SSブログ

宝塚雪組『一夢庵風流記 前田慶次』 人物について [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組『一夢庵風流記 前田慶次』
人物について語る回


3度見たところで書いてます。後2回観る予定。
ストーリーについては、前に語ったので、次は個々の人物について。

プログラムの人物紹介を延々と書いた大野先生に敬意を表して。
大変長いです・・・。

<前田家>
前田慶次郎(壮)
前田家の当主・利家の兄の息子。元は嫡子で、いまは傍流なのか。
いろいろ葛藤を抱えてそうですが、今の立場を楽しむことにして、飄々と生きようと
決意している人物。かぶいて見せても、それでも芯の強さが感じられる。
父が城を追われなかったら、さぞやいい君主になったでしょう・・と言うほどの
トップに立つ人物としての大きさを感じましたね。
豪快な笑い、屈託のない笑顔、合法磊落な大胆さ、そして女性に囲まれてやに下がる
その姿まで・・後に漢の国を作った劉邦様の大きさを思い出させてくれましたわ。
壮さんのもつ明るさにぴったり嵌ってましたが、壮さんの持つ影の部分にもまた
ぴったり嵌っていて、それが明るいだけではない陰影を秘めた人物としての
「慶次郎」が生きていた。今まで見た中で、一番の嵌り役でした!


まつ(愛加)
前田の殿様、利家様の奥方様。もともとは慶次(と助右衛門)の幼馴染で同年輩。
利家とは政略結婚だが、それなりに上手くやっている様子。でも心の底では慶次が
忘れられず、今回、大名の奥方としてはかなり道を踏み外してしまってます・・。
あゆちゃん、またしても人妻そして不倫(笑)だけど今回もあまり不倫を感じない。
あんまり迷いや悩みが見えないんだわ・・少なくとも、「利家(夫)に悪い」という
感覚は皆無だった。「覚悟決めてるわよ。だからいいじゃない、慶次が好きなんだから
どこが悪いの」という開き直りすら感じた。ここで潔さではなく開き直りを感じる
ところが、ちょっとなあ。夫である利家をほとんど無視してるような気がして。
・・・あまり似合う役ではなかった様に思う。
あゆちゃんで一番好きなのは「フットルース」のラスティ、
それから「ハウ・トゥー・サクシード」のスミティ。
ああいうアメリカンな明るい女の子が似合う。トップになってからは壮さんにあわせ
落ち着いた大人(人妻)で、凛とした品のある女性という設定が多くてとても残念。


前田利家(奏乃)
加賀の殿様。慶次にとっては叔父、まつにとっては夫、助右衛門にとっては主君、
ついでに雪丸(と主馬たち)にとっては元・主君。秀吉にとっては元同僚でいま部下。
主要な人物みんなに絡む重要人物なのだ。この中で、「夫」だけがほとんど出てない。
あとはみんなちゃんと関係が描かれていた。夫妻の場面は一場面、だけどほぼ絡まない。
利家様は、慶次におちょくられ、右助衛門には軽んじられ(多分。呼んでも来ないし:笑)
秀吉には苛められ、雪丸たちには裏切られ・・とよく考えれば散々なお立場。
重政(帆風)と小姓(和城)だけがずっとお傍にお仕えしている。なかでも重政の
献身ぶりは素晴らしい! 信頼関係あの厚い主従に見えて、とても微笑ましい。
(だから余計に、右助衛門との関係が薄くみえるんだけど)
利家さまはいつも豪快に笑ってるか(1割)、小心に心配事で焦っているか(9割)。
最初の水風呂の場面で、トラの毛皮を背負ってちょこまか走る利家様と、
それを追いかける重政君がたまらなく愛おしくなる。
だから知らん振りで笛を吹く右助衛門に・・・こら!って言いたくなるのだ(笑)。
まああまりに若く美しい家老なんで、まだあまり頼りにしてないのかも知れんけど。
とにかく利家さまが出てくると大変和む。重太夫(夢乃)といい勝負だと思う。
・・は!利家様でかなり語ってしまった。なんだか今回、すごく好きだ・・この殿様。
さすがは奏乃さん、いつもながら専科の重鎮と並んで遜色ない。素晴らしい利家様です。
だから私、利家様に冷たい右助衛門とまつの好感度が低いのかも・・私怨入ってたよ・・。


