宝塚星組「オーシャンズ11」 [観劇感想（宝塚）]
宝塚星組「オーシャンズ11」
2011年11月27 日(日) 15時 1階24列上手
尊敬する小池先生の大作を見に行ってきました。
やっぱり素晴らしいなあ。ファンだけどますますファンになる。
計算し尽くされた舞台構成、映画のような台詞（もとが映画だけど＾＾;）
現代的な映像処理が必須の映画を舞台化したというのに、違和感がない。
装置も場面転換も、映像処理も舞台で映えるように上手く工夫されている。
新しい手法として、イリュージョンが入っていたが、鮮やか。素晴らしく効果的！
物語の中でなくてはならない重要な場面を構成している。これぞ「演出効果」だ。
フィナーレまで凝っていて、短い時間に「宝塚のお約束」がちゃんと果たされてる。
ちゃんとショーを見た気分。（満足感♪）
まあ劇中にも【ラスベガスの豪華ホテル】らしいショー場面がふんだんにあって
場面を盛り上げていたので、一本立て（ショー無し）の不満感は全くない。
たくさん居る登場人物（これも嬉しい）の一人ひとりの背景まできちんと描き込み、
それぞれが「十把一からげ」にならない扱い。素晴らしいわ。
2番手不在がよい形に出てましたね。これは他の組もこうして欲しいくらい。
（ま、主要な全員に見せ場があったので、1幕が冗長になってしまった部分はあるけど）
エコやらハッカーやら、ＰＣ画面映像やら、小池先生の大好きな小道具もあり
（私も好きだ）小池オリジナル作品のようで楽しかった。
一部ミスキャストと全体の歌唱レベルが残念だけど、これは再演が期待される名作では？
作品的にはとてもとても満足しました。（はっきり言って、私の好みだ！ってこと＾＾；）
ネタバレしてます。また映画「オーシャンズ11」は見てません。
私の好みだけで（いつもですが^^；）感想を書きます！
「オーシャンズ11」 原作映画、脚本演出 小池修一郎
いい歌がいっぱい。これぞミュージカル！！と言う感じで、
元が映画だということを忘れるほど、舞台として成立していた。
ほんっとに、よい歌がいっぱいあるのよ！→何を力説しているかと言うと
「歌いこなせてない・・・・」残念感でいっぱいだから。
これ（きちんと歌い上げたら）素晴らしく感動的な場面だ（ろうなぁ）～♪
と思いつつ拍手したが、実際は、
「音が・・ずれとる。抑揚ついた台詞？」という感じなので、感動には至らない。
これが非常に多かったのだ。特にベネディクト（紅）とテス（夢咲）。残念だ。
この2役には大変よい歌のよい場面がいっぱい与えられていた。それなのに・・(涙)。
星組はまんなか付近の歌が、真ん中以外かなり苦しいと感じる。
前回ノバでも散々愚痴ったが、今回の素晴らしい舞台でもやはり思う。
フィナーレのパレードの歌い継ぎ、何て歌っているのか歌詞が分かったのは
柚希さん一人・・。うーん。歌詞が分からないのは致命的だと思うのだが。
パレードだからいいってことはないし、芝居の重要な歌でも同じだしなあ。
このお芝居、「エリザベート」ほどではないけど、「ロミオとジュリエット」レベルには
歌台詞が多い。だから「え？今なんて歌ったの？」となるのが嫌だったのだわ。
舞台転換の台詞歌に、「３宝石＋１」が効果的に使われていた。これはいい♪
エキサイターのあの歌姫3人と同じ衣装で、同じ感じで歌うのだ。
舞台転換、説明歌としては大変効果的で上手い演出だった。なのに。
これも・・・「星組の中では上手いと思いますが」っていうレベルに感じた。
脇の歌姫も不足しているのでしょうか？（ラストの影ソロはよかったです）
せめてここが美穂さんレベルならなあ（希望）
歌ばっかりに拘ってても面白くないので、キャストについて書きます。
歌以外は大変満足、楽しかったのよ！
天才詐欺師 ダニー･オーシャン（柚希）
ちょっと悪党、でもいい男。魅力的なワルですね！
でもなんで捕まったんだ？というところが説明不足に感じたけれど。
妻のために金を用意しようとして悪の道を？と言う雰囲気でしたが、
そんな説明では、なんだか・・・実は間抜け？と思ってしまう（ごめんね）
最初の「逮捕された理由」だけが不満です。
あとの活動見てたら、逮捕されそうにないから。
しかし、とってもタフガイで「ダイ･ハード」での主演がよさそうな気がしました（笑）
頭で勝負の詐欺師より、身体を張って本懐を貫く刑事役のほうが似合いそうなんだわ。
相手にした女もたくさんいそうですが、純情一途なテス（設定上のテス）に本気になり
生き方を変えた・・という感じでしょうか。いい男だなあ。
ＥＤＥＮの歌姫 テス（夢咲）
私が思うミスキャストその1。
設定は「大学時代はエコロジストを志し、ＮＰＯ活動をするなど純粋なお嬢さん。
