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宝塚雪組「私立探偵ケイレブ・ハント/GREATEST HITS!」初日 [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組「私立探偵ケイレブ・ハント/GREATEST HITS!」初日
2016年10月7日(金)15時 初日 2階5列センター


雪組本公演で正塚先生ってどのくらい久しぶりだろう?
大劇場でみる正塚先生も久しぶりのような気がする。
久々に見る正塚作品は、佳作といえる小品。
大劇場でやる必要はないと思われる規模だけど、破綻してないし
暗すぎないし、登場人物もまあまあの数(普通には少ないけど、
正塚作品にしては多い・・・でもトップコンビ以外に必要なのは、
敵対する月城さん、狙撃手の香稜さん、刑事の彩風さんくらいかも。)
早霧さんと咲妃さんのファンなら大喜びの内容ではないだろうか?
特にコンビ萌えという方々には。
ストーリーがサスペンス風味なので、一度見るには「先がどうなるの?」
という好奇心が楽しい。ロマンチックだけど、宝塚を見た気分にはなりにくい。

ショーは、稲葉先生の安定感あり。特に稲葉色を感じさせる場面は
なかったかな。下半分半月の照明がそれらしかった。
場面では、後半の望海さんと彩風さんが対決する場面はとても迫力があって好き。
人では、永久輝さんがガンガン出てきて、月城さんが堂々たるスターだった印象。


201610雪私立探偵.jpg

ネタバレあります。


ミュージカル・ロマン
『私立探偵ケイレブ・ハント』
作・演出/正塚 晴彦


正塚先生ってロマンチストなんですね・・と思える作品。
ストーリーは他愛ない。事件は起こるものの、大事件でもなんでもない、
アメリカなら日常的な普通の事件。
この作品のメインテーマは、ケイレブとイヴォンヌの恋愛。それだけ。
事件をテイストに、二人の恋が進んでいく。その様子を楽しむ作品。
ソロ場面、歌場面、つまり心象風景を示す場面は、ほとんど「恋愛」。
事件はその恋愛を加速させるための味付けに過ぎないので、さほど重要ではない。
だから敵対するボスであるマクシミリアン氏はなかなか出てこず、出番も少ない。
事件がメインなら、マクシミリアンの出番と役割はもっと大きいはず。
(おそらく、マクシミリアンが2番手役になるはず。)
でも、ケイレブとイヴォンヌの恋を加速させる役割しかないから、出番がない。
彼の仲間たち、ジムとカズノ、事務員たちもケイレブの人となりを伝えるだけの
彩的存在。この作品はケイレブの心理状態に沿って進む物語。
小説でいえば、ハードボイルドで、ケイレブの一人称で進むような感じ。
ケイレブの視点で語られるから、当然のこと、圧倒的に、
ケイレブ(そして彼の最大の関心・イヴォンヌ)の出番が多い。

ケイレブはとてもロマンチストで、彼の最大の関心はイヴォンヌだから
こういうストーリーになるんですね。早霧さんファンには最高かもしれないなあ。
ともかく、早霧さんと咲妃さんのカップルが大好き!!な方向きなのは確か。
二人の甘々ロマンチック・ラブシーンが満載。女心をくすぐるシチュエーションも
ばっちり、いろんなパターンでできます。
ケイレブがイヴォンヌにぞっこん!!という設定なので、積極的な男性と
ちょっと冷静な大人の女性の恋愛が楽しめる。べたぼれ早霧さんが楽しめるのだ。

私は一人称で語られる恋愛物語より、普通に登場人物で進んでいくストーリーが
好きだなあ。ただこの形式、主演の出番が圧倒的なので
(しかもカッコよく描かれる!)、主演ファンなら大絶賛間違いなし(笑)




