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OSK『Moustache/ファム・ファタール』桐生ボス [観劇感想(OSK)]

OSK『Moustache/ファム・ファタール』桐生ボス
大丸心斎橋劇場 2013年6月16日(日)15時 


2回目です。桐生バージョンを見に行きました。

全然違う! 設定も台詞はそのままなのだけど、なんでここまで印象が違うの?!
というほど、異なる役作り。すごいなあ。
ボスの人物像が全然違うのに、どちらでも話に違和感が無い。
役代わりの醍醐味、ここにあり。やっぱり持ち味の違う2人ですると、凄いわ。
どちらも完成度が高くて、全然違う人物像にあわせる周りも凄いと感動。
桐生さんはおとぼけボスで、オーバー気味の動きのすべてが可愛く大爆笑
高世さんはカッコつけボスで、決めてるのにぼろぼろ毀れるお間抜けが笑いを誘う。
違いを一言で纏めると、「桐生版では、真のボスはリンダ!!」と確信したことか(笑)
これは両方みる価値ある。比べられないけど比べると楽しいの。

ショーのほうも、全然違う。こちらは場面丸ごと違う。ショーが2つあるみたい。
「ファム・ファタール高世」と「ファムファタール桐生」だよ。
桐生さんが中心の場面は、全て桐生さんの持ち味が生きる場面が作られていた。
高世版ではシリアスだった「赤い糸」が、楽しい現代風コメディになってるとか。
高世版と同じ場面でも、印象が全然違うのだな。
なんか高世版より桜花さんが可愛い

とにかく、桐生版も大満足でした。もう一回行きたい! 

では違うところをもうちょい詳しく。


「Masutache」桐生ロードボス


ボスの名前が違うのね。脚本の違いはここだけ。高世さんがキングで、桐生さんがロード。
よーわからんが、そういうネーミングになっていた。あとは脚本全部同じ(多分)。

登場場面から面白い。前回、「初めて桜花さんが可愛い思った」と書いたけど、
もっともっと可愛かった。桐生さんの隣に居ると、可愛さ倍増か。

ボス、頭弱い?(笑)迫力あるし腕力もありそうだけど、頭脳は・・?という
雰囲気が漂う。このボスには、スティーブ(名前覚えたぞ!緋波さん)が
必須なのだろうと思わせる。トニー(桜花)のワナに嵌りまくるのも、納得の単純さだ。
リンダの「懲らしめてやるわ!」が、高世キング様のときは、「初めて思った」という
感じだったのに、桐生ロード様のときは「そろそろまた懲らしめとくか」に見えた。
ラストシーン後、高世キング様はもう浮気はしなさそうだけど、
桐生ロード様はほとぼり冷めたらまた浮気するよなコイツって感じ。
ストーリーは変わらないけど、どっちも笑ったし楽しんだけど、
桐生版のほうが、大声で笑ったような気がする。(カーテンコールで、平松さんが
「桐生さんの回のほうが、汗の量が多くて」という趣旨の発言を。わかるわ)

それに、日数が経ってこなれたからか、後ろにいる若手さんたちのアドリブが
どんどんグレードアップしている。ビリーとボブだっけ?あの二人組いえカップル(笑)
いい味出してて、目が離せないじゃないか。
ピートくん(悠浦)もパワーアップして、更なるわがまま度アップ、
でも可愛い憎めないボウヤになってる(可愛さアップ)。
ラスト見たら、ちゃんとサンドラお姉さまに迫ってた。邪険に払われてたが。
でも私の勘では(?)、サンドラお姉さまは年下好みだから、きっと落せる、頑張れ!
ボスがアレなんで、悪徳刑事(蒼音)がほんとに悪徳に見えたのがちょっと可哀想?
あまりアドリブ入れられない役だからか、高世版よりちょっと目立たなくなったかな。
ガールズのお姐さんたちも素敵だ。とうとう名前が覚えられなかったが。

とにかく、楽しかった。全然違うタイプの夫を持つことになったリンダ(朝香)さん。
微妙に違う対応/違う妻で、それぞれに夫にあっていた。
いや絶賛しすぎのようですが、でも芝居のレベル高いと思うの。歌も。
それから、この起承転結のある何重にもなるどんでん返しを盛りこんだお話を
15人全員を余すところなく使って、たったの60分でまとめてしまったことにも拍手喝采。
素晴らしいわ! 60分でもまともな脚本演出ってできるんだ



「ファム・ファタール桐生」

このショーは場面場面の完成度が高い。
ショート・ストーリーがたくさん入ったショーだけど、それぞれに物語が見えるほど。
多分10分ほどの場面なのに、物語を一本見た気になって、
その前後や設定を考えてしまうほど、役が生きてて楽しめた。
人数の少なさを感じさせないねえ。

桐生さんは、アマゾンに迷い込んだ兵士ではなく、現代のNYあたりの刑事だ。
赤い糸の相手も、同僚刑事。ちょっとした台詞と動きで、二人のそれまでの関係を
さっと観客に分からせる。(脚本・演出 いいねえ)
犯人を追跡中で、銃撃戦の最中だったはずなのに、突然「赤い糸」なラブシーン。
えっと、笑いつつ、「犯人のこと忘れてるよ・・君たち」と突っ込みを入れた。
きっと犯人も、「えっとお・・・あの~」と何も出来なかっただろうが(笑)
桐生さんの倒れ方というか、潔いすっころがり方が、素晴らしい。大絶賛の動き。
身体能力の高い方なのですね。

この作品、お芝居もショーも客席降りが超たくさんあり、劇場全体を使った演出だ。
で、その際の客席いじりも、日が経つにつれてか、桐生さんだからか、凄い濃い・・。
端の人羨ましい、通路前の人いいなあ~の連続。まあ抱きつかれたらどうしていいか
分からなくなりそうなので、そこまでは求めない(笑:固まってた人いた)
しかし前方席の人は首が痛かろう。
今日は父の日で、男性客が盛大に構ってもらっていた。一人で来ている男性も多いな。
もちろん男性は夫婦できている人が多そうだけどさ。私も中の席から手を伸ばしたかった。

圧巻のフィナーレ。白い衣装での桜花さんの熱唱。本当に感動する。
これ涙が出るほど凄い。こんな歌手だったとは、今まで知らなくてごめんなさい。
ここだけでもいいから音源売ってほしい。(いやハズレないから全部ほしいけど。)
大感動しながら桜花さんの、あの長時間の熱唱を聞いている。
周囲で、若い方々が踊っているが、桜花さんから眼が離せない。すごいシリアス場面。
なのにさ~あ・・・。

最後の金髪のもふもふした鬘。桜花さんはとっても似合うから、いい。
でもそういう人は稀有の存在だと思うのだ。他の人のことを考えてあげてほしい。
特に隣に居る・・超が付くほど似合わない方・・(涙)
前回もこの鬘が似合う人は少なかろうと思ったけど、余りにも凄すぎて。
そこの桜花さんの歌が素晴らしいので感動してるけど、これ普通に出てきたら(略)。
ここだけ、再考を期待する、切に。

あとは大満足です♪ 23日までなので、また行きたい。
心斎橋だし便利で、チケット安い。
劇場小さいからオペラグラス不要で客席が近い。
コストパフォーマンス、高いわあ。


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