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OSK「春のおどり」 in松竹座 [観劇感想(OSK)]

2012年4月14日 
OSK日本歌劇団 「レビュー 春のおどり」
2012年4月14日(土)16時 なんば松竹座


春の恒例OSK松竹座「春のおどり」に行ってきました。
1幕が和風のショー、2幕が洋風のレビュー と言う感じ。

第1部はOSKの歴史を復習しましょう♪という流れ。着物なのにラップ(笑)で解説。
第2部はこれぞOSKという感じのダンスショー。さすがですねえ。見ごたえあるわ。
久しぶりのOSKですが、前回2月に半分チームのお芝居を見ているので、
少しは分かる人もいて楽しかったです。
客席降りもいっぱいあって、1階席がお勧めですね!




第1部「桜舞う九重に~浪速の春にいざ舞わん~」 山村 若 作・演出

OSK90年の歴史を振り返る・・という和風のショー。
着物を着ているだけで、ほとんど全部普通の洋楽で踊る。しかもラップ(笑)着物でラップ・・・
なぜ〇〇年に〇〇劇場で~という説明を着物姿の人がラップでするのか謎。すごく謎。
踊りにくそうだし、内容とも衣装とも全然あってない。誰のセンス?
これなら、ストーリー仕立てにした方がずっといい。
『ザッツ・レビュー』みたいなののほうが、まだ分かりやすい。芝居も入るし。
ストーリー性がありそうで無いショーだった。場面転換のつなぎもいまひとつ。
音楽は同じ感じのものが続いて単調。メリハリが無い構成は集中力が欠けてしまう。
出演者に馴染みもないので、探して楽しむこともできない。
着物でも白塗りではないので、完全和物ショーでもなく。なんとなく中途半端感が漂う。

プロローグの着物は豪華で綺麗。ラストの桜も同じ衣装だな。豪華でよいわ。
途中で浴衣で総踊りがあって、JALの紋を思い出す鶴の踊りがあって、それなりに楽しめる。
一瞬の劇中劇に「楊貴妃」があるが、なぜか男らしい2番手男役(高世)が楊貴妃役。
男役化粧のままなんですが・・とっても力強いんですが・・・いいんですか?
京劇だと思えばいいのか・・真面目なのかくすっと笑っていいのか凄く悩んだ場面です。
最後の桜のボレロはとても綺麗でした。やっぱりこれは必須ですな。

松竹座の小道具さんの仕事が細かくて、ひらひら舞い落ちる花吹雪は一枚ずつ
桜の花びら形に綺麗に切ってありました。御見事!


第2部「GLORIUS OSK~リズム・コレクション」 大谷盛雄 作演出振付

「ダンスのOSK」というのは、はやり洋物のレビューでしょう。
得意分野で踊りまくっていました。ほんとに踊りまくり。凄いダンスだね。
これは見ごたえ有りました。でも、歌は・・?あまりない。
歌を歌うのは、トップの桜花昇ぼるさん、2番手の高世麻央さん、3番手の桐生麻耶さん。
ほかは娘役さんがまとめてって感じ。男役で歌える人いないの?歌が得意な若手とか。
トップ3は歌えると思うけど、歌い上げる感じの人はいない。いやそういう歌が無い。
(音月さんと未涼さんみたいに劇場の空間を振るわせる歌を歌う人/場面のことね。)

ダンスにはとっても拘っていて、かなり難しそうな踊りを踊っていたような気がするが
歌はかなり・・・あまり・・・ダンスに比べて全然力が入ってないように思えた。
カッコいいダンス大好きだけど、そこでは空間を振るわせる歌があればベストだと思う。
これは贅沢なんでしょうか。
(先日まで宝塚で雪組の踊りまくり&歌い上げるショーを堪能してたんで・・・
 あ、でも花組の「カノン」はこんな感じでしたね>難しいダンスを踊りまくり&歌が無い)

娘役さんについては、誰がトップ娘役か分からない(いないの?)
娘役の中では3人くらい衣装が違う人が居た。歌の得意な娘役はいないのかな?
ソロで歌う人が無かったように思う。(あったらごめんね)