ケイレブ(早霧せいな)
20世紀中盤、第2次世界大戦後かな。彼はノルマンジー作戦に参加したようなことを
言っており、そこそこの年齢で、それなりに成功している男、という設定に見える。
富裕層向けの探偵事務所は、顧客に恵まれ結構儲かっているようだ。
彼もそこそこの年齢だけど、恋人イヴォンヌも小娘などではない自立した大人の女性。
こちらもそこそこの年齢だと思われる。その大人の男、ある種成功者である男が、
まるで少年のように恋人に一途に熱心に求愛する様子が、見どころといえよう。
「成功した大人の男」場面がもっと貫禄があって落ち着きがあれば、その落差がもっと
楽しめると思う。今後に期待。(今のままでは、いつまでも若い一本気な熱い男なので
求愛の場面と落差がない。。。熱さや青さは内に秘めてほしいなあ。
あ、いやでも「みるからに熱い男」設定か?事務所はしっかりモノのジムが
経営を支えて成功させている??そのための共同経営者とか?・・わからん)
とにかく、熱くて義理堅くてまっすぐな正義感を持つケイレブは、事件を通して
冷静な大人の女である恋人イヴォンヌとゴールイン!というのがストーリーでした。

スーツ姿が大変かっこよい。似合いますねえ~ハードボイルドでも、オフの早霧さん
のイメージ通りというか、熱くて正義感が強くてまっすぐで可愛いという人物像。
宛て書きなんですねえ。書いていて思いました。実をいうと「ロジェ」で見た早霧さんが
結構よかったので、そういうお芝居を見てみたかった気もする・・まあ暗くなりそうで
実際にはナンですが。


イヴォンヌ(咲妃みゆ)
スタイリストとして自営業できちんと仕事をしている大人の女性。ケイレブの恋人
だけど、彼女のほうが冷めている? この年齢になると「結婚」が視野に入ってくるので
そういう言う冷静な目で「夫としてどうか?」とケイレブを見ているような気がする。
自分の仕事、人生、家庭、すべてを総合して、ケイレブと自分の未来を描いてみる・・
そうするとケイレブには不安要素が多すぎる・・困ったな。
そんな感じ。彼のことは好きだけど、好きだけで結婚はできないものね。
彼はそんな彼女の冷静な目を感じ取って、だから必死で求愛してくるのかも。
膠着状態だった彼らの関係が進展するのは、「事件」のおかげ。事件を通して、
ちょっとハードな共通体験したことで、イヴォンヌも計算を忘れて、ケイレブを選ぶ。
ハッピーエンドですが、将来はどうなるやら(笑)

大人の女設定なので、声が低めでぴったりでした。喉を傷めているのか、高音が
出ない感じだったので、この役なら全部を低音で大人っぽく歌っていいと思う。
(正塚先生お得意の、交差する心境を複数で歌う場面があったけど、皆さんの声質が
合わないのか、結構な不協和音だった・・そこだけ何とか)



マクシミリアン(月城かなと)
メキシコから来たマフィア・・で、アメリカの上流階級に食い込んで、いろいろと
お稼ぎになっている様子。非合法なのかどうかはわからなかった。
だがやばい人物は簡単に消していたので、そこは非情なマフィアそのもの。
本当にカンタンに消しすぎる。もう少し考えなきゃ。
そこがまだまだ若いわねえ、と思った所以。売り出し中のマフィアなんですね。
これが老成したマフィアだったら、ケイレブたちは全部消されるか、無力化されて
終わっていたと思う。(老成したマフィア・・・奏乃さんでイメージしてみた。
老成前の全盛期マフィアなら望海さんで!・・隙がなさそう。ケイレブ勝てない:笑)
というわけで、こちらも新進マフィアだったので、ケイレブの計画で勝てたのだと
思った。マクシミリアン、運がなかった。アデルの死、その両親の事故死、その他・・
ひとつひとつは完璧だけど、つなげられてしまった。もう少し慎重にすべきでした。
きっと冷静ブレーンな部下(久城あす)さんに止められたのに強行したに違いない。
あまりにあっけない結末で、ちょっとびっくり。ケイレブの周辺をもっと調べておく
べきでした。こうなると、部下さんとナイジェルの頭脳戦なんかも見たかったわ。

