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桜花昇ぼるさん チェンバロとコンサート in 一心寺 [観劇感想(OSK)]

桜花昇ぼるさん チェンバロとコンサート
2014年10月4日(土)13時30分~15時30分 一心寺三千佛堂 



一心寺という地元では有名なお寺に、三千佛堂というホールがあり、
よく演劇やらコンサート、落語なんかが行われている。行ったことは
なかったけれど、地域のミニコミ誌『うえまち』というのによく紹介されている。
そこに「桜花昇ぼる」という名前が! とりあえず、行って来ました。

桜花さん、ソプラノの本格的なクラシックに驚いた。オペラの人みたい。
たった2ヶ月で、こんなに綺麗なソプラノになるのね。歌声堪能。
チェンバロ奏者も日本では指折りらしく、名演奏。結構イケメン。
司会のNPOのおじさんも、日本テレマン協会のおじさんも、さすが大阪人、
かなり喋りが達者で、まるで漫才師のようでした(笑)

あと!お寺のホールで仏様が見守るなかで聞く「Ave Maria」は最高。
仏様の、この寛容性、許容性、懐の深さに惚れた。
対立と共存、課題解決はここに!?(『猿の惑星~新世紀』感想ご参照)




正確に書くと
大阪ハンブルク友好都市提携25周年記念事業
第27回うえまちコンサート
「二人のバッハ~イタリア協奏曲&ヴェルテンヴェルクソナタ曲」
チェンバロ 高田泰治  特別ゲスト(歌) 桜花昇ぼる


となっている。チェンバロ、別名ハープシコード。一見ピアノのように見えるが
鍵盤が2段のエレクトーンみたいな感じ。音はまさしくハープな音色。
そして、桜花さんはソプラノ(メゾソプラノ)でイタリア語曲も含む5曲を
歌い上げた。もちろんマイク無し。凄く本格的なソプラノで驚いた。
2ヶ月前まで、男役していた人なのに、「8月からお稽古しました!」と言って
らしたが、すごいお稽古されたんですね。元々ソプラノらしいけど、綺麗に
高音の声を取り戻された様子。日本テレマン協会のボス(→そう紹介された)も
「すごい声で驚いた。あと何年か勉強したらいける」と言う趣旨のことを
おっしゃっていた。この「いける」は私はプロの声楽家ではないか?と
思ったくらい。なんかリップサービスで褒めると言う感じではなく(そういうの
出来なさそうな正直者のおじさんだったし)、声楽レッスンに来た音大生に、
「これはいけそうだ」とモノ(プロ)になれるなれないの素材をより分けて
言ってるときの台詞のような印象を受けました。
最初に会ったときはまだ男役で、低い声だったらしく、歌いだしてその
ソプラノ声とのギャップに驚いたと言うお話も(笑)

タイトルの二人のバッハというのは、かの有名なバッハとその次男のバッハのこと。
当時は次男の方が有名だったとか? その次男のバッハの曲を中心にヘンデル他を。
最後はJSバッハのイタリア協奏曲。全部で10曲+アンコール1曲。
桜花さんはうち5曲+1曲を歌った。大変綺麗なソプラノで本当に驚く。
声量もすごい(まあこれは前から判っていましたが)。
着ている衣装が男役風なパンツスタイルなのに違和感を感じるほど。
肩の出たロングドレス(声楽家が良く着ている)が似合いそうな声。
よくまああの細い体でこの声がでるものだ。すごいわ。
8月からお稽古されたそうですが、「素直に、言われたとおりする」と褒められてました。
ひとつの頂点を極めた人が、新しくチャレンジするのは大変だと思うのですが、
この素直な向上心が、この人の魅力と言うか、人間的な魅力に繋がっているのだなあと
感動しましたわ。本当に素晴らしかった。これからいろいろ活動されるようですが、
このまま声楽も続けて欲しかったりする。声楽でアルバム出して欲しいくらい。
すごく私好みの、やわらかい優しい透明な歌声でした。


