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OSKハルカス「プリメール王国物語」初日 [観劇感想(OSK)]

OSKハルカス「プリメール王国物語」
2014年11月22日(土)11時 初日 段あがり


美しい・・・! というのが最初の感想。
スチール写真(ポスター)が出てから、「うわ~きれ~」と思っていたけど、
予想以上の美しさ。悠浦さん、楊さん、舞美さん(写真映り悪いなあ舞美さんは)。
そしてポスターに無かった登堂さん、千咲さんのカップル。

王子様は似合うだろうと予想していたより更に良かった悠浦王子。
写真を見たときから期待度が上がっていた楊魔術師が想像以上にカッコいい!
人形ははまり役だね!と思っていたが、素晴らしい人形っぷりの舞美王女。
芝居を締め圧倒的な包容力を見せてくれた緋波王。

ストーリーは、まあ突っ込みどころが無いとは言わないが、許せる範囲で、
ありがちとはいえ、ほのぼのするハッピーエンドは好ましい。
登場人物が美しく御伽噺のような雰囲気も漂う。展開はテンポ良く見ていて飽きない。
ダンスシーンはあまり無かった(と思う)けど、歌が多めで良かった。
若手さん主体の公演だけど、結構満足度が高かったわ~。
いっぱいチケット取っといて良かった。(帰りに聞いたらDVD出るらしい♪)


続きを読む・・・にはネタバレ満載です。ばれても面白さ半減しないと思う話だと思うが念のため。

プリメール王国物語~愛の奇跡
作演出 Ri-ya


老王が跡継ぎを決めるのに、3人の孫に課題を出す。
「一番王妃に相応しい相手を連れてきたものに王位を譲る」と。なんて唐突な!と
思ったが、後で王様がその課題の真のテーマと理由を語ってくれるので謎は解ける。
当然自分のものだと思っていた第1王子レオナードの情けない顔、、無かったはずの
チャンスが巡ってきたと勢い込む第2王子ルミナス・第3王子ステファン(特に第3)。
その対比がなかなかヨロシイ。
第1王子は花嫁探しの旅に・・・って期限がたった1ヶ月なのに、余裕あるのか!?
と思ったり、アルヴェリア(リゼットの国)に最初に来たときは「遠いところまで」
と言ってる割に、しょっちゅう簡単に行き来してるとか、そういうのはおいといて、
人形のような王女に一目惚れ。この王女、王位継承者で成人したら王位を継ぐのね。
だから求婚者の山。逆に他所の王位を継いでる暇の無いレオナードは求婚者としては
アカンのでは?と思ったり。それもおいといて!(笑)
人形の様にぎこちない話し方の王女に一目惚れ!ぞっこん一直線に純愛を貫く・・!
にもちょっと・・・かなりびっくりするが、これにはちゃんと理由があって、
後ほど説明される。よかった、この説明がなかったら、変な趣味の王子かと思ってしまう
ところだ>レオナード。(それこそ王様が危惧する人形を愛する変態さんだよ・・)
当然、二人の邪魔をするアルヴェリアの魔術師(というか実質国王)のクロード。
この3人の(結構深刻な)戦いと平行して、第2王子、第3王子の恋愛模様が軽く
明るく描かれる。いいテンポだ。話を進めるのは、レオナードの従者オーギュスト君。
寡黙なリゼット王女とクロードを補佐して話を進める侍女のローザとサリー。
ラストは、レオナード⇔リゼット⇔クロードが煮詰まって煮詰まって、どう折り合い
つけるんだろ?と思ってたら、クロードがレオナードに根負けって感じ。クロードってば
あんなに執着してたのに、えらくあっさり引き下がるし~レオナード粘り勝ちだね。
・・なんか宛書って気がした(笑)
レオナードの愛で人間に戻ってしまったリゼットを見て、諦めの良いクロードは、
彼女の幸せを祈り、未練無くあっさり去る(ん?クロードこそそういう趣味か?!)。
あとは大団円。
唯一の王位継承者である王女が他国に嫁ぎ、実質国王クロードが去ってしまった
アルヴェリア王国は、どうなったんだろう・・・?とか考えてはイカンのだろう。
プリメール王国の飛び地としてレオナードが統治していくんだろうってことで納得。
当初の目論見通り一回り成長して正式な王位継承者となったレオナードとリゼットの
結婚式に、希望が叶った王様大喜びで、めでたしめでたし。



