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OSK「REVUE JAPAN〜GEISHA&SAMURAI」 [観劇感想(OSK)]

OSK「REVUE JAPAN〜GEISHA&SAMURAI」
2018年7月18日&19日 20時 角座


やっと時間ができていける!となったら、なんと千秋楽。
18日が天輝さんが「侍役」の千秋楽、19日が登堂さん「侍役」&全体の千秋楽。
どちらも見れてよかった。

内容は1月に見た虹架さんバージョンと、まったく同じ。
さくらさくらの舞い踊り、侍と蜘蛛女の闘い、連獅子の毛振り。
でも全然印象が違った。

演者の力量、出演者のバランス、そういうものが、翼チームのほうが私好み。
侍も、赤侍の天輝さんと青侍の登堂さんが全然違っていて、役替わりも楽しめた。
千咲さんの蜘蛛女も素晴らしい!妖しい色香と演技力。悲哀すら感じる妖艶な美しさ。
侍が(ふたりとも)背が高くて美しく押し出しがあるから、小柄で美しい千咲さんとのバランスが素晴らしく良かった。絵になるっていうのかな。
翼さんの連獅子も迫力があって、双子のちょうちょも愛らしく、歌舞伎の一幕を見た気分になれた。
外国人のお客さんも結構たくさん入っていて、楽しんでいらしたみたい。
日本人も観光で見たら楽しかろうて!って思えました。

結構受けていたので、継続して道頓堀名物にしてほしかったですね。
本当は内容はもうちょっと・・考え直してほしいけど。
芸者(花魁)の衣装をもっと豪華に、侍は一人ではなく、立ち回りを。
一番最初のレビュージャパンは、折原さんの花魁とたくさんの禿たち、
真田幸村と霧隠歳三の壮絶な十数人の殺陣があり、すごく豪華だったから。


201804レビュージャパン翼.jpg

【公演名】REVUE JAPAN〜GEISHA&SAMURAI〜(4月〜6月)
【作・演出・振付】花柳 基  【音楽】麻 吉文・松岳一輝
【歌詞】りく 【振付助手】花柳喜衛文華・花柳基香緒 【歌唱指導】太田聖二

【出演者】翼 和希・千咲えみ・天輝レオ・登堂結斗・柚咲ふう・雪妃 詩・渚 美怜
※侍役は、天輝レオ・登堂結斗のWキャスト


始まりは若衆と娘さんの踊りから。歌うのは翼さんのみ。このメンバーなら、翼さんならもっともっと歌を入れても良かったのに~と思える少なさ。

すぐに「さくらさくら」の舞い踊りで、舞体験コーナー
入り口で扇子をくれるのですが、今回は、いろいろな柄があって、2回違う柄をもらえた。客席でも外国人さんがいろいろ広げて楽しんでいた。ちなみに、「雷神風神」「歌舞伎柄」など多数あり、何も書いてないから、お土産としても完璧な一品。「Revue Japan」のシールくらい裏か隅っこに貼っても良いと思うのだけど、奥ゆかしすぎ。
私が行ったのは千秋楽とのことで、前方にいる日本人常連客さんは完璧に踊れていた。外国人もみんな参加して、楽しそうにやってる。舞台の上に何人か連れていかれるのだけど、それも割と普通にみんな舞台に上がっていた。登堂さんと天輝さんの努力のたまものだけど。
お二人はこれでずいぶん客席いじりが得意になった?

舞指導は、渚さんと、侍役ではないほうの方。18日は登堂さん、19日は天輝さん。
登堂さんの指導がたまらなく面白かった。なんか「上品なルー大柴」とでもいうのか、時折日本語の文法に英語が混じる。それをまじめに端正に必死で楽しそうに説明するので、もう説明だけ聞いてても笑いだすほど楽しかった。外国人のお客さんも、なんか英語っぽい単語が入って、わかりやすかったでしょう(笑)。
天輝さんは、堂々と落ち着いて、脚本通りに全部日本語で進めていく感じ。度胸あるなあ、慣れてるのね~って思ってたら、千秋楽の一言コーナーで、「苦手なんで緊張しまくってた」と告白。客席の常連さんからは「えー??」との声。一回しか見てない私も同感だ。
儚げなさんが一番落ち着いて、着々と進行していた。さすが場慣れ度No1.

蜘蛛女と侍 次に、芸者の柚咲さんと雪妃さん。ちょいと座敷風を味わう。
侍が出てきて、二人に接待されなんか飲まされて、倒れたら二人は「フフフ」と去っていく。
そして可愛らしいぬいぐるみの巨大蜘蛛が登場。侍おきる。
あれあれ?と思っていると、妖しい美しさの花魁登場。
彼女が実は蜘蛛女で、侍と戦う。この戦いには能で使う土蜘蛛の白い糸が大活躍。
あれ派手に見えていいね。侍、ひとりで見えない敵と戦い、変化した美女とも戦う。
結末は、蜘蛛女が退治されて終わり。蜘蛛女の最期がまた素晴らしかった。

こういうストーリーですが、天輝さんと登堂さんの演技が違ってて、なかなか見ごたえがあった。天輝さんは、ショー風で、蜘蛛女との戦いをダイナミックなショーのように華麗に見せてくれた。かっこいい侍の一人立ち回りもショー風で素敵。迫力があって楽しい。

登堂さんはお芝居風に、セリフが聞こえるかのような演技。芸者二人との場面から、倒れるところ。「謀られた・・!」ってセリフが聞こえそう。そして蜘蛛(ぬいぐるみ)を見た時の反応、花魁への不信感、正体を見てからの覚悟と戦いぶり。なんかセリフが聞こえそうでした。いい演技しますよね~登堂さん。登堂さんは青の侍衣装がとても似合っていた。
千咲さんの蜘蛛女も実はお芝居が見えて、かなり語っている。色っぽくて迫力があって、あの蜘蛛女メイクでも壮絶な美しさ、哀しさを感じたもの。この二人のバージョンは、「この話全編見せてほしい」と思ったくらい。なんで蜘蛛女になったのか、この侍とどういう因縁があるのか、知りたくなった。まじめにこういうお芝居見たくなるわ~

ラストは連獅子と蝶の化身の双子。赤の髪が凄く似合うさん。
本当の歌舞伎役者かと思う動き(歌舞伎はあまり見ないので私の感想)。翼さんは体幹がしっかりしているから、動きが力強くて美しい。毛振りも迫力があって、感動した。舞台いっぱいに大きく見えた。
ちょうちょ役の二人、柚咲さんと雪妃さん。おかっぱ頭のカツラの所為か、丸くて似た感じになっててツインズ感がとても可愛い。獅子に合わせて可愛らしく周りを舞い踊るのが、これまた上手い。

最後は、写真撮影会。翼さんが結構トークしながら、撮影に応じている。外国人も日本人も嬉しそう。私は根性がなくて撮影できませんでした。

千秋楽には、JTBと劇団のえらいさんが翼さんと千咲さんに花束贈呈。「大阪名物になるまで続けてね!」と私、声援拍手。
千秋楽なので全員から一言ありました。4か月の長期公演、同じメンバー同じ劇場で3公演。かなり特殊事例だったので、どうなることかと思ったけれど、やり切れた!!と皆さん異口同音。ほんと、この経験は大きかっただろうなあと思うので、次の舞台に生かしてくれるのが楽しみです。

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