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新歌舞伎座「仲道郁代&川井郁子with 中丸三千繪」 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「仲道郁代&川井郁子with 中丸三千繪」
2016年1月29日(金)18:30 2階6列センター


それぞれの道のプロの女性が競演するというクラシックコンサート。
新歌舞伎座では年末に多いのですが、1月末に珍しい。近所なので行って来ました。
(いま夢中の「古武道」もこういう軽い気持ちで知ったんですよね)

トークは大変おとなしい目ですが、音楽はさすがです。
ピアノ、ヴァイオリン、ソプラノ、2時間弱ですが、どの曲も素晴らしかった。
いい時間をすごせたなあ・・という気分です。

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マドンナたちの夢の競演
仲道郁代&川井郁子with 中丸三千繪

ピアノ 仲道郁代
ヴァイオリン 川井郁子
ソプラノ 中丸三千繪


曲目は写真の通り。入り口でプログラムをくれたので完璧です。
ピアノの仲道さんが、ずっと舞台の上に出ずっぱり。
ほとんどずっと演奏されてました。ピアノは偉大だ・・これは「古武道」でも
いつも思うこと。尺八のソロとチェロのソロ以外はずっと演奏しているから。

今回、ピアノのソロ、ヴァイオリンの伴奏、ソプラノの伴奏と、ずっと
仲道さんのピアノを聴いてました。ソロのときと伴奏のときと全然違う。
ソロも伴奏も堪能しました。
特にラストのソロ「英雄ポロネーズ」、生演奏で指の動きを見たのは初めてでした。
もう人間の手じゃないというか、ピアノを撫でているだけに見えるのですが、
素晴らしい音が響いている。空間を音が占領していく。
音が生まれる瞬間を見ることができるのは、生演奏を見る醍醐味ですね。

ただずっと舞台にいるから、衣装替えができなくて、1幕2幕と一着ずつ。
川井さんが出てくるたびに違う衣装を着ていたので、もしかすると仲道さんも
もっと衣装を変えたかったかも・・と思ってしまいました。
次は、引き抜き衣装など、舞台上で変わる衣装にチャレンジされてはいかがでしょう。


川井さん。出てくるたびに衣装が違い、合計で5着くらいだったでしょうか?
曲のイメージに合わせて、青の模様入り、ラテン風?、総レース風、ピンク、赤。
いずれも大変胸元開いたロングドレス、ご本人の解説によるとヴァイオリンと肌の間に
邪魔布が無いように・・というデザインのようだ。でも胸が立派なので、大変セクシーに
美しく見えました。(私は川井さんの衣装に釘付けでした)
曲のほうは、私は「黒い瞳」「チャルダッシュ」など2部の曲が好みでした。
1部のオリジナル曲が素敵だったので、帰りにCD買おうとしたら、発売が来月でした・・。
オリジナル曲が素敵だと買う気になりますわ。
ラテンにあわせて、ピアノの仲道さんもちょっとラテンっぽくされてました。


中丸さんはさすがの貫禄。素晴らしい美声。マイクなんかイランって感じ。
「私のお父さん」が一番好きです。ただこの曲聴くとダンスが欲しくなるのだな(笑)
衣装は3つかな。
コンサートホールと違って、歌舞伎(演劇)をする劇場なので、声が響かないと
おっしゃってました。壁になって残響無くにまっすぐ跳ね返ると。
だからはっきり聞こえるのだそうな。コンサートホールだと、自分の声は聞こえないが
歌舞伎座とか演劇用のホールだと、自分の声が聞こえるんだって。へえへえへえ。
やっぱりホールは用途別に作ってあるのだなあ・・と感動した。


トークは少なめでしたが、ほとんど仲道さんが司会的に可愛くお話されてました。
ひとつだけ印象的なのが。
川合さん「私、今年デビュー15周年なので」と寺社大使かなんかになったお話を。
すると、仲道さん「・・私はこの秋でデビュー30年なのだけれど。
あなた私より15歳も若かったの???」とやわらかく鋭く突っ込んだ。
川合さんは、私はデビューが遅かったからです!仲道さんは学生の頃からすごくて・・と。
つまり仲道さんは学生時代にデビューされたんですか。本当はもう少し年齢差が無いのですね。
ってか、お二人の発言からすると、年齢差はほとんど無いんですね(笑)
そして、「ピアノはお寺とかに持っていけないから、うらやましい」と言っていた。
確かに、気軽にもって行けないから、野外演奏とかは無理ですね。500キロあるそうです。

もうひとつ。これも川井さん。
ヴァイオリン演奏の後、今日の反省点のように、懺悔された。最初は何を言い出すのか
予測も付かなかった。演奏は完璧に見えたから。(ま、私素人ですが)
「今日、リハーサルと本番の間に時間があったから、美容院にいったんです」
聴いている仲道さんも観客も???が飛ぶ。そうですか・・って感じ。
「リハーサルと髪型が違うでしょ?」と。
「でね、さっき弾いているときに髪がヴァイオリンの弦に乗ってしまって・・私、
しばらく髪を弾いてたんです・・・」と自白。全然分からなかったけど、
確かに興が乗った感じで体を使って弾いてたから、髪は振り乱す感じだった。
痛くないのか・・というのが私の感想。きっと集中しているから痛くないんでしょうね。
客席は「そんなこともあるのか~」という感じだった。
そしたら、仲道さんが「ピアノではありえません」とピアノを見ながら真剣にきっぱり。
検討したんかいな~と笑わせてただきました。


大変面白かったので、今度「古武道」のゲストに出て欲しいくらい。
しかし曲を聴いていて、ヴァイオリンと尺八はかぶる・・と思いましたし、
ピアノは居るので入る余地無し・・ということがわかった。
なかなか難しいものですね。とりあえず、川合さんのオリジナル曲CDが出たら買おう。
また来年も来てくれるといいな!というコンサートでした。


<プログラム>

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