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宝塚雪組「黒い瞳/ROCK ON!」 [観劇感想(宝塚)]

梅田芸術劇場 4月29日(金祝) 14時公演 2階1列センター
宝塚雪組「黒い瞳/ROCK ON!」



当時通いつめた「黒い瞳」。再演を待ってました!嬉しい。
今回、大感動。前回以上の感動。ほんとに珍しく初演より感動した
多分歌の要素が大きいと思う>私。毎日通いたい。1ヶ月公演して欲しいくらい。

ショー「ROCK ON」はなんか・・・違和感を感じたまま終了。
もっと違うショーなかったの?こんなハードなの全国ツアー向きじゃないし。
なにより主要メンバーに合ってない。プロローグは良かったけど、あとは・・。

ま、「黒い瞳」に感動したので、満足です。明日も行きたい、明後日も。DVD買う。
早く音楽配信してください。

続きはかなり長いです。




「黒い瞳」 柴田侑宏 脚本&謝珠栄 演出振付

この名作を再び見ることができようとは!
ああ、私の青春時代に通いつめた名作。マミリカゆうこの黄金月時代(私には)。
ついでショーは「ル・ボレロ・ルージュ」で再演して欲しかったです!

衣装も歌も振り付けも、初演とほぼ同じ。そして初演のとき以上の熱い感動。
改悪されたものはひとつもなく、さらに歌がレベルアップ(失礼^^;)
初演に大感動した作品は、大抵初演のほうが良く感じるから、
どうしても比較してしまい、再演観劇時の感動の度合いが下がることが多い。
―――というより初演の良いところを上回る感動がなければ、厳しく見てしまって
不備が目に付くというか・・気になるのよ(人間の感情ってのは仕方ないですよね)
しかし!今回は、(もちろん初演の月版は月版で素晴らしかったけど=通ったもん、)
今回の雪版も雪版で大変本当に素晴らしかった。大絶賛です>私。

お芝居が大変良い。
ニコライ(音月)とプガチョフ(未涼)、ニコライとマーシャ(舞羽)の
それぞれがぴったりと噛み合ってる。
あのマミリカコンビの名作なのに、キムマツコンビでも素晴らしい!これ凄いよ。

ニコライの「地主の坊ちゃん然」としたところから、愛する人を得てからの感情、
敵でありながら心が通い合う友人となるプガチョフへの複雑な友情。成長が見える。

プガチョフの純真さと社会への不満と行動力、統率力、ニコライへの複雑な友情。
状況を分析し自らの運命を悟りつつも壮大な賭けに出る男気。・・・惚れる。

マーシャの、健気な愛らしさ。育ての両親の愛情が見えるような可愛さ。
ニコライののために命を懸けることも厭わない真摯な愛情。
そして女帝をも動かす行動力。さすが大尉の娘、コサックの血。

一癖ある悪役シヴァーブリン(沙央)も(もちょっとふてぶてしさを増して欲しい)
絶妙な間で笑いを掻っ攫うサヴェリーチ(一樹)も。(ちょっと大きい?)
貫禄ある女帝エカテリーナ(晴華)の皇帝のプライドと女性としての感性の揺らぎも。
ほんとに皆さん初演が気にならないほど良かった。
(上記メンバー初演がすごいよかったんですよね)

数ある難しそうなダンスも、歌も全員が素晴らしい。(コサックのダンス大好きだったの)
ニコライとプガチョフのそりの場面は圧巻!(ここすごい拍手だった)
ここは私にとっては初演以上の感動だった。
あの二人の歌、凄い。ロミジュリでも思ったけど、声が合うのかも。

コサックの場面でのプガチョフの歌。大迫力。圧倒される存在感。
正直、未涼さんがあんな迫力ある歌が歌えるとは思ってなかった(失礼)
認識を新たにしました。プガチョフの台詞にしても、あんな太い声がでるなんて。
初演の紫吹さんの当たり役だったし、全然違うタイプだし、
最初は、嘉月さんの役(3人組ストーリーテラーのリーダー)かなと思ったんです。
プガチョフは楽しみでしたが、やっぱり苦戦するだろうな~とか思ってたんですが、
大変大変失礼しました。土下座してごめんなさいです。
新しい納得のプガチョフ像を創り上げていました>未涼プガチョフ。
ほんとに引き出しの多い人と言うか、引き出しを創り出す人なんですね。
改めて惚れました! もう大ファンです!

