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宝塚雪組「エリザベート」観劇感想 [観劇感想(宝塚)]

2007年5月5日 宝塚大劇場 雪組公演「エリザベート」 11時公演 2階8列下手

今回は初日明けて2日目に行ってきました。
公演始まって2回目だし、新生雪組なので仕上がりはまだまだかな~という気分で行きました。ら!
かつて見たエリザの中で一番原型(1996雪エリザ)に近い。
しかも仕上がりが早いじゃないか! 2日目でこのレベル!?
まるで雪組!(あら雪組だった^^;)
私的には「絶賛」です。宝塚のエリザベートで初演についで2番目に良い(主観比)
振り付けも同じ、衣装もほぼ同じ色調。回数を重ねるごとに派手に(妙に豪華に?)なりつつあったトーとの衣装も、すっきりと落ち着きを取り戻し、フランツやシシィの衣装の色もイメージどおり。何よりルキーニが良かった!イメージどおり(轟ルキーニ風の演技)で、良かったの。エリザベートだって、歴代2番目に好きだ!イメージぴったり。
今回はほとんど私の期待するイメージどおりで、大感激だった。
フィナーレも原型に近く、シンプルで大満足。(宙エリザも全般的に気に入ってたのに、フィナーレのデュエットダンスが嫌いだったから・・)
平日はまだチケットありそうだったので、どうにかもう一度見たいもんだ。

では一言。

<トート(水)>
ビジュアルが良かった。今回の雪エリザのベースカラーは「緑」なのね。トートの髪型も上のほうがうっすら緑で素敵だった。よく似合っていてうっとりしました。
ただ私のイメージよりワイルド度が高く、贅沢言えばもう少し帝王度を上げてほしい。
歌は、トートはいろんな人と同時に違う歌詞・メロディで歌うことが多い。特にルキーニとダブることが多い。一路トートや姿月トートのような「どこで何人で歌っていても『この歌詞はトートが歌ってる!』とわかる、突き抜けた歌声が希望。・・要求レベル高すぎ? (もちろんルキーニのレベルも重要だ)
ということで、歴代のトートの中では歌OKレベルですが、満足レベルではなかった・・ってことで。水さんごめん。水さんはダンスの人だと思っていたので、そこんとこは予想以上(失礼)でとても綺麗に歌っていたと思う。十分満足よ。

<エリザベート(白羽)>
素晴らしく上手い。そして美しく気品がある。もともと最近少なくなった姫役者だと思っていたが、予想以上に素晴らしかった。歌も演技も容姿も。2日目でこれだけの完成度。
そりゃあトップ娘も2回目だけれど、それでも初々しい場面は初々しく、可憐で必死で誇り高いエリザベートだった。・・こういうシシィは大好きだ。
特に少女時代。ここは最高(あの花總エリザよりも)。鏡の間も息を呑むほど。
お見合いのドレスは淡い水色になっていたけれど、初代の紺のドレスも見てみたかったな。
とにかく絶賛です。

<フランツ皇帝(彩吹)>
こちらも過去最高レベルだと思った。なにより誠実で端正な青年皇帝振りが素晴らしい。もともと歌の上手い人だけれど、歌台詞が明瞭で聞きやすい。これは歴代最高かも・・と思うくらい。実は私の中で歴代で一番歌の台詞が聞き取りやすく、素晴らしい皇帝の歌を歌ったのは宙新人公演の朝比奈フランツだった。それを超えた(って本公演じゃん)
良かったわ~♪ フランツ皇帝にぴったりイメージどおり、期待値以上です。

<ルキーニ(音月)>
今回特筆したいのがルキーニ。今まで見た中で一番良かった(轟ルキーニは別格)。私のルキーニのイメージに一番近いの!・・・つまり一番轟ルキーニに近い役作りだったって感じ。
こちらも期待値以上。ルキーニって物語を引っ張る役で、そういう歌が多い。ひとりで違う歌詞・メロディで同時に歌うことも多い。物語の中で一人だけ色が違う、傍観者。
難しい役だと思う。音月ルキーニは大満足。そりゃ欲を言えば、もうちょっとだけ、あつかましさとかずうずうしさ度を上げてもらっても嬉しいが。
でも現状でももうめっちゃ満足です!

