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映画「ジャージー・ボーイズ」 [映画鑑賞]

映画「ジャージー・ボーイズ」
2014年10月6日(月)なんばパークスシネマ



なんばパークスシネマのシステムが変わるという最後の日、ポイント稼ぎをするために
もう1作何か・・・と思って、この作品を選んだ。

感想は「良質のドキュメンタリー映画を見た気分。」
元がミュージカルなんだけど、ミュージカルというよりドキュメンタリー感が強い。
私にとっても幼い頃に親が聞いていたような懐かしい曲が山盛りで、落ち着くし。
60年代後半から70年代をノスタルジックに味わい、芸能界の大変さに溜息をつく。
感動とか、考えるとかそういうのではないけれど、大変興味深い映画でした。



「ジャージー・ボーイズ」
監督 クリント・イーストウッド

ABBAの歌で綴る「マンマ・ミーア」みたいな感じ・・という印象も受け、
最初もとがミュージカル後知らずに見たので「これ舞台に出来そう」なんて
思ってしまいました。もともと舞台が先なんですね。(劇団四季が好きそう~)
一度舞台版を見てみたいです。

ドキュメンタリーだと思ったのは、所々で出演者(メンバー4人)の一人が、
カメラに向った状況と心理を解説するから。
そしてメジャーになるには、つまり世に出るには、才能だけじゃなく、努力や
人脈や、その他諸々が必要なのだと・・何よりこれ、フランキーは「音楽が好き」
と言うのがなかったら、やってられないのでは?という人生ですね。
私生活とか辛すぎ。彼が直面した困難って、自分の才能やら身体のことではなく
全て外的要因。(家庭不和とかメンバー不和とか、メンバーの借金とか。。
自分が声が出なくなったとか、才能が無いといわれたとか、一切無い。それが凄い!)
トミーもやんちゃが過ぎて、借金大王の犯罪者になってるし、普通は切るべし。
「いい奴なんだけどね~」と前置きがつく、どーしよーも無い奴なんだよね。
ニックはもともとのメンバーだったけど、天才2人とワル1人に囲まれ、
かなり大変だったのでは・・辞めて何したんでしょう。
そしてボブ。作曲の才能があるから、ツアーに出なくてすむ道を選べた。
音楽的に成功し、家族ともゆっくり暮らせる。・・この人が人生的には
一番の成功者なのでは・・と感じてしまった。

最初から最後までフランキーを支援するマフィアのボス(ジップ・デカルロ)が
いいですね。本当にフランキーの声が好きだったんでしょう。ぶれない支えっぷり。
彼が居たから、他のマフィアからの借金をなんとか話し合いしてもらえたし。
大きな存在だったわ。

フランキーの奥さん。夫が芸能人で売れっ子で滅多に帰ってこないことを怒ってたけど、
家にお金入れてくれるなら、いいやん?と思ってしまった私。まあ浮気しまくりは
ダメだと思うけどさ、イタリア系だし、多少は仕方ないわ。娘は残念だったね・・
母親がアレだから、娘にはもっと構って、ツアーに連れて歩いたほうが良かった
のかもしれないね。あの有名な『君の瞳に恋してる』が、娘の死の後の歌とは
大変驚いた。じっくり歌詞を見ていると、全然違うイメージの曲に聞こえてきた。

フランキーの声(というか演じているジョン・ロイド・ヤング)の声は、高い音で
素晴らしい響きだけど、透明感が無いので私の好みではないが、大変珍しい声ですね。
実は低音のニック(中の人はマイケル・ロメンダ)の声の方が好きだ・・・。
演じている役者さんは4人とも舞台俳優、ミュージカル俳優らしく本当に歌が上手い。
昔のアイドルグループ(?)はちゃんと4人居たら4人違う高さの音で歌ってたよね~と
しみじみしました。最近のアイドルは、全員で同じ音を歌うんだもの、小学校の合唱か?
せめて二重唱くらいにはして欲しい・・音はずさないだけでマシと思え!というレベルは
勘弁して欲しい・・・と常々思っているので、昔のアイドルのレベルの高さが
懐かしくなる。声の美しさもね。もうちょっと配慮して欲しい歌手も多いのだわ。

私もこの時代の歌手、この時代の歌のほうが落ち着いて聞けるので好き。
映画館で隣のほうに居たおばちゃん3人組は「いや~良かったね。懐かしかったわ」と
言っていた。多分、おばちゃまたちの青春時代の曲だったんだろうねえ。
(私は幼児期よ!いくらなんでも70年代は。親が家でカセットテープを聴いてたので
馴染んでるだけだ。昔はイヤホンなんてしないで、家族みんなで聞いていたなあ・・)
劇中曲の『シェリー』『君の瞳に恋してる』は私でもタイトルがわかるほど有名な曲。
その他の曲も聴いたことあるような感じがしたし・・なのに「フォーシーズンズ」という
グループ名を全然知らなかった!!!これに一番驚いた。ABBAとかカーペンターズとか
ちゃんとグループ名も知ってるのに、なぜフォーシーズンズだけ知らなかったのか?
これが一番謎でした。カセットテープに書いてなかったの・・?ヴィリ個人名だったのか?
幼い頃の記憶に無いわ。カセットテープなんて再生する機器が絶滅したので
全部処分してしまったし。お気に入りくらい、おいておけばよかった。


と、なんだかとってもレトロ気分で懐かしくなった映画でした。
この映画、新歌舞伎座と同じである一定年齢以上の人には大変ノスタルジックな気分に
浸り懐かしく楽しいのではないでしょうか。




<公式HPより覚書>
フランキー・ヴァリ(ジョン・ロイド・ヤング) リードボーカル 
ボブ・コーディオ(エリック・バーゲン) キーボード、作曲担当
ニック・マッシ(マイケル・ロメンダ) ベース
トミー・デヴィート(ビンセント・ピアッツア) リーダー ギター

ジップ・デカルロ(クリストファー・ウォーケン)マフィアのボス
ボブ・クルー(マイク・ドイル)音楽プロデューサー、作詞担当


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