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宝塚雪組「ベルサイユのばら~フェルゼン編」 東京公演 [観劇感想(宝塚)]


宝塚雪組「ベルサイユのばら~フェルゼン編」
2013年7月5日(金) 13時30分
東京宝塚劇場 2階15列センター


ご無沙汰してます。仕事に追われてます。でも合間に見てきました(笑)。


久しぶりの「ベルばら」。東京で見るときはいつもだけれど、懐かしさを感じる。
以前観たのはまだ桜の咲く頃だったなあ・・とか、初舞台生の口上があったなあ・・とか。
蒸し暑い梅雨の日比谷で、桜満開の花の道を思い出す。この季節感ギャップと回顧感。
まあどーでもいいことですが。

久しぶりに見た感想。
オスカルの声が高く女っぽくなってる?アンドレの髪型がすっきりした?カッコいい。
ジェローデルはさらに熱く強くなってる。ソフィアがなんだか台詞に変な癖がついた?

今日は2階B席センターという結構好きな席から見れたのですが、ついついアンドレを
オペラグラスで追いかけてしまいました・・。せっかく上から全景が見れたのに。
でももう見納めと思うと、やはり映像化されないだろう場所(かつ私が見たいもの)を
しっかり見るべきだろうと、決意し実行しました。・・ああ美しい!堪能したわ。





「ベルサイユのばら~フェルゼン編」東京


というわけで、アンドレを中心に見ていると、視界に入ってくるのはオスカルくらい(笑)。
2幕冒頭は手が痛いぞ>「今宵一夜」はずっと釘付け状態だから。堪能しましたよ♪
アンドレが出てない場面は上から見渡す。たくさん出ていると楽しいが、少人数しか
舞台上に居ないとちょっと・・気が散らない。1幕は眠気が襲うなあ(久しぶりなのに)。
2幕はいろいろ上から見ていると美しい。
スウェーデンの花祭りも、国境警備隊の乱闘も、バスチーユもなかなか綺麗であった。
「行け行け!フェルゼン」は映像の風景を見た。綺麗(いままで見てなかったのか?と
言われそうですが、宝塚ではフェルゼンの顔と鞭捌きしか見てなかった気がする・・)
植田爺様の演出は、プロローグとフィナーレは凄く綺麗なんだなあ・・。
脚本だけは書かないでほしい方だ。あ、演技指導も止めてほしいかな。

脚本といえば。ジャルジェ夫人の変な日本語もそのままに。全ての変な台詞が健在だった。
私もさ、ここでこっそり文句ばっかり言ってても・・と思い、大劇場で見てすぐちゃんと
「ここの日本語が文法が可笑しいので直してください」ってお手紙書いたの。劇団に。
でも見事無視されてしまったようね(笑)。この変な台詞を言わされている「組長」ですら
意見言えないのか・・と絶望感でいっぱいになる。これって組織として駄目じゃん。
こんな小学生が見ても一目でわかる文法間違ってる台詞に、誰も「おかしい」と
言えないなんて。うーん、過去の成功体験から来る弊害?組織の腐敗?内部統制が無効?
とりあえず、チェック機能のない組織は、組織としては駄目ってのは確かだな。
一度コンサル入れたほうがいいよ。(『仮面の男』のときにも実感したけど、変わらないね)

今回は慣れたので「ベルばら」の正しい楽しみ方をして、楽しんだ。

早霧オスカルは美しいわあ! 声が高くなった? 女の子っぽい声になってる。
大劇場で見たときは、もっと普段の男役声で男役動作だったような気がする。
まあ美人さんなので、何でもいいけど。私は凛々しいほうが好みだったなあ。

未涼アンドレの包容力と美声は健在でより深まってる。
何より髪型がすっきりした?! アンドレ様、散髪したんですね(笑)
綺麗なお顔がすっきり見えて嬉しかったです。いつもながらいい声で、
ずっと聞いていたい声だわ~いつも想う。歌でも台詞でも。よく通るしね。

夢乃ジェローデルがより一層凛々しくなってる。
大劇場でも「ベルサイユの剣豪」だったのに、さらに腕が上がった? 
向うところ敵なしだね。見てて思ったけど彩風アランと彩凪ベルナールも、
彼らがスウェーデンの行き、国王一家強奪をジェローデルの任せればよかったのだな。
剣友ジェローデルの説得じゃないと、秘剣の使い手フェルゼンも動かないだろうから、
仕方ないのかな。参謀が足りんのだ。しっかり頑張れ、アラン&ベルナール!

夢華ソフィアの台詞回しが変わってる。なんだか聞き取りにくい? 
『凱旋門』冒頭のジョアン(月影さん)の、妙に癖のある台詞回しに似ている。
気持ちを込めすぎて、1つの単語内でところどころ声が消えるのだ。
アレはよくない癖なので、止めてほしいな。・・ソフィアは影のラスボスなんだから。
もっと力強く冷酷に(?)しゃべったほうがイメージに合うぞ。

