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宝塚雪組「ハウ・トゥー・サクシード」 [観劇感想(宝塚)]

2011年7月2日(土)
宝塚雪組「ハウ・トゥー・サクシード」
梅田芸術劇場 16時30分1階24列センター 


「ハウトゥーサクシード」も1996年花組公演を見た。
すっごく面白くて笑ったのを覚えている。
今日、雪組を見た。やっぱり楽しくて笑えた。
古い作品だから今見たらどうかな?と思ったけど、逆に時代が経ちすぎたからか
古きよき時代と言う雰囲気が漂い、時代劇(?)を観ているように楽しめた。
セットやら衣装やら、演出も随分変わってる。すっきりして綺麗なセットは嬉しい。
衣装もなんか(一部を除いて)素敵に変化。
でも芝居の基本は変わってないから、いい意味で古臭さが納得できて、
古臭いストーリーを時代劇として堪能できるのだわ。
だから笑ったわ~久しぶりにちゃんとしたコメディを見た気がする(宝塚で!)
観たあと明るい気分になるから、今の時代にぴったりの作品かも。

真矢フィンチと星原社長、純名ローズマリーの印象が強烈だったけど
今日の音月フィンチ、汝鳥社長、舞羽ローズマリーもよかった。DVDほしいわ。

では個別に。

フィンチ(音月)
コミカルな役作りで楽しめた。音月さんは真矢さんよりアクがないかから、
たくらみも純真に見える。ある意味とっても一途な人。
高度成長期を舞台にしたドラマの主人公としてはぴったりだ。
この人コメディも上手いんだから、もっと楽しい明るい話を当てて欲しいね。
でも悲劇も嵌るんだよね・・仲間と群れてる一途な役が似合う。悲劇も喜劇も。
歌はとっても上手い!声がちょっと悲劇に向いている(と思う)から、
コメディなのに彼が歌うとジーンときてしんみりしてしまうわ>特にラストシーン。
やっぱり主役は歌えるのがいいなあ。芝居もいいし。
ローズマリー(とミスジョーンズ)が一目ぼれするのも分かるナイスガイだ!

ローズマリー(舞羽)
歌が多かったんだ・・さすが純名さんの役。でも及第点よ。
今の娘トップでは上手いほうだと思う>みみちゃん。
強引で思い込みが激しく、実は押せ押せ強気の女、いいねえ。
それでいてぶりぶりぶりっ子演技が似合う。この時代の女
今見るとなんか健気で可愛いや。みみちゃんはまり役!嫌味にならずに可愛い。
歌も格段に上達してるし、ほんとに期待できる。次も楽しみ。
フランス製のドレス(勝負服)。今回は柔らかな印象の薄いオレンジのドレス。
なんか前回のほうがよかった。このドレスはちょっと違和感。
あんまりパリの最新ドレスというイメージしないもの。
もっと(花版のように)「ええ!?」というほど奇抜なドレスがいい。


バド(早霧)
全然カッコいいところが無かったけど、憎めない可愛いキャラ。漫画みたい。
もっとはっちゃけて目立つかと思ったけど、そうでもなかった。
周り(特に緒月さん)のほうが強烈? 
愛華さんは情けなさが勝ってたけど、早霧さんは甘えたさん全開。
早霧さんの綺麗なところはまったく楽しめないけど、演技達者なところは堪能できる。
歌も、台詞歌で難しくないのか(ごめん)まだ普通に聞けた。よかった。

ブラット人事部長(未涼)
いるわ、こんな部長!って感じ。
東証一部上場企業の専務取締役人事総務部長という雰囲気。役柄も見た目も。
東大でなく京大あたり出身の、やり手の管理系エリート役員。
副社長止まりで決して社長にならないタイプ。取締役名簿の常に上から2番目にある人。
この作品でも、何かあると幹部を集めて必ず彼がアナウンスする。わ~総務部長だ。
会社のすべてを把握して実は一番権力を持ってたりする(人事権もあるしね)。
WWW社では社長が強そうですが。ゴマすりながら自分の意見を言いつつ、
しっかり折れるところは折れて、こびるところはこびて、上手いこと生きてる。
結局、最後は副社長になってるし、フィンチに次いで上手いことやったんでは?!
いやー、カッコいいわ。渋い色のスーツがお似合い。
フィンチとバドがとんでもない色の服装をしているから、
常識的な服装のブラットがすごくまともに見える(笑)
重役洗面室の場面の静止画場面とか、2幕の広告会議とかのキリリとした表情がいいねえ。
しかし今回、出番も台詞も多かったが、歌が少なすぎ。もっと歌聴きたいのに。
あと「本の声」ははまり役(?)。この人の声は明朗で、
うっかり言いなりになってしまう力がありそうなんで、
この本の声役って他には考えられんくらいだ。