幕開きから悠浦さんが歌う。かなり高めの声で歌っている(あとのデュエットなんかは
低い声で歌っているので、一人で歌う主題歌は高め設定か。無理して低音で不満足に
歌うより、高音で美しく響かせてくれたほうが嬉しいので、大変満足。・・・OSKは
そういうスタンスみたいですね。桜花さんも高世さんも声が高めで美しい)。
私が見たのは初主演の初日なので、少々硬かったが、これは回をこなすとこなれていくと
思われる。お芝居もはまり役だが、予想以上に良かったのは、細かい芝居をしてたから
かな~と思う。一つ一つの表情や台詞回しがとっても丁寧なんだわ。
そして楊さん。妖しげな髪と衣装が超お似合い。なんと妖艶な・・。芝居も良いし、
歌も格段に良くなって!!!とびっくり。見るたびによくなるわ~この人。
あと、見るたびに印象が全然違うと言うのは、素晴らしい演技力ってことですね。
だからいろいろなタイプの役が来るのかも。今回、すごい好みでカッコいい・・!
舞美さんの人形は必見ですね。はまり役が人形ってすごい・・?
あとは登堂さん。凄くかっこよくて目立つし、お芝居が上手い。キャラが立ってて
面白かったわ~。美月さんの「思い込みの激しい夢見る乙女」も素敵でした。
ストーリーテラーの華月さん。すごい出番多くて!頑張ってました、まだ硬かったけど
こちらも回を重ねればこなれると思われる。
悠浦&楊&舞美のポスター3人はシリアスなお話、すばる&登堂とお姫様トリオが
ストーリーテラーと一緒に間の場面転換的軽妙な場面担当。うまい役割分担ですね。
これでストーリーにメリハリが付きテンポが良くなりました。
緋波さんの場を締める力はすごいですね。声もいいしお芝居も絶品だ・・。
良く若手をまとめて鍛えたなあ~と思ってしまいました。


では個別に。


第一王子レオナード(悠浦)
プリメール王国第1王子。カッコいいより「美しい」が似合う王子様。
これが「王子」っていうものよ!という「王子様の見本」のような端正な美しさ。
そりゃあはまり役だ。悠浦さんは普段から王子様なので予想はしていたが、
それを更に上回るよい出来で驚いた。容姿も絶品だけど、芝居が細かいのだな。
最初に王に、「当然第1王子が継ぐと思ってたろ?違うよーん」という感じで、
王位継承争いを言われた後の予想外の衝撃。気を取り直して花嫁を探しにいこう
といわれたときのためらいと曇り。リゼットに会ったときの嬉しそうな顔。
去られたときの悲しそうな顔(でも強引には行かない優しさというか弱さというかまで)。
なのにクロードと戦うときの頑固な性格が表れた顔。本当に場面や状況によって
良く表情が変わり心理が見える。ちゃんと台詞以外で、いろいろ語っているのが
いいわあ~と思った。
まあもともと好きなタイプの役者さんですが、こういう細かい表現をされると弱いわ。
好きな役者といいつつ、本当は王子様タイプは好きじゃないはずなんだけど、
なぜこの典型的王子が好きなんだろう・・・?と考えたら、やっぱり芝居が出来る
(細かく表現してくる)タイプだからではないか~と改めて認識したこの公演でした。
劇場が小さいから良く見えるしね!

歌もいっぱいあって、大変良かった。もっと歌いこんでいけば、更によくなると思うが、
6公演しかないもんね。(仕上がりが遅いタイプは大変だろうな)。でももっと歌えると
思うので期待はしている。なんか、どんどん期待値が上がってないか?(笑)>私。
とりあえず十分に「OSKの明日を担う人材」に見えました。


魔術師クロード(楊)
アルヴェリア王国司教。司教って言うけどあの衣装、あの行為、どうみても魔術師だ。
ということで、私の中では彼は魔術師になっていた(笑)
「端正な美貌」という形容詞をつけたいレオナード王子に対し、彼には「妖艶な美貌」と
いう形容詞を贈りたい。白と黒いや淡青色と濃紫色、そんなイメージの二人。
金髪に薄桃色のドレスのリゼットを挟んで対峙する二人には見惚れてしまった・・。
一部演出が『エリザベート』の最終答弁のシーンかと思うような場面があったけど、
まさにそういう感じでね。いや~この二人に愛されるリゼットが羨ましいって。
ところで、クロード氏は何歳なんでしょう? リゼットの両親亡き後王国を預かってるし、
結構年上?それとも年を取らない魔族系の方? 
リゼットが「私はひとりぼっち」と泣いているが、私が見るに「幼い頃からいつも
クロードが傍にいる」のではないかとつっこんでしまいましたよ。
これリゼットが「いつも私の傍にいてくれたのは、貴方よ!クロード!!」とそちらを
選んで二人でアルヴェリア王国を治めていく、というラストでも違和感は無い。
クロードはちょっと間違っただけで(やりすぎただけ?)、リゼットとの間の誤解が解けて
二人は幸せに・・ってパターンもありだな、と思ってしまったのだ。そのくらい途中まで
どっちに転んでも不思議は無い(と私は思った)。連載が続くなら(?)二人の誤解を
といて幸せにしてあげたレオナード王子は再び花嫁探しの旅を続けるのであった・・・
って感じだ(笑)

