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宝塚雪組日生「伯爵令嬢」 [観劇感想(宝塚)]

雪組日生「伯爵令嬢」
2014年10月31日(金)日生劇場 11時 2階J列センター


「伯爵令嬢」は数十年前に読んだ記憶がある。
当時リアルタイムで少女だった私が読んで「ありえない!!」と感じたほど、
「少女マンガの王道」を行く作品だった・・記憶がある。
(当時私はちょっとヒネた「三原順」や「萩尾望都」のSFを愛読する少女だった)
だがそれが、宝塚歌劇になると、その王道振りがなんとぴったり嵌ること!
なぜ『ベルサイユのばら』が流行った当時、次にこの作品も宝塚化しなかったのか?!
そう思うほど、ぴったり嵌ってました。

早霧アラン、夢乃フランソワ、彩凪リシャール・・・主人公の少女コリンヌに恋する
イイ男たちが、漫画以上に美形のイイ男なので、典型王道展開に悶えそうになる。
そのコリンヌが、嫌味な女にならず漫画通りの可愛くて強い女の子で、これまた良い。
咲妃さんの本領発揮というところか。素晴らしい「王道少女マンガの主人公」だった。

懸案の歌も、安定して・・なんというか・・ジェットコースターじゃなくなったので、
ある意味聞きやすくなっていた。意外と歌が上手い人を混ぜないほうがいいのかも?

とりあえず、時間の関係でフィナーレを見れなかったのが心から残念だが、
お芝居だけは見れて良かった。無理して見に行った甲斐があったわ。満足です♪





ル・ミュージカル・ア・ラ・ベル・エポック
『伯爵令嬢  -ジュ・テーム、きみを愛さずにはいられない- 』
~細川智栄子あんど芙~みん作「伯爵令嬢」(秋田書店刊)より~
脚本・演出/生田 大和


原作を読んだのはいつのことか・・遠い昔、数十年前の少女時代だが、
それでも適度に記憶に残っていると言うすごいインパクトのある作品だった。
決して細川先生のファンではなかったが、なんとなく「基本書」のような感じで、
少女マンガ好きなら必ず読んでいる作品、といってもいい。当然、同じ作者の
『王家の紋章』も読んでいた。いまだに終わってないようなので付いて行ってないが。
(同様の作品に『ガラスの仮面』(美内すずえ)や『エロイカより愛をこめて』(青池保子)、
『パタリロ』(魔夜峰央)がある。最終回まで読まないと死に切れない・・と思う作品群。)

『伯爵令嬢』は当時にしては超長編作品。今なら数十巻になる作品も珍しくないけど、
当時としてはすごく長かったような記憶がある。
それを良く2時間半にまとめたな~しかもちゃんと必要エピソードが入っている(ような
気がする)し、必要テイストは全部詰め込まれていた。素晴らしいわ>生田先生。

原作を読んでいた当時、とにかく、主人公のコリンヌがいい子過ぎて鼻に付いた。
次々とお金持ちのハンサムな男性に好かれまくるのも。何が何でもコリンヌが正義で
コリンヌが可愛くて、何をしても最後には成功し、何を言っても誰からも愛され・・・
コリンヌには暗黒面が全く無い。そんなコリンヌを見ていて、ついついアンナ贔屓に
なってしまう私。相当ひねくれてたんですよね・・私って。

私の思い出はおいといて。
私にとっては良い子すぎて嫌味な少女だったコリンヌが、舞台では全然嫌味の無い
素敵な少女に見えたのだわ。すごい驚いた。
少女マンガの王道である巻き毛の金髪碧眼の美少女、不幸な境遇にも逆境にも前向きで
健気に可愛く、思いやりがあって他人に優しく、自分に厳しく努力を怠らず、
それでいて精神的には強靭で、なのに身体的にはか弱く、素直で明るい少女。
そういう典型的ヒロインを表現したのがコリンヌである。
その通りに演じられていたけど、嫌味に感じなくて・・咲妃さんに感動した。
そして、私が密かに頑張れ!と思っていたアンナ。有沙さんが若手とは思えない
素晴らしいアンナを見せてくれた。私が心密かに感情移入してたアンナだわ!
人間の暗黒面を見せてくれる人間らしいアンナ。その複雑な感情がとても鮮明に見えて、
私がアンナを贔屓にしたのは間違ってなかった・・なんて思ったほどです。

