SSブログ

宝塚雪組「炎のボレロ/Music Revolution! -New Spirit-」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組「炎のボレロ/Music Revolution! -New Spirit-」
2020年8月31日(月)梅田芸術劇場13時 3階3列センター

「炎のボレロ」は初めて見ましたが、古き良き宝塚らしい作品ですね。演出やら振付は新しくなってそうですが、曲や歌詞はそのままみたい(な感じ)。
ちょっとゆったりした感じの歌と、現代風なダンス、現代的なコンビで、宝塚を堪能できました。こういうの好き。彩風さんと潤さんのコンビがゴージャスでスタイル良くかっこよく、歌まで上手くなっていて、大感激。素敵だわ~潤さんほんとに異動するの・・?と思うくらいお似合いで。
ショーは、既存の主題歌を使った新作。よく全国ツアー用にここまで新しくしましたね?これはお蔵入りできないでしょ、というほど新しくなっていた。
お芝居の方も32年ぶりで全面リニューアル、ショーも新作。これは絶対に上演しなければ・・・!って作品でした。無事見られて良かった。

202008雪ボレロ.jpg

ミュージカル・ロマン
『炎のボレロ』
作/柴田 侑宏
演出/中村 暁


柴田先生にしては、わかりやすい物語じゃないかな。主人公の青年アルベルト(彩風)の恋と成長の青春物語。彼だけではなく、相手役のヒロイン・カテリーナ(潤)も悩んで成長し、二人とも独りよがりではなく、ちゃんとお互いやそれぞれの周囲の人のことを思い考え、そして成長していく姿が素晴らしい。そこは心を疎かにしない柴田先生!という感じ。
さらには敵対側にいるのに友情が芽生えてしまうという実に美味しい2番手ジェラール(朝美)の比重がとても大きい。彼にも身分違いの恋人モニカ(彩)がいて、理不尽で尊敬できない上司と、敵なのに共感してしまうアルベルトと間での葛藤など、しっかり人物が描かれている。
ここまででも4人の人生がしっかり書き込まれているのに、さらにまだある。物語の裏の主役ともいうべき、おじさま方だ。ブラッスール公爵(久城)とドロレス伯爵(奏乃)、そして異様に存在感のある従僕(真那)。彼らの関係もなかなかに複雑で、華やかな若者たちの陰に、渋いおじさま3人の心理戦が見事に張り巡らされている。
たった90分で、この二重にめぐらされた人物関係をしっかり描き切るとは、さすがとしか言いようがない。しかもオープニングはほとんどショーで、あんなにテンポがゆっくりの歌をたくさん入れながら。1幕のみでも複数人の重層構造の物語を描けるんだ!ちゃんとジェンヌさんの魅力を生かしながら!!と私は拍手喝采。柴田先生も、今回演出された中村S先生も、良い仕事されてますわ~。

彩風さん歌が上手くなって!(今更で怒られそうですが)すごくいい声を響かせていて、びっくり。スタイル良くてかっこいい、スパニッシュな衣装がこれ以上ないほど似合うのに、さらにこの声。素晴らしい!
潤花さんはゴージャスで品のあるお嬢様がぴったりで、こちらもちょっとゆっくり目の歌が似合っていて、上手く聞こえた。すごくお似合いのトップコンビ。
朝美さんもいい声で歌がすごく良かった。男役姿も素敵ですが、実は一番美人だと思う。その恋人の彩さんは、可愛いけどキャンキャンしすぎて私の苦手なタイプの芝居だったのを思い出した(「ドン・ジュアン」の時にそう思ったな~変わってない・・)
久城さんは、こういう高い地位にいる小人物の貴族が上手いですね。最近、ラスボス役が多い印象。最後は破れてしまうのは仕方ないけれど、もっと高圧的に高笑いしてほしいくらいだ。貴重な役者さんですよね。セリフの通りもいいし、この人の声が一番好き。
奏乃さんの包容力は天下一品。なんて素敵なお父様。いつも頼りになるイメージで、今回も娘可愛さの行動に説得力がありました。
妙に威圧感のある謎の従僕の真那さん。この人がただの従僕のはずはないと思った通り。最後まで正体は謎のままだったけど、実は物語中一番の高位の権力者では?
おじさま3人はみんな芝居が上手くて、彼らが芝居に深みと重みを加えて、見ごたえのなる重厚な物語になっていたと思います。

