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ゲキシネ「薔薇とサムライ」 [観劇感想(その他)]

2011年7月1日(金)
ゲキシネ「薔薇とサムライ」   難波パークスシネマ 



なんだか新感線はチケットが取りにくい。また日程が結構タイト(私には)。
なのでなかなか劇場で見られない。
無理してチケット取らなくても、ちょっと待てばゲキシネもあるし・・
と言うのが一番大きな理由かもしれない。ゲキシネ大好き。
舞台だけどちゃんと映画になっているところが素晴らしいのだわ。

1年待って、やっと見れました!>薔薇とサムライ。
天海さんが、とってもとっても美しくカッコよかった。浦井君の王子が可愛かった。
栗根さんが素敵(実は新感線で一番好みの役者さんなのよ)。大宰相が貫禄。
ああ見てよかった。宝塚でも出来そうな衣装や設定。かっこよさ。(でもいろいろ無理)
4時間近かったと思うけど、あっという間。歌もよかったの! 大満足。

舞台装置(セット?映像?)は「薔薇とサムライ」は圧倒的に素晴らしい。
舞台でやる海洋モノはセットが単純になり勝ちなのに、
映像を駆使して素晴らしく空間を広く見せて、変化をつけていた。
まあとってもお金がかかってそうですが(あの映像!)舞台装置&演出は素晴らしい。
やっぱり新感線のレベルは高い。ほんと、ハズレが無い。

では内容を。



「薔薇とサムライ」 中島かずき作、いのうえひでのり演出


私の大好きな作家と演出家の組み合わせ。
ストーリーは完璧。つじつまが合っているのは当然、伏線もばっちり。不要人物はない。
誰もが重要な役割があり、それぞれ「なぜそうしたか?」が明確に伝わる。
そして出てくる誰にも共感できる。コレ大切。
ま、こんだけ上演時間があれば描けるのかもしれないけど、
きちんと書き込まれた脚本は気持ちがよい。観てすっきりする。テーマも明瞭。
一点だけ。私は前作「五右衛門ロック」を見ていないだけど、
「続きだったのかしら?」と思ったのが不満。
そうならそうと言っておいて欲しかった。(←知らない私がバカなだけ)
「五右衛門ロック」を先に見ておいたのにさ~って思う。違うなら考えすぎか。
大航海時代のスペインな雰囲気のお芝居に、いきなり石川五右衛門。
いいけど・・唐突な違和感ありあり。
それが荒唐無稽で素晴らしい!とするか「やっぱ続き?」と見るか。
・・・・全部見てない私が悪いのさ。


主役アンヌ(天海祐希)
カッコいい。宝塚の男役以上にカッコいい。こういうキリリとした強い女が似合う。
16世紀スペイン風の衣装も似合いすぎ。海賊衣装も、女王ドレスも、全身白衣装も。
レースのフリルブラウス(チュニック)に白タイツ、ブーツを
ここまで着こなせるスターは、宝塚現役でも少ない(と思う)。
素晴らしい。私と同い年とは思えない。美しい。凛々しい。どこから見ても美しい。
しかし、あの「オスカル様」な格好は・・似合いますが、なんかやりすぎ感も。
赤い金モールの軍服、下には白いフリルブラウス、流れる金髪。典型すぎて赤面する。
この方、宝塚時代はアンドレ姿を見たことある。オスカルも似合いすぎ。
ファン成仏できないだろうなあ、今でもこんなにカッコいいの魅せられたら。
・・と邪推した。アンヌの衣装はどれもヅカファン心をガシガシ揺さぶってくれた。
声が低い。鉄火な姐さんも、迫力の女王陛下も、似合いすぎ。
そしてピンクのふりふりドレスの似合わないこと。「カッコいい」しか形容詞が見つからん。
宝塚時代、歌は余り上手いほうではなかったと記憶していたが、結構上手いではないか。
(あの時は隣の組に一路さんがいたからなあ)
アンヌの生き様、悩み、、五右衛門への信頼、それぞれへの思い、いろんな思考が
とても良く伝わってきた。台詞もよく通る。いい役者さんだ・・惚れた、改めて。