マクシミリアン、なかなか出てこないし、重要人物なのに出番少ないし、大変だと思う。
月城さんはとてもかっこいいが、「白い」イメージがあるので、もう少し裏に「黒」が
みえるようになればいいあな。お芝居はうまい方だと思うので、期待してます。


ナイジェル(香稜しずる)
ノルマンジーの英雄である超絶的な腕前の狙撃手。「戦場の英雄が平時の役立たず」
との言葉通り、平和な時代には何をしていいかを見失い、犯罪すれすれをさまよう。
(こういう人は、傭兵隊に入るのが良いと思うのだな~新谷かおるの漫画を思い出す)
彼一人、最初から最後までハードボイルド!!にこりとも笑わず、声の調子も変わらず。
要所要所に出てきて、ケイレブにヒントを告げる。実は一番のキーマンなのだよね。
義理堅くて、ケイレブの恩をきちんと返した。きっとこの後二度とケイレブの前に
姿を現さなかったに違いない。
すごくかっこよかったです。香稜さん!!!


アデル(沙月愛奈)と両親(梨花ますみ&鳳翔大)
この物語の「事件」の発端になる人物たち。でも3人ともちょい役というか、出てきて
ケイレブ(主人公)に会って必要な話をしたら、消される・・という可哀想な人々。
アデルは本当にマクシミリアンのことが好きだったんだと思う。だけど、用心を
していたため、お金を欲しがったため、自分の地位を願ったため、愛を期待したため
消されてしまった。
彼にとっては、いくらでも代わりのいる存在だったのね・・アデル可哀想だ。
沙月さんは回想場面で出番があったが、両親はほんとうに1場面で終わった。


ハリエット(星乃あんり)
アデルの友人の大部屋女優。この境遇にあって、アデルの唯一の友人。
ハリエットが居なかったら、ケイレブはこの事件にここまで突っ込まなかった。
だから何も知らない割にキーとなる人物。
あの蘭に何かあるのかと、ずっと期待してしまったよ・・何もなかったね。
ケイレブに恋人が居なければ、ヒロインになれる役だ。


ホレイショ(彩凪翔)とライアン(永久輝せあ)
ケイレブの知己の警官、信用できる人物らしいけど・・どうみてもチャラい。
有能な警官に見えないよ~ってくらいチャラい。アメリカ映画だと、黒人で中年の
真面目だけど出世できない刑事・・ってイメージでしょうか?
ここは宝塚なので若い白人のチャラ刑事でした。
その部下ライアンは、映画でも白人のチャラい青年に違いない。だからそのまま。
でもホレイショもチャラいので、ここはカラーを変えたほうがよかった?
ライアンは若くて、「警察も仕事」と思ってる感じ。使命感とかないですね。
さぼりたがりのサラリーマン精神だけど、ライアン、イケメンだ~!


ジム(望海風斗)
服装が一番しっかりしている。彼はセレブ向け探偵事務所の、お客様担当係と
いう感じがした(実働部隊がケイレブとカズノね)。物腰にも品があり、丁寧で
セレブ顧客が依頼を相談しやすそう。そして経理方面もきちんと見ている。
そんなしっかり真面目さんだから、恋人はちょっと足りないタイプがいいのか?
相棒?のケイレブも思い込んだらまっしぐら!なところがあるけど、
どこかぶっ飛んでいるタイプが好きなのか? 自身が完璧ゆえに、足りないものを
愛してしまう、そんなジムでした。彼は危険なことは避けてきたタイプで、
この後も危険のない、そして儲かるお仕事で健全な家庭を築いていきそうですね。

望海さんがマクシミリアンだったら・・・話が変わってるな(笑)
「事件」がテーマになっている。今回はほのぼのロマンチックミステリーなので、
望海さんを真面目な共同経営者に封じたのだ!と思ってしまいました。