コリンヌを取りまく3人の美男。アラン、リシャール、フランソワ。
いずれも漫画のイメージ通り(というか読み直してないので記憶通り)
コリンヌ・アンナも含め、宝塚歌劇って素晴らしい二次元世界の再現率ですよね。
なんだか漫画を鮮明に思い出すほど、楽しかった。そしてこの典型ストーリーが
たまらなく楽しかった。主人公を苛めて不幸にしてくれる存在がなく、単にモテモテの
いい子だと腹立つもんね(笑)昔は、こういうヒロインに試練を与える役(意地悪な
お嬢さんとか、アンナみたいな乗っ取り系とか)が必須だったのよね~
最後に、不幸に耐えて頑張ったヒロインが逆転するところが、また良いの。
それですっきりするってもんよ。あと華やかな舞台と衣装ね。これは漫画も舞台も同じ。
フランス・・パリ・・華やかなドレス・・金髪、青い目・・これ必須(笑)
あ~少女だった懐かしい時代を思い出すわ。もういっぺんあの時代の漫画が読みたくなる。



では個別に。


コリンヌ(咲妃)
堂々たる主人公。王道ヒロイン。(上のほうで語りましたが一応)貴族の生まれなのに
事情があって孤児院育ち。なのに明るくたくましく、年下の子供たちの面倒を良くみて
慕われている。あるとき出生の秘密がわかり・・だがそこでまた不幸がな事故が!
当時の漫画に大変多かった記憶喪失(笑)。だが持ち前の性格の良さで、関わる人
皆から好かれまくる。なのに襲い来る不幸な出来事。そのたびにお金持ちのカッコいい
男性から惚れられまくり親切にされる。でも自力で頑張る努力の人。女性の自立が言われ
はじめた時代背景を写し、そんな典型ヒロインが職業婦人を目指したりする辺りもお約束。
・・・という王道ヒロインをそのまま演じてました。当時(漫画の主人公に)流行ってた
くるくる金髪のツインテール風の髪型まで再現。すごいなりきり度。
こんな超絶ヒロイン・テイストを嫌味に感じさせない思いきりの良さ。
咲妃さん、芝居の本領発揮だね。
この人はヒロインなら素晴らしい演技力を見せるのだろうか・・?出番が多いほうが
良いのだろうか? とにかく、私が『月雲の皇子』でみて感動した役者だと確信した。
(正直『前田慶次』の「捨丸」はいまひとつだったので・・)
次回からもヒロイン確定なので、期待度が更にアップ。


アンナ(有沙)
貧乏育ちで軽犯罪をしながら生きている社会のダークサイドで生きる少女。
コリンヌのところへも盗みに入ったのに許され、事故にあい生死の境で、
幸福を掴む立場(コリンヌ)と入れ替わることを考え付く・・ここの心理面、
なかなか素晴らしかったですわ。そして伯爵家に入り込んだ後も、伯爵からは疑われ、
身の危険を感じながらも、優しい母マドレーヌ夫人への思慕。昔の仲間からの脅迫。
この二面性。憎たらしさ。そうやって他人を蹴落としてしか生きのびられない境遇で
生きる哀しさ。自分勝手だけど、切ない。アンナは心理的に結構難しい役ですよね。
このアンナを単なる悪役、意地悪少女にしてしまったら面白くない。浅すぎる。
これは原作も良かったけど、脚本もとても良かった。アンナをきちんと描けてた。