もうかなり書いてしまいましたが、一応個別に。

アルベルト・カザルス 彩風 咲奈
反ナポレオン三世の大農園主カザルス侯爵家の次男。父と兄が殺されたときは海外留学中で生き残る。で、復讐のために戻るも共和派と一緒に戦ううちに、個人的な復讐ではなく、父と兄が目指したことを理解して共和派に加わり国のために戦うことに。このあたりの思考がなかなか明確で、まっすぐな青年らしくて良かった。もともとあまり暗くないし、すべてを捨てた復讐の鬼というわけでもなかったし。若いんだと思うけど、登場からちょっと軽いよね。詐欺に騙されるボンボンで、品のいい美少女と一目で恋に落ちたり、リア充極まりなしで羨ましい人生に見えてしまう・・。書いていて、作中、あまり苦労してないような気がしてきた。家も家族も亡くして一人外国にいたというのに擦れてないし、未来に絶望しているわけでもなく、復讐を考えているけど囚われてなく、人望もリーダーシップもあって、良い仲間に出会いすぐに新しい前向きな目標を得るあたり、素直に育った品の良い好人物だなあと思う。そのあたり、彩風さんはとても上手い(というか宛書か?と思うほど。中村S先生変えた?)見ていて清々しい主人公でした。宝塚っていいなあ!
彩風さんの歌が、曲調とあっていたのかすごく上手くなっていて驚きまくった(ごめんなさい。ショーでもあの望海さんのパートをしっかり歌いこなしていたので、認識を改めた。咲さんは歌上手いです/断言)。スタイル抜群でスパニッシュの衣装、肩から垂れる長い布、長身を強調する長いジレと、彩風さんを堪能した。いつも思うけど、静止写真より舞台で動く咲さんのほうが10倍かっこいい。

カテリーナ・ドロレス 潤 花
天真爛漫なお嬢さま。明るくお茶目で素直で可愛くて自由で。お父さまが溺愛したんでしょうねえ。ただの令嬢ではなく、ぱっと目を引く華やかな美人なので、一人歩きさせてはいけないと思うが、大変自由だ。アルベルトと恋に落ち、親が決めた嫌な婚約者がいるにも関わらず、あっという間に彼のもとに行くところは行動力がある。何もできない深窓の令嬢ではなく、相当なお転婆。その生き生きした姿がまた魅力的。このカテリーナは私すごく好きなタイプ。感情には素直だけど、他人を思いやる心も持っているし、嫌味がないので好感が持てる。
潤花さんは、カテリーナの形容詞がすべて当てはまる役作りで、本当に素晴らしかった。今までいろいろなヒロインを見ましたが、今回が一番ぴったりでは?もうトップ娘役といわれても納得でした。なぜ娘役が豊富な宙組へ?と疑問符が飛びまくりです。劇中の「月の女神」に選ばれたのも納得の輝きがあったと思います。今回絶賛。

ジェラール・クレマン 朝美 絢
フランス人の青年将校、大尉です。でも酒場で踊っているメキシコ人の恋人がいるし、割と気さくな方?身分は気にされない様子。不治の病に侵されて、という設定ですが、なくてもいいかも。病気の所為という設定だと思いますが、もともとなんか屈折していると感じるので、実は複雑な出生かもと思わせる雰囲気。(プログラムを読むと初演は紫苑ゆうさん。生れながらの貴族という雰囲気の方だから、祖国を捨てるほど屈折するには病気設定が必要だったのかも?とか思った。朝美さんは複雑な出生のほうが似合う→個人的希望)。
暗い影を背負った超美形。誰でも惚れますね。自由でまっすぐなアルベルトへの共感(と憧憬)、不正な上司への嫌悪と反感もまた、客席を味方にする美味しい男。パリへ戻って幸せになれるでしょうか。無理やり附いて行ったモニカはどうなる?と先行きがちょっと心配な方です。→と思ってたけど、祖国を捨てパリへ帰らないことにしたんだった。まあモニカが大騒ぎしている間は心配で死ねないだろうから、いいかもしれない。不治の病の割には元気そうなので、後悔しないといいが。
朝美さんはもともと歌は上手かったと思うけれど、より一層上手かった。すがる恋人に冷たい様子には既視感があるなあ~と思ったら、前回の全国ツアー『はばたけ黄金の翼よ』のファルコ様ではないか(そういえばあの時も久城伯爵がラスボス?と既視感ありあり)。冷めた表情の美男は素敵。でもジェラールはアルベルトやブラッスール公爵のへの感情がちらちら見えるところがイイね。朝美さんもお芝居上手い。長いマントの軍服より一般人の眺めジャケットのほうがお似合い。

