宝塚花組「あさきゆめみしⅡ」観劇感想

宝塚花組「あさきゆめみしⅡ」　酒井澄夫　演出
梅田芸術劇場　16時　1階20列上手　

台風が去ったので、行ってきました（台風が来てても行ったかもしれないが）
「あさきゆめみし」は、昔花組でみた。初舞台生もいて豪華な舞台で華麗な衣装で、大変大変美しい源氏物語絵巻だった。今回、２ということで、しかも1本モノ。どうなってるのかなと思いつつ、見に行きました。

結果、「平安絵巻（ショー）」だった。前回（あさき１）は90分だったから、あらすじ追うので精一杯ってかんじで、つめつめの内容だったが、今回は1本もの、もう少しは書き込んでるのかと思っていたのだけれど・・・そうでもなかった。やっぱり同じ「つめつめ」な印象。
どうしてかな？源氏物語が長すぎなのか。これならショー併設の「あさきゆめみし１」のほうがいいような気がした。お得感がね（せこいか）
ま、大階段が使えないとか、銀橋がないとか、大劇場じゃないからの制約のせいで、やや豪華さが減ったのはしかたない。梅田でみるにしては豪華だった。

＜光源氏（春野）＞
歌が素晴らしい。前の源氏（愛華さん）はここまで歌ってなかった（でも美貌は光る君そのもので、歌くらい許せた＞愛華さん）。でもこのために余計にショーに見えたかも。やっぱり春野さんの歌は絶品だ。衣装も美しく着こなしていた（最初の黄色いのを除く。あれは似合わんと思う）。
あと春野さんって、「も～仕方ないなあ・・（許す）」といういわゆる「憎めない」感じではなく、「誠実でまじめ」な感じの光源氏だったので、ちょっと倫理的に「許せん！！」と思った場面も多々。愛華さんって、まさに「（ひどいことしてても）憎めないや」って感じの人だったので、光源氏のキャラにはまってたんだなあ・・と思った。

＜刻の霊（真飛）＞
前回はこれが春野さんだった。まとぶんは、春野刻の霊より大人し目の衣装で、衣装替えもなくちょっと可哀想・・でもいい声してた。こんないい声になったんだね。堂々としてていい感じ。今回出番も多くよく目立っていて、頼もしい２番手に見えた。（前回２番手は頭の中将だった）。宇宙人？ってくらい、ＣＯＳＭＩＣな背景を背負ってました。酒井先生、大劇場を意識しましたか？（宙）

＜頭の中将（壮）＞
「チャーリー（匠）だ！」と思ったほど、同じ髪型で嬉しかった。金髪巻き毛の頭の中将様♪　出番と役割が激減してたようで残念。春野光源氏の親友に見えて、よかった！

＜藤壺＆紫の上（桜乃）＞
藤壺は、いまいち。でも紫の上は可愛くてよかった。桜乃さんって顔も上品で可愛いけれど、声が可愛いのね。だから藤壺は甘くなりすぎて、源氏の義母には見えない。義理の息子との不倫っていう最大の苦悩がいまいち。
逆に、ずっと年下の紫の上は、かわいらしさと誠実な人柄がでていて、とってもよかった。
いい感じの紫の上だったな～。おすべらかしが似合いますね。

＜明石の上（絵莉）＞
前回は水さんだった・・と。あれは悲惨だった。バリバリの男役にやらせる役じゃないもの＞明石の上。このくらいの上級生が似合う耐える女性役だ。今回いい感じだった。
ついでに・・明石の姫君の「およろしくね」が聞けて嬉しかった。＞前回、マイブームになったの、この言葉（笑）

＜朧月夜の典侍（鈴懸）＞
うおー、ここにも渚あきちゃんが！と思える茶髪の朧月夜。雰囲気はそのままでＯＫ．紫の上より目立っていた朧月夜様。源氏とふたりの場面が長かったね。
ついでに、朱雀帝（さおたさん）が弱弱しくて優しくて朱雀帝の原作イメージそのもので、気の強い朧月夜とお似合いのいい感じだった～♪

＜女三宮（桜）＞
出番が少なくて、ぼんやりさんを出す時間があまりなくて残念。前回はかなみちゃんだったんだよね・・黒猫抱いて出るのも定番ね。

＜柏木（真野）＞
これこれ。前回は伊織さんで、源氏に不倫を知られた後銀橋から転げ落ちるかと心配した役（横に居る夕霧と一緒になって心配したぞ＞落ちないか）。今回はここまでオーバーでなくて、私は満足。気の弱さと苦悩が出てて良かった。

ああ今回、「あさき１」のパンフを発掘する必要なく、配役ほとんど覚えていた。さすが通った時代のことは覚えてる。しかし客席でも「前はこの役だれだっけ？」と言う会話も出ていたので、私以外にも比較した人は多いはず。年寄りはついつい青春時代の脳内記憶と比較してしまうのだ＞ごめんね。
今日は、豪華な平安ショーを堪能できた。外国の客に見せたいＮｏ１だな。

おまけ。
前回「あさきゆめみし」の感想が出てきたので、貼っておきます。
このとき後半ベルリン公演で役代わりしてたのね。

懐かしの「淡白たからずかん」の「観劇感想」コーナーより
大劇場　http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/2142/k_asaki.html
役代わり　http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/2142/k_asakiyakugae.htm