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新歌舞伎座「古武道- 忘年会「師走の協奏曲」vol.9」2017 [観劇感想(その他)]

新歌舞伎座「古武道- 忘年会「師走の協奏曲」vol.9」2017
2017年12月23日(土)15時 2階3列センター


天皇誕生日恒例の古武道の忘年会に行きました。
古武道はいつも音(音楽)の美しさ素晴らしさを思い出させてくれます。毎回「ちゃんとピアノ続けておけばよかった」とか「尺八を習ってみたい」と思います(思うだけ)。
今年のゲストは和太鼓のTAKUYAと歌手のKONISHIKI、とても豪華でした。

和太鼓は古武道に合いますねー。異なる業界の楽器がなんとしっくりくることか。
津軽三味線の時も思ったけど、和楽器をプラスするほうが合うのかな?
和楽器は調和しやすいのかな。
洋楽器が加わったところを見てないや・・今度サックスなんかを入れてみてほしいな。

皆さん第1級のプロだから、自分の役割をしっかり果たされる。だからメインとなるパートでは流麗に力強く聞かせてくるけど、そうじゃないところは周りと調和をするように抑える。とてもうまくきれいに抑えて調和させる。歌が来るとやはり歌がメインになるので、演奏は伴奏になるように思える。いいんだけど、音が豪華すぎてもったいない気もするほど。ま、前半(1部)は全部3人の演奏だったので、堪能した後だからいいよの。いつまででも堪能できる演奏ですけど。

201712古武道2.jpg

↑結局、終わって外に出たら5:40だった。こにちゃん・・・

KOBUDO-古武道- 忘年会「師走の協奏曲」vol.9
ゲスト:小錦八十吉さん、TAKUYAさん(和太鼓)

今年は第1部がじっくりと聞かせてくれる部で、1時間、古武道の音楽を堪能しました。パンフレットは配布されず、2曲ずつMCが入ってそこで曲名を教えてくれました。それを頑張って記憶していたのよ~。(でも2部は記憶しきれなかった)
自分が作曲した曲はイメージを語ってくれるので、覚えやすい。へーと思って聞く。・・・昔の宮廷でもモーツァルトとか作曲家が演奏していたから、こうやって曲構想なんかを聞きながら作曲者による演奏を堪能したんだろうなあ~などと、宮廷貴族の気分まで味わえる。
ラフマニノフはバイオリン曲をチェロで。チェロすごい。リストはやはりピアノ曲だからピアノがすごい。技術の凄さも堪能できる。毎年思うけど、まったく飽きない。何度でも聞きたい。生で。
今回の衣装の説明もありました。妹尾さんが「クリスマスだから」と黒のジャケットに赤のシャツ、クリスマスカラーのチェックのネクタイ。藤原さんも同じく、黒ジャケットに真紅のフリルシャツ。さすが王子様!と言われていた(笑「10年たっても王子様」)
古川さんだけが「クラシックの演奏だから蝶ネクタイで!」と赤じゃなかった。ジャケットは全員黒、パンツも黒でお揃いだったけど。こういうところが、古武道らしいと思う(笑)
2部は全員白をテーマに、個性的にコーディネート。ポスター通りです。

第2部
幕開きからTAKUYAさんのソロ。すごい筋肉。あれだけ熱演しながら声も出していたのがすごい。合いの手というか、謡?地響きするような熱い演奏。
それが古武道と合わさってどうなる?と思いきや、太鼓も主張しつつ控え、とても調和した。聞きなれた「百花繚乱」がより華やかに感じられて、新鮮。
BSの寿司屋紹介番組のテーマ曲だという「寿司組曲」から2曲。まだCD化されていないので、曲名がないとのこと。・・・そういうものなんだ~へー。
太鼓というか打楽器が入ると勢いが出ますね。華やか!
和太鼓は打打打団を見たことがあります(すごかった!)が、大勢で打つ太鼓がすごい迫力だった記憶がある。だから一人でというのは驚きました。一人でもすごい技。迫力。感動的。
普段はミュンヘンにお住まいで、日本大使館のイベントなどに引っ張りだこなご様子。そりゃこの太鼓技は芸術だし、何も知らなくても感動できる。日本らしいし、ヨーロッパの方々が好みそうだ。大晦日にドイツに帰国とのこと、大変ですね。また機会があれば見てみたいわ!と思いました。
そうそう、ご自身を「太鼓ニスト」と称されているとのこと。バイオリニストやピアニストのように太鼓だってあってもいいと。道山さんに「尺八ニスト」と名乗っては?と提案?ピアニストやチェロリストみたいに尺八ニストと」と言いかけ、すかさず古川さんは「チェリスト!」と訂正。テロリストみたいな語感だ(笑)。ともあれ太鼓ニスト、尺八ニストも「プロ演奏家」といいう意味で名称があってもいいよねという話。同意だ。