もう一人の主役は石川五右衛門(古田新太)。カッコいい男設定。
中身はカッコいい!
見た目は、アンヌの2倍(顔の大きさと体型:笑)
もうちょっと痩せればぁ~という台詞が結構出てきたが、同意。
だが痩せたら五右衛門じゃないかもしれん。あの衣装が似合いすぎ。
永遠のストーカー(豹之進)とともに、いつか日本に帰ってくるのかしら。
いい女と友情を育んでたけど、愛情は惜しかった雰囲気。
「ソウルフレンド」と言う友も出来たし、永遠のストーカーも居るし、寂しくないなあ。
人望はめちゃくちゃあるけど、愛には恵まれてなさそう・・・男が惚れる漢だね。

永遠のストーカー デスペラード豹之進(山本太郎)
あの着物風の衣装は特注でしょうか?日本とスペインのハーフで、苦労したでしょう。
実は彼のことが大変気になったので、「続きなの?」と思ったのでした。
五右衛門とのからみ(というか因縁)、すっごく省略が多いような気がしたのだわ。
賞金稼ぎをしながら、地味に五右衛門を追いかけているのね。まるで銭形警部。
かっこいい銭形だわ♪
なんかボニー姫といい感じになったのに、それよりもルパン(じゃなくて)五右衛門を
追う生き方を選んだのね。このひとも一途で熱いわ。

ソウルフレンドになった海賊バルバネグロ(橋本じゅん)
すげえ。髭の海賊で強面で黒い衣装が似合って・・・なのになぜピンクのチュチュを。
その思いっきりぶりに感動しました。歌も上手い人なのは知ってましたが、あんなに
可愛い演技の出来る人だとは。・・・知りたくなかった(笑)
カッコいいのに、渋いのに・・・可憐な衣装の数々。
さすがにラストは海賊衣装でほっとした。あのままエンディングは・。・
素晴らしい演技力と度胸の持ち主です。役者です!!

次にシャルル(浦井健治)王子様。なんて可愛い王子様。カッコいいわ。
宝塚の若手スターに混じってても不思議じゃない!ドレス着ても似合いそうな美しさ。
ミュージカルスターだから、声がいい。何度か歌い上げてくれたけど、いい声!!上手い!
私は鳥肌立たないわ(だってヅカファンだから大げさな台詞に慣れてるもの)!
逆に感激するわ(あの歌の上手さ、声のよさ)一緒にデュエットしたいくらい。
弱そうな感じで出てきたのに、結構強い。立ち回りも綺麗で。頭もよさそう。
さらには立ち回りで戦いながら、直後に歌ってたよね?揺るがぬ声で。すごいわ。
作中で一本筋の通った熱いイイ男に成長しました。アンヌに惚れて成長しました。
プロポーズしてないのが不思議なほど惚れてた。まあ、求婚しても振られそうだけど、
それでも気にせず熱いプロポーズの歌を繰り返しそう・・・(笑)。
シャルル様は王太子だって言ってたから、アンヌ女王と結婚したら両国を統一して
ちょっとは強い国になるかな~とか思ったり。とりあえず両国ともに安泰だね。
浦井さんは「ダンス・ウィズ・ヴァンパイヤ」の主役で見たような覚えが有る。
あの時も、純で一途な青年ですっごく印象に残った。もっと見たい/聞きたい人です。

王子様と来ればお姫様、ボニー姫(神田沙也加)。
可愛いわ。若手娘役っていうか娘役トップの役かも。(あとは女役ばっかりだし)
松田聖子より可愛いように見える。ピンクのドレスやフリルやお花が似合う。
なのに結構ドスの利いた声も出せて。歌も上手い。ちょっと可愛らしすぎだけど、
この役にはぴったり。可憐な(演技をしている頭のよい悟った)お姫様。
祖父様と伯母様が失脚したので重石は取れた。これからは共感したアンヌの片腕として
どしどし自分を出していき、数十年後には彼女が大宰相になってそう。
そんな逞しさのある可憐なお姫様でした。
神田さんは「レミぜラブル」のコゼット以来でしたが、いい役者さんになったね。
アイドルより、ミュージカル女優のほうが似合ってる。絶対。