ちなみに、同行した小4娘(月版「黒い瞳」のマミさんが大好き)は終演後に、
「ニコライとマーシャはマミちゃんとゆうこに見えたけど、
プガチョフはりかさんに見えなかった」と申しておりました。
全然違うプガチョフだったみたいです。容姿の所為か役作りの所為かは?ですが。

ズーリン少佐うまいな~と思ってプログラム見たら、奏乃さん。いいね~
オレンブルグの将軍の場面が減ってたけど、あれは誰だったのだろう?
あの役は昔、越乃さんで、えらくかっこよかったのを記憶している。

とにかく。音月ニコライ、未涼プガチョフ、沙央シヴァーブリン、
晴華エカテリーナと全員が歌が上手い。舞羽マーシャも素晴らしい上達振り。
全体でみて、ソロのある人は誰も歌をはずさない!(←ここ重要)
舞羽さんがものすごく歌が良くなって。これなら上手い部類に入るよ!ってくらい。
本当に大満足でした。早くDVDが欲しい。明日も見に行きたい。通いたいわ。
トップと2番手が歌える芝居できるなんて、最高だ。こういう組が1つは必要。
絶賛だけど、これ「今だけ限定」なのですね。
大劇場でこのまま再演してくれないかしら>このキャストで(←ここ最重要^^;)

あ!トリオ(凛城&咲奈&煌羽)は変更してもいい、ってか変更して。
3人とも早口で声が割れたりしてかなり聞き苦しかった。
初演メンバー(嘉月・霧矢・大和)が存在感ありすぎだったかも?だけど、
ストーリーテラーで聞き取りにくいのは致命的。もっとはっきり語って。
この話、初演みてストーリー知ってるし、台詞もほとんど覚えてるからいいけど、
初見だとこの3人の台詞が聞き取れないとつらいよ。きっと。
若手さんみたいだけど、頑張って欲しいです。


あと。これは私だけの現象でしょうけど。
今回ザルービン(大澄)が出てくるたびに、目が離せなくて困りました。
初演は成瀬さんが演じていたんですよね。だからあの衣装みると、目が自然に(^^;)
どの場面でどう動いているか、全部把握している。覚えてるもんだなあ・・自分に感心。
彼が下手からで来る場面になると、自然に目が誰も居ない下手を見るほど(オイオイ)
オペラグラスで見ると違う顔なんだけど(当然だ)、ついつい「ナルちゃん・・!」と
思い出して勝手に熱くなってました。習性ってコワイ。怖すぎる。
だから今回大絶賛のプガチョフ様に気を取られながらも、
ザルービンやトマーノフ(大空さんだった)の動きまで追ってる私。
コサックの場面、ものすごく忙しかった。




「ROCK ON!」 三木章雄

初演を見ているけどあまり記憶にない。
(水さんがかっこよかったことだけは覚えてる。具体的には忘れた)
それでも、「なんか違うよね・・」と感じて終わりました。
出演者の持ち味にショーのコンセプトが合ってないというか。そんな違和感。
このメンバーなら、もっと歌い上げる&優雅に踊るショーの方が向いていると思う。
音月さんも未涼さんも歌の人なのに、歌が少ない。激しく踊ってばかりで何だかな。
せっかく決まったトップコンビなのに、音月さんと舞羽さんの場面が少ない。
しかも音月さん、どこか故障?というくらい、踊れてない(と感じたの今回)
ダンスの人じゃないとは思うけど、もっと普通に踊れる人だったと思うんだが。
やっぱり負担が大きいのかな?と推測したり・・。
なんでこの演目を選んだのか?と甚だ疑問でした。
水さんならここカッコいいだろうな!と思う場面がいっぱいで、もやもや。
他の組のとか、もっと過去のでもいいから、そのトップさんに似合うものを
選んであげてほしいです(出演者にとっては、そのほうが大変かもだけど)
それこそ「ボレロ・ルージュ」とか「エンター・ザ・レヴュー」なんかもいいね。
お二人の初舞台の「シトラスの風」なんか似合いそうなのになあ、と思った。

プロローグは良かった。でもいきなり盛り上がるのについていけなくて。
開演前から手拍子。みんな雪組ファン? 不慣れですみません・・
客席降りもあって、すごく盛り上がるプロローグ。でも!2階席は・・・(涙)
1列目だったので、首が伸びて下に落ちそうになりましたよ(気分は)
思い返してみると、プロローグが一番盛り上がった感じ。

