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「リヒテンュタイン~華麗なる侯爵家の秘宝」を見ました [美術鑑賞]

2012年10月25日(木)
東京 国立美術館「リヒテンュタイン~華麗なる侯爵家の秘宝


美術展はたまに行くのですが、感想を書くまでに至らぬことが多い。
それなりに感動はするのに、美術品には語りたいことが少ないのか>私。
だが、今回の美術展は語りたいことが溢れたので、書きました。
・・少々視点がずれてるかもですが。

リヒテンシュタイン侯爵家、すごい!!




ご先祖がすごい美術品収集家で、ときの神聖ローマ帝国皇帝が同じ趣味で、
しかも、臣下のコレクションをとりあげるでなく、一緒に愛でて愛して、
爵位を与え、宮廷の役職にも取り立ててやるとは、すごい関係だ。

それを受けてのリヒテンシュタイン家の家訓。すごい・・
「当主は美術品に目利きであること、美術品を集めることが、
当家の目的、それが当家が栄える」とか。
芸術音痴が生まれたら大変だ・・。
「ハプスブルクは結婚で栄えるのです」とゾフィー皇太后が高らかに宣言していたが、
臣下のリヒテンシュタイン家は「美術品収集で栄えるのです」ときた。
なんか・・よかったねえ、といいたくなる関係だ。

私はこの展覧会で何て感動したのかというと、「リヒテンシュタイン家の歴史」という
8分程度のミニ映画。これに尽きる。これをみないと展示の趣旨が分からんといっても
過言ではない。つい2回も見てしまったくらいだ。
映像をみてから展示物を見ると、心から納得できる。

リヒテンシュタインのお宝はもともとはウィーンのお城で展示していて
(そりゃ皇帝が見たがるだろし、な)、それが第2次世界大戦時、ナチスドイツ対策に、
リヒテンシュタインの首都ファドーツ城にお宝を逃がし、そんままになってたらしい。
そのまま2004年まで展示してなかったのですね。知らなかった。
私は過去2回ウィーンに行ったけど、「そんな美術館あったか?」と思ったら、
知らなくて当然だったか。2004年からウィーンでの展示を再開しているのね。
池田理代子大先生が、そのあたりを漫画にしていて、
(見本本をバラバラ見たら概要がわかるくらい薄い本)とてもタメになった。
これも大変ドラマチックで、舞台化できそうだ。
(ナチスがでてくるとか、政治背景があるので難しいかな)


ああ、中身について全然語ってない。
とにかく豪奢で趣味が良くて、大変満足。「この絵、おうちにあったらいいなあ」と
思えるシリーズの絵があったり、「おお素敵な家具」と思うものがあったり。
やはり公的機関ではなく、一家族が集めただけあって(しかも当代一の趣味人)
なかなかセンスが良いなあと感動しました。



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