奥村助右衛門(早霧)
前田家家老。代々家老の家柄で、後を継いで今の家老。慶次とまつの幼馴染。
彼の本音は「慶次殿様に家老として仕えたかった、もちろん奥方はまつ様」と
いうのがありありと見える。うーん、雪丸の話の持っていき方次第では、この家老
味方になったかも?というくらいだ。(雪丸よ、加奈じゃなくて右助衛門に言え!)
私の中では、あまり語りたくないとき、感情を出したくないときによく笛を吹いてる。
誤魔化しているんだろうか。なんだかいっつも笛を吹いてる印象。
上記が本音だと、なかなか辛い立場が多いからね。動きたくない。だから笛吹くの。
私の中では「傍にいるけど憂いているだけの人」という印象だった(ごめん)

早霧さん、やっぱり声が。時代劇だからか、抑揚が普段と違う感じに(時代劇風?)
なっていて、ものっすごく聞き取りにくかった。通る声じゃないので、普通に話して
欲しかったりする・・・。歌はなんとか(お芝居のほうは)大丈夫だから、台詞声を
お願いしたいです。ものすごい綺麗なんです。若くてとても家老に見えないくらい。


冨田重政(帆風)
利家の警護役。いつもおそばに控え、殿様から大変信頼されている様子。
殿の警護役だけど、殿様とはすっごく気が合っていると感じる。
誠実で忠義に厚い部下ですよねえ(ちょっと探偵助手がダブって見える・・ので
殿をとてもとても尊敬し慕っているように感じるのかもしれない。)
前田家を支えているのは君だ!という人でした。上手いわ~帆風さん。


柴田久太夫(和城)
利家の小姓。重政と一緒にいつも傍にいる。重政は殿とは気が合うのでお傍で
お話し相手になったり、大変親しい雰囲気だが、久太夫はまだその域まで行ってない。
ちょっと一歩引いて乙返しているかな。でも一生懸命お仕えしていることはわかる。
この主従トリオ、なかなか素敵でしたわ。


加奈(大湖)
助右衛門の妹、まつの侍女。なんだけど、右助衛門の「姉」に見える。
(どちらも素晴らしい美貌なので、血のつながりは感じる。)
なんだか凛としてて落ち着きがあるからか、大人に見えるのだな。
今回、雪丸とまつの所為で、いろいろと思い悩み辛い立場に立たされました。
兄は頼りになんないし・・って最後はちゃんと頼ったんだよね、その場面なかったけど。
その前の、雪丸に翻弄され、抵抗しつつ堕ちていく様子がたまらなく色っぽかった。
その横で慶次とまつもラブシーンをやってるけど、ごめん全然見てないほど目が釘付け。
強気に冷静に抵抗していくところから、雪丸に背後から抱えられ耳元で囁かれるうち、
段々力を無くし、意識を奪われていくところが・・最高ですわ!せしる様。超色っぽい。
またこの堕ちていくさまが手に取るように分かるその表情。いいね~
もうこの場面、雪丸様と加奈さましか目に入りません。
加奈って、こんなに雪丸に抵抗できないほど惚れてしまってるのに、それでも理性が勝り、
前回は兄を救って雪丸と一旦別れてるんだよね。。今回も、兄に告げたんだよね・・
ああみえて凄く強い人なんだ。素晴らしいわ、加奈様。もっと時間があれば、加奈と
雪丸(のエピソード)をじっくり見たかった・・。はい、完全に趣味です。