楊さんはシリアスシーンにしか出てこないのだが、大変にカッコいい。
悪徳の華のように隠避で華やかに、、ダーティな色気を振りまいている。
形容詞が支離滅裂になるほど、惹かれる美しい魅力を放つクロード氏。
いや私がリゼットならクロード選んでしまいそうだ、きっと選ぶ。
ずっと傍にいて助けてくれてるし。人形にしたのだって愛が行き過ぎて
他の男に取られないようにするためでしょう。まあクロードがリゼットの何を
愛したのかによるけど(これはレオナードにもいえるが)その理由により
リゼットがどちらと結ばれて終わりかは変わってくると思ったね。
楊さんも芝居が上手いわ~ただの悪役じゃないもんね>クロード。
いろいろ推測させてくれるお芝居でした。歌も素晴らしく上手くなってて!
フィナーレのダンスは楊さんメインでしたね。カッコいい♪


リゼット王女(舞美)
アルヴェリア王国王女。幼い頃に両親を亡くし、その後クロードに後見されながら
王位継承を待つ身。だから求婚者が山の様にやってきて、それを嫌がったクロードに
「人形」にされてしまう。が、幼い頃の初恋の王子様が迎えにきてくれ魔法を破って
人間に戻してくれる・・という童話のヒロインようなお姫様だ。
実はレオナードにもクロードにも、なぜそこまで愛されるのか、場面が無かったので
よく分からなかった。「絶世の美女」とか言われているが、レオナードもクロードも
どちらかというと容姿より人格を重んじそうな性格なので、きっと素晴らしく性格の
良い素直で可愛らしいお姫様なのだろう(推定)。

舞美さんの人形の演技は凄かったね。無表情で声も一本調子。動きはやや機械っぽく
オルゴール人形のように。無表情で正確に踊る姿は、大変印象的。
抑えられた表情と台詞の中で、それでもレオナードの呼びかけに徐々に心が動かされて
いく様子は、見えた。クロードのことはどう思ってたのかな?それも知りたかったり。
もともとバービー人形スタイルだけどお顔が丸いので、体の線が全く見えないドレスだと
魅力が・・と思っていたけど、人間に戻ってにこやかに笑い出すと、・・可愛いやん!
台詞にある「絶世の美女」というには冷たさが足りない(人形のときですら)可愛い
タイプだけど、だからこそ笑うと可愛い。あの髪型はちょっと丸く見えて勿体無いわ。
ラストの純白のウェディングドレスはとても似合っていた。髪型も違ったし!美女だった。
今回はあのスタイルと美脚を封じて新たな魅力発見ってとこかな。


プリメール国王ジェイムズ(緋波)
王様の重厚な衣装、片袖無いのが気になって・・(笑)そんな瑣末なことはおいといて。
いや~王様らしい風格です。でも厳しさのなかに優しさ、包容力に溢れた王様ですよ。
王位継承争いで息子を亡くすって、どういうシチュエーションか分かりませんが、
辛い過去のようですね。でその後王国の統治に力を尽くし、ふと残された3人の孫を
みると、「・・・」とう気持ちになったようです。そこで起爆剤を投下。
3人とも成長してくれたようですね。プリメール王国は予定通りレオナードに、
野心家の末っ子ステファンには、アルヴェリア総督かなんかにして、国外に出して
それなりに野心を発揮できる環境におくほうが無難かな?
ルミナスは・・・国立劇場など作ってあげ王国の文化振興に尽くしていただければ(笑)
あ、なんだか王様の気持ちになってしまいました。小姓のルネ君と楽しく決めてそう。
王国を思う気持ち、3人の孫を愛する気持ちがとても良く伝わってきました。
この方の王妃様はどんな方だったのか・・見てみたかったわあ。

