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宝塚星組「めぐり会いは再び3/ Gran Cantante!!」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚星組「めぐり会いは再び3/ Gran Cantante!!」
2022年5月21日(土)11時 2階1列センター

忙しくて今頃になってしまいましたが、次の花組を見る前に、書きかけのを書き上げてアップしておきます。


楽しい可愛い。何も考えずに楽しめる。そして前作を知っていればさらに楽しさ倍って感じ。
宝塚らしいロマンチックな世界観で、ディズニーみたいなお姫様と王子様。
ちょっと悪役もいて、でも基本善人からなる世界。いいねえ。楽しい。
役者同士のオフの関係が透けて見える楽しみを味わいつつ、でも決して素の役者に戻らないところが良かった。これは大違いだから。

ショーは凄いですね。礼さんの歌声、アカペラ。グラン・カンタンテは、礼さんと美穂さんだった。あと舞空さんの脚の美しさ、ダンスの素晴らしさ。
最後の変わり大羽根。舞空さんの羽は凄く凝っていて後ろ姿が素晴らしい。ぜひグラフの衣装紹介で解説して欲しい。

202204星めぐりあい本.jpg

ミュージカル・エトワール
『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』
作・演出/小柳 奈穂子


1は見た記憶がある。登場人物も割と覚えている。65分なのになんてよくまとまってるんだ!と感動した。2は記憶に無い・・探したけど記録にもない。見たような気もするんだけど・・・供演の植田大先生の仏さまの出てくるショーは覚えているから、その衝撃で忘れたのかもしれない。

この話、世界観がしっかりしているから、いくらでも広げられますね。ゲームみたい。小柳先生、2のときから、礼さんトップになったら3を!なんて考えてたのでは?と思える筋立て。宝塚だからどんどん退団して新人が入ってきて、という組織なので主要人物でもすぐにいなくなってしまう。だから新しい物語には(同じ世界の中で)新しい舞台が必要で・・って準備していたのかな~と思った。名前だけしか出てこない恋人とかね。だから本作に出演の人がまたトップになれば、4が見れるかも?(同人誌のノリか)なんて思いながら見ていました。

今回は90分で、恋と友情と家族愛と陰謀と盛沢山。青春ドラマの要素が山盛りですね。登場人物も多いし、不要な人物もまあいない。それでいてきちんとまとまっている。素晴らしい。


ルーチェ・ド・オルゴン(礼 真琴)
フォスフォールの領主オルゴン伯爵家の末っ子。姉兄姉の順で、長姉が外国に嫁いでいたか?跡取りの兄マリオ(涼紫央)の奥様がレオニード嬢(男装の元気娘)。そして姉が1と2のヒロインのシルヴィア(夢咲ねね)でしたね。父オルゴン伯爵(英真なおき)は今回はお若いころということで(笑)。シリアスな回想シーンで幼少期があり、こちらの家族が揃っているのを初めて見た。ルーチェは2で15歳、本作は25歳。大卒ニートいえ友人の探偵事務所の居候か(笑)。
意地っ張りな性格は幼少からで、言葉足らずのところも同じく。それで恋人のアンジェリークとすれ違い、このままでは破局も?という危険なところに来てしまった。大学を卒業しても家に戻らず定職に持つかず友人のところで仲間と楽しく居候って、それはアンジェリークの親は許さんだろうなってわかってるようだし。
見かねた出来る兄嫁のおかげで、いろいろ巻き込まれて成長し、無事ハッピーエンドになりました。
礼さん、可愛くてかっこよくて、その形容詞2つが両立するってすごいですね。歌もダンスも芝居もいい。役者「礼真琴」と周りの方々の関係が、上手く二重写しになっていて楽しめるのだけど、でも絶対に素に戻らない、素を見せないところが素晴らしい。1は後半日程になるに従い、内輪受け感というか、星ファンじゃないとついていけない雰囲気が強くなった記憶があるけど、今回はそんなの無さそう。礼さんすごい!って惚れそうだ。


アンジェリーク(舞空 瞳)
王都マルクトに住むローウェル侯爵令嬢。かなり気が強くて、でもものすごく可愛い。実は王女様で、些細な理由でローウェル伯爵家で育つ、と。ルーチェは当然、自分も知らなかったみたいですが、この国の管理どうなってんの?と思うけど、そこはゲームの世界でも突っ込まれそうだ。
結局、彼女は王様のたった一人の子供で、次期女王。立派に女王が務まると思うし、ルーチェもしっかりと彼女を支えてくれるでしょう。
とにかく可愛い。フリフリパステルカラーのドレスが似合う。ドレスなのになぜか足が見えるデザイン、あざといが舞空さんの綺麗な足が見えるのは良い。変身写真館に入荷しても、着るには若さと勇気が必要な数々の衣装、素敵でした。
ところで、タイトルの「ミッドナイト・ガールフレンド」はアンジェリークのこと?タイトルロール?