千代(天舞音)
加奈に仕える侍女、間接的にまつに仕える。まつに呼ばれる場面はいつも加奈と一緒。
彼女は、加奈の最後を告げる役。実は初見ではよく分からず、加奈は生きていたのかと
思っていた。だが、よーく見てみると、ラストシーンで加奈は「天国チーム」に居る。
だからあの時、千代のいう通り、もう自害してたんだ。


<前田家 偸組>
雪丸(未涼)
主馬の兄、もと前田家お抱え忍び軍団の首領。奥村家乗っ取りに失敗して逃走・・かな。
今回、弟たちが任務に失敗して窮地に立たされて居るのを見て、いいアイデア
(とコネクション)を持って帰還。あの弟たち忍者軍団の受け入れっぷりを見ていると、
かなり力のある首領だったに違いない!!・・・ってまあ御本人見てれば分かりますが。
すごい迫力のある登場の仕方しますよね、いつも。そしてあの煌びやかな蜘蛛柄のお着物。
忍びなのに目だって仕方ないのでは。(顔の傷は妙に見慣れてますが:笑)
遠大な計画をもって、着実に実行していたのに、またしても加奈で失敗。
・・・あの女は辞めとけって言っただろ、まだ懲りてないのか!と言いたくなりました。
あそこで成功してれば、次の時代に重宝されたに違いないのに、惜しかった・・などと。
誠にどうでも良いのですが、未涼さんの役の人物が企画立案して、失敗したのって・・
個人的には違和感ですわ。いつも成功させてきましたからな~名参謀だった。
(あ、リチャード・モリス教授やジロラモ氏も居ましたね。かなり昔だな・・)
その加奈。そう考えると、やっぱりなんのかんの言いつつ、加奈のことは本気で惚れて
いたのでしょうね。だから天国では幸せそうに笑っている。
これが本当のラストだから、最後にあの笑顔で良かったなあ・・と思える。
加奈のところでも書いたけど、・・・・抵抗する女を後ろから抱きすくめ、
刃物を光らせつつ、あの声で耳元で囁くとか(しかもあの美声だ)・・・・
何その高度なテクニック!?と見ていてかなり目のやり場に困った(といいつつ凝視だ)
こんなにニヒルで悪の魅力で、色っぽい未涼さん・・最後に最高のものを見せてくれました。
大野先生の趣味らしいけど、私も大賛成。嬉しい!!ありがとう!


四井主馬(彩凪)
前田家お抱え忍者軍団・偸組の棟梁。冒頭から出てきてかなりカッコいい。
しかし任務失敗の情けない場面しかない・・ちょっと可哀想だ。
利家様のために頑張ってるのに、足蹴にされてしまい、へこんでいるところに
素晴らしいタイミングで雪丸お兄様登場。あの喜びようを見ていると、
ものすごくお兄ちゃん子なんだ・・(笑)と思ってしまいましたよ。
だってあっさり「これからは兄・雪丸に従う!!」って宣言するんだよ。
自分が頭領を追われるのに。兄が逃亡してから、頑張って偸組を支えてきたんだろうけど、
なんか失敗続きで、部下の手前もあるし、相当へこんでたんでしょうね。
そんなときに懐かしい頼りになる兄の顔をみて、ほっとしたのだと推測。
小さいときは兄の後ろを付いて一生懸命走っているような弟で、兄は「面倒だ」とか
知らん振りしながら、結構面倒を見てあげてたような・・想像が膨らむわ(笑)
この兄弟関係も、既視感。・・大野先生、ラストだから私の記憶力を揺さぶってるのね?!


