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宝塚@変身写真館へ行きました [歌劇な雑文]

5月も半ばを過ぎ、そろそろほとぼりも冷めた頃なので、
3月に書き残しておいたものを掲載します。



2012年3月 ステージスタジオ体験


雪組公演まっただなか、ステージスタジオへ行ってきました。
とあるマイナー業界紙にエッセイを書く事になり、他の人が何を書いているのか
バックナンバーを調べると、どうやら趣味や余暇の過ごし方について書くコーナーらしい。

テーマが「私の趣味」なら書くことは決まってる(笑)
普通に観劇だけでは面白くないので、ステージスタジオに行ってみよう!と
思い立ちました。





昔ほとんど全部の衣装を着たことがありますが、あの頃は舞台化粧サービスは無かった。
一度やって見たいと思いつつ、予約が面倒なのと時間がかかりそうなのと・・年齢が。
衣装を着て遊んでいた当時でも、ジェンヌでいえば中堅~上級生のお年頃だったのに、
今では組長か専科さんしか有りえない年齢。
でも!今回はエッセイに載せるのに必要!(→そんなことは全く無い^^;)
と気合を入れてチャレンジしてみました。

HPをみると3月でもまだ空いていたので、その日に予約。
雑誌の締め切りがあるので無理をお願いしましたが、とても丁寧な対応でした。
当日わくわくと出かける(時間の都合で観劇できず・・・心から残念)

1.衣装選び
まず受付で衣装を選ぶ。この時点で、自然に2点チョイスしてしまう罠に嵌る。
私はマルグリットbyスカーレット・ピンパーネルの衣装が気に入った!
(これ当時は無かったし。仮面舞踏会の衣装、ゴージャスや~)
2つ目は当初考えていたマリー・アントワネット。
雑誌に載せるならコレしかないと思ってました(笑) 
お店のお姉さんも「一番人気です」と赤いドレスを勧めてくれる。
写真サイズは小さいのでいいよ恥ずかしい、と思っていたら、
「お化粧したときは大きいほうが絶対にお勧め!」と見本を提示される。
つい「じゃB5サイズで見開きで」と・・アラアラいう間に加算されていった。
いきなりポイントが貯まり、小さな携帯ストラップまでおまけに付くという。
(最初、誰に見せんの!?と思ったけど、結構いい。小さいから余計にイイ!)

2.化粧→衣装
さて化粧ですが、これが素晴らしい。さすがはプロ!という手際のよさ。
塗る塗る。眼鏡を外しているのでさっぱり見えないけど、すごく塗られて
いるのは分かる。20分ほどで「鏡に映ってるの、あれ誰?」状態。
完成後衣装を着るために移動中、近寄って鏡を見る。すごい・・・誰の顔?
化粧の描き方でまるっきり別人になるな。化粧は重要だ。
ジェンヌさんはコレを自分でするのか・・そりゃ大変だ、と改めて尊敬する。

用意された衣装を着る。まずはマルグリットから。手早い。なんて早いの。
3人がかりであっという間に着せられた。う、ウエストをギュウ~~と締められる。
衣装はもちろんカツラ、アクセサリーまで全部着用するのに3分もかかってないわ。
ちなみにマリー・アントワネットに着替える際にも、着脱あわせて5分内。
これが早替わりか!!! 2着以上頼むと、早替わりまで体験できるのか!

3.撮影
せっかくなのでマルグリットは仮面舞踏会の仮面を持つポーズにした。
これが大変。あの重たいドレスを着て、ウエストをぎゅうぎゅうに締められ。
上半身をシッカリ立てて、胸を張って腰を引く。右手で仮面(大きい)を掲げ持ち、
左手は腰に当てるという、あの定番ポーズが・・苦しいわ>姿勢。
手に注意がいくと腰が!肩が!と言われ、視線が揺れると顔の角度が曲がる・・
普段まったく使ってない筋肉総動員って感じ。
写真を撮る方もプロらしく、ポーズをシッカリ直してくれるのですが、
こっちが全然応えられない(泣)重いし辛いし・・
いまやっと、七五三の子どもの気持ちが分かった。
(↑写真館で着物で撮影したけど、カメラマンの注文に最後は泣き言を言い出した^^;)
でも何とか撮影終了。
早替わりの後、マリー・アントワネットを「鏡の間」背景で。(マルは大階段背景)
小道具の仮面は手が疲れるのが分かったので、手持ちはブーケにしてみた。
手をドレスの上に置けるので楽!(趣旨が^^;)だがドレスがめちゃめちゃ重い。
こんなんで踊れるか!!どうやって大階段降りるの!?という代物でした。
日ごろ鍛えてない私はじっと立っててるのがやっと、歩くのはヨタヨタ。