緋波さん、素晴らしい存在感ですわ。芝居を締めてますね。この包容力溢れる雰囲気が
素晴らしい。一人こういう役者さんがはいると全然違うんでしょうね~


第2王子 ルミナス(すばる)
バレエ自慢の王子様。なんというか「踊れるルイ16世」という印象。
王子だけど偉そうなところも無くて、ひたすら彼女に尽くすタイプ。
品行方正な美貌の兄とキザな洒落者の弟に挟まれ、普段はあまりもてない目立たない地味
タイプでは?(失礼)。それが王国一の美女(というか社交界の華)マリアンヌ嬢が
相手をしてくれるというから、夢中になっちゃって、途中で王位ふっとんでなかった?(笑)
「もしかしたら王様になれるかも!?」というハイな気分で、社交界の華のアイドル嬢に
相手にしてもらって、舞い上がっているような(本当に舞っていた)そんな感じが
ほほえましい王子様だった。もし万が一彼が皇太子に選ばれたら、ハイな気分が冷めた後
「どうしよう、僕が王様・・?嘘~無理無理~」とか不安になって悩むんじゃないか。

すばるさん可愛い。兄と弟が細身の長身だから、間で小さくて丸くて可愛いのが目立つ。
その体格を生かすためにも、もう少しお芝居を頑張って欲しいかな~もっと美味しい役に
出来ると思うわ。今日のところは、弟に持っていかれてた。。。


マリアンヌ(桃葉)
ルミナスの婚約者となる王国一の美女。多分容姿よりもその話術や頭の回転の速さなどで
社交界に君臨している女性だと思われる。男性が夢中になる「気がありそうでなさそう」
な話し方が見事ですね。ルミナス王子も手玉に取ってました。彼が王位を継がないなら、
あっと今に捨てられるでしょう。彼女にとってはタダの退屈しのぎに過ぎない感じが
とても良く出てました。つまりマリアンヌにとっては 退屈しのぎ>王位=ルミナス。
(ルミナスも途中から マリアンヌ>王位 になってましたし、このカップルは一番
王位への執着が薄いような・・というか途中で優先順位が入れ替わった?)
桃葉さん、けだるい雰囲気が素敵です。ルミナスを手のひらで転がしているのが見え、
大変素敵な女王さま気質の御姉様でした。


第3王子 ステファン(登堂)
冒頭の王の宣言場面、失意の第1王子とは対照的に、大変明るい希望に満ちた笑顔の
第3王子。絶対にありえないと思っていた王位が?と「チャンスありがとう!!」と
全面的に大喜び。これ普段から狙ってたな・・・王位への執着が一番見られたのは
このステファンだった。かなり野心家さんですね。
次兄ルミナスが「ルイ16世」のイメージでしたが、彼は「花輪君」のイメージ。
(『ちびまるこちゃん』に出てくる大金持ちのキザで粋な小学生ですわ)
そのキザっぷりが素晴らしく上手い。目立たなきゃやってられない3兄弟の末っ子という
気概に溢れている。まあ存在感のあること。背が高いだけではなく、芝居も上手い。
あの間はいいねえ。千咲さんともぴったりで、この二人は、シリアス3人組の間を
繋ぎ堅さほぐす存在として、とても効果的に存在感をアピールしてくれました。

最後の挨拶で悠浦さんが「新人2人を含め13名で・・」と言っていた。
一人は王様の侍従ルネくんだとすぐに分かったが、後一人が分からなかった。
チラシを見て確認。登堂君だったんだね。私の中では君は既に中堅スターだったよ・・。


ジェニファー(千咲)
ステファンの婚約者。お金大好きな計算高い女かと思いや、傾いた実家のためだったなら
それは親孝行な娘なのでは・・?と擁護したくなる。金持ち男と結婚し、実家を建て直す
必要に駆られてたんだね。美人だから、そうやって家を救おうとした?健気な・・(涙)。
と思ってしまうほど、可愛いのだな。お金持の上品な令嬢にみえるし、申し分の無い
王妃候補にみえるわあ。だから野心家ステファン君も彼女をターゲットにしたのでは?
それにお金に関心があるほうが、国家経営には都合がいいかもしれないしね(笑)
「私、お花より宝石が・・」と堂々と悪びれなく言ってのけるあたりは素晴らしい
テクニック。薔薇に宝石を貼り付けてくるステファンもかなりのもの(笑ったわ)
ステファンと二人、このまま結婚し二人で領国経営などやってみてはいかがでしょう。
財政的に困窮している地方の建て直しなんか向いてそう・・。