クラブでバイト中にうっかりちょいといい男に引っかかって人生誤ったけど
根は純情可憐な歌姫」だと思うのだな。
夢咲さんは、健気で純情可憐な若いお嬢さんには見えなかった。
その歌声でエデンを思わせるような（＝空気を一変させる清浄感のある）清廉な歌姫にも。
この舞台の「テス」は、エデンの園のイブというより「森の巫女」な存在(設定)だったから。
イメージが全然違う・・・。
ポスターの印象からは、「クラブのナンバー1ホステスで、海千山千の強い悪女」
だとばかり思ってました。（単なる誤解＾＾；）
だからオーシャンズ11にも重要な役割で入るんだと思ってた私のバカ。
テスは、ルパン三世における峯不二子のような存在を想定していたのさ～バカだね～
真剣にエコホテルのことを思ったり、ＮＧＯ活動に熱心だったり、ショーの扱いで
クラブの女王（ダイアナ）相手に引いたりして、本気でびっくりした。
何か裏があるのかと、ずっと穿ってしまったほど。
ベネディクトを誑し込んで金庫の暗証番号とか鍵を奪った後、床に昏倒する彼に
「あらあ、ごめんね～。あなたも好きだけどお金のほうが、もっと好きなの♪」とか
言いそうで（不二子ちゃんの台詞だ＾＾;）
うーん、あの派手なドレス（服装）がイメージ違いなんだな。
身体の線を露出したミニやスリット全開の色っぽいロングドレスがいかん。
化粧も濃い。色気がありすぎる。表情も強気。どう見てもナンバーワンホステス。
しかも設定ではダニーよりかなり年下っぽいが、姉さんに見えるほどしっかりしてる。
小娘じゃあない、堂々たる姐さんだ。ダイアナなんて蹴散らせそうだ。
トップ娘役のイメージなら、蘭ちゃんとか美海ちゃんなら合いそうだ。
夢咲さんとか蒼乃さんのイメージではない。（「ちゃん」と呼べるタイプね）
原作映画は知らないけど、夢咲さんのイメージに合わせて変えてあげて欲しかった。
台詞やストーリーから伝わってくるテスと、目の前に居るテスがあまりにイメージが
違うので混乱してしまった・・。
帝王テリー・ベネディクト（紅）
ミスキャストその２．これは主人公の敵役でラスボスで、大変重要なよい役。
あのタフガイ・ダニーがプロフェッショナルな仲間を10人も引き連れてこないと
太刀打ちできないほどの強敵。しかも単なるお坊ちゃんではなく、底辺から成り上がった
たたき上げの強さを誇るラスボスだよ！？ ちょっとやそっとや勝てない。
莫大な資金、社会的な地位、強力なコネクション、強靭な精神・・すべてが揃った男。
だが胸のうちには孤独を抱え、周囲に悟らせず一人それに耐える大人の男・・
ベネディクトと言う男は、そいういう設定だと思われるのだ。
紅さんは、いつもよりは重厚な感じを出していたけど、やっぱり弱い気がするのだ。
ダニー＋プロ10人を相手にとって互角以上に戦えるようには見えない。
同じ小池作品の「ＬＵＮＡ」を思い出す。ＬＵＮＡではこれに相当する役（社長）を
紫吹さんが演じていた。あれ位の図太さや強靭さが欲しいなあと。
紅ベネディクトは、なんか若くて。もっと落ち着きと渋さが欲しい。
それまでの人生とそれを背負った複雑な感情が見えないのが残念だった。
あと、自分の身の上を説明する歌がある（NEVER SAY GOODBYEでジョルジュが
歌ってたような歌）のだが、歌いあげるよい歌なのに、歌詞が聞き取り難いのが惜しい。
あそこで、和央さんレベルに歌ってくれたら、私の中で「紅さん、すげえ！」となって
評価はぶっちぎりに高騰、ベネディクトに惚れてしまったはず。
この役の設定、かなり私の好みなんだわ（笑）
――こういうとこが、小池先生と趣味が合うわ♪と思う所以であるな。
小池先生とベネディクトについて語り合いたいわ！こういう3人設定大好きなのよ。
あとは印象に残った人々を順に。
引退詐欺師ソール（未沙）と若手スリ／ライナス（真風）
これはサイドストーリーとしてかなり秀逸だった。
引退した詐欺師と彼の友人の遺児。
ソールの言動からは往年の活動が見えるよう。
そして彼とライナス父との関係は、ダニーとラスティのようだったのだろうと想像させる。
だからまだ若い（10代？）のライナスに、父に代わっていろいろと教えたいのだな。
ライナスも最初は反発しているけど、結構素直にダニーの言うことを聞き、
結局ソールに教わっている姿がほほえましい（ツボった^^；）
ダニーに口では反発しつつ、心の底では兄貴！と慕うライナスの雰囲気、
ライナスを厳しく突き放しつつ、実は可愛がって育てるダニーの雰囲気。
いや~萌える。この二人と＋ソールの関係が実に楽しかった。
ソールは印象に残る良い役で、詐欺をやっている場面はいきいきして颯爽とかっこよく。
名優「未沙のえる」の最後の役として、申し分なかったと思う。