大変な混雑状態で、スタッフさんの手際が良くて、じっくり鏡を見る暇もなかった。
・・写真見るまで、自分の姿が分からぬ。

終わって化粧を落す。化粧落とし準備してあるが、他は何も無い。
あの凄い化粧、簡単に落ちるのね。顔を拭くタオルと基礎化粧品も必須かな。
普通のエステみたいな感じだと思ってはいけない。余計な備品は何も無い。


4.出来上がり
この日は観劇しないので・・と言ったため、大急ぎで仕上げてくれようとしていた。
でもどんなに急いでも1時間はかかる様子。
だから「明日観劇予定なので、明日取りに来ます!」と言って帰った。
(ほとんどの方は、撮影後観劇していたみたいだ・・・仕事抜けて写真だけに来た私)
そして翌日。ちゃんと観劇に行った(笑)
幕間に受取。ドキドキしながら、カウンターで確認。おおお!!!・・誰コレ?(笑)
なんか顔が長い!自分がそんな大きい顔と思ってなかったのに(ショック~)。
舞台で「顔が大きい」と思うジェンヌさんでも近くで見ると小顔でびっくりする。
舞台で「わ~顔小さい!」って思うジェンヌさんはどんな大きさなんだよ!!
私の懸案事項は腹と足だと思っていたので、ドレスで隠れるから~と油断していた。
顔の大きさは・・結構ショックだった(落胆)。ジェンヌさんって凄いのね・・。
・・・とりあえず、自分の写真らしいので(既に顔は分からない状態)受け取って退出。

会員証まで作ってくれた。会員証って自分の扮装写真に名前(本名)入り!(衝撃)
カードで写真を携帯できるのか!もし事故にあったら、これで身元確認されるのか!?
・・感動だ。(→別に毎日携帯しなくてもいいんだけど^^;ネタ用に定期入れで携帯の私)

これで2万で御札のおつりが来るのは安いと思う。絶対に安い。
日比谷シャンテの下にある写真館(キャトルレーブの隣ね)で一度、
仕事用の写真(著者近影が必要だった)を撮影してもらったことがあるが
2万円以上払った記憶がある。化粧をしてもらって何枚か撮ったけど。衣装は自前だし。
普通の写真屋さんで撮影してもらっても1万円は軽くかかる。(仕事用写真)
ステージスタジオは安い!だが仕事用写真には使えない。
仕事用に使えるなら経費で落ちるのに。(仕事用に使ったら、確実に仕事が無くなるが。)
まったく残念だ。趣味で撮影するしかない。

他にも着てみたい衣装がいっぱいある。せっかくなので男役もしてみたい(誰か止めて)。
年齢が・・と思っていたが、まだまだ大丈夫そうだった(→おいおいっ) よし!


5.原稿を書く
調子に乗って依頼された原稿を書き上げた。こんなテーマ、あっという間だ(笑)
原稿と写真を送る(上記写真を自分の携帯で撮影してデジタル化・・アナログだこと)
編集担当のお姉さんから「さすがですね!すっごく笑えました」というお返事が来た。
いいんだ。宝塚の楽しさがわかってもらえたら、いいんだ。
写真は2枚必要だったので、1枚は「私のコレクション」(→みんな載せてるテーマ)
というテーマで、所有のセルDVDとプログラムを並べて撮影した。もちろん厳選。
この写真を見た‘分かる人’は・・『この人、雪の音月さんファン?でも真飛さんのも多い。
花も好き・・ん?「インフィニティ」のプログラムがチラッと見えるってことは!?』
・・・と私の趣味が丸分かりである。


