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映画「アンダルシア~女神の報復」 [映画鑑賞]

2011年7月6日(水)
映画「アンダルシア~女神の報復」
TOHOシネマズなんば 


前作「アマルフィ」が良かったので、今回も楽しみにしてました。
外交官 黒田のストイックなカッコよさには萌えます。
このシリーズ、男性キャラが大変魅力的に描かれているんですよね
(その分、女性キャラは・・・なんというかね。でも今回は極めてたのでOK)
宝塚にも通じるところのある女性向け映画なんだろうなあと思います。

今回のアンダルシアも大変よかった。前作よりストーリーがしっかりしていて
ミステリーがちゃんとしていて、アクションがいっぱいはいってて。
矛盾と突込みポイントが激減していた。そしてインターポールの刑事と外交官との
交流と言うか、それも見所ポイントになっていました。

風景はアマルフィのほうが綺麗だったかな。
アンダルシアも美しい風景だけど、空撮等でみるとアマルフィのほうが綺麗に見えた。
アンダルシアは建物がとても美しかった。・・アンダルシアはロンダのことだったのね。
あの有名な渓谷はきれいだった。映ったの一瞬だったけど。
関係ないけど、私は「アンダルシア」といえば、コルドバの印象。アンダルシアも広いんだ。

外交官の黒田さん、刑事の神足さん、村上財務大臣、そしてジャーナリストの佐伯さんと
それぞれの役割とキャラクターがシッカリしていて、大変楽しかったです。

個人的に。イタリア語はまったく分からないが、スペイン語はちょっとだけ分かるので
台詞は今回のほうが分かりやすかったかな。(単語レベルしか分からんけど、気分^^;)


では思うところを。ネタバレ満載です。




脚本(真保祐一)&演出(西谷弘)は前作と同じ。でも今回のほうが完成度が高い(と思う)。
前作は「なんでアマルフィに行く必要が???」「セキュリティチェックしろ!」
「そんな心臓部に、無関係な外国人が大量に入れるわけないでしょ~!?」などなど。
重要なところで突っ込みどころが満載でした(堪能したくせに:笑)
今回はそれが無かった(・・皆無ではないが)

そして人物の描き方。
やっぱり「男」の描き方は上手い。本当に堪能できる。萌える。
黒田のほか、佐伯はもちろん、今回は神足がプラス。村上大臣まで。いいね~♪
そして「女」の描き方。前作(天海祐希)も今回(黒木メイサ)も・・なあ。
前作は小さい子どものいる母だったから制約が多かったけど
(→同じ年齢の子持ちなので、私は誘拐シーンにかなり共感してしまった)、
今回は孤独な女設定なので、制約がない女(=守るものがない)ので、強い強い。
憎らしいくらい強く。心の影は決して他人に見せない。野望に突き進む女。
この脚本家は女が嫌いなのか?と思うほど。
宝塚にはありがちな脚本ですが(笑)男中心、男の魅力満載。
・・・私は、ありがたく心から堪能させていただきました。


外交官 黒田(織田雄二)
外務省の邦人テロ対策室の外交官。こういう外交官、本当に居るのかどうか知らないが
居て欲しいと思う存在。孤独でストイックで、決して情熱的で正義感全開ではないのに
結果的に、信頼と友情と正義を完遂するのだ。かっこいい・・・惚れる。
女の魅力に惑わされないどころか、女に対する冷たい態度も高感度大な理由のひとつね。
(冷たいというか、距離をおいたというか。単にテレ屋なのかもしれんが)
そして彼に対比する形で、彼の親友のジャーナリスト佐伯さんがいる。
一見正反対に見えながら芯は同じというのが、また萌える関係ですね。
このシリーズ、まだ続きそうだし(次はウィーンとか?)楽しみです。
黒田さんって、前回のイタリア語、今回スペイン語、いったい何ヶ国語できる設定?
アラビアとかが舞台でもいいかも~ラストシーンは「予定通りドバイに」だったし。

刑事 神足(伊藤英明)
今回のW主演のような人。優秀なエリート刑事がちょっと挫折して、
左遷されて(左遷といいつつインターホールってエリートなんじゃ・・)
屈折してすさんだ生き方をしていた。
が、今回の事件で黒田さんに影響されて人生取り戻した。いい男だ。
こっちも背が高くてコートが似合う。
ヨーロッパの街並みを黒田さんと二人並んで歩いていると
「日本人もかっこよくなって・・」と感慨深い。
しかしパリに息子を呼ぶのはよいが、まだ小学生っぽいのに
だれがお世話をするのだろう。親の立場で大変気になったのである。
ばあちゃんも一緒にパリか?!

