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新年のご挨拶(2018年総括) [歌劇な雑文]

新年のご挨拶(2018年総括)

あけましておめでとうございます。

昨年もたくさんの舞台を見てたくさん感想を書きました。ご覧いただき、誠にありがとうございます。nice!やコメントをくださったみなさま、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
今年も元気で仕事してチケット代を稼いで、時間を作ってたくさん舞台を見に行きたいと思います。素敵な作品に出会えることを期待して、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

以下私の年間総括です。長いので(いつもだけど)お時間ございましたら、お付き合いください。

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<2018年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は88回
観劇88回の内訳は、宝塚40回、OSK33回、その他15回

<分析>
宝塚が復調!2018年に宝塚が増えたのは、花組と雪組のため。
私は全組見ていますが、組ファンで言えば。歴代の好きなジェンヌさんの3名(一路さん、成瀬さん、未涼さん)がなぜか8全員雪組に所属されたので、退団された後もずっと雪組を中心に見ています。というわけで、雪組はもともと好きな組ですが、望海さんトップ就任から好きな作品が続いたため結構見ています。ただ公演時期が仕事の繁忙期と重なったりなんやらで、あまり回数は行ってないかも。
観劇回数上昇に貢献したのは、ずばり花組。今まで他組と同じく、大劇場1公演1回、気に入ったら2回程度だったのですが、大劇場に別箱まで見に行くようになりました。博多に刈谷も入っていますから、遠征しない私にしては熱意を感じる(笑)。あとは『MESSIAH』が気に入ったのも大きいです。なぜあんなに気に入ったのかわからないけど、大好きでした。『Beautiful Garden』も好きなショーだったから相乗効果あり。『ポーの一族』も良かったですね~、月組の『BADDY』も好きだったし、雪組の『ファントム』も。『ポーの一族』と『ファントム』は上手く劇場に行ける日にチケットが取れなくて(巡りあわせが悪く)納得するほど観に行けなかったのが残念。・・・いや危なかった(笑)
別箱では、花組バウ『セニョール・クルゼイロ』が印象深い。ショー風でありながらストーリーがあって、幻想的なのにガンガン激しく踊る。あの振付は凄かった。主演の水美さんたちのダンスは、鮮烈な印象で私の記憶に刻まれました。もう一つ全く違う意味で印象に残ったのが同じく花組ドラマシティ『蘭陵王』。2017年の『キャプテン・ネモ』と同じ意味で忘れられない。こちらは主演の凪七さんより瀬戸さんが強烈でした。

一方かなり回数が減った(ほぼ半減?)のOSK日本歌劇団。こちらは私の感性と合わない作品が続いたための減少。『巴里のアメリカ人』も『三銃士』も嵌らなかった。最後の最後の『円卓の騎士』でやっと何度も見たい好みの作品に出合えた(東京公演が1月なのでまた見る予定)。ショーのほうも、『REVEAW JAPAN』も『春のおどり』も武生の『ガーシュウィン・ナイト』も好みではなかった。いくつかあったレビューカフェの中では楊琳さん主演の『BRRIANT MEMORY』が良かったな~これは気に入ったので何度も見た。ほかは良かったのもあったけど、何度も通いたいものはなかった。

その他ではBSPの『新選組』ですね。「暁ノ章」と「宵ノ章」。この2本建て4つの芝居で一つの物語に収斂していく様子は素晴らしかった。これで一気にBSPが私の観劇リストに加わったもの。
あとは「その他」に入っていますが宝塚月組OGの『月とサンポーレ』。十何年振りかに成瀬こうきさんの舞台を見ることができたので、本当に幸せ。一番嵌った方で、一番熱心に応援した人。やっぱり今でも一番好きなのかもしれない・・と改めて思いました。