お姫様つながりでエリザベッタ(森奈みはる)様
みはるちゃんも久しぶりに見た。可憐なお嬢様がそのまま奥様になった感じ。
上品で可愛らしい、そして熱い(笑)。歌うまい。透明感の有る美声を響かせる。
彼女の純真さを利用する夫は・・どんだけ演技派なんだ!?と思った夫婦でした。
あの夫、妻を溺愛してそうに見えたので、夫が更生し、妻が許せたらやり直せる?
でもエリザベッタはパンチを身に着けてしまったし、難しいかも。頑張れ>夫!
素敵なお似合い夫婦に見えたので、ぜひ復縁して欲しい。
実は「『薔薇とサムライ』もう上演してるの?見に行かなくては!!!」と思ったのは
宝塚スカイステージのOG番組で、ゲキシネの話をしていたみはるちゃんのおかげ。
だから、この超忙しい時期に、思い出して観にいけた。ありがとう、みはるちゃん。

その夫ガファス将軍(栗根まこと)
なんてこったい!という役者さん。本当にすっかり騙されてましたわ。
エリザベッタとラブラブだったじゃないか。国を憂えてたじゃないか。
なのに、やっぱりアンタは・・・陰謀がばれたことより、失脚したことより、
妻にパンチされたのが一番痛手だったかもしれない。(と思ったくらいだ)
新感線をいろいろ見ていて、栗根さんが一番好きなんだ。
私はついこの人を注目してみてしまう・・好きなタイプの役を、好みの演技で演じ
そしてアッ!といわせてくれるから大好き。

大宰相ブライボン様(藤木孝)
いやー貫禄ですね。あの妙な髪形に違和感ありません、あのキンキラ衣装お似合いです。
あの時代の貴族の扮装をして、なおかつ大宰相の貫禄と威厳が出てた。素晴らしい。
イヨッ黒幕!って感じですが、最初からバレバレなので黒幕でもなんでもないですが。
だって他の人と貫禄が違います。孫のボニーちゃんには甘そうだったのですが、
シャルルではなくピエールを夫に、と言った時点で×ですな。
あれで嫌われましたよ>お祖父様。

その娘マローネ(高田聖子)
最初は奥様かと思いました。だってこっちも貫禄ありすぎ。
大宰相のお姫様とは思えない。「宰相も昔は苦労してた時代があったんだろうな(涙)」
と思わせる、ガッツの有る娘さんでした。
強いよ強すぎ。陰謀練るだけで我慢できず、自分で潜入するし、戦うし。偉い。
でもそんなの深窓の貴族のお姫様じゃあないでしょ?(笑) 
王位簒奪して女王になる気満々だったしね。これ陰謀が成功して、大宰相が王位に
ついたら、翌年くらいにアッサリ病死して(させられ)マローネが女王になってた。
違いない。大宰相、アンヌのおかげで命拾いしたね(笑)

歌う兄弟とか、楽しい人々がいっぱい居て、いつもどおりかなり笑って。4時間があっという間。
脚本、演出、歌&曲はいつもレベル高い。役者も、このために選んでるから嵌ってる。
でも一場面が長いなあ、と思うこともあった。これは時間制限の厳しい宝塚見てるからだね。
総合評価で、満足度は高い。きっとまたDVDを買ってしまうことでしょう(予言)。


で、帰りにゲキシネ版パンフと「蛮幽鬼」のDVD買った。
個人的には(ストーリーに?はあったが)蛮幽鬼のほうが好きかも。
なんでかな?衣装かな? 大航海時代は宝塚の華麗な衣装に見慣れてるから?
単に「蛮幽鬼」の堺雅人さんの笑顔の悪役に惚れただけかもしれない。
天海さんの美しさ&凛々しさは、前から知ってたしね(笑) 惚れ直した。

久々の気分転換が出来て、とってもよかった。楽しかった。
といっている間に、明日は「ハウトゥーサクシード」ですわ!嬉しい。

さっさと仕事を片付けよう。早く繁忙期が終わって欲しいけど、稼ぐことも大切だもん。
仕事があってありがたいなあ~ってガンバろ。



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