本当は先日出した本の紹介を兼ねて・・ってことで原稿依頼が来たのだが、
最後の5行しか本の紹介をしてない。(内容の9割で「宝塚」を紹介)
だって「趣味のコーナー」やん、趣味と仕事とは違うから。(*一緒の人もいる)
原稿依頼の趣旨よりコーナーの趣旨を優先しましたが何か?(ドキドキしつつ:笑)
・・だが、ヅカネタ話が面白かったらしく(多分)、原稿はそのままOKだった。

原稿料も一応貰った。写真代には到底及ばない金額であるが(笑)、
こんなに好き勝手楽しく書いて原稿料まで貰えたのでとても嬉しい。
こんな仕事ばかりなら嬉しいのになあ。


6.見本誌届く
と思っていた。(ここから後日)・・そんなこんなで雑誌が出来てきた。
見事に浮いている。私のページだけ、浮きまくり。恐れていたことが現実に!
私の前のページ担当の若者のエッセイが真面目な内容だから、私が余計浮くのよ~!
若いんだからもっと楽しく!・・・と思いつつ就職が大変な世代だから仕方ないのか。
それに比べて能天気な私のページ・・・バブル世代め!といわれて当然だな、こりゃ。
まあいいや、硬い雑誌の硬い記事の息抜きになれば(投げやり)
「趣味は大切なの、長く仕事を続けようと思えば!」という事にしといてください(願)


この超マイナー業界紙の趣味のコーナーを読むヅカファンは居ないだろうと思うので、
裏話(?)をここに書いておく。が・・万一読んだ人はこっそり連絡くださいね。こっそり。


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パクチー

えりあさん、とってもうらやましいです。
私も、ずーっと撮影しようと狙っているのですが・・・。
このダイエットに成功してから、
もうちょっと、顔がしまってから、
冬が過ぎたら、痩せる予定だから、等々
いろいろな理由をつけて、踏ん切りがつかずに今に至っています。
出来上がった時に、現実をつきつけられるのが怖くて・・・。
いっそのこと、笑いのネタを提供する覚悟でやってしまおうかと
思っていた矢先の、えりあさんの体験記でした。
夫は「今が一番若い時だ!これ以上若くはならないんだから、さっさとやれ!」と背中を押すんですけど、
その後ろには、写真を肴に笑う気満々の下心が。

きっとえりあさんのほうがお若いと思いますが、
体験記を読んで、本気で予約を考えています。
う~~~ん、でも、あと3㌔ほど、痩せてからににようかな・・・。
とりあえず、明日朝のウォーキングから始めます。

パクチー
by パクチー (2012-05-20 16:55) 

えりあ

パクチーさん

こんばんは。私もずーっと迷ってたんですよ。迷っているうちに年はとる一方だし(当たり前ですが)、体型は変わらない・・それどころか崩れる一方だし。ホントご主人のおっしゃるとおりです・・。(年齢、多分パクチーさんとは誤差の範囲内だと思います~)
今回私は切っ掛けをもらって 「ネタにする」心構えで臨みましたが、体型も年齢も、ステージスタジオのスタッフさんが何とかしてくれました。すごいプロの技ですよ!心配要りません。全然誰だか分からないです(笑)
・・・ま、素人の舞台衣装なんてネタなんだ!と割り切ってみると「あら~結構見れるじゃない~」と心にゆとりが(笑)。これも老後の楽しみに・・♪と密かに「次は男役を」と企んでいます。ぜひご一緒に!
by えりあ (2012-05-20 23:19) 

通りすがりの愛読者

愛読させていただいてますが、いつも、アットマークの使い方間違っておられます。
英語もわからないのに使ってらっしゃるんでしょうけど。

宝塚@変身写真館
ではなく、変身写真館@宝塚 です。
前者だと、「変身写真館にある(位置している)宝塚」という意味になります。

(その意図ですか?)