若手さんでは、4番手になるのか真麻里都さんがいい。若手筆頭って感じの立場で
可愛く元気よくて素敵。花の朝夏まなとさんと雪の彩風咲奈さんを足した感じ?
(2月のお芝居でも目に付いたんだ、上手くて綺麗で。)
次に目立ったのがロケットボーイをしていた悠浦あやとさん。エトワールもしてた。
悠浦さんは前宙トップの大和悠河さんに似た感じで可愛くキュート。期待大ね!
このあたりが一押しの若手さんかな。(二人とも歌を確認できるほどの歌なし)。


トップの桜花さんは貫禄ですねえ。落ち着きと余裕と言うか。
プログラムの言葉を読んでいるとそろそろ退団なのかな・・・という雰囲気も。
2番手の高世さんは、2月にお芝居を見たとおり素晴らしい完成度を持つ方。
歌も芝居もダンスもどれも落ち着いていて完成度が高い。(だから芝居入れて~)
3番手の桐生さんは・・・顔が轟悠様な雰囲気。背が高くて体格のよい轟さん?(笑)
どうみても男性。絶対に男性。「ひとりだけ男性混じってましたね」といわれるタイプ。
男っぽかったです。この方がどんなお芝居するのか見てみたかったわあ。

娘役さんは・・すみません。個体の識別がつきませんでした。
識別できた方もいましたが、コメントできるほど認識できませんでした。

音楽が耳に残るな~と思ったら、西村先生だった。どうりで(笑)



<プログラムについて>

こんな感じ。1300円も出してプログラム買ったのに、全然役に立たない。
何とかの男Sくらいしか書いてない。SとかAのつくトップ3くらい分かるってば。
その他の人が知りたいのよ。客のニーズの分かってない人が作ったのかしらね、全く。
稽古場写真は1ページのみ。トップ3のコメントもなし。
(いや、ついいつも見ている宝塚のプログラムと比べてますが ^^; )
この値段なんだから、もうちょっとしっかりしたモノを作って欲しいなあと思います。
次この人が出る舞台みたいなあ・・と思わせてくださいな。
「この人」が誰か分からないと、名前覚えられないし、忘れてしまう・・。


<総評として>

「ダンスのOSK」ですね。よくわかりました。ダンスは凄かったです。
人数が少ないのが残念ですが、踊りまくってました。
ちなみに「歌の宝塚」らしいです。最初「歌の宝塚・・いまは違うんでは・・」と
思いましたが、今日の舞台を見て分かった。やっぱり「歌の宝塚」だ。
宝塚のショーは歌の場面が多いもの。お芝居も歌が多い。(雪組だけではないと思う)
(だから宝塚は歌のそこそこ以上上手い人をスターにしてください。お願いします!)

OSKはもっとダンスに特化したらいいかな~と思った。
歌に比重を置かないなら、宝塚風にする必要もないし、しても人数や衣装・装置で
見劣りしてしまう。(そりゃ宝塚は豪華なのが売りだから、衣装装置は無駄なまでに豪華)
もっとフランス・ミュージカルのようにガンガン踊ればいい。歌わずに踊る。
(以前、『十戒』というミュージカルをみて、余りのダンスの凄さに驚愕したもんだ)
フランス風に、歌は歌専門の人を入団させて、歌ってもらうとか。歌無しにするとか。
パリの『ムーラン・ルージュ』みたいな雰囲気もいいね。似合いそう。
少人数のレベルの高いダンスショーで勝負する。

・・・と思ったのでした。今度はお芝居見てみたいなあ。



今回もお誘いいただき観劇したので、異様に席がよかった。
花道見るには振り返らなきゃならなかったので、首と腰が痛い(^^;)
これが宝塚なら、雪組なら何度も即死するような席・・・OSKは馴染みがないので
まだ平常心で見てこれました(笑)
次は京都南座だそうです。また新作・・京都、東京と続くけど全部新作ショーだって。
踊りまくりですね・・すごいなあ。


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