ジャーナリスト佐伯(福島雅治)
黒田さんの親友というか悪友と言うか。貴重な情報源かつ心の友?(笑)
こっちも半端なくかっこよい。佐伯さんはいつもどこでもモテモテ。
美女をはべらせつつ、的確な情報収集に明晰な情報分析。デキル男だ。
出てくる男、みんなカッコいいんだもんなあ。

村上外務大臣(夏八木勲)
カッコいい男に加えたい人・財務大臣。
アメリカの大臣との食事や国際会議で咄嗟の機転も利くし、
英語で交渉してるし、部下の評価もしっかりできてるし・・
本当に財務大臣やって!
と思うくらいでした。(やっぱり閣僚はこのくらいの威厳と品位と知性が欲しい)
見た目も素敵なおじさまだもの。日本が誇れる財務大臣ではないでしょうか。
パリの下町の小汚い料理店での態度やなんかと見ていると、絶賛する態度ではないし
自民党時代の典型的な大臣の描き方だと思う。そいういうのが普通だと思ってた。
贅沢なことだったのね・・と今しみじみ思ったりする。
ついでに、作中に総理もでてくるけど、威厳あってカッコいいよね。
こっちも典型的な自民党時代の政治家を風刺した感じだけど。
・・・なんか懐かしくて・・哀しくなった。

投資家 川島(谷原章介)
警視総監の息子らしいが、やくざマネーはどこから入手? 
総理のお話からすると、会計士なんでしょうか。
ダーティなマネーをロンダリングしてたから、それなりの金融会計の知識あり。
でも、なんか怪しい投資話に騙されて、100億失ったって?
自殺の理由はヤクザの仕返しが怖かったからではないかと・・邪推した。
しかし、私はずっと新藤さんが殺したと思ってました。
実は彼女が殺ったんでは?と今でも思う(^^;)全部告白するタマに見えないもん。
ついでに。雪の断崖から落ちた彼を、誰が部屋まで連れ帰ったのか?
自分で帰ったの?意外と頑丈なんですね>ぼっちゃんのくせに。と思いました。

銀行員 新藤結花(黒木メイサ)
すべての黒幕、事件のすべてを知る唯一の女。すごい存在ですね。
まだ若そうなのに、素晴らしくしたたかな女でした。
親子心中に巻き込まれて、一人生き残ってどうやって生きてきたのか。
イギリスの大学と言っていたけど、資金は?
家族を失ったときは9歳だったはず。借金いっぱいの無理心中で、生命保険も
なさそう。自損事故なので賠償金もとれないし、親戚もなさそうだし。
大変気になった。ひとりで孤独に、他人を一切信じずに生きてきたのは分かった。
邪推すると、日本でもいくつか犯罪やってそう?>生活費学費を手に入れるため。
(ああ、今度は東野圭吾の世界になる・・・)
日本に帰れない事情は、そこにあるのかも。(いい思い出なさそうですが)
最後の最後まで、命がけで「守る」と言ってくれた人を陥れ、殺してまでも
一貫して自分を守る行動をとり、野心を優先した、哀しい女性でしたね。
結局、男の友情と正義感の前に屈する結果となりました。きっと更生しないでしょう。
何らかの方法で刑の軽減を図り、出てきて、また野心いっぱいに悪人を陥れて
生きていくような気がしました。有る意味、悪女の魅力満載。

ついでに、パソコンを袋に入れて、雪の上とはいえかなりの上空から
投げ落としてましたが・・アレで大丈夫なんでしょうか。壊れてたら一発アウトでは。
マイナス何十度の世界でもアップル製品は壊れないんですね。

そういえば黒田さんの上司は、中井喜一さんから加賀さんに代わったんですね。
中井喜一さんのほうが声が好きだったかも。ストイックな上司っぽくて。

まあいい男いっぱいで、楽しめました。
次もヨーロッパの綺麗な街の、綺麗な建物と風光明媚な場所で、事件が起こるのを
楽しみに待ってます♪


最後の最後にストーリーには全然無関係な個人的感慨を。
スペイン語は大学の第2外国語で習った。
文法(通常授業2年)習うのと同時に、会話の授業も取った(単位外4年)のだが。
意外と、会話の授業でアルゼンチン人の先生に習ったことを覚えているのに驚き。
文法はほとんど忘れたけど、「この場面では、こう言います」な感じ(フレーズ)は
いまだに結構覚えたみたいで、今回の映画をみていて、初級会話レベルだけど
なんとなく会話が分かった(ような気がする)。
社会人になってすぐにスペイン(アンダルシア!)旅行をしたときは、役に立った記憶あり。
スペインって英語通じないから、片言でも出来るとすごく助かった覚えがある。
大学の第2外国語って、結構身についているもんだなあ・・・としみじみした。


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