<オルゴン家関連の方>
ユリウス(天寿 光希)&ブラン(白妙 なつ)
執事とメイド長。1からご出演らしく通し役(出世してるけど)なのですね。あまり役目は無いのですが、出てきただけで、懐かしくなります。

カストル(稀星かずと)&ポルックス(詩ちづる)
ルーチェの姉シルヴィアの侍女リゼット(白華れみ)の子供たち。1で入れ替わったプルギニョン(紅ゆずる)が父と言っていた。シルヴィアと夫ドラント(柚希礼音)の家庭はどうなっているのかしら。全く触れていなくて、この二人がルーチェの「甥&姪」扱いでした。
この二人も可愛くて可愛くて目立つ。稀星さんの少年役は絶品ですね。詩さんの可愛さも。4か5ではこの二人が主役か?!と思ったくらいです。


<ローウェル侯爵家の方>
ローウェル公爵(輝咲 玲央)
王様の甥なのですね。それでアンジェリークを預かったと。レオニードとフォションの父かな。年齢がよく分からない。アンジェリークは父と思って育っただろうに、実は従兄?私の中でクリアにならない関係でした。

レオニード・ド・ローウェル(音波 みのり)
ローウェルを名乗っているけど、確かマリオ様(ルーチェの兄)と結婚されたはず。でも実家にいるので、離婚・・・?と思っていたら、最後に「謝ってきたら許してあげる」という手紙をもらっていた。喧嘩して出てきたと判明。音波さんもあまり変わらないですね。


フォション・ド・ローウェル(ひろ香 祐)
レオニードの兄。名前だけしか出てなかったらしく、今回初登場。前回レオニードがフォションを名乗って婿選びに参加したんだもんね。お兄様落ち着いてる感じなのですが、出番が少なくて残念です。アンジェリークが女王になったら、ルーチェとともに彼女を支える力強い柱になりそうですね。

アージュマンド(瑠璃 花夏)
アンジェリークの侍女兼護衛。今回のレオニードの作った筋書きにそって、探偵事務所へ依頼に行きルーチェを巻き込むの役目。とても大きな役なのに、誰かわからず、オペラグラスを駆使した。知らない人・・って若い?大変堂々とした娘役さんで、期待の方なのかなと思いました。「真夜中の依頼人」はアージュマンドのことなのかしらん。依頼人は彼女しかいないし?。

<芸人一座>
エメロード(美穂 圭子)
旅芸人一座だったころから、皆様の憧れの歌姫。今回、その歌姫ぶりを発揮してくださった。ショーまで。さすが美穂圭子様。旅芸人一座の歌姫というより、王立歌劇場のプリマドンナって貫禄でしたが、まあそこは置いとく。「伝説の歌姫」と言えばこの人しかいないですよね。

フォーマルハウト(美稀 千種)
旅芸人いやもう定着しているそうなので、芸人の親方。なんか団員どんどん増えてませんか? 今回冒頭で1と2の関連話をしてくれました。「コスモス帝国で王様になってる劇作家のエルモクラート(真風涼帆)のところへ逃げよう!」とか言ってましたね。コスモス帝国には、もうお一人、ル・カイン王国のアジス王子(美弥るりか)の従者ケテル(芹香斗亜)もいるようです。4はコスモス帝国のお話かもしれない・・と広がりますねえ。


<王宮の方々>
宰相オンブル(綺城 ひか理)
王国一の件の使い手で王を支えていたのに、頼ってくれなかった!という一点で裏切ってしまった方。ナイーブなんですね、この国の男性は。頭も良かったようで、宰相に上り詰め、王国を支配した。水戸黄門に出てくる悪代官同様、彼が「やれ!」と命じると王女にでも誰にでも掛かっていく大変忠実な部下に恵まれているようです。
息子もきちんと教育していたようですが、最後はルーチェに全部ぶっ潰された。親子で辺境へ追放されてしまう結末。4は辺境から?って思ったのだった。
綺城さん、上手い。すごくオジサマで貫禄があってかっこいい。渋い抑えた芝居が上手いのだ。星組にいないタイプで、クールなノーブルさが際立つ。「MESSIAH」でお芝居上手な方と知っていましたが、今回このファンタジーな異世界ゲームな世界観の中でも、しっかり芝居を締めていました。存在感大きいわ。