また引退する大物詐欺師が、最後の大仕事を通じて、友人の息子に業を伝授する、という
シチュエーションが現実と重なって・・泣ける。
そして後を継いで、大物詐欺師になる予兆を感じさせる大器をもったライナス（真風）
いいねえ。若くて元気があって、でも複雑な感情を持ち、影を背負っている。
顔を見ていると、若い水さんで。将来ああいう渋いイイ男になるんだろうな~♪と期待大。
（ライナスの将来像として、「マリポーサの花」の水さんが出てきた。なぜか）
歌はあまり・・だが、前作で感じたとおり、やはり紅さんより聞きやすい。声かな？
クイーン・ダイアナ（白華）
ベネディクトの主要ホテルのナンバーワン。（この設定こそ、夢咲さんに似合いそうなのに）
他の女を真ん中にしたショーなんて許せない！私メインの演出を用意して！と中断させ。
帝王ベネディクトに対しても、3万ドルよこせ！と分捕ってくるほどの度胸を持つ強い女。
ダニーと組んだわけでもないが、なんとなくアシスト（笑）。
最後はベネディクトに決別し颯爽と去っていく・・・
いやーすごいよ、白華さん。何でもできるのね。女優だ。
メイク顔も美人でナンバー1が納得できる。歌もよかった。
ジャグラー／イエン（鶴美）とマジシャン／パシャー・ター（壱城）
鶴美さんのバトンはもう余芸ではなく、本職？ってくらいの素晴らしさですね。
バトン芸を見惚れてしまい、周囲（主役と本筋）を見そびれることも（^^；）
バトンだけではなく、ヨーヨーまで。まるで「スケバン刑事・麻宮サキ」ですわ！
素晴らしいヨーヨーの扱い方でした。そのヨーヨー術を駆使し、
何気にダニーの作戦の一番重要なところを担当しているし。実は主要人物では？
同じくマジシャンは、ダイアナと組んで？上手く仕掛けを施し、作戦を成功させた功労者。
彼の人身掌握術がなければ、上手くもぐりこめなかったのでは・・と思う。
実際にイリュージョンはプロの指導だと思うけど、ほんとにびっくりした！
劇場で、客席からあんな「どよめき」を聞いたのは、初めて。
ほんとイリュージョンを見ているときの「どよめき」だった。
マジシャンチーム、凄いです。
ハッカー／リビングストン（美弥）とＰＣ映像加／モロイ工兄弟（如月＆天寿）
豪勢な登場のハッカー。あっという間に逮捕され（実はニセ刑事ラスティ）。この場面。
その前から、「柚希さんならダイハードも似合うよなあ」と思っていたこともあって、
「あ、ダイハード４だ」・・と思ってしまった（笑）
このハッカー、とってもとっても活躍してました。ニセ電話にも応対してたし。
有能な働き者ですな。美弥さん、メガネにＰＣ似合いすぎ！
映像兄弟も可愛くて！いや~3人そろえたら、イケメンＩＴの結構な会社が作れそうだ。
親友ラスティ（涼）と恋人ポーラ（音波）とおじいちゃん（英真）
ダニーの親友ラスティは、結構若い印象。ポーラが高校生みたいなんだもんな~。
ダニーは割りと年齢が上に見えたけど、ラスティは若いのか？わからんな。
ラスティも歌がたくさんあって、目立つよい役だった。
ダニーの代わりに動く場面がたくさんあって、こっちも2番手役に見えないこともない。
（ベネディクトは小池先生の好きそうな設定なので＝私の好み、
大変インパクトのある場面＝思い入れの強い場面、になっていたけれど、
時間で言うと、ラスティの場面のほうが多いくらいだと思う）
涼さんは・・・ごめんなさい、歌もうちょっと頑張ってください。
声のコントロールが弱いのか、え？歌？抑揚の強い台詞？と思うときも・・。
ここでバシッと締めたら、すっごい良い役なのに~と思う場面が多々ありました。
おじいちゃんは、もうどーしよーもない飲んだくれの年寄りって感じが出てた。
もう最高でした。このじいさんがすべての元凶？・・と思わせるほど。
もっと同情されてもいい設定なのに、暗さも悲壮感も全くなく、
酒飲んで楽しく暮らしている風情がある。ある意味大人物なのかもしれん、と思った。
結局、上手く言ったしねえ。人生の達人。
ディーラー／フランク（夢乃）
盛大に登場した割には、当日あまり活躍の場がなかったような・・ちと残念。
カジノが舞台で、ディーラーとくれば、主要作戦を担うのかと思った・・が陽動係だった。トランプ投げてかっこつけて登場したので、もっとカッコつけたドエライ事を
期待してました・・勝手に期待してた私が悪いんだけど、もっと活躍していいと思うわ。
ちょいと印象に薄い役でした。まあ今回強烈な人が多いから（＾＾；）
2番手不明瞭の効果
星組は前作に引き続き、2番手不明瞭。それもいいなあ♪と思った。
みんなに見せ場があり、みんなに出番があり。トップですら出ずっぱりではない。
持ち味に合った役がたくさんあって、ぴしゃりと嵌ると素晴らしい完成度になる。