モニカ 彩 みちる
メキシコ人のダンサーで、帝政も共和政もあまり関心がなさそう。彼女が関心あるのは恋人だけ。情に厚くて単純だけど、根性がある。ちょっと恋人に執着しすぎで、私は苦手。周りがあれだけ共和政の反乱軍について頑張ってるのに、全然関心ないの・・?自分の身も危ないって気づいてない? フランス軍(占領軍)の将校の愛人って、それドロレス伯爵以上の裏切り者では?と心配になる。ジェラールとの恋に、まったく葛藤がないのだもの。一途といえば聞こえは良いが、あまり頭を使わない娘さんかもしれない。
実は実は、私はこの役を、朝美さんが嵌るだろうなあと思ってしまった。情に篤くて愛した男のために自分ができることを考えるけど浅はかで、でも裏がなくて色っぽくて愛おしくて別れられない女(『OnceUpon・・・』のキャロルがあまりに美しく可愛い女だったので忘れられない。ものすごく好きなタイプなんだ~朝美さんの女役、こういう大人の可愛い女ができる娘役いないかな)。ああ、ジェラールもモニカも朝美さんだ(笑)
彩さんのお芝居は、蘭乃はなさんを思い出す。キャンキャン喚きたてる話し方なので、セリフがよく聞き取れなかったりする。行動力と鈍感力があるので、押しの一手タイプ。うっとおしいからあっち行け!って追い払いたくなるタイプの女の子(私の好みじゃないだけで、ごめんなさい)。可愛いんだけどね、苦手なタイプ。ジェラールは偉いわあ。
彩さんはこのタイプの演技なのね。『ドン・ジュアン』でも苦手だったのを思い出した。

<影の主役たち>
ブラッスール公爵 久城 あす
メキシコ占領軍の傀儡帝政の真の権力者、なのでしょうか。肩書は官房長官とあった(マクシミリアン皇帝は一度も出てこないが、あのフランツ・ヨーゼフの弟でしたね)。不正な業績、支配者に向かない性格、傲慢な貴族。彼ならあの結末で当然という、その偉大なる小物感!底の浅さ、狡さ、権力欲が実によく表現されていた。
貪欲で富も権力も美女も大好き、でも自分が一番好き!という性格ながら、権威ある貴族らしい品もあるという難役ではなかろうか。ねちっこいセリフ回しながら、きちんと伝えてくれるところはさすが。久城さんの声が好きなので、セリフ多くて嬉しかった。


ドロレス伯爵 奏乃 はると
カテリーナの父で、生き延びるため、いえ家族を守るためフランス軍の宮廷に入った人物。まっすぐに反抗して全滅したカザルス侯爵達からしたら、卑怯な裏切り者ですな。ところが父として娘を愛する人間味あふれる人物として存在し、息子なんかどうでもいいブラッスール公爵とは対極にある人物として描かれている。
この二人の駆け引きは、最初からちょこちょこ入っていて、最後はクライマックス。ブラッスール公爵最期の場面に、アルベルトもジェラールもいるけど、主役はドロレス伯爵。そして場をかっさらっていくのは従僕だもの。出番が少ない割に、とても印象に残る人です。

従僕タイロン 真那 春人
名前あったんですね。ただの従僕ですと言う割に、その存在感の大きさ。真那さんという配役からして、何かあるよな~と思ってしまう(正解)。彼はナポレオン三世の密偵か?と見当をつけておく。ジェラールも、ブラッスール公爵も全然知らなかったみたいですね。
途中いろいろ解説っぽいことを独り言しながら、全てを読んでいて、最後に全部持っていく。彼がすべてを持って行ったので、アルベルトとカテリーナたち若者は幸せな未来が待っていると思えた。


<フランス貴族と関係者>
ローラン 叶 ゆうり
ブラッスール公爵の息子で、カテリーナの婚約者。本人同士は「まだ」とか言ってますが、親同士では既定のこととなっていました。親に似ず性格の良い子で、なんでアノ父に反抗しないかな~と思うほど。カテリーナもローラン単独では嫌いじゃなくて、まあ誰かと結婚しなきゃならないなら結婚してもいいかな?くらいの好感を持っているみたい。でも彼の父親が絶対に嫌なので嫁ぎたくない!!と伝わってきた。彼自身は好青年なので可哀そう。父から独立するのだ!そうすれば君も幸せになれる。だからあのラストシーンからあと、従僕さんはローランのことも、ちゃんとしてあげたと思う。幸せになる若者に彼も入っているのだ。