あとは晴華さんがアカペラで歌うアメージンググレイス。いい声だ~堪能。
歌の印象が薄いショーだけど、晴華さんが歌いまくってた感じがする。

一番不満だったのが、ピアノの場面。
音月さん未涼さん、沙央さん香綾さんをおいて(!)
彩風咲奈さんがセンター歌って踊ってました。「何で?×100」という気分。
歌! はっきり言って全然・・まったく歌えてない。
ナンじゃこれレベルでは・・? ダンスもそんなに上手く見えなかったし。
疑問だらけ。変な人選はやめてほしいなあ。いや劇団押しなんだろうけどさ。
ここ見てるとき。最近私の頭が花組モードだからか、ふと途中で
「・・・もう。朝夏さん1場面か・・でも歌は望海さんにしてよね!」
と思ってしまった(馬鹿です)。咲奈さんって朝夏さんと似てる?なんか似てる。
あと沙央さんも歌も容姿も良いんから、もっと場面あげて欲しいな。

新しい場面という「ソドミー」な背徳シーン。男役8人で絡むんだよね。
こういう男絡みな場面って、最近の花組のショーでは必ず入ってるし、
しかももっと妖しいもん(笑)。・・見るほうに免疫がありすぎか(ごめん)。
音月さんまだ妖しさ不足。未涼さん遠慮してる?いつももっと・・・なのに。
真飛&壮+愛音+未涼はもっともっとエロいぞ(笑)
(・・もう真飛さんのアレは見れないのか・・先日スカステみて泣いたばっかりだ。)
ラストシーンはもっと隠避に密やかにしたほうが萌えるってば。
(項羽と劉邦の義兄弟の契りみたいに。あれは見ててこっちが赤くなったほど)
がんばって~期待してるわ!(何を?>麗しく妖しい絡みをです:笑)

終盤からは、音月&未涼がやっとトップ&2番手らしい構成になり、すっきり。
芝居とショーでの登場の比重が違いすぎて。だってプガチョフ役の人が全然
目立たない役にされてるのはすっきりしない(実際衣装はみんなと同じだった。)
衣装は同じでも目立つ動きとライトはもらってたかな。もっとちゃんとしてあげて欲しいな。
トップ出ずっぱりのショーより、いろんな人に場面があるショーのほうが好きだし。
私の好みかもしれないけど。

未涼さんはやっぱりダンスがキリッと優美で艶っぽい。
花組~♪と堪能(好きなのよ花組のダンス)。

黒燕尾の場面は階段が小さいと迫力が出なくて、いまいちになるのは仕方ないか。
それでも頑張ってました。やっぱり黒燕尾好き。「ルパラディ」みたいなのも見たい。
最後に未涼さんと舞羽さんが大きな白い羽を背負っていて、思わず大拍手。
よかったね!羽に相応しい好演でしたよ>お二人とも。
これからも舞羽さんは羽確定だけど、未涼さんにも羽背負わせて。いい仕事してますもん。
音月さんは巨大な羽で、ああトップなんだ!っと改めて感動。
羽が大きすぎて、最後の「ご当地紹介」のときに一生懸命小さくなって
後ろの該当者が見えるようにしていたのが、笑えた。すごく気を使ってた(可愛い♪)

思い出したけど、ショーで「ワンモアタイム!」と叫ぶところ、
今日は「大阪出身のこの方に!」といって未涼さんに振り、
未涼さんが「大阪サイコー!」と(なんか真飛さんの「花組サイコー!」のノリ)
そして「ワァン モォア タァイム!」と低音でアダルトに決めてくれました。
これ場所によって人が変わるの?それとも今回だけ? 嬉しかったけど。

最後に幕があいて、ご当地紹介。大阪出身者多いね。
本拠地・兵庫と東京の人はどこで紹介するのかな? ・・・と思ったら、
以前ここ(梅芸)で川西市の壮さんが紹介されていたのを思い出した。自己解決。

最後に募金のお願いがあって終わり。ロビーにサインと募金箱があったけど
募金する人より写真取る人が多くて。娘が頑張ってお金入れに突入しましたが。
あれサインと募金箱の位置関係なんとかして欲しいな。お金入れにくい。

たった3日の梅田ですが、大変楽しみました。名作は名作だ。
だからって昭和の、レトロすぎる再演はもういいですよ・・・
新作宛書の名作を見たいです。
7月の「ハウトゥーサクシード」の案内もありました。これ真矢さんで見た。
懐かし~なんか私の青春時代再び?って演目ばかり。また通いそうでコワイ。
いまじゃ胎教が宝塚の娘も行きたがるから、2人分のチケット・・・懐がイタイ。
でも楽しみだ!


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