<ルドルフ皇太子(凰稀)>
大人ルドルフもこれまたイメージどおり。ベスト3に入る!?(もちろん主観比)
繊細で情熱的でな皇太子。ビジュアルもぴったり。歌もすごく良かった。
過去のルドルフでは絵麻緒ルドルフ(星)と朝海ルドルフ(宙大劇)が良かったけれど、それ以上かも?!って思わせる。絵麻緒ルドルフは対ハンガリーで、朝海ルドルフは対ママで最高だったけれど、凰稀ルドルフは両方とも良かったの。
・・ちなみに同行の娘(5歳)は、ルドルフに釘付け! 湖月さんが退団してからがっくりしていたのが、「かなめ(←ひらがなしか読めない)って、カッコイイ! わたる君の次に好き!」と言い出した。すごいぞ、かなめさん。もちろん帰りにキャトルでルドルフの写真を買わされた。

<ゾフィー皇太后(未来)> 
素晴らしい。初演時の新人公演で絶賛されていたのは知っていたが、もうどこからどう見てもゾフィー皇太后だった。歌の上手い人って男役でも女役でも声をちゃんと変えて歌えるんだ・・と感動。迫力もあって、大変良かった。はい、絶賛です。
(雪初演のDVD見たら、まだ下級生なのにハンガリーの場面で歌ってた、さすがだ)

<リヒテンシュタイン(美穂)>
とても上品な宮廷夫人。ゾフィーの意向に従って動いている女官長だった。美穂さんはマダム・ヴォルフのイメージが強くて、宮廷の教育係(のようなもの)なんて・・と思ってたけれど、やっぱり上手い。最初キャスト聞いたときは「え~なんでマダム・ヴォルフじゃないの~(不満)」と思ったけれど、歴代のリヒテンシュタイン夫人で一番好きになった。

<マダム・ヴォルフ(晴華)>
で、マダム・ヴォルフ。歌は上手いんだけれど、パンチが足りない。なんか上品過ぎて、やり手の娼館のマダムに見えない。雇われママみたいだ。マダム・ヴォルフは美穂さんが一番好きだからなあ~あの迫力に押されて皇帝がフラフラ~ってなるんだ、って納得できる歌だったもん。ルキーニまで手玉に取るような強欲マダムよ。晴華さん、もうちょっと歌に迫力あるパンチをつけて、お願い。

<ヴィンディッシュ嬢(天勢)>
なんか狂気が足りない(用に思える)。精神障害者への配慮か、演出が変更になっていて、いまひとつ大人しいイメージ。私は扇を交換するパターンの演出が一番好きだった(宙版か)。天勢さんのは、普通に可愛い、可愛すぎるの。

あと重臣のなかで、シュバルツェンベルグ公爵(緒月)が良かった。この役も上級生の役というイメージがあるけど(初代の矢吹さんのイメージが強かった)、結構よかった。

・・・というわけで、今回の雪エリザはものすごく気に入った。
DVDでたら買う、というほど満足した。やっぱりもう一回観に行きたい・・

そして最後に、小池修一郎先生。あなたは天才です。素晴らしい演出家です(絶賛)。
これからも良い作品を作ってください。あなたの作品は全部見に行きます(ってくらい)。

今回5歳の娘と観ましたが、3時間、全然退屈せずに見ていたのに驚いた。
もう椅子から転がり落ちるかと言うほど熱心。背筋伸ばして必死に観てました。
場面によってはオペラグラスを放さない(凰稀ルドルフの場面^^;)
帰り道では「エ~リザベ~ト♪」と歌ってました。
幼児をも惹き付ける、恐るべきエリザベート! (遺伝?)


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