千咲さんは可愛い私好みに美人だとは前々から思っていた。今回のドレス姿も
大変美しい。立ち居地もよくなっているし、今後に大変期待したい娘役さん。
歌は初日で緊張していたのか、いつもより「・・・?」だったけど、これから
こなれていくことを期待。もっと歌える人だと思ってるから。今のままでは
「王国一の美声」とはちょっと・・・厳しい。→2日目に見たら、素晴らしい美声になっていた!
王国一の美声に納得です。



語り手オーギュスト(華月)
レオナードの従者でスーリーを進めていく役、大変台詞が多い。
華月さんの台詞は聞きやすい。もう少し緩急つけてくれたら、もっと面白い存在に
なると思うな。今はまだ膨大な台詞で手一杯な感じが無きにしもあらずってとこか。
結構大きな役で、これほど台詞があるのは初めてなのかな? いい雰囲気持ってるので
頑張って欲しいです~!


パトリシア(美月)
レオナード大好きの自称婚約者。なぜ自分が婚約者だと信じ込んだんだろうか・・・?
「王妃に相応しい貴族の令嬢→私しかいないわ!」かしら。もともと一番王位に近いのは
第1王子のレオナードだものね。大変可愛らしいのですが、押しが強くて強くて(笑)
オーギュストが「花嫁探しの旅にでましょう!」って言わなければ、レオナードは
パトリシア嬢に押し切られていた・・・?可能性もあるような気がする。それなりの
名門の姫君で姫君教育は全てクリアしてそうだ。お顔もまあ可愛らしいといえる。
パトリシアの超前向きな姿勢とポジティブシンキングに基づく自信と強引さは、
ちょっと見習いたいかも。まあ周りが大変でしょうけど(笑)
今回の美月さんは体当たり演技というか、素晴らしい存在感だった。
ちょっと悩みがちのレオナード王子には、このくらい能天気な王妃でもいいかも?と
私が王様なら思ってしまうような。(王様もそう思ってたような節もあるよーな)
花嫁披露パーティでも(ひとりで)準備万端だし、とても可愛いお姫様でした。


サリー(実花)
リゼットの侍女。リゼットに好意的で、クロードと敵対している。頑張って王女様を
助けようとしている健気な感じが良いですね。サリーがいなかったら、レオナードとは
上手くいかなかったのは確か。人形リゼットのほんのわずかな動きで感情を察して
動いてあげる、素晴らしい侍女でした。
しかし、なぜサリーだけ、短いスカートにブーツなのだろう??よく分からん。


ローザ(榊)
クロードの側近、リゼットの侍女。「長いものには巻かれろ」という姿勢で生き抜く女性。
ちょっと冷たいというか、感情を押し殺した感じ。本当はリゼットのことも心配している
のだけどクロードに逆らえない。その「逆らえない」理由が、大変気にあるのであるが。
まあ穿ちすぎでしょう(笑)


ルネ(天輝)
王様の従者。おかっぱ頭が可愛らしい小姓って感じ。3人の王子より若くて、
王様のマスコットという雰囲気が漂う。ほとんど癒しの存在かも? 
それなりにきちんと普通の仕事もしているし、有能なのだろう。
新人らしくて可愛かったです。



悠浦さんの初日のご挨拶は、高世さん風に「そのまま文章に起こせます」風の
大変しっかりしたご挨拶でした。悠浦さんはいつも舞台で遠慮がちなところが
見えてたので、真ん中で場数踏んだら一皮向けて化けそう?という気がする。
楊さんは『開演ベル』で既に化けてる。凄く化けられるので、いろいろな役を
振りたくなる感じだ。(一度、中華の演目で主演して欲しいな~)
武生でみた真麻さんといい、OSKの次代を担う人材は大変心強いと感じたのであった・・・。

ということで、今日もまた見に行ってきます~

千秋楽まで3日通った感想はこちら→「プリメール王国物語 千秋楽





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コメント 7

hanihani

いいねぇ~!!!

観たかったですが、短すぎるよ!


