SSブログ

映画「ドラえもん のび太の鉄人兵団」 [映画鑑賞]

2011年4月6日(水)
映画「ドラえもん のび太の鉄人兵団~はばたけ 天使たち」 TOHOシネマズなんば 


「ドラえもん映画」 今年は大当たりです。泣かされました。感動の名作!!!
ドラえもん見て、銀英伝の世界を髣髴とさせられるなんて。あ~萌える。
あ、映像は「ガンダム」なんだけど。本格的な戦闘場面もあり、本格SFアニメしてた。


毎年春休み恒例のドラえもん映画。今年も娘と行きました。
過去名作と名高かった作品のリメイクらしいのですが、さすがに名作。
ドラえもん映画だけど、感情が高まって涙が出てくる。本気で感動した。
今回の主役はトップコンビのび太としずかちゃん、
ゲストコンビのリルルとジュド(ピッポ)。
この4人ががっつり組んで素晴らしい演技?を見せてくれた。
感動した・・・一緒に見た小4娘も涙が出るほどよかったといった。
親子で大変感動できる映画、大人にもお勧めです(大人一人は行きにくいけど)

詳細(+萌え妄想入り)を以下に。ネタバレあり。

素晴らしく感動した。これ出演者の年代を10歳くらいずつ引き上げ、
実写でやったらいいと思う。舞台でも可能。それくらい素晴らしい名作だ。

お話でいうと。

今回のゲストは、主役に対峙する敵側の男女コンビ。この描き方も珍しい。
ドラえもん映画では、大抵のゲストは最初からのび太たちの味方(仲間)だからだ。
今作品は、ほぼ最後まで敵であり続ける。
二人のそれぞれの心境の変化と内心の葛藤が素晴らしい。

リルル。
彼女はロボトピアに生まれエリート・スパイとして成長し、国家に忠誠を誓い、
国の命令には絶対服従。国家のすることには小さな矛盾はあれど、
方針としてはよい方向であり自分も賛同できる。だから命令には従う。
しかし、今回はその国家の方針や命令が間違いと気づく・・その葛藤とその後の行動が素晴らしい。
(田中芳樹「白夜の弔鐘」という小説も同テーマの傑作だと思う)

同じくロボトピアからのスパイで戦闘員であるジュド
(後にのび太が「ピッポ」と命名。私の中ではその名前は却下。確かにあの形状には似合ってるが)
彼は下層階級に生まれ、役立たずとして殺されるところをリルルに救われ、
国家ではなく彼女に忠誠を誓っている。このジュドがのび太に偶然つかまるところから話が始まる。
のび太の、天然のあまりにもヒューマニストな行動に、バシバシ心を揺さぶられていく。
もともと国家には不信感を持っているから、早い。
のび太たち(人間)とドラえもん(ロボット)との関係が新鮮で、カルチャーショックを受ける場面も。
しかしながら、リルルの行方が分からず、知っているのはのび太たちだけだと気づくと、
その感銘を受けた彼らすらも欺く行動をとる。リルルのためには何でもやってのける熱い男。
カッコいいねえ!
このリルルとジェドの関係。画面がローティーンの少女と丸いひよこのような形の機械なので
ぴんと来ないけど、青年男女(30前後のマッチョな美男と20代前半のクール美女or
20歳くらいの細身の美青年&20代後半クールな美女)でやってくれたら、
萌えまくり間違いなし!!!という素晴らしさ。
ぜひ年代設定を変えて、実写版を作って欲しい。

二人はやがて、それぞれが受けた心の動き、自分の信念に基づいた行動をとる。別々に。
ジェドはのび太とともに祖国の兵団と戦い、リルルはしずかと祖国の歴史を変える行動に出る。
それは自分たち自身を消滅させる行動であるにもかかわらず、ロボトピアが真にロボットにとって
天国のような平等で暮らしやすい国に成ることを信じて、行動を起こすのである。・・・素晴らしい。
しかもリルルとジュドはテレパシーで通じていて、重要な場面で、お互いに励ましあえるのだ!!
最高だ。
・・・このあと私の中では、二人は上記設定に置きなおされ再生されるであろう(笑)
すでに2パターンあって、楽しい。しばらく退屈しないわ(爆)