次に小錦さん登場。相撲界から引退して20年とのこと。でも体形は現役風・・・。よくしゃべること!こんなにしゃべるゲストは初めて見た。話のテーマは、相撲のことが多かった。いま話題だから~「TV(ワイドショー)の99%は嘘。だから僕は生しかしゃべらない」ということで、貴ノ花や白鴎のお話を。聞いていて思ったのは、相撲を愛しているんだなあってこと。「いろいろあるけど、ほとんどの力士は一生懸命稽古してる。真剣に相撲を取ってる、だから相撲を嫌わないで」というようなことをおっしゃっていた。あと僕は死んだら隅田川に流してほしい、とか隅田川の?区が僕の故郷とか言っていた。本名の自分はハワイ生まれだけど、小錦八十吉は隅田川の相撲部屋で生まれたからって。だから日本人なんだって。相撲と日本を愛しているのがよーくわかりました。
日本からも愛されてるっていうのは、「こにちゃん」だから。NHKの曜日番組「にほんごであそぼ」にもう15年ほど出演されてて、現役力士時代を知らない子供や若いママ達から「こにちゃん」と人気。声をかけてもらうと嬉しいとか。私も子供が小さいころ一緒に見ていた。(私は現役時代を知ってますけどね~)。話がそれるけど、あの番組のおかげで、神田山陽、野村萬斎などによる古典芸能に親しみを感じるように。ついでに「歌舞伎体操」で市川染五郎(先代)に見惚れ歌舞伎も見てみようと思った。親にとっても影響力大だったな。
ラストの曲で奥様が振袖ででてきて、デュエット。一般人らしいけど歌は練習したのね?という感じでした。(でもなんで振袖??)。ハワイの歌を「アロハ」「マハロ」と振り付きで客席も一緒に歌いました。わああ古武道の伴奏で歌えた♪すごい快挙だ(笑)


コニシキさんが退場したあと、古武道で定番「リベルタンゴ」。毎回感動する名曲。リベルタンゴは大好き、古武道で聞くのが一番好き。ああ一度古武道の曲で、タンゴの名手に踊ってほしい。もちろん後ろには大勢(タカラヅカのごとく美しい方々に)踊ってほしい。などど妄想してしまいました。
最後に、いつも通りゲスト全員と一曲。太鼓と歌と、古武道と。すごい組み合わせですが、いつもながら芸術家の集団はプロだ。見事な調和のとれた曲になってました。

そして本当の最後は、これも定番「きよしこの夜」。古武道のみ。
私のクリスマスは古武道とともに。いつもながらの満足感で帰宅できました。

ああ一つだけ心残りといえば。「ベストアルバム十年祭」とやらが出たとのこと、1部のMCの際に藤原道山さんが控えめに紹介されてました。本のようなものもでたとか?それを聞いた私。「ベストアルバムかあ~CD全部持ってるし~次買うならiTuneダウンロードにしたいもんね~」と買わなかったこと。帰宅後に(それでも)気になったので一応WEBで調べて絶句。未収録曲がいっぱいあるじゃない!ゲストと共演した曲も入ってるじゃないの!・・紹介したとき言ってくれたら確実に買ったのに。サイン会もあったのに。
なんて奥ゆかしい紹介だったの・・と、私が一人悔しかったのでした。買っておけばよかった。売り場混んでいたから、じっくり見なかったの。ああ。・・・ネットで注文するしかないのね。1月の予定を見ていると、東京ではゲストに岡幸二郎さまの名前。ええええ、行きたい!!東京行くのが無理そうな日程(涙) 次の大阪公演、ぜひ岡さんゲストでお願いします!・・そうだ、北翔海莉さんも一度読んでほしいな~と思いついた。サックスできるし歌も素晴らしい方だから。ご縁があるといいな~


古武道はいつもいろいろな案内が控えめで奥ゆかしいので、帰宅して「ううう」となること多し。でも実はそういうところも好きです。来年も(気が早いけど)天皇誕生日(ではなくなってるのね?!)には古武道の忘年会に行きたいと思います。



<備忘録:記憶の限りの曲目>
第1部 古武道の音を堪能する部
SNOW
ヴィヴァルディ「冬」第1楽章、第2楽章
ホワイトクリスマス
メトロポリタン
ラ・フェスタ
ラフマニノフ 交響曲第2番
ラプソティ・イン・ブルー
リスト ハンガリア狂詩曲第2番

第2部 ゲストと一緒に新しい音楽を楽しむ部
TAKUYAコーナー(ソロ。寿司組曲から2曲、百花繚乱)
KONIAHIKIコーナー(2~3曲、ハワイな曲)
リベルタンゴ(古武道のみ)
クリスマスの曲(アンコール全員で。サンタが街にやってきた?かな)
きよしこの夜(ラスト・アンコール;古武道のみ)

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