カズノ(彩風咲奈)
ケイレブとジムの共同経営者、ということになっているが、二人より若い。
そして二人より実働部分が大きい。若者の外観で若者の服装で、町中で若者から
情報を取ったり、潜入するのにぴったりの方。ジムやケイレブにできないことに
秀でているからこその、共同経営者なのでしょう。
今回、彼だけ恋人無し。ちょっと恋人ができそうな雰囲気があったけれど、
それっきり。ラストの空港のシーンで何か邂逅があればよかったな~などと思う。
(どこかにあって見落としていたらごめんなさい)
彩風さん得意の「ちょっとすねた若者」ですが、いつもと違う「まっとうな大人」
雰囲気が漂い、同じような服装でも、違う雰囲気を出せるようになったんだな~と
ちょっと感慨深かったです。本作では特にこれといった活躍はしてませんが(笑)


ダドリー(真那春人)
探偵事務所の経理を一手に握っている方。真面目一徹。アメリカ人の割には
フレンドリーさが全くなく、危険にも全くかかわりなく、事務仕事をこなす達人。
経営者3人からの信頼は篤い。まかせっきりという雰囲気が漂う。
役がない中、とても際立つ個性で目立っていました。さすが真那さん。


コートニー(早花まこ)
事務所の秘書役。本作品では、コーヒーメーカーにこだわっていた。
正塚作品にはよくあるが、こういう日常を持ち出すことで、非日常を浮きだたせる、と
いう手法ですね。コートニー女史のコーヒーメーカーへのこだわりは一貫しており
もう一本のストーリーのようでした(笑)こちらも結末がちゃんとあり、楽しかった。
こういうしっかり女史は、早花さんが絶品です。


トレバー(縣千)
探偵事務所の雑用係。なんとなくカズノの助手あたりをしていそう。そのうち探偵に
なるという、探偵見習のような気がした。決してタドリー氏の見習いではない(笑)
頭は使えないが、体は使えるタイプ。腰が軽い。事務所3人衆としてとても目立っていた。
縣さんは次々世代の若手筆頭でしょうか? かっこいいタイプですね。


グレース(桃花ひな)
以前事務所に勤めていて、家庭の事情で離職、そして再就職を希望。
本筋から見ると何の関係もない。彼女が事件に関係しているのかと思ったら、
まったく無関係。単に事務所の人間関係、事務所の雰囲気を出すための人物か。
私の感想は「事務所、儲かってんのね~」でした(笑)


レイラ(星南のぞみ)
ジムの恋人。ジムのところで書いたけど、かなり頭の軽い美人さん。
お尻は軽くなさそうなので、ジムも信頼しているような感じか。
ジムは普段頭のいいセレブと、刃物の上のような言葉のやり取りをして
いるんだろうから(推定)、恋人はこのような言葉の裏のない女が好み
なのでしょう、と勝手に思いました。
星南さんの棒っぽい足りない演技が、ぴったりですね。


レストランのマネージャー(朝風れい)
朝風さんのマネージャー、最後になかなか意味深な台詞を言う。
彼はオーナーの秘書かなにかで、表向きを担当している。
オーナーはマフィアと手を結ぶほどのいろいろな仕事をしていて、
それなりに後ろ暗い…彼は店をやって情報を集めるとか、秘密の商談の
場を設けているとか、そんな感じ。素直には見れなかったわ(笑)
今回で退団ですね。いつもどこにいても私の目に入ってくる方でした。
本当に残念だ・・・。


こんな感じです。役は少ない。ほとんどがコロス(男役はソフト帽にスーツ、
女役はシンプルドレス)で踊るだけ。心象だって恋愛ばかりなので、あまり
出番がなく、大勢の組子の出番が・・。
最初の映画撮影の場面、華やかでかっこよかったんで、もっと映画会社が絡む
事件だったらよかったな~期待したのに。映画監督(奏乃はると)がもっと
出てきて絡むのかと思ったら、冒頭だけで終わり????
あの監督は首を斬られて終わったの?(「ラストタイクーン」の世界へ?)
映画会社の件(監督と会社の不都合や、エキストラ女優の急死→どうやって
殺したのか謎のままだったわ。エキストラに刺客が混じってるの?)を
もっと舞台にしてほしかったです。
その奏乃さんは舞咲さんとカップルで、いろんな賑やか場面で楽し気に
踊っていらしたような・・映画会社やめても監督、やっぱりセレブなのね!
と思い、勝手に「その後のお話し」を作って見守っておきました(笑)