壮フェルゼンは、相変わらず「力いっぱい」ですね。
登場人物を大きく2分類したらジェローデルと同じ猪チーム。
でもお美しいし、お芝居も歌もある意味の安定感。
愛加アントワネットも同様の安定感。ここ3日は何も食べてないけど、
その前はがっつりだったんだね!と思うのも健在。歌声は(冒頭)大劇場より安定してて綺麗ですね。
箙ブイエ将軍の超棒読みも健在。ここまで超越すると、もう嬉しくて楽しくなる。
この超棒読みと会話する奏乃プロヴァンス伯爵がまたお芝居上手くて、感情の篭った
台詞回し。その二人の温度差のあるやり取りは、見ていてほほえましくなるほどだ。
ここも観劇ポイントだな。暢気な磯野ルイ16世も加わって、もう何がなんだか???
という雰囲気の異なる三つ巴の台詞の応酬も楽しい。
「フランス王宮、もうあかんわ・・」と思わせる見事な演出なのかも。
プロヴァンス伯爵の飲み込みの早さ(変わり身の早さとも言う)も見所よね。
(最初「いつもの市民の暴動だろ」と言ってたのが、国王には「革命ですっ!!」だもん)
忘れちゃいけない、市民に混じって革命を煽る野心家プロヴァンス伯爵の壮大な陰謀も
2幕の見所だわ~。戦う市民の中に、王侯貴族が一杯居るのを見つけて楽しむのだ。

と、ベルばらを楽しんで、最後は「待ってました!!」のフィナーレ。2時間待ったよ。

フィナーレの黒燕尾は本当に美しかった。これを見たかったの。だから見に来たの。
(なんつって出張だけどね。東京に本社のある某社様が、「午前中か、夕方か」と指定
してこられたので、迷わず「午前中に伺います」と応えました。当然ですね!)
とりあえず、堪能した。本当に美しい黒燕尾だ。これぞ宝塚よ、カッコいい~♪

ああ、すっきりした。このところ忙しくて、全然息抜きが出来てなかった。
やっとこさ(ベルばらだけどフィナーレで)気分をリフレッシュできたわ。
アンドレの美声とオスカルの美貌を堪能した。
なんか東京公演をみてすごくアンドレが好きになったわ~見た目が好みになったからか?
見に行ってよかった♪ さて・・気分が盛り上がってるうちにお仕事をしましょう(笑)。





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パクチー

おひさしぶりです。
お仕事忙しそうですね。
忙しいのは、このご時世、なによりということにしておきましょうか。
 
さて、劇団に手紙を書かれたとか。
私も、書きましたよ。
私の場合は、谷先生の言葉遣いでしたが。
「サンテグジュペリ」だったと思います。
大劇場の初見から気になったので、早々と書きました。
結局、最後まで直りませんでした。
私の独りよがりだといけないので、
高校の国語教師をしている妹に確認してもらっての上でした。
まぁ、客の言い分をいちいち聞いているわけにもいかないんでしょうけどね・・・。
by パクチー (2013-07-06 16:55) 

lovemm

はじめまして
以前からときどき読ませていただいていいます。

本日は、なんだか同じ気持ちなのがうれしくて、コメントさせていただきます。雪組さんどんどん進化して、アンドレもさらに素敵になっていますよね。

先日2階席からずっとアンドレをオペラグラスで見ていたので、腕が疲れてしまいました。
そのときやはり、映像化されたときは、アンドレだけをずっと見るなんてできないからと思っていました。
オスカルが重大な決断をするところすら、アンドレの表情だけ見ていまして、たまーにオスカルをちらっと見て、またアンドレに戻るを繰り返していました。2階席から高い位置にいるアンドレが見えなかったらどうしようと心配だったのですが、大丈夫でした。。。

美しいオスカルとそのオスカルを支える美声のアンドレ
何度でも見たいですね
by lovemm (2013-07-06 17:51) 

えりあ

パクチーさん

この時期に働かないとチケット代が出てきませんので頑張ってます。

劇団へのお手紙。。パクチーさんや私が出した内容は、「客の言い分を聞いてられない」というレベルの話ではないと思うのですが。贔屓の役者の役つきが悪いとか、ストーリーが気に入らないとかじゃなくて、そういう次元の話ではなく、誰が見てもおかしい、もっといえば、客に見せる前に内部でチェックして是正しておくべき事柄ではないでしょうか。別の例で言えば、出版後市販されている本の誤字を、読者から指摘されたような事態と同じだと思うのです。普通は出版社は第2版からは訂正いれますよね。新聞・雑誌誌なら次号で訂正するレベル。劇団にはあれだけたくさんの人が居て、そういう指摘が出てこないこと(それどころか読者からの指摘も無視)が、組織的にはチェック機能が機能しない危機レベルにあると、私は思います(って別にコンサル依頼されてないけど、どんな経営コンサルが見ても、「だめ」って言うと思いますよ>あの組織)

スミマセン、熱くなってますね(笑)仕事に追われてるもんで・・本当にコンサル依頼してほしいわ。別に私じゃなくてもいいから是非。
by えりあ (2013-07-07 20:55) 

えりあ

lovemmさん

はじめまして、いらっしゃいませ。時々見てくださってたとのこと、ありがとうございます。
雪組さんのお芝居、どんどん進化するから楽しいですね。もちろん最初の大劇場初日もレベルの高いことが多いので、嬉しい限りです。見に行った甲斐があるというもの。
今回、私も、オスカルの言葉や衛兵隊の言葉を聞いて表情を変えるアンドレを激視してました! 多分絶対映像に映らないですが、重要ですから(笑)
美形なオスカルは単独場面で堪能してますので、アンドレだけを見てました(大体一緒にでてますもんね)。オスカルとアンドレ、よかったです~♪

by えりあ (2013-07-07 21:00) 

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