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宝塚月組「I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-」新人公演 [観劇感想(宝塚)]

『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』新人公演
2019年10月22日(火祝)18:30 2階6列センター

今頃ですが。
新人公演を見ました。本公演1回しか見てないので、どこが違うかとか(1本もだからかなり端折っているはず)明確に理解できてないけど、特にストーリー上の不自然な部分は感じなかった。30分端折っても平気なぐらい、もともとストーリーが単純なんだな(笑)

役者では、エルヴィーが圧巻。上手かった、一人だけ専科から特別ゲスト?というくらい。
歌は上手いし、芝居の間が良いから煩くない。迫力のある年増美人じゃないか!
エマは歌で抜擢されたのか!?と思ったくらい歌が良かった。アイドル女優ではなく、実力派の大人っぽい女優に見えた。
逆にジョージはちょっと頼りなさが勝った印象。お芝居も歌もあまり印象に残らず。エマとエルヴィーが強烈だったから、私の記憶の中では割を食ってしまったみたい(ごめんね)。
あとはジョージのご両親。背が高くて素敵なパパと美人のママ。
リチャードがコミカル寄りのお芝居で、フェリックスが可愛い。パブロはよりネタキャラへ。
そんな感じで、ストーリーを含む演出というより、役者が変わったのでかなり印象が違いました。


201910月新人.jpg

『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』
新人公演演出 町田菜花

全体的に、カットしたところがあまり感じられなかったし、カット部分の説明台詞があったかどうかも覚えてない。そういうのが不要な作品でカット自由だったのかしら。普通は一本ものをカットするのは大変ですけど。「(ハッピー)ミュージカルですから!」というセリフにあるように、深く考えず楽しむ作品なのでしょう。カット部分はストーリーに影響のない歌ダンス部分?


ジョージ・エードラー(英かおと)
ママが心配するのも理解できるちょっと頼りなさのあるお坊ちゃん。本役さんより体格が小さいからわかる、この役は頼りない坊ちゃんが成長する物語でもあるんだ!と。本役の珠城さんが立派な体躯だから、ママが心配性の過保護ママに見えて、「もう息子は立派な男だから信じて任せようよ」と感じたけど、英さんか小柄でしかも両親がかなり大きいので、なんだか本役より若く頼りなく見えてしまい「親の心配もわかるわあ」と思ってしまった。しっかりした両親と力強いエマに振り回される感がさらに強かった。この物語、やはり本来はエマが主役だと実感した。英さんは主役っぽい役柄じゃかったけど、支えに回るほうが上手い人なのか、すごく自然にエマが主役だった。最後の新人公演が主役っぽい主役じゃない役なのは残念でしたが、主要な役で主役を支えるという技は大事なので、今回それを見せていただきました。


エマ・カーター(白河りり)
やっぱりエマが主役!ハリウッドで成功したアイドル女優(というより実力派若手女優に見える)が気乗りがしない捨てた故郷へ戻り、制約の中で頑張っているジョージと出会い感化されて、自分を見直すという役。彼女がメインで動いていた。お芝居も堂々としているし、歌が良かったです。今まで全然意識したことのなかった方ですので嬉しい驚き。


リチャード・ラッティンガー(礼華はる)
本公演よりマネージャーらしい。背が高くてかっこいいんだけど、月城さんよりもっと裏方に回っている感じかな。本役さんよりかなりコミカルな感じの役作りに見えた。パブロとの場面なんかは、笑っていいんだよねーと感じた。もしかしたら本来は、かっこつけてるけど抜けているアメリカ人という設定なのかもしれないなあ~なんて思いました。ハッピーミュージカルの悪役だものね、ディズニーの悪役っぽいのが正解なのかな。礼華さんのお芝居を見ていてそんな気がしました。


エルフィー・シュラット(風間柚乃)
おしゃべりで世話焼きで、でも要らぬおせっかいも多い古き良き明るいおばちゃま。引っ掻き回す役ですが、うざったくなってはいけない。本来作品で一番観客から愛される役なのか?と思いました。多分、ウィーンの素敵なおばちゃま、として「ああ子供の頃近所にいたなあ、こんなおばちゃん・・」と、旅愁を感じさせるような役なのか。
芝居の間がイイ、迫力があるけどコミカルとシリアスが緩急自在、歌が絶品。いうことなし。風間さんがなんで専科さんのしかも女役?と最初は思ってましたが、この役ができる人はそうそう居ない!この役がしっかりしていないと、お芝居が締まらない。そういう難しい役ですよね。なんでこの人新人公演にでてるの?とベテランやん!思うくらい。さすが風間さん、起用に100%以上で答えてました。一番印象に残りました!


ヴォルフガング・エードラー(大楠てら)
大柄でおおらかなお父様。本役の凰月さんには波ではない包容力とコメディセンスがあるので、あの味を出すのはかなり難しいだろうけど、でも大楠さんも可愛い憎めないお父様の味わいをだしました。

ロミー・エードラー(蘭世恵翔)
美人のお母さま。以前から「蘭世さんは娘役になれば一番かわいいのに」と思っていたのですが、娘役になったらやはり違和感なし!ジョージと並ぶと大柄に感じますが、夫と並ぶとぴったりですし。お芝居もしっとりして、またちょっと可愛い嫉妬や溺愛母の感じも出ていてよかったと思います。もっとヒロイン寄りの役も見てみたい方です。

フェリックス(彩音星凪)
可愛くてお芝居も良かったです。本役が風間さんで絶品なのですが、そんなに違いを感じないくらい、よくお芝居されていたと思います。ジョージとのお友達感情はとても出ていたしね。

パブロ・ガルシア(蘭尚樹)
リチャードがコミカル寄りなのは彼の所為もあるかもしれない。本役の暁さんよりももっとオーバーアクションでコミカル風味が強い。なんかあのド派手な登場場面で思わず笑ってしまうほど楽しい。本公演では、なんか笑いたい場面だけど暁さんが妙にかっこいいし、あがめたたえる(妙ちくりんな)歌を美声で歌う月城さんが異様にかっこいいから、(あんな妙な場面なのに)うっとりして笑えないんだけど、新人公演の二人はコミカルに寄せてくれたので、思わず笑ってしまいました(小さい声で)。楽しかった!


あとは、エマの母の天紫さんが、葛藤のあった母娘関係の母を、落ち着いた芝居で魅せてくれた。上手かった。出番が少なくてもったいない。

そして旅行会社の社員(とは思えない女性)が結愛かれんさん。可愛い。だが可愛いけどやはり鬱陶しい。とても可愛いのにそう感じるということは、そういうキャラなのだな。浮気相手に見えるように、という感じなんだろうか。ウィーンでは、こういう若いウザ女キャラが浮気相手の典型なのだろうか。ヴォルフガングほどの男が、こんなのと浮気しないよなーって思うもの。(浮気だったら趣味悪!って思って引く。)浮気をロミーがはっきり疑わないのもわかるわ。どっちかというと、そのウザい女をホテルに入れるな!って視線に見えた(笑)

こんな感じです。ああ、長く日がたってしまい、メインキャスト以外の簡易メモでは思い出させなくなってしまった。ごめんなさい。すぐ書かないと!



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