ピグリー社長(汝鳥)
星原さんの印象が強烈な役で。花組版では「もぐら」の場面で、
フィンチと二人で歌い踊っていた場面ががものすごく印象に残ってる。
星原社長より冷静な感じがしたけど、女に弱いところや、単純なところは出てたと思う。
この作品、社長は重要キャストだから。

ウォンバー会長(緒月)
なんかイメージ違う。「ダンディおじさま」・・というより「太っ腹なおじいちゃま」なイメージだったのに
>花版の海峡さん。すごい肉布団巻いてた印象が、強烈すぎ?
今回の会長、なんか若いし。若すぎて違和感。
二役している1幕の「勤続25年の郵便室長」と同じ見た目?
あまり違う人に見えない役づくりだったからか(ごめん)、
「会長職30年、うち25年を郵便室長に身をやつし社内を観察していたのだ!!」
と告白されても驚かない(笑)
彼が会長として水戸黄門のように出てきたとき
「ええ!会長?うそだ彼は前の郵便室長じゃないか!」
とかブラット人事部長あたりに叫んで欲しいくらいだ。
今回、緒月さんに歌が多かった。多すぎだ。音月、舞羽に次いで3番目。なんてこった。
ロミジュリよりはよくなったような気もするが、やはり長い歌は厳しい。
お願い、こんなに歌うなら、もっともっと歌を頑張ってください。


ギャッチ企画推進部長(沙央)
ぴったり!!! こういう企画部長いるいる~!ってイメージ。色男でモテモテ。
で女で失敗して左遷されるの(笑)。 ベネズエラ支店でもきっとモテモテに違いない。
次はどこ?南極?(笑)
あとフィナーレでいい役を貰って歌っていたけど。
もっと歌える人だと(全国ツアーのとき)思ったのですが・・・歌に波のある人なの?
すっごいすっごい期待しすぎた? 次回も期待してるから。

オヴィントン新副社長(候補)(彩那)
前回は初風さんがやってた。ここんとこ、かなり演出が変わってた。
前はもっと若々しくて、演説ぶってるときに、壇上で「シマリス!!」と
いいながらコブシを振り上げたまま退場した記憶あり。今回よぼよぼすぎて。
イメージ違いました。
それに、最先端の部署なのに、あんなヨボヨボの広告宣伝担当副社長って・・と
信憑性なさすぎ。なんであれでOKしたの?>酒井先生。


へディ(晴華)
マリリン・モンローな役。前回はもっともっとお色気だった。
晴華へディはまだ知性がある。タイプ打てないように見えない。
もっとノータリンなお色気娘のほうがいいなあ。
お芝居は良かったし、歌は抜群です。

スミティ(愛加)
ローズマリーの親友。エースをねらえ!の岡ひろみの友達みたいな子。
なんか雰囲気がぴったりだったよ。
あの思い込み突撃娘ローズマリーやお色気へディと並んでも、決して印象薄くない。
普通さ(いや靴下は普通じゃなかったが)が強烈な個性で特徴か。
とっても可愛い。しかしこの会社の秘書たち、仕事中にパックしたり買い物したり・・
なんて「古きよき時代」なんだろう・・と憧れの目で見てしまったわ。

ミス・ジョーンズ(舞咲)
声は抜群。ラストシーンはミス・ジョーンズの歌声が強烈だった。
しかし小柄なためか、あんだけ肉布団巻いても迫力が足りない印象。
もっとボディに迫力がほしいとこ。ふてぶてしさが足りないのかな。
社長はヘディみたいなのが好みなのに、ミス・ジョーンズを秘書にしているところを
みると大変有能な秘書であり、また社長は情実人事はしていないってことか。
そこは偉いな。でも人事部長、大変そうだ・・(笑)


主要キャストはこのくらいかな。あとはサラリーマンになったり、チアガールになったり
大変華を添えてくれてた。人数が半分なのが気にならないくらい、華やかな印象だった。

この楽しい演目が、大阪の梅田3週間だけとか、ほんとにもったいない。
東京にも青年館あたりにでも行けばいいのに!と思う。
今からでも遅くない、DVD出して。買うから。
もう一回見に行く。
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