（実をいうと私にとってはメインキャスト2名が嵌ってなかったので、ちと辛い^^；）
この星組実験？で、2番手不明瞭が舞台の完成度によい効果を与えることが分かった。
他の組もぜひ参照して欲しいな。がちがちに番手決めないで柔軟にして欲しいもんです。
プログラムを読んで思ったこと
小池先生のコメントに、「映画会社からＯＫが出ず、脚本が遅れた」とあった。
映画会社、偉い。だが、それは「仮面の男」にこそやって欲しかった。
あんな脚本（改定後の東京版ですら）絶対にＯＫでないよ！！って作品書く奴が
居るんです。映画会社に通報したいレベルだったのを思い出してしまいました。
映画会社、頑張ってチェックしてください。
ついでに、子どもの感想と雪組妄想(＾＾；)
今回は小４娘と一緒に行きました。
秋はいろいろ忙しく、日曜日はこの日しか空いてなかった。だが。
「星組は1本モノだしあまり興味ないけど、未沙のえるさんの最後は絶対に見たい」
と言い張るので、なんとかコーナン貸切チケットを入手。↑立派なヅカファンだ(笑)。
そしたら、「面白い！1幕の、仲間を集めるところが楽しかった♪」と言うではないか。
私はタルイと感じたのが、子どもには楽しかったらしい。感性が違うな。
スピーディで、単純なストーリーだったので分かりやすく、とても楽しかったそうです。
帰り道での会話。
「れみちゃん、綺麗だったね、何でもできるね～」と私が言うと
「え？どこに出てたん？」と言う。
「クイーン・ダイアナやん。真ん中にいたでしょ～に？」というと
「あれ、れみちゃん？そっか星組か。舞咲りんだと思ってた」と（組が違う：笑）
ああいう役は、舞咲さんのイメージなのか。
雪なら舞咲さん・・・？にはならないと思うけど、イメージ合いそうだ。見てみたい。
その流れで。雪でやったら？という話になった。
子ども曰く。
「社長はまっつだよね」（イメージからそうらしい。私も賛成！さすが娘＾＾；）
「頭よさそうだから、キムとちぎ達が頑張ってもお金盗めないね」（うーん話が変わる・・）
「キムの仲間、楽しそう！入りたい。ちぎに誘ってもらいたいなあ」だって＞ポーラ役希望？
ちぎ社長なら？と聞くと
「まっつの作戦で、すぐに盗めそう」（笑）だった。
未涼さん、参謀のイメージ強すぎ・・。
そうえいば、参謀で立案した作戦、全部成功させてる？常に勝者？
（ヒョンゴ村長が支持したタムドク王子はチュシンの王となり、
張良先生が付いた劉邦は天下を取り、三銃士のアトスはフィリップを王に。
ついでに株価高騰させた社長の秘書ウィリスも入れる？）
作戦成功率のめちゃめちゃ高い参謀ですね。そりゃ賢いイメージ付くわ（＾＾；）
と、楽しくバカ話で盛り上がって帰宅しました。
娘も大きくなってきたので、こういう話が出来るようになりました。
こんなとこで子どもの成長を感じるとは（ヅカファンな親子？笑）
次回は花組「逆転裁判みたいなのだったらいいのになあ♪」と期待して様ですが、
弁護士役は同じでも、多分、違う。暗めのポスターを見て、思案してました(笑)
オーシャンズ11、もう一回見たいなあ。けど・・・が(＾＾；)
しばらく脳内で楽しんでます。
2011年11月27 日(日) 15時 1階24列上手
尊敬する小池先生の大作を見に行ってきました。
やっぱり素晴らしいなあ。ファンだけどますますファンになる。
計算し尽くされた舞台構成、映画のような台詞（もとが映画だけど＾＾;）
現代的な映像処理が必須の映画を舞台化したというのに、違和感がない。
装置も場面転換も、映像処理も舞台で映えるように上手く工夫されている。
新しい手法として、イリュージョンが入っていたが、鮮やか。素晴らしく効果的！
物語の中でなくてはならない重要な場面を構成している。これぞ「演出効果」だ。
フィナーレまで凝っていて、短い時間に「宝塚のお約束」がちゃんと果たされてる。
ちゃんとショーを見た気分。（満足感♪）
まあ劇中にも【ラスベガスの豪華ホテル】らしいショー場面がふんだんにあって
場面を盛り上げていたので、一本立て（ショー無し）の不満感は全くない。
たくさん居る登場人物（これも嬉しい）の一人ひとりの背景まできちんと描き込み、
それぞれが「十把一からげ」にならない扱い。素晴らしいわ。
2番手不在がよい形に出てましたね。これは他の組もこうして欲しいくらい。
（ま、主要な全員に見せ場があったので、1幕が冗長になってしまった部分はあるけど）
エコやらハッカーやら、ＰＣ画面映像やら、小池先生の大好きな小道具もあり
（私も好きだ）小池オリジナル作品のようで楽しかった。
一部ミスキャストと全体の歌唱レベルが残念だけど、これは再演が期待される名作では？
作品的にはとてもとても満足しました。（はっきり言って、私の好みだ！ってこと＾＾；）
