見つめてあい。先ほどまでのジョージ氏の渋い声はどこかへ行き、上ずった可愛い涙声で、「この公演に特別出演で出してもらえて」とか「真麻さんが・・」とか言葉にならない。愛瀬さんに続き楊さんも涙が止まらない。真麻さんが「楊は一期下だから、今までいっぱい一緒にやってきて」とか言うと、さらに涙止まらない楊さん。言葉が出なくなり真麻さんに抱き着いてしまった。「愛瀬もね!」という言葉に、頷きながら下手で泣き続ける愛瀬さん。3人でぐちゃぐちゃ。一番近い学年の男役二人の涙が止まらない、挟まれた真麻さんも笑顔に涙が止まらない。真麻さんの人となりがわかるようなすごい光景。客席でも涙が止まらないって。

最後のアンコール、真麻さん一人で舞台に立つ。総立ちの観客からの割れんばかりの拍手。すごい拍手。両袖から楊&愛瀬を筆頭に、真麻さんに抱き着く出演者たち。とても美しい光景でした。
怒られるかもしれないけど、偉大なトップスターの退団で、楊さんが後を継ぐ2番手のような、そんな錯覚に陥りました。見ているだけでこみ上げるものがある。宝物のような素晴らしい光景を見せていただきました。
(生え抜きトップと生え抜き2番手による組内継承時しか見られない光景なので、宝塚でもなかなか見られない光景ですもん)
開演前に出演していない劇団員さんの集団をお見掛けし、また終演後に黒いロングスカート姿の高世さんをお見掛けした。去年退団した若い劇団員さんのお姿も。ほとんどの劇団員さんが近鉄アート館に集っていたのでしょうね。
私は用事があり、最後の劇場出(?)まで見送ることができませんでした。残念だ・・が、きっと劇団員の皆さんとOGの皆さん(白藤さんが退団した同期もみな来ているとおっしゃっていた)、客席を埋め尽くしたファンの皆さんで晴れやかにお見送りが行われたのだと思います。

真麻さん、素晴らしい舞台をありがとうございました。お疲れさまでした。しばらく休憩したら、いつかどこかでまた「真麻さんのダンス」を見ることができたら嬉しいなあと思います。


真麻さんのダンスの素晴らしさを堪能させてもらった公演、真麻さんが劇団内でどういう存在だったかを見せてもらった公演でした。このスターさんが退団されるって、劇団にとっては大きな損失だと思うけれど、惜しまれ美しく去るのが歌劇の掟。これほど惜しまれ美しく去る真麻さんは、私の一生の記憶に残る方になりました。素晴らしい千秋楽でした。帰りにBDを予約したので、楽しみに待ってます。



nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 2

コメント 2

hanihani

真麻さん、退団してしまいましたね。

でも今の桜花さんの大活躍ぶりをみると、真麻さんもこれから
あちらこちらで活躍してくれるだろうと期待しています。
ただ、退団すると男役がみれないのが寂しいですよね(涙)

雪組公演はいつもうちのチケットで観てくれた真麻さん
本当にありがとうございました。
新しい人生もどうぞ元気に充実しますように。

by hanihani (2018-09-07 11:28) 

えりあ

真麻さんの最後の輝きはま眩しくて涙出ました。
このあと外の世界で活躍してほしいですね。あのテクニックをそのままにしておくのは惜しいから。真麻さん自身が舞台に立つのももちろんだけど、振り付けとかやってほしいと思ったり。この作品が真麻さんの意見がたくさん反映されて作られたものなら、演出・振りつけもいずれは・・・?なんて思うほどです。
退団するなら、こんな作品でこんな風に退団したいわ~(私は退団関係ないけど)って思うほど素晴らしいラストステージでした。
by えりあ (2018-09-07 22:54) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。