オノリーヌ伯爵夫人 千風 カレン
ブラッスール公爵の愛人。地位とお金目当てかな?とか思ってましたが、純愛だったみたい。疑ってごめんなさい。ずっと公爵のそばで彼の機嫌を取ってる。大事にしてもらってるけど、自己愛の激しい公爵なので、まああの扱いでも最高レベルなのでしょう。


テオドール ゆめ 真音
ドロレス伯爵の長男でカテリーナの弟。可愛い。あの自由な姉に振り回されている感じがすごくある。きっと姉の所為で彼の自由はかなり制限されて(自主規制)いるのだろうな。若いというよりまだ幼いイメージですが、姉弟仲良く可愛かったです。

カルメン 杏野 このみ
カテリーナの乳母。仮病で家出しているカテリーナを保護している人。でも保護しきれてない・・あのお嬢様は自由だからね。お嬢様を信頼して、自由にさせてあげている感もあるけど。カテリーナを真剣に思っている様子が感じられて、良い方でした。一緒にいる二人の娘さんは、カルメンの娘なのかな?下のお嬢ちゃんは7~8歳かな?印象的で可愛かった。

ピエール少尉 紀城 ゆりや
ジェラールの部下(多分)。結構たくさん出てきて重要な仕事をしてました。はきはきと話す声が軍人らしくて、若々しさもあり、フランス軍でも真剣にメキシコ駐在を頑張っているんだ!という代表のような方でした。プログラム見たら一番下。すごいね!


<メキシコ独立軍関係者>
フラミンゴ 縣 千
共和派のリーダー。でも彼がしたことは、アルベルトをリーダーに選んだだけのような気がする・・それでいいのか? 他所者がどんどん自分たちの秘密基地(酒場とか)に入ってきても気にしないし、懐が大きすぎる。スパイがいたらどうするのよ?とモニカとかカテリーナとかがうろうろするのを見て、すごく心配になった。ところでフラミンゴってコードネームですよね?
縣さんは男らしくてかっこいい。だがお芝居ではあまり役に印象が残らないタイプなのが残念。

リンゴー 汐聖 風美
フラミンゴの片腕っぽい位置づけ。フラミンゴとセットで会話が多かったですね。共和派は顔でメンバー選ぶのか?と思ういい男が多いです。

ファノ 天月 翼
アルベルトの友人で、フラミンゴの仲間。彼が両者をつないだのですよね。共和派の中では落ち着いた大人という雰囲気で、参謀にも見える。出番も多くて、役割も大きかった。

ウパンゴ 透真 かずき
彼らの秘密基地である酒場の親父さん。もちろん共和派で味方。でもモニカも雇ってるしフランス人将校(ジェラール)も出入り自由。危機感なさすぎでは・・と心配になる。
場所提供の他、情報通でもあり、活躍していた。ちょっと正式っぽい衣装が似合っていてかっこいい。

こんな感じ。登場人物多いね。まだ描き切れてない(一回でわからなかった)もいて、すごい作品。やっぱりこのくらいの人数は活躍させてほしいもの。大劇場用だから登場人物も多いのかな、全国ツアーの人数なら全員活躍場面ありですね。嬉しい。




ネオダイナミック・ショー
『Music Revolution! -New Spirit-』
作・演出/中村 一徳

主題歌とプロローグとフィナーレ・パレードが「Music Revolution」を使ったというだけの、別もの新作ショーだ。そして、お芝居からの続き?(衣装が同系列だし、革命の成功とか歌ってる)という場面も多くて、一本物(フィナーレが長い)を見た気分になれる。

彩風さん仕様になっているというより、既存作品上演時の2番手がトップ役になり、場面を持つスターもたくさん抜けているので、面倒だから新しく作り直しましたという感じ。
主題歌は名歌手である望海さんに合わせて、結構な難曲。トップスターが歌うメインの曲は、望海さんの良さを生かす歌になっている。それを、「作り直してない歌」を彩風さんが歌いあげているの!!すごいよ~ここまで歌えたら、歌が持ち味のトップといってもいいんじゃない?と思ったくらいです。本来の持ち味である、スタイル抜群の長身から繰り出すダンスも素晴らしいし、次期トップ間違いなしだと思いました。本来なら今は望海さんの退団公演中なのだから、次期トップ(推定)として、いつでもトップになれる準備はされてたのだろうなあ~などなど妄想の山で、最後には、「立派になって・・・」と親心になり彩風さん率いる雪組(私の希望)を心から応援することを誓ったのでした(ちと気が早い)。今回は潤花さんも応援したくなったので、「また帰ってきて」(というか行かないで)と思って悲しくなってしまった。