ネタバレしてます。また映画「オーシャンズ11」は見てません。
私の好みだけで（いつもですが^^；）感想を書きます！
「オーシャンズ11」 原作映画、脚本演出 小池修一郎
いい歌がいっぱい。これぞミュージカル！！と言う感じで、
元が映画だということを忘れるほど、舞台として成立していた。
ほんっとに、よい歌がいっぱいあるのよ！→何を力説しているかと言うと
「歌いこなせてない・・・・」残念感でいっぱいだから。
これ（きちんと歌い上げたら）素晴らしく感動的な場面だ（ろうなぁ）～♪
と思いつつ拍手したが、実際は、
「音が・・ずれとる。抑揚ついた台詞？」という感じなので、感動には至らない。
これが非常に多かったのだ。特にベネディクト（紅）とテス（夢咲）。残念だ。
この2役には大変よい歌のよい場面がいっぱい与えられていた。それなのに・・(涙)。
星組はまんなか付近の歌が、真ん中以外かなり苦しいと感じる。
前回ノバでも散々愚痴ったが、今回の素晴らしい舞台でもやはり思う。
フィナーレのパレードの歌い継ぎ、何て歌っているのか歌詞が分かったのは
柚希さん一人・・。うーん。歌詞が分からないのは致命的だと思うのだが。
パレードだからいいってことはないし、芝居の重要な歌でも同じだしなあ。
このお芝居、「エリザベート」ほどではないけど、「ロミオとジュリエット」レベルには
歌台詞が多い。だから「え？今なんて歌ったの？」となるのが嫌だったのだわ。
舞台転換の台詞歌に、「３宝石＋１」が効果的に使われていた。これはいい♪
エキサイターのあの歌姫3人と同じ衣装で、同じ感じで歌うのだ。
舞台転換、説明歌としては大変効果的で上手い演出だった。なのに。
これも・・・「星組の中では上手いと思いますが」っていうレベルに感じた。
脇の歌姫も不足しているのでしょうか？（ラストの影ソロはよかったです）
せめてここが美穂さんレベルならなあ（希望）
歌ばっかりに拘ってても面白くないので、キャストについて書きます。
歌以外は大変満足、楽しかったのよ！
天才詐欺師 ダニー･オーシャン（柚希）
ちょっと悪党、でもいい男。魅力的なワルですね！
でもなんで捕まったんだ？というところが説明不足に感じたけれど。
妻のために金を用意しようとして悪の道を？と言う雰囲気でしたが、
そんな説明では、なんだか・・・実は間抜け？と思ってしまう（ごめんね）
最初の「逮捕された理由」だけが不満です。
あとの活動見てたら、逮捕されそうにないから。
しかし、とってもタフガイで「ダイ･ハード」での主演がよさそうな気がしました（笑）
頭で勝負の詐欺師より、身体を張って本懐を貫く刑事役のほうが似合いそうなんだわ。
相手にした女もたくさんいそうですが、純情一途なテス（設定上のテス）に本気になり
生き方を変えた・・という感じでしょうか。いい男だなあ。
ＥＤＥＮの歌姫 テス（夢咲）
私が思うミスキャストその1。
設定は「大学時代はエコロジストを志し、ＮＰＯ活動をするなど純粋なお嬢さん。
クラブでバイト中にうっかりちょいといい男に引っかかって人生誤ったけど
根は純情可憐な歌姫」だと思うのだな。
夢咲さんは、健気で純情可憐な若いお嬢さんには見えなかった。
その歌声でエデンを思わせるような（＝空気を一変させる清浄感のある）清廉な歌姫にも。
この舞台の「テス」は、エデンの園のイブというより「森の巫女」な存在(設定)だったから。
イメージが全然違う・・・。
ポスターの印象からは、「クラブのナンバー1ホステスで、海千山千の強い悪女」
だとばかり思ってました。（単なる誤解＾＾；）
だからオーシャンズ11にも重要な役割で入るんだと思ってた私のバカ。
テスは、ルパン三世における峯不二子のような存在を想定していたのさ～バカだね～
真剣にエコホテルのことを思ったり、ＮＧＯ活動に熱心だったり、ショーの扱いで
クラブの女王（ダイアナ）相手に引いたりして、本気でびっくりした。
何か裏があるのかと、ずっと穿ってしまったほど。
ベネディクトを誑し込んで金庫の暗証番号とか鍵を奪った後、床に昏倒する彼に
「あらあ、ごめんね～。あなたも好きだけどお金のほうが、もっと好きなの♪」とか
言いそうで（不二子ちゃんの台詞だ＾＾;）
うーん、あの派手なドレス（服装）がイメージ違いなんだな。
身体の線を露出したミニやスリット全開の色っぽいロングドレスがいかん。
化粧も濃い。色気がありすぎる。表情も強気。どう見てもナンバーワンホステス。
しかも設定ではダニーよりかなり年下っぽいが、姉さんに見えるほどしっかりしてる。
小娘じゃあない、堂々たる姐さんだ。ダイアナなんて蹴散らせそうだ。
トップ娘役のイメージなら、蘭ちゃんとか美海ちゃんなら合いそうだ。