ただ、私の記憶では最初の船の事故のとき、アンナが本気でコリンヌを助けてた。
アンナが居なかったら、ここでコリンヌは溺死していた・・と思ったんだけど。
最後の最後に、コリンヌの手を離したんだっけ?アンナ葛藤してたよね。
そしてアンナの最後。なんかすごい最後だった記憶があるのだが、忘れてしまった。
今回のお芝居みたいな普通の最後じゃなかったような・・?漫画喫茶いかなくちゃ(笑)
有沙さん、ものすごく上手かった。お芝居も歌もうまいわ~。
私の記憶のアンナ。いろいろ複雑な感情を持った、でも育ちの所為で、底辺の暮らしから
抜け出すために手段を選ばないという哀しい立場の少女。良心もありいろいろ葛藤する
のに、コリンヌと逆に、坂を転がるようにどんどん悪いほうへと流されていってしまう・・。
見事に表現してました。わかめヘアの黒髪にそばかすまで再現してましたね!
有沙さんにも期待! ぜひ一度ヒロインを見てみたい役者さんです。
(それにしても、金髪碧眼の娘のかわりに、黒髪の娘がきたら、普通気付くやん?
>ロンサール家。いくら幼児時代に誘拐されたとは言え、髪の色は変わらんのでは?
それに遺伝的な問題も。亡きコリンヌ父は黒髪だったの? だいたい何で十年以上も
探せなかったの?・・・と当時も疑問に思ったのだった。ロンサール家も、孤児院も、
船会社も、人の管理が杜撰すぎる)


アラン(早霧)
コリンヌにひっぱたかれて惚れると言うちょっとアブナイ趣味(笑)のイケメン。
惚れたら強引にモノにする、相手の気持ちはお構いなし! ・・当時はこういうタイプが
ヒロインの相手役の典型だったんですよね。一歩間違えたらストーカーだわ。
(当時はそういう単語がなかったな。うちのおばあちゃんだって「いつもきちんとして
おくのよ。そうしたら素敵な人が見初めてくれるから」とか言ってたもん。知らん人に
知らんうちに惚れられたらコワいってば。ああ時代が変わってるのを実感する)
ま、それからいえば、アランは一度コリンヌと会って話しているから、まだマシだ。
でもコリンヌには相思相愛の恋人がいるのに、強引に割ってはいるところも強心臓。
さらには、「孤児院への援助を引き換え」とかいう、札束でほっぺた殴ってる状態。
それって・・。「コリンヌがどうであろうと孤児院への援助はする」といえば女心は
揺れるのに、なのに敢えて「引き換え」にする無神経さが堪らん朴念仁め(笑)。
自分は女にモテるし女の扱いにも慣れてる、とか思い込んでるでしょ。でも全然違うの。
周りの女たちに聞いてご覧よ。きっと「アランはうぶで可愛くて」とか言われるから。

アランって強い男に見せて、実は精神的には一番弱かったな~実はヘタレなの。
あんなに傲慢な強い男に見せてて、2幕では坊ちゃん育ちのヘタレっぷりが見事。
じいや、甘やかしすぎだよ(笑)じいやは褒めて褒めて自信もたせて育てたんだね。
この強い男(と見せて実はヘタレ)とか弱い少女(とみせて実は精神強靭)のカップルが
細川作品の典型なのかもしれないね。そのギャップに萌えて楽しめるの。
今回の早霧アランも、素晴らしく強引で強そうで、実はじいやに「ぼっちゃん頑張れ!」
と声援してもらったり、他人のことには厳しいのに自分の父の件ではどん底まで
落ち込んでしばらく立ち直れなかったり、へたれっぷりが素晴らしかった。
しかしアランって何歳設定だったっけ? 新聞社社長だし20代後半?・・ロリコン?

