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梅田芸術劇場「ダンスオブヴァンパイア」 [観劇感想(その他)]

梅田芸術劇場「ダンスオブヴァンパイア」
2016年1月10日(日)12時 2階7列センター


かなーり以前一度見たことがありますが、大阪では初めて。
Wキャストは、ヒロイン・サラが神田沙也加さん、女将が阿知波悟美さんでした。

久々に見たら、衝撃の結末は同じですが、ちょこちょこセットや演出が変わって
記憶より豪華になった感じで、大変楽しかった。キャストもぴったり。
伯爵は良い声だったし、教授は絶妙、サラは可愛く気まぐれでアルフレートは
へたれで可愛く。ヘルベルトは妙にかっこいい。そしてダンサーの素晴らしさ。
幕間にクコール劇場があり、終演後に客席参加ダンスがありとなかなか面白い。
これは以前見たときは無かったような・・・。とりあえず、楽しかったです!


201601dov.jpg

DAS MUSICAL
TANZ DER Vanpire
脚本歌詞 ミヒャエル・クンツェ 
音楽 ジム・スタインマン
演出 山田和也


かなり久しぶりですが、とても印象に残る舞台でしたので、結構覚えていた。
(自分のブログを調べたら、2006年7月に帝劇で見てましたわ→当時の感想はこちら
10年ぶり!でも結構覚えていて・・・ほんの2~3年前かと思ったくらい。
しっかり作りこまれており、また役者も良かったので、記憶に強烈に残ったのでしょう。
細かいところまで覚えてたみたいだ。→「次こうなる、次の場面これ」って見ながら思った。

ダンスはやはり圧巻です。2幕幕開きのダンスがすごくて。
サラも踊ってて、それが素晴らしくて。えええ神田沙也加さんってこんなに踊れるの!?
と思いよ~くオペラグラスでみると。別人だった。アルフレートもだし、ダンサーですね。
すっごい難度の高いリフトがバンバン入ってて、ジャンプの高さも並じゃない!
(Wキャストは見ることができないけど、舞羽美海ちゃんのダンスなら見たいかも・・)
要所要所に出てくるダンスがすごい。村人のダンスも良いけど、やはり衣装の相乗効果が
ある【ヴァンパイアのダンス】が素晴らしかったです。すごいダンスダンスダンス!!
ラストには、客席でも躍らせてくれて、楽しかった。『フットルース』以来だ。

歌は、伯爵をはじめ、教授も女将もサラも、アルフレートにヘルベルト。
みんな素晴らしく綺麗に聞かせてくれました。クコールさんまで、幕間に1曲。
歌える方なのに、歌が無いと思ってたら、こんな場面で披露してくれるなんて♪
お蔭でお手洗いに行き損ねてしまいましたけど・・。

お芝居でいえば、教授最高。へたれのイケメン・アルフレート君、いいコンビ。
サラもいい味出してるし、その両親も愛人も。ヘルベルト君がかっこよくて参った。
では順番に。


クロロック伯爵(山口祐一郎)
主役。ラスボスというほうが正しいような気がする出番。常に光ってる、輝いてる。
こうもりの巨大な羽を背負って、神々しく(?)朗々と歌声を響かせておられる。
ともすると一瞬、大晦日の某歌番組を思い出してしまうほどでした。
一時期お声がちょっと・・?と思ったこともありましたが、今日は素晴らしい美声を
響かせておられました。ビジュアル的にはもう少し若い方がいいかなと思いますが、
(10年前からするとやっぱり・・)お声は素敵です。
この演目、クロロック伯爵って、山口祐一郎氏の魅力を堪能する演目だなあと思います。

歌といえばひとつ気になる。
墓地での数世紀にわたる恋愛遍歴の歌。前回も思ったのですが、今回も思いました。
「ヘルベルトの母親は、誰なんだ!?」


アブロンシウス教授(石川禅)
大変コミカルな教授。だけど超重要人物。役割はとってもシリアスなんだよ~。
そしてお声も歌も素晴らしい。もちろんお芝居も。
図書館や霊廟でのアルフレートとの師弟漫才は最高です。
このすっとぼけた味。たまらないねえ。
実はとってもイケメンな石川さんなのに、このビジュアル・・。終演後に、初めて
見た人に「石川さん本当はイケメンなのよ~」といっても信じてもらえず。
ちょうど『天使にラブソングを』のポスターがあり、マフィアのかっこいい石川さんの
写真があったのでやっと信じてもらえた。。。
私にとって石川さんは『エリザベート』の皇帝陛下の印象が強いので、イケメン枠なのだ。


助手アルフレート(良知真次)
教授の助手。あまり賢そうな雰囲気がないけど(大変失礼)、よく気が付いて
可愛く素直な性格で教授に大事にされているのだと思う。あ!本は読んでたっけ。
宿屋の娘に一目ぼれして、いい雰囲気になって。(若くてインテリで顔がいいもんねえ)
サラだけでなく、ヘルベルトにも一目ぼれされてたくらい(笑)
でも押せずにいるところを、横から超年上の伯爵に掻っ攫われた・・と。情けない。
結構なへたれさん。彼が杭を打ち込んむ勇気があれば、話は1幕の最初で終わったかも?
再三、杭を打ち込む場面がありながら、一度も打てなかった人。
優しいんですよねえ。へたれでも教授が見捨てないのは、この優しさゆえか。
これからどうやって生きていくのか?・・サラに尻にしかれてますな。永遠に。
Wキャストは平方くんですね、こちらのイケメンも見たかったなあ。


サラ(神田沙也加)
宿屋の一人娘、お年頃の18歳の美人さん。田舎娘だけど、美人であることを知ってて、
都会からきたイケメン大学生に惚れられ上手く行きそうになり。
だけどお城の伯爵から誘われると、豪華な城と美しいドレスに魅了され、あっという間に
伯爵のものになる決意を固め、かつて憧れた青年を袖にする・・
まあよくいるタイプの田舎の若い美人の行動かな。それだけ可愛い(分かりやすい)性格。
どんなところでも適応してしたたかに生きていけそう。だからこの後も安泰ですね。
神田さんは容姿も声も可愛い。スタイルも良いのでドレスにも違和感がないのが嬉しい。
なかなか可愛いサラでした。(美海ちゃんのほうが好みの顔だけど、歌は神田さんで見て
良かったか。いや美海ちゃんは相手に釣られるタイプだから、周りが上手いと大丈夫かも。
ああWキャストのほうも見たい!!)