今回好演の主役コンビも。
のび太の情けなさぶりは容赦なくて、前半はこいつ本当に主役か?と思うほどなんですが
それは優しさと懐の深さの裏返しとなっている後半の書き方が絶妙。
真に有能なヒューマニストは、のび太のように平時は「能無し・役立たず」と罵声を浴びるのだ。
(そう銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーが目指していた?ように)
今回ののび太はまさにこんな感じで、ヤンを髣髴とさせる(後半は)

相手役のしずかちゃんは、いつものいい子よりパワーアップしたよい子。
嫌味のないよい子。素直で優しく慈愛に満ちた聖女のような女の子に造形されていた。
戦闘力はなく非力なのだけれど、自分をよく知っていて決して足手まといではなく、
勇気があって優しく心根は強い。アイデアに優れ行動力もあり、ただの大人しいだけの女ではない。
こちらもハイティーン美少女設定でセーラー服を着て演じてくれたら・・・人気沸騰だ。

上記の4名、今回は男×男(のび太とジェド)、女×女(しずかとリルル)だったけど、
この組み合わせをクロスしても面白い。後半の別行動するし。
のび太役×リルル役、しずか役×ジュド役。
いやキャラをアニメのまま想像すると別になんでもなく健全だが、
別のキャストで想像すると、かなり嵌る。妄想が暴走する(笑)
田中芳樹つながりで。たとえば「銀河英雄伝説」の世界でいうと
のび太→ヤン、しずか→ユリアン女版(フレデリカでもいいかも)、
リルル→ロイエンタール女版 ジェド→ミッターマイヤー、
とかいかがでしょう(男性の女役ばっかりだ^^;「~風」ってことでイメージです)
あー楽しい。

今回は上記4名+ドラえもん(道具)が活躍したため、
ジャイアンとスネ夫の活躍が少なかった。
それはちょっと残念だが、ジャイアンとスネ夫の熱い友情は垣間見られた。
ジャイアンは映画になると男気のある無頼漢の大将って感じ。いいわあ。
スネ夫は参謀かな。ジャイアンの「よしやれ!」という勢いだけに注意を与え、
のび太のヒューマニズム全開の作戦の弱点を指摘する。優れた参謀だな。

ドラえもん映画、侮るべからず。今作品は本当に素晴らしい。
ぜひぜひ年齢設定を引き上げ、実写を。ハリウッド映画で見たいかも。
上手くできたら「午前10時の映画祭」に入れる名作だと思うの。
コレそのまま入れてもいいけど、ちょっと浮きそうだから実写で(笑)

あまりにも感動したので、脚本は誰だろう?とHPを見ると、「清水 東」
知らない。ドラえもん映画の脚本家はかなり有名な小説家が来ることが多いので
今回の素晴らしき完成度からすると、さぞや!と思ったのだけど。
どうもアニメの脚本家らしい。本業のかたですか、よかったです。
今作品はリメイクらしいけど、前作覚えてないし、元の脚本は誰だったのかな?
とにかく、元がナンであろうと潤色力はすごいということなので、
今後に期待。またドラえもん書いてください。

そういえば、今回は声優さんも本職が多かった。
最近は有名女優とかを使いたがるけど(特にジブリのアニメ)、
やっぱり本職の声優さんのほうがいい!と思う。今回それを実感。

こんな素晴らしい感動の大作なのに、周囲の客がよくなかった。
ぐーぐー寝ている母親とか、携帯触る母親、騒ぐ子供に泣く赤ちゃん。最悪。
あとチケット代の関係か、じいちゃんばあちゃんと孫のちびっこという組み合わせが多く、それが(涙)。
マナーの出来てない幼児と、小さい孫が可愛くて仕方ない(=注意しない)じいちゃんは、
家でDVDを見てて欲しい。この両者トイレも近いしね・・・奥の席取らないでね。
前うろうろされて邪魔だから。
娘も同じ子供ながら、どうしてちゃんと見られないのか怒ってた。
小さな赤ちゃんが泣くのは当たり前だから、映画館へつれてくるのがオカシイ。
まったく同意する。
まあ周囲の雑音にめげず、私たち親子は画面の世界に没頭していたのだが(笑)

本気で感動できるドラえもん映画。行ってよかったレベルではない絶賛。
最後の来年の予告がまた秀逸。
ロボットに連れられてきたドラえもんが、ドードーに連れて行かれるという設定。
なんか昔ドードーの出てくる話をみた記憶がある。
これが来年リメイクされるのか?と大人を惹き付けて止まない優れた予告。
うーん、奥が深いよドラえもん。
来年も絶対に行くわ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。