夢咲さんとか蒼乃さんのイメージではない。（「ちゃん」と呼べるタイプね）
原作映画は知らないけど、夢咲さんのイメージに合わせて変えてあげて欲しかった。
台詞やストーリーから伝わってくるテスと、目の前に居るテスがあまりにイメージが
違うので混乱してしまった・・。
帝王テリー・ベネディクト（紅）
ミスキャストその２．これは主人公の敵役でラスボスで、大変重要なよい役。
あのタフガイ・ダニーがプロフェッショナルな仲間を10人も引き連れてこないと
太刀打ちできないほどの強敵。しかも単なるお坊ちゃんではなく、底辺から成り上がった
たたき上げの強さを誇るラスボスだよ！？ ちょっとやそっとや勝てない。
莫大な資金、社会的な地位、強力なコネクション、強靭な精神・・すべてが揃った男。
だが胸のうちには孤独を抱え、周囲に悟らせず一人それに耐える大人の男・・
ベネディクトと言う男は、そいういう設定だと思われるのだ。
紅さんは、いつもよりは重厚な感じを出していたけど、やっぱり弱い気がするのだ。
ダニー＋プロ10人を相手にとって互角以上に戦えるようには見えない。
同じ小池作品の「ＬＵＮＡ」を思い出す。ＬＵＮＡではこれに相当する役（社長）を
紫吹さんが演じていた。あれ位の図太さや強靭さが欲しいなあと。
紅ベネディクトは、なんか若くて。もっと落ち着きと渋さが欲しい。
それまでの人生とそれを背負った複雑な感情が見えないのが残念だった。
あと、自分の身の上を説明する歌がある（NEVER SAY GOODBYEでジョルジュが
歌ってたような歌）のだが、歌いあげるよい歌なのに、歌詞が聞き取り難いのが惜しい。
あそこで、和央さんレベルに歌ってくれたら、私の中で「紅さん、すげえ！」となって
評価はぶっちぎりに高騰、ベネディクトに惚れてしまったはず。
この役の設定、かなり私の好みなんだわ（笑）
――こういうとこが、小池先生と趣味が合うわ♪と思う所以であるな。
小池先生とベネディクトについて語り合いたいわ！こういう3人設定大好きなのよ。
あとは印象に残った人々を順に。
引退詐欺師ソール（未沙）と若手スリ／ライナス（真風）
これはサイドストーリーとしてかなり秀逸だった。
引退した詐欺師と彼の友人の遺児。
ソールの言動からは往年の活動が見えるよう。
そして彼とライナス父との関係は、ダニーとラスティのようだったのだろうと想像させる。
だからまだ若い（10代？）のライナスに、父に代わっていろいろと教えたいのだな。
ライナスも最初は反発しているけど、結構素直にダニーの言うことを聞き、
結局ソールに教わっている姿がほほえましい（ツボった^^；）
ダニーに口では反発しつつ、心の底では兄貴！と慕うライナスの雰囲気、
ライナスを厳しく突き放しつつ、実は可愛がって育てるダニーの雰囲気。
いや~萌える。この二人と＋ソールの関係が実に楽しかった。
ソールは印象に残る良い役で、詐欺をやっている場面はいきいきして颯爽とかっこよく。
名優「未沙のえる」の最後の役として、申し分なかったと思う。
また引退する大物詐欺師が、最後の大仕事を通じて、友人の息子に業を伝授する、という
シチュエーションが現実と重なって・・泣ける。
そして後を継いで、大物詐欺師になる予兆を感じさせる大器をもったライナス（真風）
いいねえ。若くて元気があって、でも複雑な感情を持ち、影を背負っている。
顔を見ていると、若い水さんで。将来ああいう渋いイイ男になるんだろうな~♪と期待大。
（ライナスの将来像として、「マリポーサの花」の水さんが出てきた。なぜか）
歌はあまり・・だが、前作で感じたとおり、やはり紅さんより聞きやすい。声かな？
クイーン・ダイアナ（白華）
ベネディクトの主要ホテルのナンバーワン。（この設定こそ、夢咲さんに似合いそうなのに）
他の女を真ん中にしたショーなんて許せない！私メインの演出を用意して！と中断させ。
帝王ベネディクトに対しても、3万ドルよこせ！と分捕ってくるほどの度胸を持つ強い女。
ダニーと組んだわけでもないが、なんとなくアシスト（笑）。
最後はベネディクトに決別し颯爽と去っていく・・・
いやーすごいよ、白華さん。何でもできるのね。女優だ。
メイク顔も美人でナンバー1が納得できる。歌もよかった。
ジャグラー／イエン（鶴美）とマジシャン／パシャー・ター（壱城）
鶴美さんのバトンはもう余芸ではなく、本職？ってくらいの素晴らしさですね。
バトン芸を見惚れてしまい、周囲（主役と本筋）を見そびれることも（^^；）
バトンだけではなく、ヨーヨーまで。まるで「スケバン刑事・麻宮サキ」ですわ！
素晴らしいヨーヨーの扱い方でした。そのヨーヨー術を駆使し、
何気にダニーの作戦の一番重要なところを担当しているし。実は主要人物では？