日本テレマン協会のおじさんとNPOうえまちのおじさん、旧知の仲らしく
テレマン協会のおじさんがマイクを取って勝手にしゃべる。しゃべる。しゃべる。
演奏される高田氏が、自分も挨拶するの?とばかりに立ち上がると、
「あんたは座っときや」とまたしゃべる(笑)。そして突然、高田氏にマイクを
渡して去っていく・・・呆然と後姿を見送り、訥々と曲の説明をする高田氏。
その自由気ままぶりに、客席では「アレは誰?」となるのも当然。
休憩時にNPOのおじさんが「さっきのおっさん誰や?言われた。」ので、と
「アレは日本テレマン協会のボスですねん」と紹介。(名前も言ってたが衝撃で忘れたわ)
更に「オマエが自己紹介せんからやで」と一言つけて、後半開始。
後半冒頭は主に、テレマン協会のおじさんが桜花さんについて語る会。
そこで上記のエピソードがどんどんおじさんの口から出てくるのだ。
口調はぼやき漫才風でした(笑)が、エライ気に入った感じで褒めていたのは確か。
そして言いたいだけ言って去っていく。
桜花さんは歌曲が終わり退出、まだ高田氏の演奏が2曲ある。
しかし、もうおじさんは出てこなかった・・司会の姿を探す高田氏。
結局自分でマイクを探して、自分で曲の説明を。おじさんは出てこない。
素晴らしい演奏終了後。桜花さんも再登場。アンコールへ。
やっぱりおじさんは出てこない。二人でアンコール曲を。
最後はNPOのおじさんが司会をしてくれた。曰く「ああ、反抗期やねん」
よく分からなかったが、そういうことらしい。エネルギータイマー切れたん?

今日は初の人が多かったらしく(OSKの公演で見かける人が多かった)
NPOの人は「ぜひアンケートを」と言っていた。多分、ミニコミ誌『うえまち』が
配られない地域の人も多かったんだろうな~。私は『うえまち』配布地域だけど、
みてたけど忘れてて桜花さんのブログ読んで、はじめて来ました(すみません)

そうえば、桜花さんは「天王寺区の地域住民として」NPOうえまちと一緒に
何かすることになったんだそうな。天王寺区、偉いぞ。名誉区民にしてあげて。
とメール出しておこうかな>区民だから。

終演後、桜花さんのCDが売っていて、またもやサインしてくれるとのこと。
今度は財布を持っていたので、買ってサインしてもらった。良かった!
相変わらず、丁寧で腰の低い方だわ・・「今日の内容と関係ない曲ばかりなんですが」
と恐縮そうにおっしゃった。全然構わないわ!! 近くで見るとやっぱり綺麗だ。
しかしお化粧は舞台化粧?という気もした。もう少し普通化粧でも美人だと思う。
横ではチェンバロの高田氏のCDも売っていたが、サインはしてくれなかった。
結構イケメンだったので(朝番組のアナウンサー風、爽やか好青年って感じね)、
サインしたら売れたかもしれないのに・・・今日の客層には。と思った。

帰りは、バスが出たところだったので歩いて帰った、ら15分で家に着いた。
近かったんだな、一心寺。また良い企画があれば、行こう!と思いました。
ホールだけ行って、お参りしてないし・・。近いうちにお参りしておこう。


備忘録 Plogram
JSバッハ 幻想曲
JSバッハ 平均律クラヴィア曲集第1巻第1番ハ長調プレリュードとフーガ
CPEバッハ ヴェルテンベルク・ソナタ第6番ロ短調
GFヘンデル Laego  (歌曲)
Gカッチーニ Ave Maria (歌曲)
休憩
Gパイジェッロ うつろの心 Nel cor piu non mi sento (歌曲)
GFヘンデル 私を泣かせてください Lascia ch’io pianga (歌曲)
Gマルティーニ 愛の喜び Piacer d’amor (歌曲)
GFヘンデル シャコンヌ
JSバッハ イタリア協奏曲 ヘ長調

主催 うえまちコンサート運営委員会(NPO法人まち・すまいづくり)
共催 日本テレマン協会
協力 一心寺
後援 大阪市、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
協賛 株式会社 舞昆こうはら


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