早霧さん、割と自信のある男タイプの役が来るけど、実はヘタレッぷりの方が嵌ると思う。
ラスト。将来・・コリンヌの言うなりになって嬉しそうにしているアランが見えたし(笑)
あと歌ね。今回結構良かった。今まで聞いた中で一番聞けた。
自分用に作ってもらったからかな。途中で音がゆれるところは変わらないけど、あまり
手に汗握る場面が無かったのが良かったわ。これなら大丈夫だわ。


リシャール(彩凪)
上流階級のぼっちゃんだが、盲目で(当時の少女マンガに多かったね、この設定)、
なぜか孤児院の少女と仲良くなる。このシチューエーションも良くあるパターン(笑)。
金持ちだし、盲目だしで、結構わがまま。大人の男設定(一応)のアランに対し、
少年というか子供設定。ゆえに子供の扱いに慣れてるコリンヌといると心地よいのか。
コリンヌは、上流のおぼっちゃまで優しく繊細で洗練された雰囲気に惚れた様子。
目の手術をしてから、あっという間にパリで普通に生活しているが、一度もブルターニュ
に行こうと思わなかったんだろうか・・? 彼はコリンヌがまだ孤児院に居ると思って
いるらしいのに、なぜ目が見える様になってすぐ行かないのか?それも謎だったな。
も一個。コリンヌの声を聞いたら、すぐ分かりそうなものを。全然気付かない(笑)
リシャール、鈍すぎ・・。
リシャールも漫画通りだった。流れる金髪にベレー帽までそのままだよ!
素晴らしい再現率。彩凪さん、頑張ったねえ~素敵な原作通りのリシャールでした。
歌も。今回早霧さんと一緒に歌うと、なんか安定してくるね>聞いてるほうが。
もうそんなに気にならなかった。基本、早霧さんと彩凪さんは声が似ていると思う。


フランソワ(夢乃)
父がアランの新聞で叩かれて自殺。父へ何もしてやれなかったことを悔いて、
アランへの復讐を誓う。まあ典型的な逆恨みといえましょう。でも悪役風にかっこいい。
このちょっとヒネたところが素敵な、オトナの男なんですよね>フランソワ。
商売女に囲まれ、商売女を本気で惚れさせ・・とアランと違い、本当に女の扱いが
上手い人(笑)。その彼が、アランへの復讐のために近づいたコリンヌに手を出せない。
その辺りも素晴らしい。コリンヌの素直なヒロイン振りと、それに戸惑うフランソワ。
コリンヌとフランソワの場面もいいわあ。フランソワは1幕はあまり出番がない。
ニヒルにかっこつけてる場面が散見される程度。しかし2幕から登場が増えて嬉しい。
夢乃さん、すごくカッコいいね、一番スタイルが良くみえてコスチュームが似合うの♪
それに、フランソワもいろいろ葛藤する人なんだけど、内面もちゃんと見えたし。
段々好きになる役者さんだわ。星時代はあまり気にしたこと無かった人なのに~。
あと歌。今回はアラン・リシャール・フランソワでは一番上手く聞こえた。きっと
声が一番いいからだと思う。この3人だとある意味安定していて聞きやすくていいや。


ここまで主要人物


じいや(真那)
アランのじいや。アランの精神的な支え(笑)。きっとアランを大事に大事に育てたのは
この人だ。甘やかして育てたね~でもちゃんと仕事しているし一人前の男として上出来。
じいやさん、子育て上手いぞ。今回はそのアランが連れてきた嫁候補のコリンヌに対して
それまたいろいろ絡む。漫画のなかでも息抜き風にコメディの場面担当だった。
真那さん、上手すぎ。漫画で覚えている通りのじいやだったわ。
「間」で笑わせるのは、本当に上手くないと出来ない。うまい!!うますぎ。
この役はベテラン専科がしてもいいような役。それがこの若い組子に出来るってすごいわ。


ロンサール伯爵(鳳翔)
コリンヌのおじいさま。にしてはちょっと若い。じいさんだけど金髪ロングヘア(笑)
最初からコリンヌ(アンナ)に不審感を持ってるのですね。だからコリンヌ(アンナ)が
気に入らない。それならちゃんと確認するか再調査すればいいのに・・・と思う。
コリンヌ(本物)を見てやっと気付く。しかし自分のうちに秘めたまま本人に追及し
呆気なく反撃されて終わる。なんだかな~と言う人物。
鳳翔さんは貫禄の美じいさまでした。しゃんとしてるからか、ちょっと若くみえたけどね。