ということで。

<私の主観による2018年感激賞>
最優秀作品賞は、宝塚花組「MESSIAH」、なぜか見たくなる魅力。
優秀作品賞は、OSK「円卓の騎士」。見れば見るほど嵌る。さすが荻田先生。
優秀音楽賞は、宝塚雪組「ファントム」。あの物語をねじ伏せる音楽の圧力!
ショー部門印象賞として、花組バウ「セニョール・クルゼイロ」と月組「BADDY」
最優秀歌唱賞は、宝塚雪組の望海風斗さんと真彩希帆さん
早くCDが欲しくたまらないファントムとクリスティーヌ。
最優秀ダンス賞は、OSKの楊琳さんと宝塚花組の水美舞斗さん
楊さんはレビューカフェからの横浜や明月祭のダンスに。水美さんはクルゼイロとBGの黒い牛に。
最優秀演技賞は、宝塚月組の月城かなとさん
素晴らしきフィッツジェラルドとルキーニに。

<選評>
これ完全に私一人で選んだ私のための賞だから!全く何の影響もない。このブログ記事(私)の好みがわかるかなってくらいの効果はある・・・と断りつつ、私見を披露します。

「MESSIAH」は何度も書いているけど、何度も見たくなる不思議な作品。明日海さんの求心力に惹かれたのか。瀬戸さん、凰月さんの芝居も良くて。実は鈴木役の綺城ひか理さんが一番印象的で記憶に残った。この時から綺城さんに注目している。
「円卓の騎士」は荻田作品らしく幻想的なんだけれど、脚本が重層構造で見るたびに発見があるという作品。重苦しくはなく切なく美しいお話。アーサー王役のさんの演技力と歌唱力の向上に目を見張った。この学年(10年越えの立派な2番手)でまだ上達するんだ!この人は進化を止めない。どこまで高みに行くのか、見届けたい。だからずっと見ていたくなります。平たく言えば、少年から髭のオジサマまで、すごくカッコよくていろんな魅力があるので、見惚れてしまいます~ってことです(笑)。
雪組「ファントム」は、新演出で映像が美しくなったのもあるけれど、物語にぴったりはまり、あの共感できないストーリーをねじ伏せ涙させてしまう圧倒的な歌。さすが歌に定評がある望海さんと真彩さん。このお二人の歌声は素晴らしかったです。
ショーのほうは、上にも書いたけれど「セニョール・クルゼイロ」。ショーといっていいのかわからないけれど、私は大変気に入ったのです。あのダンス!息を止めてみていたのは久しぶり(OSKの2015「春のおどり」荻田ショー以来だ)。
月組「BADDY」もストーリー性のあるショーで、月組の主要キャストがぴったりはまっていて、とても楽しかった。珠城さんのBADDY,&美弥さんのスイートハートが似合いすぎて、これが次のトップコンビでいいやん・・と思ったほどです。どうやら私はストーリー性のあるショーが好きなのか・・?
月組の月城かなとさん。「THE LAST PARTY」の出ずっぱりフィッツジェラルドの役の深さ。もともと月城さんの芝居は好きなタイプですけど、景子先生渾身作を見事に演じきったように感じました。そんな繊細な月城さんの豪快なルキーニ。「エリザベート」ならフランツ皇帝が似合う役者だと思っていましたが、端正で豪快で繊細で美しい、なんと素晴らしいルキーニ。惚れました。

ここまでが受賞についてのお話ですが(私が一人で勝手に決めたんですけどね)そのほかの方、今後注目したい方のお話もしておきたいです。

<前年の注目点と今後の期待>
「ポーの一族」のメリーベル役の華優希さん、イメージそのままで感動しました。儚なげで守ってあげたい美少女ヒロインそのもの。今後が楽しみな娘役さん。あと男爵の瀬戸かずやさんが漫画以上にカッコイイ男爵で惚れそうになった。その瀬戸さんが「蘭陵王」で全く異なる引き出しを開けての皇太子役。衝撃的でした。忘れられない。「あかねさす」の鎌足みたいなのが似合うのに、どんだけ引き出し多いの?と。「EXCITER」の舞空瞳さんのダンスも特筆すべきこと。ハバナの場面のダンスは感動的。自立型娘役だ!守ってあげたいタイプの華さんと、自立型の舞空さん。異なる魅力の二人ヒロインが揃い立つ全国ツアーは楽しかったです。また相手をする二人も合ってましたしね。柚香さんは女の子を守ってあげたい男子、水美さんは彼女と一緒に戦うタイプの男子に見えて、柚香さんと華さん、水美さんと舞空さんというWカップル公演は、今までの宝塚にない感じでとても楽しかったのだ。
花組では、綺城さんの声も芝居も好き、濃いめの飛龍さんも目に飛び込んできました。亜蓮さんは「アインシュタイン」で注目していたので、突然の退団が本当に残念です。

