帝劇「レ･ミゼラブル」20周年ＳＰ公演観劇感想

2007年6月15日(金)　ミュージカル「レ･ミゼラブル」帝国劇場13時公演　2階Ｇ列上手

行ってよかった！！！
「年に一度の農繁期」と呼ばれるほど仕事の忙しい時期なので、行けるかどうか最後までハラハラしましたが、行けた（無理やり）。よかった。やっぱり行ってよかったです！
今日がスペシャル＝鹿賀ジャベ＆岡アンジョ＆斉藤テナ版の最終回で、カーテンコールが6回もあり、最終となる方のご挨拶もありました。覚えている限り↓
斉藤テナ：一回一回一生懸命でした。
岡アンジョ：今日の夕方からジャベールの練習が・・
鹿賀ジャベ：20周年記念に出演できて嬉しい(中略)本当はマリウスがやりたかった。→さっきはアンジョがやりたいっていってたじゃないですか～と岡アンジョより突込みが。
もう最後は盛り上がって盛り上がって、2階席もスタンディングで（私も）叩きすぎて手が真っ赤になってしばらくじんじん痛かったくらいです。久しぶりに。

では個別に。

＜バルジャン（別所哲也）＞
実は別所バルジャンは初めて。なんか繊細で優しい。こういうバルジャンっていいわあ。行動に見合った声。本当に合ってる。司教様の場面とかフォンテーヌの死の場面とか、バルジャンの死の場面では涙が出てきた。うーん久しぶりに泣かされた。

＜ジャベール（鹿賀丈史）＞
ジャベールがジャベールだ。やっぱりこの人がこの役！と絶賛したい。厳しくて堅物でまっすぐで信念を持ってる警察官。ジャベールとバルジャンがそれぞれそれらしいから、彼の最後の場面がとってもとっても納得できた。私が始めてみたジャベールは鹿賀さんだった。懐かしくも原点。もっともっと聞きたい。

＜アンジョルラス（岡幸二郎）＞
岡さん、十数年前私は始めてみたレミゼで、アナタのアンジョルラスに惚れました。それからレミゼを観にいくようになりました。私の大事なアンジョルラス。会いたかった。
今回は「岡アンジョルラス」のために、来たの（ってくらい）。
岡さんのアンジョだと、私も革命に参加したくなる。絶対する。バリケードに一緒に入る。本当に魅力的な学生で、誰より好きな岡アンジョルラスです。・・・岡ジャベールも何度も見ているけど、やっぱりアンジョのほうが好きだ！！！と言うのがよくわかった。
岡さんの声が大好きなのだけれど、優しくてジャベールだと甘すぎて（まだバルジャンのほうが合うと思うもん）。やっぱりアンジョがぴったりだと思うわ＞声。容姿も髪型も、アンジョのほうが好きだ。まだまだ学生でいけるよ～

＜エポニーヌ（笹本玲奈）＞
エポニーヌって本当にいい娘だ・・と今日しみじみ思った。エポニーヌはけなげで可愛くて、あのがめつい夫婦の娘とは思えない。綺麗な魂に相応しい綺麗な声だった。

＜ファンテーヌ（岩崎宏美）＞
私が最初に見たフォンテーヌも岩崎さんだった。ママだ・・優しくで愚かで愛おしいフォンテーヌ。イメージどおり（原点だから当たり前かもしれないが）。今日は本当にフォンテーヌはコゼットの母親なんだと、感じた。

＜コゼット（高田麻帆）＞
可愛いんだけど、声がちょっと。イメージと合わない。もっと透明で甘い声が合う役だと思う。

＜マリウス（泉見洋平）＞
かっこいいマリウスだった。作品のイメージどおりのマリウス。エポニーヌに対する無神経さ、コゼットに対する純愛、一人生き残ってしまった罪悪感、逝ってしまった仲間への追慕・・・全部イメージどおりの「マリウス」だった。ちょっと小さい感じがしたけど（ジャベールとアンジョルラスが大きすぎるのか）、役作りと声、容姿は満足よ。

＜テナルディエ（斉藤晴彦）＆妻（阿知波悟美）＞
なんか今日のテナは声が苦しそうに感じた。今日で最後だし大変だったのかな・・もっと元気がいいほうが合うと思う。テナ妻も、同じ。なんだかもっとコミカルなイメージがあっただけに。

全体を通して、3箇所ほど泣けました。行ってよかった、はるばると。
あとの2ヶ月も観にいこうっと。(決意）

プログラム、青（特別版）と赤（通常版）があり、それぞれ2千円と1500円、高い。
両方買ってしまったけど、どっちにも岡アンジョが載ってない（探し方が足りないの？）・・・ショックだ。
（（→家に帰ってじっくり見たら、ちょこちょこ載っていた。良かった！））
ついでにパンフが重かったので、ついつい2千円もする「プログラムバッグ」まで買ってしまった。
・・・商売上手め。店主はテナルディエさんですか？