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映画「バトルシップ」 [映画鑑賞]

2012年4月24日(火)
映画「バトルシップ」
なんばパークスシネマ


最近、なんだかいろいろ凹むことが続いているので
憂さ晴らしに映画に行ってきました。

アメリカ軍が強くて強くて、侵略してくる悪い敵と戦ってアメリカが勝つ。
攻撃は派手に!メカは巨大に! 愛と友情もある。アメリカ映画の真髄。
・・・そういう映画でした。気軽に見れて楽しいぞ!これぞ娯楽映画。
何も考えずに、画面見ながら「すっごいなあ」とか「うわあ」とか「懐かしい」
とか思いつつ、ハッピーエンドを楽しめばよい。
必ず勝つのが分かっている「水戸黄門」のような安心感を持って見れた。
(ラストのいいところはご老人が大活躍と言うのも:笑)
ストレス発散にはちょうどいい感じでした。

以下ネタバレ満載ですが、一言だけ。
最後の最後に館内が明るくなるまで座っていることをお勧めします。









深く考えてはいかん!と思いつつ。
ちょっとエイリアンに同情してしまうな。
侵略してきたエイリアンって・・・アメリカが巨大天文台と衛星を使って
他所の惑星に呼びかけた結果、地球を訪れたのではないだろうか。
途中で1機が墜落して、香港に甚大な被害が出てるけど、それは異星人側だって
想定外の事態でしょうに。アメリカに被害出てないし。それでいきなり攻撃?
意思疎通の努力ほとんどせずに、いきなり攻撃するのは・・アメリカだなあ。

ハワイでRIMPAC14カ国合同演習中の中に、異星人の船が下りてきた。
(運の悪い宇宙人だ。汽笛に返信しただけなのに攻撃されて:哀)
彼らがバリアを張り、その中には米海軍2駆逐艦と自衛隊駆逐艦1の3隻のみ。
その戦力で戦う。あの恒星間飛行をしてきた最新鋭の宇宙船と(笑)
真珠湾に飾って有るミズーリも大活躍。結論は勝利だ。
恒星間飛行をするほどの宇宙人の科学力なら、もっと未知のエネルギー使ってそうな
もんだけど、地球の既存平兵器で勝てるの。戦力的には互角だし。
やっぱり5機しかいない偵察隊だし、異星の日本みたいなところから来たのかな?
攻撃能力していい対象としてはいけない対象の識別が大変優れていた(笑)
煩い政治家がいる国から来たに違いない。そう思うと、かなり気の毒・・。

主人公男子、気が荒い。喧嘩っ早い。直ぐにキレる。現代っ子?
いやアメリカ人?(切れないアメリカ人もいたが)
戦略も立てず、敵の兵力も見極めず、即・攻撃。有る意味、見事な決断力ですわ。
当然のように異星人が侵略目的だと最初から決め付けるのは・・さすがアメリカ。
異星人の方々、「攻撃意志を持ったもの/人」「攻撃可能な装置」を見分けて
攻撃していた。アメリカ人より人道的・・なような気がする(失礼)。
ま、かなり多くの攻撃意志の無い人々も巻き込んでいましたが。

今回は日本人と海上自衛隊がかなりカッコいい。
ナガタさんという「みょうこう」の艦長さん。(他の乗組員はどうしたのかしら)
日本人なのに、珍しく冒頭のサッカーの試合で、主人公のポッパー(弟)と
喧嘩をしている。突っかかられて相手にしてあげたというか。
日本語で怒鳴ったりしゃべったりしてるが、字幕(英語)がでないときがあった。
日本人にしか分からないお得感(笑)
咄嗟の時には、そりゃ日本語(母国語)で怒鳴ってしまうよね。
日本にとても好印象を持たせる脚本でした。
逆に、中国、嫌い?って印象。香港の、中国経済繁栄の象徴・上海銀行と中国銀行の
ツインタワーのようなタワービルが無残・・
戦って勝利するのは米(アシスト日本)、中国は壊滅ですか?
・・・映画って、そのときの国際情勢(アメリカの気分?)を映し出していて面白い。

主人公の男性ポッパー(弟)はかなり駄目男。頭はいいけど素行が悪すぎ。性格も超短気。
ヒロインの提督の娘はなぜ彼に惚れたのだろうか・・顔?(確かに凄いイケメンだ)
提督娘もかなり若い設定なのかな?白人は老けて見えるからいい大人に見えるが・・。
主人公兄とかヒロイン父の提督はシッカリした人物だった。
ついでに親友となる海上自衛官のナガタさんも。部下のアメリカ人の男性と女性も。
主人公は駄目男で、主人公周辺はシッカリしている。最近の流行りか。
それがどんどん成長していくのがイイ。青年の成長物語でもあるな。
(というか、その地位ならもっと早くに成長しておけよ!な成長もあるが)
もう一人のヘタレ男。天文台の若い教授。普通は主役クラスの立場なのに、超ヘタレ。
両足を失った海兵隊(黒人のおじさん)のほうが見せ場があった。
この人も平時には役立たずだが、戦時にはイキイキしていた。
「アメリカ人(軍人?)には敵が必要」ということを痛感した人物でした。
ヘタレ教授も一応成長したかな。頑張って戦った。
一番見せ場の技術力ではなかったがのが残念。彼の得意分野を生かして欲しかった。