とりあえず、早霧さんと咲妃さんのファンなら通うべし、っていうか、
通い甲斐のあるのある作品です。



ショーグルーヴ
『Greatest HITS!』
作・演出じ/稲葉 太地


四人のミュージックボックスの精霊?が出てきて案内役を務める。
中盤いくうまで結構長くいたような。
梨花さん、奏乃さん、朝風さん、千風カレンさんの4人、それぞれ似合いの衣装が
凝ってます。以下覚えている限りの順不同。

幕開き。望海さんの衣装がほかの方と一緒でびっくり。あんなビッグ二番手が!?
咲奈さんは堂々三番手さんですね。
今回一番目についたのが、永久輝さん。押し出しが良いし、ダンスが素敵な男役、
きらりと光る感じが素敵。存在が際立ってました。柚希さんや姿月さんを思い出す。
この公演から、ガンガンにスターの仲間入りですね!
そしてもう一人、月城さん。こちらは前回からスターでしたが、堂々とした
落ち着きっぷりに押し出しが良くなり、見事な安定感。正統派のスターという感じが漂う。
私はこういうタイプが好きなので、月城さんの活躍はとても嬉しい。
着実に世代交代が進んでますね・・と思っていたら、月城さんは組替えだっけ。
次からは月へ行くのですね。月では珠城さんトップの元、ご活躍を期待してます。
本気で願う。月城さんが活躍してくれたら、月を見に行く回数が増えそう~


中盤だっけ?白い衣装、品がよくかっこいい。咲奈さんが真ん中でがっつり。
さえない娘っ子をかまってあげる紳士・咲奈さん。田舎娘の咲妃さんは大変身!
赤いスカートで目立つ目立つ、そのまま真ん中で堂々と踊りだす。
こういう場面、月組(愛希さん)でよく見かけるが他では見ないなあ~と思う。
ただ、愛希さんのダンスは男役娘役関係なしに素晴らしいので、センターを
張っているときも、娘役トップというより「ナンバーワンダンサー」という
雰囲気の場面が多い。咲妃さんも、一場面でセンターを張るんだから、
その気概と吸引力をもって頑張ってほしいです。


早霧さんと望海さんの絡む場面。横では舞咲さんが盛大に歌っている。
この場面は何なんだろう・・・大変妖しいというか隠避というか。
早霧×望海 ファンの方向けのサービス場面なのだろうか。手厚いですね。


でかいトナカイが2匹(凰翔&月城)があわてんぼうのサンタ(早霧)とともに
登場し、いきなりクリスマスメドレーが始まる。これが中詰め。
東京公演は12月でクリスマスシーズンなので、それに焦点を合わせた作りなの
でしょうね。宝塚では10月初めだけど。なんかまだまだ暑いんですけど(笑)

茶色の衣装で順番に歌う。スター勢ぞろい場面ですね。
ここでは、後方の「全体の歌手」に、香稜さんと久城さんが居て、とてもうれしい。
久城さんの声は大好きなので、ソロがあって大喜び。もっともっと歌ってほしい。


赤い戦士の衣装望海さんが登場、白い衣装の咲奈さんと戦う。
望海は歌、咲奈さんはダンス。こんな対決方法は初めて見たけれど、凄い迫力。
望海さんの歌声は素晴らしく圧倒されるし、でも対する咲奈さんが、こんなに
押し出しがあったのか!と驚くほどの存在感で攻めてくる。この場面は
本当に見ごたえがあった。ここは何回も見たい。