同じくマジシャンは、ダイアナと組んで？上手く仕掛けを施し、作戦を成功させた功労者。
彼の人身掌握術がなければ、上手くもぐりこめなかったのでは・・と思う。
実際にイリュージョンはプロの指導だと思うけど、ほんとにびっくりした！
劇場で、客席からあんな「どよめき」を聞いたのは、初めて。
ほんとイリュージョンを見ているときの「どよめき」だった。
マジシャンチーム、凄いです。
ハッカー／リビングストン（美弥）とＰＣ映像加／モロイ工兄弟（如月＆天寿）
豪勢な登場のハッカー。あっという間に逮捕され（実はニセ刑事ラスティ）。この場面。
その前から、「柚希さんならダイハードも似合うよなあ」と思っていたこともあって、
「あ、ダイハード４だ」・・と思ってしまった（笑）
このハッカー、とってもとっても活躍してました。ニセ電話にも応対してたし。
有能な働き者ですな。美弥さん、メガネにＰＣ似合いすぎ！
映像兄弟も可愛くて！いや~3人そろえたら、イケメンＩＴの結構な会社が作れそうだ。
親友ラスティ（涼）と恋人ポーラ（音波）とおじいちゃん（英真）
ダニーの親友ラスティは、結構若い印象。ポーラが高校生みたいなんだもんな~。
ダニーは割りと年齢が上に見えたけど、ラスティは若いのか？わからんな。
ラスティも歌がたくさんあって、目立つよい役だった。
ダニーの代わりに動く場面がたくさんあって、こっちも2番手役に見えないこともない。
（ベネディクトは小池先生の好きそうな設定なので＝私の好み、
大変インパクトのある場面＝思い入れの強い場面、になっていたけれど、
時間で言うと、ラスティの場面のほうが多いくらいだと思う）
涼さんは・・・ごめんなさい、歌もうちょっと頑張ってください。
声のコントロールが弱いのか、え？歌？抑揚の強い台詞？と思うときも・・。
ここでバシッと締めたら、すっごい良い役なのに~と思う場面が多々ありました。
おじいちゃんは、もうどーしよーもない飲んだくれの年寄りって感じが出てた。
もう最高でした。このじいさんがすべての元凶？・・と思わせるほど。
もっと同情されてもいい設定なのに、暗さも悲壮感も全くなく、
酒飲んで楽しく暮らしている風情がある。ある意味大人物なのかもしれん、と思った。
結局、上手く言ったしねえ。人生の達人。
ディーラー／フランク（夢乃）
盛大に登場した割には、当日あまり活躍の場がなかったような・・ちと残念。
カジノが舞台で、ディーラーとくれば、主要作戦を担うのかと思った・・が陽動係だった。トランプ投げてかっこつけて登場したので、もっとカッコつけたドエライ事を
期待してました・・勝手に期待してた私が悪いんだけど、もっと活躍していいと思うわ。
ちょいと印象に薄い役でした。まあ今回強烈な人が多いから（＾＾；）
2番手不明瞭の効果
星組は前作に引き続き、2番手不明瞭。それもいいなあ♪と思った。
みんなに見せ場があり、みんなに出番があり。トップですら出ずっぱりではない。
持ち味に合った役がたくさんあって、ぴしゃりと嵌ると素晴らしい完成度になる。
（実をいうと私にとってはメインキャスト2名が嵌ってなかったので、ちと辛い^^；）
この星組実験？で、2番手不明瞭が舞台の完成度によい効果を与えることが分かった。
他の組もぜひ参照して欲しいな。がちがちに番手決めないで柔軟にして欲しいもんです。
プログラムを読んで思ったこと
小池先生のコメントに、「映画会社からＯＫが出ず、脚本が遅れた」とあった。
映画会社、偉い。だが、それは「仮面の男」にこそやって欲しかった。
あんな脚本（改定後の東京版ですら）絶対にＯＫでないよ！！って作品書く奴が
居るんです。映画会社に通報したいレベルだったのを思い出してしまいました。
映画会社、頑張ってチェックしてください。
ついでに、子どもの感想と雪組妄想(＾＾；)
今回は小４娘と一緒に行きました。
秋はいろいろ忙しく、日曜日はこの日しか空いてなかった。だが。
「星組は1本モノだしあまり興味ないけど、未沙のえるさんの最後は絶対に見たい」
と言い張るので、なんとかコーナン貸切チケットを入手。↑立派なヅカファンだ(笑)。
そしたら、「面白い！1幕の、仲間を集めるところが楽しかった♪」と言うではないか。
私はタルイと感じたのが、子どもには楽しかったらしい。感性が違うな。
スピーディで、単純なストーリーだったので分かりやすく、とても楽しかったそうです。
帰り道での会話。
「れみちゃん、綺麗だったね、何でもできるね～」と私が言うと
「え？どこに出てたん？」と言う。
「クイーン・ダイアナやん。真ん中にいたでしょ～に？」というと
「あれ、れみちゃん？そっか星組か。舞咲りんだと思ってた」と（組が違う：笑）
ああいう役は、舞咲さんのイメージなのか。