ロナン・ヴェリタス・オンブル(極美 慎)
宰相の一人息子で有能な騎士様、未来の女王の夫=王の座を狙う。多分全部、父親の指示通り。自分でもそれが正しい道だと信じて動いているようだけど、やっぱりアンジェリークよりジュディスが好きだとなって挫ける(いいことなんだが。なんか宰相贔屓になってる私)。
結局、策敗れた父とともに辺境へ追放。ジュディスもついてきてくれたし、幸せ?
お!次の4はロナンが主役か?と思ったものの、どちらかというと続きで物語になりそうなのは父宰相のほうなのだわ~。ロナンは辺境でジュディスと幸せに暮らして終わりそう。

ジュディス(小桜 ほのか)
宰相親子の陰謀を知っていて、それでも息子ロナンの恋人になる美人。大司教の娘だし、身分も容姿も大変お似合い。ロナンを王に!と願う宰相と本人には何も言えなかったけど、ロナンに王になってほしい気持ちもあったと思うけど、やっぱりほかの女(アンジェリーク)に求婚したりするのは嫌だったと思う。その健気な女心に気づかないロナンめ・・と思った。結局すべてを失った彼を追って辺境にいくのだから、意志が強くて愛情深い素敵な女性だ。可愛いし幸せになってほしい。辺境生活では彼女が主導を取れば、つつましく幸せな一家になったでしょう。

ヴィゴー大司教(大輝 真琴)
ジュディスの父。宰相の陰謀も気づかないし、娘の恋心にも気づかないし、アンジェリーク王女の心もあまり気づかないし・・気配りの出来ない存在感の薄い方。だからなんか蚊帳の外感が凄い。娘に捨てられるのも止む無し…でした。

コーラス王(朝水 りょう)
今回の騒動の発端は、この方の気の弱さ。そしてオンブルたち部下に対する配慮の無さ。アンジェリークはためらいなく「お父様」と呼んでいたけど、そのあたりもちょっとびっくりした。私が見てないときに、父と娘の和解場面があったのでしょう。
王様をもうちょっと書き込んでほしいというか、存在感や説得力が欲しいところ。

マダム・グラファイス(万里 柚美)
元ラルゴ伯爵夫人、だから宮廷の婿選び指南をされていたのですね。1で愛人だった王立騎士団のリュドシール(夢乃星夏)と晴れて結婚されて、今回は夫は留守番(雪国に行って帰ってこなかったね。)。大変お美しく、王女の婿選びをイキイキと仕切ってました。この方に婿を選んでもらっていいのか?と聞いてみたい。

<探偵事務所の方々>
レグルス・バートル(瀬央 ゆりあ)
ルーチェの大学時代の親友。父の代から続く探偵事務所を大切にしている。どんな小さな仕事でも引き受ける。大きな仕事は来ない。来るのは居候ばかり。お金もないのに人が集まる。いい奴なんだな~ってわかる。瀬央さんがそんな雰囲気を醸し出していて、そこはいい。
たださ、物語的には結局、何にもしなかったような気がするレグルスでした。

ティア・シモニー(有沙 瞳)
レグルスの恋人の女優志願のお嬢さん。オーディションに落ちてばかりの様子。そして探偵事務所にやってきて住み着く・・・。とすれば、ルーチェは邪魔者では?いろいろ邪念が浮かぶが、そのあたりは皆さん気にせず「仲間」なんですね。ティアも特に何もしなかったような気がする。

セシル・ピーター・ウェルズ(天華 えま)
売れない劇作家。この世界の劇作家は、気弱で遅筆で売れないのが定番の様子。だが先代様は何をどうしたかコスモス帝国の王になったので、わからん。彼もルーチェの仲間の一人として、探偵事務所をにぎやかしてました。

アニス・メレル(水乃 ゆり)
セシルの恋人の発明家。録音機を発明して、黒幕の追求に大変役に立った。探偵事務所で物語展開に寄与したのは彼女一人のような気がする。大変可愛らしいのに、リケジョだから変なヘアーと衣装がまたゲーム風ですね。

<三原色のコソ泥>
ルベル(天飛 華音)&カエルレウス(奏碧 タケル)&フラーウス(大希颯)
双子ちゃんと一緒に出てきて、かなり場面がある3人組。ついつい大泥棒の名前を拝借したせいで、追われることに。3人一組でかなり物語をかき混ぜてくれました。ただいつも3人一組で誰が誰やら・・星に疎い私にはわからなかった。