捨丸(咲妃)
偸組のくのいちの一人。慶次に殺された兄の名を名乗っている。本名は不明なまま。
最期に重太夫には本名言いたかったかも・・などと思ってしまった。
慶次を敵と狙うが、逆に命を助けられてしまい、傍にいることに。だんだんと慶次に
引かれていく様子もよく分かる。そして重太夫が捨丸に惹かれていく様子も分かる。
彼女のほうも、重太夫のことも気になってそうな感じだったのに・・忍びらしい哀れな
最期でした。ただ重太夫の人生を変えたのは確か。
捨丸と重太夫の関係、見ていてすごく切なくなりました。
ただ、捨丸の冒頭場面はちょっと棒気味なので(あたり役は動かないお姫様役ばかりか?)
もう少し何とかして欲しいな・・ぶっきらぼうな男っぽい言葉遣いがいまひとつ馴染んで
ない感じがして。まあ雪組でお芝居しているうちに、雰囲気が慣れてくると思うけど。
もっとお姫様が似合うから仕方ないかも。声も透明で、所作には品があって美しいけれど、
お顔はあまり美貌でもないし(失礼)。もう次からトップだから、似合う役が見たい。


加賀(舞先)&国(透水)
慶次が鼻の下を伸ばすのも納得の美声の美人だ。今回は女を武器に仕事をして行くしのび、
というのがよく分かった。加賀は捨丸の兄の婚約者だったのね。そしてあの言い方からは、
捨丸(妹)の上司のような感じも。恋人(兄)の敵と馴れ合い勝手なことをする捨丸に
かなり怒りを覚えているのを感じましたよ。・・怖かった。


<豊臣家の人々>
豊臣秀吉(夏美)
秀吉がそのままそこにいる! 祇園祭の山鉾のような台車に乗っている姿、
耳がお猿そのもののそのお姿、まさに秀吉さまだ!! さすがですなあ・・
わりとコミカルに話をするんだけど、結構とげが入ってたり、裏があったりと
さすが秀吉って感じの、軽い会話の中に刃の入ったやり取りが最高ですな。


大政所なか(梨花)
秀吉の母。なかなのかねねなのか悩んだが、なかだった。
秀吉にいろいろ口出しできる老婆。秀吉の母ですが、品もありユーモアもあり、
あの年齢でまだ女も捨てておらず、なんとも魅力的な女性でした。
今回、正妻ねねは全然目立たず、主な台詞は「利家の兄を良く知っている」なかの
役目になってしまいましたね。こういう出過ぎない老婆は好きです。


北の政所ねね(千風)
秀吉の正妻。いつも秀吉・なか・ねねは一緒に出てくる。でもねねはあまりしゃべらない。
なかと相槌を打つくらい。まあねねまでしゃべったら収集付かなくなるからかも。


黒田官兵衛(蓮城)
いま話題の官兵衛さま。眼帯にびっこ。すみません、私、いま大河ドラマみてないんで、
「山本勘助だ!」と思ってしまった愚か者です・・時代が全然違うわ馬鹿者!ですね。
彼も常に秀吉の傍に居るけど、あまり目立つ動きはない・・かな。
容姿では目立つけど、場面がない。うむ残念だ。ついでに蓮城さんが顔を隠すのも残念だ。


<敵対する勢力>
庄司又左衛門(香稜)
クグツ一座の長。物語の鍵を握っている人物の一人。
彼が動かないと雪丸の陰謀も進まないし、二郎三郎の計画も動かない。
起爆剤になる大事な人物。雪丸と同様、裏の世界から抜け出し表に出たいと言う願望を
持つ人物。お芝居は大変上手かった・・が、あんな大きな息子がいるようには見えん・・。
せいぜい兄だよ・・と思ってしまった。初見では誰が演じているのか分からなかった。
でも上手かった。きっちり辛さとか悲哀を出していた。
プログラムを見ると香稜さん・・うなずいた。もちょっと老けて見えたら完璧だ。


庄司甚内(月城)
又左衛門の息子。綺麗な息子だ。母は美人だろうな。父の見た目があれだから、
かなり若いのかと思うが、結構落ち着いている・・苦労したんだね。
ちょっと血気にはやる場面があるので、やっぱり十代前半かも?とか思う。
彼はこのあと一族をどうしたでしょう・・。気になるなあ。