月組は珠城さん、美弥さん、月城さん、暁さんという全然カラーの違うジェンヌさんが並んでいるので、個性に合わせた作品ならとっても見ごたえがある。だからオリジナル作品がいいなあと思う。あとは、風間柚乃さんが若いのに渋みがあって素敵。ルドルフ皇太子をみるに、芝居も好みみたいなので注目したいところ。

雪組は、「義経妖狐夢幻桜」でヨリトモ役の永久輝せあさん、髭が似合ってかっこよかった。胆力も感じたし、こういう役が似合うなんて!と認識を改めた。いままで芝居であまり印象に残ったことがなかったから(失礼)。マサコ役の野々花ひまりさんもお芝居が凄く良くて、初めて意識した。久城あすさん、真那春人さんも改めて芝居の上手さに感動した。すでに2番手さんですが、書きたいのが彩風咲奈さん。「誠の群像」の榎本や、「ファントム」のキャリエールのかっこよさ!!どんどん好みになってきてます。歌ももともと下手じゃなかったけど、いまは上手いといえるようになったと思う。この人もずっと成長を見ていきたい役者さん。

星組は、NWを見て、極美慎さんを覚えました。かっこいい!まだちゃんと役を見てないので、これから見てみたいですね。

宙組は、芹香さんがさらにカッコよくなった印象。「マイヒーロー」からかっこいいなあ~と思ってましたが、宙組に行って男らしさに磨きがかかったというか、魅力発現という雰囲気でだなあと思ってみてます。あと娘役で夢白あやさん。大人っぽい美人なので好みのタイプかも。高貴な姫君の似合うタイプが好きなので、期待したい。「ルネサンス」ではもうひとり天彩峰里さんにも注目。子役だけど、良かった。ちゃんとした娘役のお芝居も見てみたい。

見ている回数が少ない組は、主要キャスト以外で注目の人まで見つけるほど見てないのだわ。それでもあまり回数見てない組でも1回見ただけで印象に残る人はいるものね。

OSKでは、椿りょうさんの完成度に驚いた。もともと長身で男らしかったけど、綺麗になって歌にダンスに素晴らしい安定感。ちゃんと主要な通し役でお芝居見てみたい人ナンバー1。ひそかに娘役転向を期待していた栞さなさん。可愛かったのが男らしくなって男役の流麗なダンスが素晴らしい!もう男役を貫いてください。早くカフェ主演がみたい。壱矢ゆうさんのお芝居と歌も見ごたえがあって、もっと活躍してほしい方。
娘役では、唯城ありすさんも完成度の高いヒロイン役者。健気で可憐という形容詞が似合うタイプ。戦うお姫様?注目の娘役さん。もう本公演でヒロインできると思っています。涼乃あゆさんの美声にも感動した。1年生なのに、あの歌声。もっともっと聞きたい。
OSKは松竹座ポスターメンバーが昨年からがらりと変わって、本当に「新生OSK」になっているので、これから中堅若手の活躍が期待されます。活躍させてくださいね!って思います。

こんな感じです。2018年の私の感想をまとめておきました。
私見の総括に長々とお付き合いいただきありがとうございました。



<2018年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は88回、映画1本、展覧会1回。
観劇88回の内訳は、宝塚40回、OSK33回、その他15回


<2017年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は94回、映画2本、展覧会3回。
観劇94回の内訳は、宝塚24回、OSK58回、その他14回

<2016年データ>
観劇(お茶会・ディナーショー含む)は98回、映画3本、展覧会5回。
観劇98回の内訳は、宝塚30回、OSK58回、その他10回




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