その他
花婿候補の方々が、1と同じ衣装?って気がした。
リドル・ル・カイン(咲城 けい)は、ル・カイン王国の王子。1と同じ衣装だよね?1の時にル・カイン王国から来ていた候補の王子さまはその後月の国へ行ってしまった。今回の王子は雪の国へ行ってしまうのね・・ル・カイン王国では一度国を出たら戻れないのだな。王子が多いだけあって厳しいな。
ヴァルター・オルレイン(碧海 さりお)騎士団の副団長は、前任者のことをちょっと語ってましたね。その後の立ち回りでも結構活躍されてました。



レビュー・エスパーニャ
『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』
作・演出/藤井 大介


案内人のに3人の妖精が、美稀組長。大輝さん、華雪さん。大介先生の定番ですが、いつもは若手の抜擢なのに今回は大御所トリオですか。超若手の抜擢楽しみなので継続して欲しい。数年後に見返して、やっぱり!って思うのが好きなの。

テーマは「スペインの祭り」なんですね。旅行会社の観光案内のような・・・大介先生、ネタ尽きた?って思ってしまった。

カーニバル 大階段にセットのように大きなマントの礼さん。マントの男たち、女たち。
白の中に、濃い色の3人が礼さん舞空さん、瀬央さん。うわ~かっこいい!って場面。そして美穂さん歌う歌う。ショーでも歌姫設定が残ってるんですね。

サン・ホセの祭り 綺城さんと天華さんが銀橋に残り、花輪を持つ娘役に囲まれる。なんか昔よく見たような場面。ノスタルジック。

セビーリャの春祭り 馬の瀬央さんとにんじん娘の有紗さん。なんかコンセプトがよく分からなかった。なんで馬と人参・・さりおさんが歌ってた。

パティオ祭り 一転してシリアス。白い礼さんせり上がり、音波さん率いる娘役。ああスペインという雰囲気が漂う。そして白ドレスの舞空さん登場。この舞空さんの凄いダンス。これだけでS席の価値あるよね。2階からオペラくぎ付け。

サン・ファンの火祭り スペイン関連の宝塚曲メドレー。覚えているのは、「瀬央っち、がんばれ~」ってことだけ。

フィリア・デ・マラガ マタドール。親方が天寿さん、礼さん赤の闘牛士、牛が瀬央さん。背後に牛いっぱい。「ビューティフル・ガーデン」(花組)で似たような場面がありましたな。明日海さんが闘牛士で、水美さんが牛。この時は牛の動きにくぎ付けになった記憶があり、今でもよく見たくなる。この星の牛さんは・・なんか牧歌的過ぎるような気がするわ。さっきは馬だったけど、牛になっても雰囲気が抜けないのか、瀬央さんだからか、もう少し迫力がある方が闘牛らしいと思うの。

ピラール祭り 美穂さんでアルハンブラの想い出、それから大階段。板付きで礼さんが「オンブラマイフ」をアカペラで!すごい、黒い衣装がかっこいい。娘役もパンツ。舞空さんが凄いダンスをする。ここの舞空さんも凄いの。なんか遠慮なくガンガン踊ってる。素晴らしい。やっぱり舞空さんのダンスは目が離れないわ。

サフランの祭り 極美さんからから若手男役8人で。星組おすすめの男役さんだと思うけど、ほとんどわからないので残念すぎる。

初舞台生のラインダンス。大階段使っていてすごく素敵だった。

フィナーレ 大階段板付きで、センターが舞空さん。男役スターを率いてカッコいい!綺城さんの大胆リフトが凄かった。担いでぐるぐるまわし。上から礼さん男役を引き連れて降りてくる。男役総踊り。やっぱりこれぞ宝塚だ。それからデュエットダンス。エトワールは天寿さんでした。
舞空さんの羽が半分というか、上部分は半分そのまま斜め下に突き出たかなり変わった雉羽根。こんなの初めて見た。後ろが凝ってて素敵。礼さんは普通に丸い大きな羽根。そして瀬央さんが、また舞空さんの反対側の半分(いや60度くらい?)の小さめの変わった羽根を背負っていた。羽根の形があまりに斬新で面白かった。



途中休演のせいで1回しか観劇できなかった。その感想をかなりたってから書くと覚えてない。印象に残ったところだけ書いたので、ごめんなさい。急遽東京へ行くことになったので「もう一回見たい~チケット~♪」と思ったら全然なかった。当然だけど愕然とした。配信ってありがたい。



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