ベルベルト(上口耕平)
伯爵の一人息子。以前見たときに大変大変強烈で、出番が少ないにも関わらず、鮮明に
衣装まで覚えていた方(以前見たのは吉野圭吾さんだった。記憶鮮明)
その記憶からすると、衣装はノーマルにかっこよくなり、ヘルベルトの変態性は低下。
ただの普通の男色家にしかみえない(→私の寛容性が上がったのか?いやカッコいいぞ)
ドレスのサラをエスコートする舞踏会の場面では、「お似合いやん・・!」と思えるほど。
サラ、年上の(見た目も)伯爵より、伯爵の息子のほうに憧れるんじゃ?と思ったほどだ。
でもサラはヘルベルトは好みではなく、ヘルベルトもサラは好みではなかったようだ。
上手くいかないな。アルフレートも可愛いし、まあそちらでもいいかと思ってしまった。
いつもながら印象に残る役だ。今回も、覚えたよ>上口さん。
ラストの客席総踊りの案内が、ヘルベルト君だった。振り付けの説明と注意をしてくれた。
ビジュアル系バンドの人みたいだったけど(衣装とメイクが)、普通にかっこよかったです。


伯爵の従僕クコール(駒田一)
台詞もほとんどないし、特殊メイクで顔は分からないし・・でも動きだけで分かる。
すごいや~! 今回は、幕間に1曲フルで歌ってくれてよかった。ええ声やもん。


宿屋の親父シャガール(コング桑田)
巨乳の女中に手を出したり、娘を過保護に溺愛したり、本能に忠実な可愛い親父だ。
彼が最初にヴァンパイアになり、次に女中。奥さんは・・?と思ったけれど、
ラストシーンからすると、奥さんを含め村人全員ヴァンパイアになって居たような
気がする・・。親父、ガンバった?(笑)
親父もお芝居の間がとても素敵でした。


宿屋の女将(阿知波悟美)
その妻。父親から娘をかばってあげたり、浮気相手のところに行く夫を殴ったりと、
なかなか行動的な普通の肝っ玉母さんタイプ。あの娘からすると、若い頃は美人だった
のかもしれない・・・いまは面影無いけど(失礼)。
そうそう、10年前に見たとき「夫と愛人、娘までヴァンパイアになって、女将が一番
可愛そうだ・・」と思った記憶があった。今回見ているとラストシーンで、夫と一緒に
ヴァンパイアとして踊っている。そうか、夫が迎えに来て仲間にしたのか!?と
妙に嬉しくなったのでした。(もともとそうかもしれないけど、前回気づかなかった)。
こちらもWキャストが出雲綾さん。あの美声で有名な。Wも見たかったな・・。


宿屋の女中マグダ(ソニン)
巨乳の女中。アルフレートは最初目が釘付けになってましたね。・・私もです(笑)
一つ屋根の下なのに、親父がちょっかいだしてさ・・彼が死んだあとはぼろくそに
言ってましたが、それでも愛してた雰囲気がありました。



<公演グッズ>
1階席横のホワイエでグッズが売ってまして。珍しく買ってしまいました。
こうもりのクリーナー】1200円もしたけど、あまりに可愛らしくて。
こうもりのぬいぐるみなんて見かけないし、結構大きくてしっかりしてるし。
うっかり買ってしまいました。本当は、何があたるか分からない【チャーム】を
買おうと思って行ったのですが(いや買ったけど)。こちらはくじ引き形式700円。
クロロック伯爵様が当たりました!!嬉しい。

そういえば、梅芸入り口のシャンデリア下、こうもりが飛んでた。細かいな。
こうもりが妙に可愛くなったのでした。(しかし、このクリーナーのこうもり、
悪魔の羽根をつけた黒猫みたい・・・だからか?!猫好きだもん)


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いえ

はじめまして。いつも楽しみにブログを拝見しております。先日梅田でダンスオブヴァンパイア(美海サラ)を観劇したところです。ダンスをしたのは私も『フットルース』以来でした(笑)
美海サラ、すごくよかったですよ!!歌が少し心配だったのですが、宝塚時代よりも格段に上手くなっていてびっくりしました。ソロもしっかり聞かせていました。声が細い印象でしたが、伸びやかな歌で、オーディションでサラ役を勝ち取ったというのもなるほどなぁと思わせられました。
美海サラも気になるとのブログ内容でしたので思わずコメントしてしまいました。長々と失礼しました。
by いえ (2016-01-16 18:25) 

えりあ

いえ様

ありがとうございます!!美海ちゃんのサラ、素敵だったんですね。
もともと透明感があって綺麗な声だから、しっかり歌ってくれたら上手いだろうなと思ってたんです。うわ~見たかったです。
退団されても進化されているんですね。教えていただき、ありがとうございます。もう大阪終わってしまいましたが、もしどこかで機会があれば、絶対に美海サラを見よう!と思いました。

by えりあ (2016-01-16 22:56) 

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