宝塚雪組「ドン・カルロス」@ついに千秋楽・・見所は尽きぬ
↑これも、逆です。

「○○において△△だと思った」
という表現を@を使っては英語では表現しません。
でも日本語では、そのように表現するのは、ブログなどネット世界では近頃よくみかけますね。
でも、それでも、
「○○において△△だと思った」
なら、
「△△@○○ 」です。

意図通りなら、そのままで良いと思いますが…気になりましたので、ご指摘させて頂きました。
大変失礼いたしました。
by 通りすがりの愛読者 (2012-05-20 23:36) 

えりあ

通りすがりさん

ご指摘ありがとうございます。「@」の意味の意図は無いです。
英語は全然分かりませんので。
分区切りの意味で使っていたので、次回からは違うマークか何か、
意味のなさそうなものを探してを使う事にします。
*とか#とか$とか&とか、そういうのを適当に使っていこうと思います。
英語ではこういうマークにも意味があると困りますね。これ日本語だし(笑)
なにかいい方法を探します。
by えりあ (2012-05-21 19:52) 

愛読者の一人

本文も興味深いのですが、今回のマークの意味、これも面白いです
ね。
「@」はatからきていますし、「#」はナンバリングで使います。結構、意味があるので、知っていると変なものに違和感があるんです。
なので「★」とか「♪」なんていかがですか?それぞれ「ほし」とか「おんぷ」で変換すると出てくるし、句点以外の分の区切りでかわいいのでは?
お邪魔しました。
by 愛読者の一人 (2012-06-06 15:26) 

えりあ

区切り点のご提案ありがとうございます。
記号に意味・・ですね、同じ記号でもジャンルによって意味が異なることもあり、難しいですね。@は単価の意味で使うことが多いんですよ~
こうなると顔文字がいいのかなあ~なんて思ったり。入力が難しそうですが。
とりあえず、意味のなさそうなモノを使いたいと思いますが・・いつどこでどんな意味が出来てくるか分からない。日々深化してますね世の中って。
タイトルを工夫するのが良さそうかも(笑)・・です。

by えりあ (2012-06-07 00:11) 

パクチー

行ってまいりました。
全然宝塚ファンじゃない妹に、「こんなのあるんだよ~」と言ったら、
俄然やる気になりまして、なぜかファンの私が引きずられる形で
おばさん二人で突撃してきました。

えりあさんのおっしゃる通り、どんどん罠にはまり、
お姉さんすすめるまま、三着も着ることになっていました。
どれにしようか悩む私をしり目に
妹はほとんど知ったキャラクターがいないので、
あっさり、オスカル、アントワネット、レビューの女に決まり、
私はなやんだ末に、エリザベート、マルグリット、レビューの女に。
妹は、「マルグリット誰それ?」状態。
 
いやぁ、やってよかった。
エリザベートなんか、エリザベート皇太后か?という出来でしたが、
笑いのネタには十分な出来。
「マルグリットって人妻だから」と妹に言い訳しつつ、
やたらと貫録のあるマルグリットに自分で大笑い。
スタジオのスタッフの方々のプロの仕事には感激でした。

帰りの新幹線ではお互いの写真を見て、涙が出るほど笑いました。
妹は昔「JFK」&「バロック千一夜」を観て、
「もう宝塚は遠慮する」と決心しているので、
舞台は観ないけれど、スタジオにはまた来たいと言っていました。
もし、自分の身に何かあったら、レビューの女の写真を遺影にしろと言っていました。
お葬式にレビューの女、楽しいお葬式でいいかも。

私は二の足を踏んでいたのですが、妹のやる気に引っ張られ、
えりあさんのブログに後押しされ、良い経験ができした。
何も怖いものがなくなった感じも。
家族にネタも提供できたし。
次は、何を着ようかと、今から考えています。
by パクチー (2013-04-23 18:52) 

えりあ

パクチーさん

ついに変身されたんですね!
妹さんは積極的ですね、このためにわざわざ・・まあ他には無い素晴らしい変身写真館ですものね。舞台を見ないのは勿体無いですが、『ベルばら』をご覧になったら、さらに意志強固になりそうなので、写真だけでよかったかも(笑)

変身って、すっごく楽しいですよね。変身写真館は決して「ついで」な存在じゃないと思います。私もあれから機会が無いのですが、実はエリザベートはやりたい・・あとまだ無いけど、「仮面の男」の美海ちゃんの青いドレスが着てみたい。私のお勧めは、「仮面のロマネスク」の濃い紫のドレスです。あれは結構落ち着いたドレスなので、それなりに見えるんじゃないかなと期待してます(笑)
妹さんのお話をお聞きして(お葬式にレビューの女はいいなあ)私もお葬式用に、バスとショッ版を撮っておこうかな・・と思いました。私もいまならお葬式は「マルグリット」(全身)を使おう! 


by えりあ (2013-04-23 22:31) 

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