プロローグ
ここは基本変更なし。でもアレンジが大胆で、やっぱりVer2とつけないといけないくらい違う。
私はお芝居で記憶力を使い果たすことが多く、ショーは印象に残ったところしか覚えてない。ので、覚えているところを。
咲さんトップ、朝美さん2番手、3番手縣さん。あとは手堅く舞台を支えるスターとして、真那さんと久城さん。娘役は、潤花さんと彩さんがWトップ状態。次いで星南さん。娘役の歌は有栖さんにお任せ。こういう陣容に見えた。

「キューバ独立」の場面は、プログラムにそう書いているけど、一幕から見ていると、「メキシコ」にしか思えない(笑)。ああ独立したんだ、良かったねえ~なんて納得できる。こののメインが、咲さんと潤さん、縣さんなので余計に思う。
次が「ブエノスアイレス」だけど、大劇場とは全然違った。しばらくラテンが続き、一幕のその後だと思ってみていた。

クラシック
クラシック音楽に載せて歌う場面。久城さんをメインに、叶さん、ゆめさん、有栖さん、琴峰さんの4人がソロありでかなり長く歌う。5人とも美声!プログラム見たから名前書いたけど、最後の琴峰さんて初めて声を聴いた(お名前も初めて書いたレベルだ)。こんな人材が隠れていたとは、奥が深いぞ雪組。
続いて、咲さんと朝美さん。やっぱり二人とも上手いわ。真那さんと娘役集団が手堅い。その後が、縣さんと星南さん。うん、縣さんも歌頑張れと声援を送る。この後、縣さんはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も歌うのだ。これは難曲すぎるだろうよ?と思う。ひたすら縣さんに(心の中で)声援を送る。永久輝さんが担当していた激しいダンス場面はなくなっていた。あれを縣さんで見たかったので残念。
本公演では、あのリボンのついたヒラヒラ衣装はあまり好みではなかったが、この新作ショーでも使われている(なんでこれを引き継ぐかな・・・)とややがっかり。咲さん以外はみな自分の衣装のご様子なので、見つけやすい。

娘役は、ショーは彩さんが結構前面に出てくるけど、大事な場面(トップ娘役が芯をとる場面とか)は潤花さんだった印象。最後もデュエットダンスではなく、トリプルダンスでしたが、咲さんは彩さん潤さんと順番に踊り、最後は潤さんと二人舞台に残りリフト!という大見せ場があるのだしね。潤さん相手にデュエットダンスでよいのでは?または朝美さんと2組のデュエットダンスではいかんのか?と思った。なんか中途半端。ショーも全部、潤花さんがトップ娘役の地位だと、プレお披露目みたいだからかしらん?
衣装はピンクで可愛かった。咲さんはピンクが似合いますな。

先にフィナーレを語ってしまった。
ジャズの場面は衣装が変わっていた。構成も全然違う。なんとなく曲が同じというレベル。
大階段の場面は、そのまま。これ好き。この早口言葉風の歌を、咲さんもみなさんもしっかり歌ってくれる。修行積んでますね(笑)

ラインダンスは有栖さんセンターで。この衣装可愛い。そのままで嬉しい。

エトワールも有栖さん。娘役トップ衣装が彩さんと潤さん。彩さんのほうが立ち位置が良いので、お芝居から見ていると違和感。いいやんお芝居のヒロインをセンターにしようよ!(やっぱりプレお披露目色を薄めたいのかなと邪推してしまう中途半端さ)
お芝居では影のストーリーの主役である久城さんと真那さんが肩羽根。もう一人の主役である奏乃さんは?と思うが、組長なので定位置があるのかも。あと縣さんも肩羽根あり。朝美さんが小さな羽根を背負ってらして、嬉しかった。


ショーはあんまり記憶力が働いてませんね。お芝居もショーも、3階センターから見たので、とても綺麗だった。お芝居は証明がすごくいい仕事していて、一度は上か見るべし!というほど綺麗。ショーのフォーメーションやダンスは、さすが中村B先生。綺麗だわ~と感動できる。人数少なくても十分豪華だ。


久々に宝塚らしい物語とショーの二本立て(中身も宝塚らしい)を堪能できて、本当に幸せ。
咲さんは生の舞台で見たいので、早く元通り気楽に観劇したい。でも座席は今の前後左右がいないという素晴らしい環境に慣れてしまうと大変かもしれない。
今日は、客席から話し声一つ聞こえませんでした。観客も素晴らしい。演者と観客と、劇場の「絶対に侵入を許さぬ」という一体感がひしひしと伝わってきた。私も気合入れてる!


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。