雪なら舞咲さん・・・？にはならないと思うけど、イメージ合いそうだ。見てみたい。
その流れで。雪でやったら？という話になった。
子ども曰く。
「社長はまっつだよね」（イメージからそうらしい。私も賛成！さすが娘＾＾；）
「頭よさそうだから、キムとちぎ達が頑張ってもお金盗めないね」（うーん話が変わる・・）
「キムの仲間、楽しそう！入りたい。ちぎに誘ってもらいたいなあ」だって＞ポーラ役希望？
ちぎ社長なら？と聞くと
「まっつの作戦で、すぐに盗めそう」（笑）だった。
未涼さん、参謀のイメージ強すぎ・・。
そうえいば、参謀で立案した作戦、全部成功させてる？常に勝者？
（ヒョンゴ村長が支持したタムドク王子はチュシンの王となり、
張良先生が付いた劉邦は天下を取り、三銃士のアトスはフィリップを王に。
ついでに株価高騰させた社長の秘書ウィリスも入れる？）
作戦成功率のめちゃめちゃ高い参謀ですね。そりゃ賢いイメージ付くわ（＾＾；）
と、楽しくバカ話で盛り上がって帰宅しました。
娘も大きくなってきたので、こういう話が出来るようになりました。
こんなとこで子どもの成長を感じるとは（ヅカファンな親子？笑）
次回は花組「逆転裁判みたいなのだったらいいのになあ♪」と期待して様ですが、
弁護士役は同じでも、多分、違う。暗めのポスターを見て、思案してました(笑)
オーシャンズ11、もう一回見たいなあ。けど・・・が(＾＾；)
しばらく脳内で楽しんでます。
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OSK次回公演
へぼ侍(再演）
扇町ミュージアムキューブ1/19-22
銀座博品館劇場 2/2-4
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宝塚 次回公演
星組
花組
花組
ごらんになったんですね。感想楽しみにしていました。
私の今年№１作品です。
もともとの設定のエコホテルには笑いました。
ラスベガスとエコ、こんなに相いれないものもありません。
それにしても、小池先生、NGO法人好きですね。
「蒼いくちづけ」「LUNA」「薔薇の封印」等、「城を守る」だの「森を守る」だの、似たような団体が出てきますよね。
トップさんは、何の不満もなし。
ヒロインがね～～。
映画の設定は「できる女」、地味な職業なので、歌姫という設定に変わったのだと思います。でも、ねねちゃんによりによって歌姫とは？？？
まだ、ダンサーのほうがましだったかも。
テスの歌には、うつむいてしまいました。
初日も観たのですが、先日観てもやはり同じ・・・
ただ、ねねちゃんの「エデン」の歌、かなり難しいのかも。
新公の音波みのりちゃんも、相当苦心していました。
紅さん、前半はテスに対して、とってもいい人なのに、いきなり人格変換。
もうちょっと、含みを持たせた演技をしていれば、ラストのシーンもいきたのでは、と思います。
これは、新公の天寿さんが、上手でした。
ちょこちょこ、不満はありますが、大満足でした。
映画を観ていたのですが、設定は変えている部分があります。
けれど、映画の要素がもらさず入っていて、それも、舞台＆宝塚にマッチしていて、その技に感動しました。
前回、雪組に一緒に行った友人が、
「こんなに安心して、観られるなんて」と幕間にしみじみ言いました。
by パクチー (2011-11-30 09:07)
バクチーさん
こんばんは！この作品、凄くいいですね、私も今年のＮｐ１かも・・
いや今年の年初に「ロミジュリ」があったので、Ｎｏ２です（笑）
エコホテル設定、小池先生だ～と思ってみてました（笑）
全く似合わないですね、でもいいの、エコは「気分」で。
セレブもエコ気分を味わうのさ～流行モノだし！（と思ってました）
ＮＧＯも「ＭＩＮＤ ＴＲＡＶＥＬＥＲ」でもガンガン使ってましたね。
あれは麻薬と戦ってましたので、まだ普通かな？
テスって、映画は硬い仕事なんですか！
そのほうが確かにストーリーには合いますね。
歌姫設定は、夢咲さんにはきつかったです・・・歌姫以外も、
今回の設定が全然持ち味にあってなくて、
「映画がそうだから仕方ない」と思っていたところでした。
アレンジしてるなら、もっと似合うのにしてあげればいいのに・・
ベネディクトのテスに対する態度もおっしゃるとおり。
テスの存在ってナンなの？と思ってしまう突然な対応。
前半からもっと黒い影部分を匂わせているほうが好みです（＾＾）
まあこの二人については本文で語りましたけど（笑）
作品は本当に気に入りました。素晴らしい演出力です！
安心して見られるのが何よりですが、
それくらいはいつでも全作品で担保して欲しいですね～
by えりあ (2011-11-30 21:41)