ぎん(門構えに言)(寿春)
くぐつの女。一瞬彼女が母かと思ったけど、違うようだ。
ナイフ(くない)を投げられても落ち着いた反応、肝の据わったくぐつの女というのを
感じられ、一場面ながら良い出番だった。


北条氏規(朝風)
北条氏の渉外担当、氏政の弟。凛々しく苦悩する武士。彼も北条家を背負っており
兄である北条の当主と、天下人・秀吉との関係が上手くいかず、板場さみ。
なんか中間管理職のよう・・力強い部下(というか同志)の庄司又衛門もいるし、
彼自身は人望に優れた人物なのだろうなと思った。
本当に、惜しいわ。あの時成功してれば・・と、思うのみだ(笑)


北条氏政(央雅)
当主。一瞬しか出てこないので、ごめん。弟の渉外担当・氏規様のほうが印象強い。


直江兼続(鳳翔)
上杉の家老だったはずだけど、ものすごく目立っている。(まあでかいけど)
秀吉の宴会で、慶次との会話。武士同士だなあ・・というやり取り。
なかなかいいですね。その後ラストの場面で慶次との友情を実感・・と。
私からしたら、かなり唐突な出番ですが、慶次をやるとなると直江は外せない
って事なんでしょうか。直江状も出てきたしね、意外ときっちり書いてある。
だから「時間が足りない」感が半端ない。


上杉景勝(悠斗)
こちらも一瞬(だよね)で記憶にない。目が足りんのだ!!まったく。ごめんね・・・。

織田信長(透真)
一瞬の登場ながら(しかも回想シーン)、かなり重要なことを言う。
この物語の根幹を成すことを宣言するのだ! 彼が慶次父を追い出したから、
慶次とまつは別れ、慶次は放浪することになるのだから。
尊大な信長っていう感じが出てました!

毛利輝元(桜路)&島津義弘(天月)
誠にすみませんが、秀吉の宴会場面等で不明、旗を背負っててやっと分かった次第・・
ごめんね、しっかり見れてない。輝元も、義弘もそれぞれ主役はれるくらいの人物
なのに~


<カブキモノ>
深草重太夫(夢乃)
享楽随一のカブキモノ。町人であり武士ではない。そこを慶次に突っ込まれる。
しかし慶次も、町人相手に何やってんだか(笑)
だけど、慶次は転がり込む先を探していたので、ちょうど重太夫の家に行く。
そしたら姉のしげがなんかファンになって???という感じがした。
重太夫もだんだん慶次に惹かれていってるし。しかし慶次より彼が連れてきた捨丸の
方により惹かれてましたな(笑:やっぱ男だねえ)
いい加減な生き方を変えよう!と思ったのは捨て丸のためだけど、
慶次の傍にいたいというのは、捨て丸の思いを受け継いだからかな・・なんて思ったりも。
もちろん慶次が好きだというのもあると思うけどね。そしてそのことは絶対に慶次には
言わないと思うけど。だってカブキモノだもの。このまま死ぬまで彼なりのカブキモノを
貫いていくとと思った。

夢乃さんのこういう役は絶品ですな。しかも芝居の間が上手い。
段々上手くなる。最初のころは、なんか大芝居?浮いてる?と思うところが
あったんだけど、最近は雪のお芝居のなかにしっかりとはまり込んでる。すごいや。


深草重三郎(彩風)
重太夫の弟。兄と一緒にかぶいて居たのに、あっさり商人に転進。
もともと兄より思慮が深く真面目だったんでしょうね。兄に付き合ってあげてたの?
ちゃっかり可愛い恋人もいるし、軍資金はどうしたのか分からんけど、慶次なら
くれそう・・それを元手に、立派な商人になったような気がする。