この話、シューティングゲームとして見ても面白いけど、意外に人間もきちんと
描かれていて、それぞれの人生が見え隠れして、楽しめた。


冒頭のサッカー場面で、意地を張って自分の場所を譲らなかったポッパー(弟)。
途中の戦闘場面で、自分より相応しい能力を持つナガタに艦長の指揮権を譲る。
成長したね!って場面だ。ポッパー(兄)がいたら感涙。(兄がいたら兄が指揮官だが)
すごく優秀で弟思いのいいお兄ちゃんでしたわ。
結局、自分と同じ海軍に入れてあげて、いい地位につけてあげてたものね。
しかし、26歳無職(軽犯罪前科あり)が、いきなり将校?(大尉だっけ)
アメリカ海軍の階級や昇進ってどうなってるの?と思ったのだった。
兄は艦長(中佐)だし、もともと軍関係のいいお家の子なのかな。
お兄ちゃん独身みたいだし、小さいときから親代わりに世話焼いてたに違いない。
この兄弟の関係も興味深い。シリアスで一本書けそう。面白いわあ。

異星人の方々。今回は「侵略」と決め付けられていましたが、実際は謎。
あの顔、どっかで見たこと有る・・と思ったら、「猿の惑星」(初期)?とか
よく同じようなメイクみかける。よくある人間型異星人顔。
ここまで似てたら、意思疎通できるのでは・・・?と最初に戻る(笑)
それに「母星と連絡を取ろうとした=大部隊の侵略攻撃をかけてくる!」と
思ったのも、地球人(アメリカ人)ではないかな。(実にアメリカらしい発想だ)
もしかしたら、「現地人に襲撃されている。救助して~」という内容で
母星に連絡を取ろうとしていたのかも知れないのに。
その可能性はかなり高いと思うが、全く検討されていない。
異星人の皆様、侵略目的ならアメリカへ、友好目的なら日本へお越しください(大笑)。
日本にも米軍いるからナンですが、即攻撃は絶対にない。そんな決断力ない。
母星と連絡取らせてあげて、その後、通商交渉に入りましょう(笑)

そうえいば、今回はあまり偉い人が出てこなかったな。宇宙人侵略と言う大事件なのに
大統領とかほとんど出番なし。宇宙人のバリアのおかげで現場の判断で進みました。
アメリカなら現場もトップも同じ判断でしょうけど。日本は違いそう。確実に違う。
ナガタさん・・日本に帰っても大丈夫かな。米軍と合同演習中だったから米軍の指揮下
での行動なら、責められないですね(って日本的な心配をしてしまうのだった)

この映画、もともとはゲームだったのか?(エンディングでそれらしい説明を見た?)
全く予備知識なしに見にいったのですが、シューティングゲームのような場面もあるし。
日本人が得意そうなゲーム場面で(笑)予想通り大活躍。

ちゃんと当たって、どんどん異星人の船を撃墜していく様はスカッとしますね。
もう善悪はどこかへ飛んでいき、楽しく撃墜して遊ぶ感覚。(有る意味コワいけど)。
深く考えずに爽快感を求めるなら、ぴったりの映画。私の選定間違ってない!

黒人兵士たちと自衛官(日本人)と退役軍人が活躍していた印象でした。
この映画を作った人、米海軍が好きなのか、好きすぎて嫌いなのかわからん。
エイリアンの宇宙船がかなり高度な科学力に見えた。でもアッサリ負けた。
いつも思うが、米軍は宇宙最強なのだな。
(ハワイで宇宙人!ときけば、ハワイアンソングだ!と思ってしまった私。
古い軍人にはきっと同じこと思った人がいるはずだ。なぜやらん!?:笑
↑あの映画もばかばかしくいほどブラックで面白かったな~)

最後の最後にでてくるヒーローがWWⅡの退役軍人&退役軍艦というのがイイ。
あのおじいさんたち、ミズーリでスタンバイしてたのね。素晴らしい登場でしたわ。
べたべたな展開だけど、こういうの好きなんだ。(冒頭に伏線張ってるし)

ラストのラスト、エンドロールが全部終わるまで見たほうがよい・・と言うのを実感。
「これで終わり?ハッピーで単純な」と思い、「いや、なんかあるぞ」と粘って
座っていた。ら、やっぱりあった(笑)。長い長いエンドロールの後に続きが!
これが無いとね。私なら絶対につけるオチ。よし!って感じでした(笑) 
エンドロール途中で多くの人が退出していて、勿体無かった。ラストオチ見逃しちゃあ。
最後まで見たからこそ、見終わったあとの満足感もばっちりでした♪。
素晴らしいCG技術と撮影で、軍人も軍艦も勇ましく(コレも見てて楽しいなあ)
想像通りのストーリー展開で、ドラマがあって爽快感あって。本当に楽しめました。
これぞ豪華で痛快な娯楽大作!
ユニバーサル映画100周年記念作に、後世に名を残すような文芸大作ではなく
ゲームっぽい娯楽大作をもってくる。
これがこの会社のポリシーなんですね。潔くていいわ!


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