マドレーヌ夫人(美穂)
ロンサール伯爵の娘。ということはタイトルロール(笑)→当時気づかなかったわ
大変おっとりと上品な夫人。娘が違っても気がつかず不信感を持たずに接する。
アンナは多分はじめて愛され心地よさを手放したくないと感じたんでしょうね。
こんなにも娘を愛し、それゆえアンナに慕われていたのに。偶然コリンヌ(本物)と
出会い、その後コリンヌ(アンナ)に疑問を持ち・・結局、夫人を愛するアンナの手で
殺されてしまいました。アンナにとってはこの人さえ母でいて愛してくれたら、
貧乏でも良かったと思ってたじゃないかな。そう思えるほど執着してた。なのに
マドレーヌはやっぱり、入れ替わりに気付いたとたん、娘(アンナ)を遠ざけた(当然だ)
アンナの絶望やいかにって場面だった。
マドレーヌとコリンヌは似ているという設定だったけど、ホントに似て見えた。すごいや。

美穂さんはソロ有で、2曲ほど歌ってくれた。素晴らしい歌声はとても聞き応えあり。
しかしマドレーヌ役についていえば、これは専科さんを呼んでこなくてもできたと思うな。
だってじいやが組子にできる組だから。ちょっと他の娘役サンがその他大勢だったので
勿体無かったな~と思ったのでした。


オルレアン公爵(夏美)
アランの父。結構黒いことをしている様子。「なぜ暗殺者を支援してはいかんのだ」とか
「一国の皇帝を殺しても何も変わらなくて嫌になった」とか甘いこと言ってるところは
息子と似ている。内面は実は似たもの親子なのだと感じた。うーん、原作は覚えてない。
夏美さんもちょっとしか出番が無くて勿体無かったな。


新聞少年ジーノ(諏訪)
アランの新聞社の新聞を売っている少年。アランを純粋に尊敬している。
とても目立つ重要な役で、実はコリンヌよりもジーノが、アランが落ち込みから復活する
切っ掛けとなったのではないかと思う。いや実際そうだったね。
ラストに殺されることで、アランのなかで永遠となったし。


モリス(蓮城)
アンナの犯罪仲間。あくまで軽犯罪。かつての仲間の出世を知って、早速恐喝に
くるあたり悪党そのもの。しかし殺人を依頼されて躊躇するところが小悪党どまり。
そういう軽犯罪専門の悪党さん(笑)。でも仲間のアンナがその一線を軽々と乗り越え
自分の手を汚してしまい、彼は単なる脅迫者としてアンナに寄生することにしたらしく。
だが、軽犯罪専門の小悪党にしてはすごくカッコ良かったので、将来はジゴロになると
いいよ!と思ってしまった。
モリスって、あんまり役割なかったね。アンナが全部やってしまったから。
蓮城さんカッコいいのに、勿体無いわ。今回の男役陣では一番歌えたでしょうに。



あとは孤児院の院長や村長さんが印象に残ってる。
でもパンフレットが売り切れで買えなかったので、詳細は不明だ。


『伯爵令嬢』は娘役の歌がとても良くて、『パルムの僧院』は男役の歌がよくて。
なんかそういうわけ方だったのか?と思ってしまった。
しかし、冒頭にも書いたけど、『伯爵令嬢』の男役陣の歌は、ジェットコースターで
なかったし、皆さんが割合均質であったので、意外と耳が慣れてしまい聞きやすかった。
これ大発見。(しかし今後歌は『パルム』男役チームに多く振ってほしい欲しいですよ。)