そして戦いに疲れたところに、爽やかにトップコンビ登場。
そしてデュエットダンスへ。それがまあ舞台全部をつかって力いっぱい踊るダンス。
優雅に情緒をこめて雰囲気出して、ではなく元気に力いっぱいにである。
このトップコンビに大変似合ったデュエットダンス。こういうのはいいねえ。
最後のリフトも、体操選手並みにやってくれたら嬉しい感じ。

黒燕尾は、なかなかにかっこよかった。
一番印象に残ったのは、トップ2番手が去り、咲奈さんが残って全体を率いてたこと。
なんて大きくなって!!と驚き嬉しく。堂々たるスターぶりですね。
もう一人、フィナーレ開始を告げる銀橋ソロの歌手に月城さん。
こちらも歌劇スターとして申し分のない存在感で、きれいに歌い上げ、
役目をきちんと果たされていたと思います。うーんカッコいい~

パレードでも衝撃。その月城さんがエトワールだった。
エトワールはやっぱり歌の上手い美声娘役がよいなあ。組替えは退団じゃないし。
そのあとにもまた衝撃が。永久輝さんが歌ありのセンター一人降り。びっくり!
大出世じゃないか。あとは彩凪→彩風→望海、と続く。そうそう朝風さんが
歌無だけどセンター降りで嬉しかった。


初日なので、挨拶あり。1年生8名が組配属になり新入。梨花さんが
千秋楽の日付を2日伸ばしてくださったが、合意のもとに無視(笑)
早霧さんのご挨拶は、初回はきちんと考えていらした様子でよどみなく。
内容は「ハラハラドキドキワクワク」なので1回では足りないはずだから、
クリスマスにはまだ早いけど、何度も見に来てね!という趣旨でした。
2回目は、同じ内容を「出演者も~」と言おうとして、エライ噛んでいた。
出演者という単語にどんなツボがあったのかわからないが、そこに嵌ったらしく
大層噛みまくり、自分の中でも受けまくり。収拾不能へ。
そして「これから外は気温が下がるけど、中(舞台)の温度(熱さ)は下がらない」
と言いたかったようなのですが、・・もはやグダグダ(笑)
結局、自分で何を言っているかわからなくなり、自分で要約解説していた(大笑)
早霧さんも、自分の慣れた言葉(佐世保弁?)でなら、もっとスムーズにお話しされる
のかもしれない・・なんて思ったのでした。一度聞いてみたいですわ。


ということで。とりえあず、雪を堪能してきました!



関係ないけど。お芝居の方のリゾートクラブの場面、OSK新橋演舞場「夏のおどり」で
高世さんが女装して歌っていたのと同じ。この場面は芝居とショーの違いはあれど
OSKのほうがずっと良かったなあ・・って思い出す。ついでにショーでも早霧さんが
「サマータイム」を歌う。これも「夏のおどり」で桐生さんが歌っていた。
(ごめん、比べるのもなんですが桐生さん圧勝。今のOSK武生公演で桐生さんが
ルパン三世をやっているけど、これは早霧さん圧勝だと思う。)なんというか、
どちらも直近の舞台を思い出させる内容は、避けてほしいなあ~と勝手に思うのでした。
単なるわがままですが。「後からやった方が良かった」ってことが無いように思うし。
劇団規模を比べるとなんですが、やはり両方見ている方も多いと思うしね。



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ミカ

えりあさん 詳しいレポートありがとうございます!
久しぶりに雪組を見に行ったせいか 誰なんだろう?な人が多かったんですが(席も2階でしたから) えりあさんのおかげで すっきりしました
私もエトワールは歌うまな娘さんにやってもらいた派です~
by ミカ (2016-11-07 11:51) 

えりあ

千秋楽も行ってきました!早く書かないと忘れそう~
お芝居はどうしようもないけど、ショーは冬になったからか、違和感が減り(笑)パワーアップしてとてもよくなってました。
今回は、彩風咲奈さんにくぎ付けでした♪
by えりあ (2016-11-09 08:13) 

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