今回は咲奈さんはあまり目立つ役ではなかったな・・というかあの派手な兄が
全部もっていったような。堅実な弟と言う役割はよく分かったので良しとする。


深草屋しげ(麻樹)
姉、呉服屋「ふかくさ」の主。最初、重太夫と重三郎の母かと思った(ごめん)。
だってしっかりしてるし、店の主人だし、重太夫を叱り飛ばしてるしさ・・。
深草屋にいるときは、しげの心配りで、慶次は居心地よかっただろうな・・と感じた。



かる(星乃)
重三郎の恋人。しげは捨て丸に女物の着物を着せ「看板娘よ」と言いますが、
私には「かる」のほうが可愛い・・・看板娘は既に居るのに・・あ、そうか
重三郎の嫁になるからか。と好意的に解釈しておいた。
かるは凄くかわいい女の子でした。重三郎とお似合い。


<道案内>
二郎三郎(一樹)
謎のオジサマ。そして黒幕。素晴らしいわ!!!この役が真のキーマンですわね。
一樹さんのお歌も聴けた。イイ声だわ~♪ 
この人について語ると、ネタバレすぎるか・・。もうばれてるか(笑)
初日は驚きましたよ。彼の正体をばらすのは雪丸。それをあっさり、ばっさり。
好好爺のように見せてましたが、やはり狸オヤジ、戦国の武将ですな。
大変冷徹な方でした。そこも素敵・・。後一歩だったのにね、そしたらもっと戦も
減ったのに・・なんて誰の味方か分からない発言をしてしまいます。


歌比丘尼(早花)&願人某素(久城)
二郎三郎が連れ居ている二人。実は・・な方々。赤い帽子とちゃんちゃんこという
還暦のおじいさまのような二郎三郎の横に従う助さんと角さんのような姿。
この三人組も何かを思い出させる・・二人とも声が美しく良く通るので、歌での
状況説明も大変よく分かりました。
特に久城さんには、今後はもっともっともっとお歌の出番を期待する。


<ヒロイン>
松風
松風を奪わんとする利家と、絶対に渡さない慶次が争う。これが物語の発端。
松風はヒロイン枠だと思う。前田利家様は妻も松風も慶次に奪われたのね・・
松風の方が欲しそうだけど(笑)
初日、松風が登場したとき、客席にどよめきが起きました。私も。
素晴らしい動き! 馬の脚だけであれだけの感情表現をするとは!!!感動的。
素晴らしい馬(の脚)でした。思ったよりずっとずっと出番多いし、役割重いし。
確実に慶次の相手役、ヒロインは松風だ!


以上。やっぱりものすごく長くなった。
ショーはまた次回。ってもう公演終割ってしまう。急がなければ。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 2

hanihani

友達が会社の同じ部署のグループのコミュニケーションということで
観劇したそうですが…

終演後宴会やりながら色々と盛り上がったそうで、
なんと男性たちの多数は、「いったい利家のどこが悪い」と
利家ファンが多数だったそうでした。
利家がいたからこそ、加賀100万石は生き延びたのだなど
結構歴史好きな方が多くて、
上司や部下に挟まれて、右往左往しつつも何とか藩をまとめる利家に
自分たちを見たのかもねってなお話でした。

確かに、フリーに生きる人のむこうで
頑張って規則正しく通勤してあちこちに気を付かう人がいないと
成り立たないよなぁと思ったりしています。


by hanihani (2014-07-07 14:44) 

えりあ

そうでうしょね、前田利家様って人気ある武将だもの。
NHK大河で主役はるくらいだから。
そうだよ!慶次&まつ夫妻で、助右衛門家老に任せたら
加賀の国は江戸末期まで大国のまま持たなかったよね。

言葉にしてもらってよくわかったけど、私も非のない利家様が
ないがしろにされているのが嫌だったんだわ。

その宴会、私も混ざりたかった・・でも部署のみなさんで観劇って
なんとも良い職場ですね。
今回は男性もお誘いしやすい演目というのもあるにしても。
うらやましいな~と思いました。


by えりあ (2014-07-07 19:53) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。