どうでもいい話
今回は出張で東京に居て、31日は2時半から仕事が入っていた。
最初に「10月31日14:30開始」と聞いたとき、咄嗟にチケットを取ってしまった。。
だが14:30開始ということは、その前に到着し準備しておかねばならず。
結局、東京駅に14:10には到着しておく必要があったので、最後まで見ていては
間に合わないことが判明。14時終演とあったが、どう見てもきっちり終わりそうにない。
なので、泣く泣くフィナーレを捨てて、お芝居の幕が下りたところで席を立った。
13:55。未練たらしくロビーに出ると、TVがあって中継中。しばし見入る。
カンカンだけ見て14:00。またもや泣く泣く外へでてタクシーを拾う。
そうして無事14:10に東京駅に着き、仕事には余裕で間に合ったのだった。
交通費を負担してもらうのだから~と思いつつ、フィナーレが豪華そうで見たかったと
後ろ髪惹かれまくりました。それでも無理して見に行った甲斐はあったので、よしとする。


閑話休題
前夜、レム日比谷に泊まった。前日も東京で会議が入っていたから。
夜公演があったら、どんなことをしてでも花組『エリザベート』を見に行ったのに~
この日は木曜なのに夜公演はなかった。至極残念無念。
仕方なくホテルでスカイステージを見ていた。
そしたらちょうど『赤と黒』(星組)をやっていたので、見た。初見。
スタンダールらしく基本の設定は先日見た『パルムの僧院』と似ている。てか同じ。
しかし違うのが柴田先生の脚本に中村A先生の演出。
同じテーマ 、シチュエーション、同じ破滅タイプの主人公。なのにすっごく良い!
思わず見入ってしまった。やっぱり脚本は大事だ!!(もちろん安蘭さんの歌も凄かった)
しかし遠野あすかさんと咲妃みゆさんは似ている・・とまたしみじみ。


こうして私の東京出張は終わった。2日で4つの仕事が入ってて、合間に『伯爵令嬢』。
関空行きの最終便で夜中に大阪に帰った。ものすんごく疲れた。
なのに。まだ仕事の報告書も書けてないのに、先にこの感想書いてしまった。
私の中での優先順位が伺われますなあ(笑)。
さて『伯爵令嬢』に埋もれた記憶を掘り起こし、報告書を書かなくては。




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コメント 3

hanihani

すごいです~!!!
「伯爵令嬢」観れたんだ。頑張りましたね。

私は1日からバウに行きましたが、ファンの人にチケット譲ったりとしてたら
全然バウは見れずに「Puck」を1日、2日と続けて観劇しちゃいました。

ちゃぴの「手を出して」と言うところで、不覚にも涙が・・
ちゃぴ、うまいよーーーすごくいいよーーーー

「パルムの僧院」は無事に終了して金曜日に集合です。
1月初日なのに、集合が早いよね。宝塚スペシャルに間がお休みだからだな…
by hanihani (2014-11-04 16:55) 

hanihani

大切なコメント忘れた!

ゆうみちゃんがあすかちゃんに似ているとうちでも夫が力説!!

そうかね、言われてみてもあまり実感が無いのですが
こうしてえりあさんにも言われるとそうなんだなぁと思う。

私は 「春の雪」で落ちたな、月雲、メリーウィドウ、捨丸とものすごい好みで
友人が二人突然ファンクラブに入って活動していることに驚いてたけど
それも納得です。

お茶会とかすごくしっかりと、しかもよくしゃべるので
TVのナウオンとか、誰かになって演じてるのかと思うくらいだと(笑)
by hanihani (2014-11-04 16:59) 

えりあ

hanihaniさん

はい!頑張りました(笑) 仕事開始時間が遅かったので、東京行きの第一目的が「どうにかして『伯爵令嬢』を見る!」になりました。気合いれた甲斐があってよかったです。

咲妃さん、和物ではそう思わないけど洋装すると「そっくり!!」と思います!御主人と同感です。
私は「春の雪」は見てなくて、捨て丸はうーん、で、後は大絶賛するほど良かったんですが、今回はすっごく良かったです>コリンヌ。
お茶会ではしっかりしゃべるのか~きっとTVでは「おっとり品良く、健気に寄り添う娘役」が憑依してるのかも知れないですね。さすが女優だ(笑)

愛希さんはね、ショーの「オランピア」が最高に印象に残った。アレもう一回みたい!と思うほど見ほれました。 また東京行けるかも・・ふふふ。

by えりあ (2014-11-04 19:22) 

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