東京は「レオン武道館」 全国ツアー「風とも」
「PUCK」初日と、大変なことになっていて
忙しくてみんな大変だったと思う。

登堂さんて研1さんじゃないの?
OSKは20歳くらいでも入ってるから
やはり大人でしかも「やっぱり舞台に立ちたい!」と思ってくるせいか
覚悟が違いますね。

ほんと、ぐいぐい伸びてもらいたい!ちょっとたまきちみたいだし。

伸びてで思い出しました。武道館の感想をひとこと!
真風の成長の度合いが半端なかったです。来年ちえちゃんの後は
この人がなっても大丈夫だよと言いたいです。
あっちの方をトップにしなくてはならないなら、1年くらいですぐにチェンジを願いたい。相手役の娘役さんが一人無駄になるって思うととてもつらいですわ。

そして星娘が今回も下品になるギリギリで寸止めで、そりゃもう娘役さんたちから目が離せなくて、そっちも面白かった。
綺咲愛里ちゃんとか、少女から女になったな・・みたいな感想です(笑)

この人達でキャバクラオープンしたら、ものすごいお客さんが押し寄せそうだわと。最近ドラマで「黒服」というのを観ているので
ついつい想像してみたのですが、ドラマの中のキャバクラの女王「佐々木希さん」に絶対に勝つと思う!!

最後に「武道館」が『ミキ イン ブドーカン』の時より狭く感じました。
あれって、9月に運動会で城ホに行ったせいでしょうか?
by hanihani (2014-11-25 11:42) 

えりあ

hanihaniさん

そう短すぎると思うので、再演あるのでは?と思ってます。
衣装もほとんど新調だったし・・東京でもあるといいなあ。
登堂さんは研1どころか「初舞台性」と紹介されてた。
悠浦さんでも7年目だもんね。しっかりしてるし大人だよ〜

レオンでしたか、すっかり忘れてた。
宝塚はもう来年のルパンまで意識が飛んでたから(笑)
レオン星キャバクラって(笑)作ったら面白いかも。
一度いきたいわ〜


by えりあ (2014-11-26 11:10) 

こんにちは

えりあ様

いつもの詳しい感想ありがとうございました。
今回は残念ながら、見にいけなかったので、
えりあ様の感想を読みながら、見てきた気分にならせてもらいました。
いつも、一人ひとりをきちんと見ておられて、素晴らしいです。

本当に見逃して残念です。
私も再演希望します。

OSKは少人数なので、その分若手の方達にも役がついて、成長速度が速いのでしょうね。
ますます今後が楽しみですね。

by こんにちは (2014-11-26 14:21) 

名無し

パンフレットのキャッチフレーズに
叶わぬ愛は闇に光を指すのか
とありますが、このときの「さす」は
「差す」ですよねぇ
by 名無し (2014-11-26 16:21) 

えりあ

こんにちは さま

コメントありがとうございます!
ブログお読みいただき、本当にありがとうございます。
こうやってコメントいただくと、とても嬉しいです。張り合いが出ます ~。

「プリメール王国」、見逃されたとは残念な・・・といっても、今回は
初日前に完売するなんて私も予想外で、見損ねた!と言う話を
ちょこちょこお聞きしました。だから「再演おねがい」とお手紙を書こうかと
思ってます。ぜひ劇団宛に~(笑)

OSKは成長速度はとても速くて驚きます。人数少ないので場数を踏んで
鍛えられてるんだと思います。成長を見ると、またそれが嬉しくなって、
じっくり見てしまうんですね(劇場も小さいから見やすいし)。
千秋楽まで見たので、また感想書いてますので、(長いけど)ぜひ
お越しくださいませ。お待ちしてます~♪


名無しさま

確かに・・・「光が差す」なら「差す」ですね。ちょっと楊ちゃんが悠浦君を
指差ししている場面を想像してしまいました(笑)→「闇が光を指す」三次元化。あ、「闇に光を指す」でしたか。
「アルジェリア王国」と言い、事務方とってもあわててたんですね・・・


by えりあ (2014-11-26 22:08) 

名無し

パンフレットのああいう文句は
誰が考えてるんでしょうね
なんか狙いすぎて意味が?になってる気がします
OSKはたびたび大小の誤植をやらかすから
しっかりチェックしてほしいものです
by 名無し (2014-11-26 22:36) 

えりあ

名無し様

OSKは所帯が小さいから、いろいろ兼業なのでしょうね。
チラシとかパンフ作ってるときはまだ内容が固まってないとか?
まあチェックはしっかり!は当然ですが、思い起こせばパンフレットが無い
公演なんかも結構あったので、あるだけ嬉しい・・と思ってしまいました。
でも1,000円だからやっぱりちゃんとチェックして欲しいですね。
それくらい、手伝ってあげたいわ(笑)


by えりあ (2014-11-27 21:12) 

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