宝塚雪組「Shall ｗe ダンス？／CONGRATULATIONS 宝塚!!」初日 [観劇感想（宝塚）]
宝塚雪組「Shall ｗe ダンス？／CONGRATULATIONS 宝塚!!」
2013年11月8日〔金〕15時 初日 2階8列センター
面白い。お芝居は楽しくてほっこりするし、ショーは激しく踊ってて煌びやかで楽しい。
これはどちらもあたりだと思う。今日なんて（大変私事ながら）現役で一番好きな
ジェンヌさんが休演しているという状況で見たのに、「これいい！」と思えたくらい
作品で楽しめたの。（いや出演されていれば、興奮のあまり絶賛してたでしょう：笑）
これはお勧め。初見さんを誘ってOKという感じ。
細かい序列やら代役関係やその他諸所に気をとられなければ、純粋に見て楽しんだら、
とっても楽しめる作品だと思う。お芝居もショーも脚本演出的には当たりですね♪
曲もノリが良くて、Shall We Dance?は有名だけど、Congratulationのほうも
耳に残って。どちらも帰り道に頭の中ぐるぐるします（笑）
初日なので終演後に挨拶がありました。組長さんは記憶を辿りつつ・・・という感じで
かなり手に汗握る演説。原作の周防監督が1階1列センターにいらっしゃいました。
ものっそファンみたいだ（笑）気になってるんでしょうね。
トップの壮さんは上手い。本当に滑らかに卒なく、まるで若手の新進政治家の様に
上手いので安心して見てられるわ（変な例えでスミマセン。褒めてます）
今日はちょっとだけ詳しく。（詳細は後日、もっと詳しく書きます）
ネタバレあり。ご注意。
「Shall ｗe ダンス？」 小柳菜穂子
原作映画、日本の周防監督のはまだ見てない・・ハリウッド版は見た。
ハリウッド版に近いけど、また違う感じがする。
映画は主人公のサラリーマン（弁護士）がメインだけど、舞台版は、
エラ（ダンス教師）の物語も入っている。そこで主題が2軸になる。
しかしそれが上手に交錯して、最後の大団円に繋がる！素晴らしい脚本ですね。
セットや効果も、舞台機構や映像を駆使して映画のような時間と空間の移動を表現。
つい数日前までの、あの平面書割空間だった劇場と同じ劇場とは思えない。
素晴らしいです。いや感動的。
ヘイリー（壮）は、平凡なサラリーマンというには、かっこよすぎますが、
平凡堅実な人生を送ってきたんだな、とわかります。だから、物語で語られる
「些細な出来事」が彼にとっては人生の転機になる出来事だと分かる。盛り上がるわ。
その妻ジョセリン（愛加）。専業主婦で可愛い妻。多分家事以外なにもしたことが
ないんだろうなと思う。家庭第一、夫と子供を大事にする平凡な幸せを享受するママ。
夫との間に、しっかりした愛を感じる。似合うわ～！当たり役。
あのジェンヌさんにしてはちょっとふくよかな体型が、素晴らしい効果を出してる。
こちらの主題に絡んで、重要なのがドニー（夢乃）。会社、首にならん？というほどの
会社生活。会社ではちょっとやりすぎな感じも・・・でも彼の上司キャシー（透水）の
反応が、彼の会社での評価を示してて。最後の彼女の対応が素晴らしい（脚本がいい）。
ジョセリンが依頼する探偵クリストファ（奏乃）と助手ポール（帆風）。人情味溢れる
優しく有能な探偵。依頼者が本当に欲しいことを回答してくれる、いい人だ。
なんかCSで観た「探偵SAGIRI」のマスターと探偵助手のキャラがそのままで、
すごく安心感があります（笑）奏乃さんの包み込むような暖かさ、帆風さんの明るさと
細かな心配りが、ジョセリン側のエピソードにいい味を出してますね。
もうひとつの主題の主人公エラ（早霧）は、硬質な美しさとストイックなダンスへの
人生観が素晴らしい。早霧さんは「男役の女装」にならず、上記の「女性」になっている。
素晴らしい演技力だ。あの美貌が生きるね！歌は女声でも相変わらずだけど、台詞は
女役のほうが聞きやすい。硬質な声も、この役にはぴったり。素晴らしいヒロイン。
彼女の人生に示唆を与えるアルバート（彩凪）。包容力のある大人の男で、エラの良さも
かたくななところ（欠点）も全て見抜いて、それで優しく対応する・・凄いイイ男なんだ。
だから彼の言うことは重い。ほんの１場面だけど、エラの人生を考えさせる契機を与える。
彩凪さんはちょっと若すぎて、トップダンサーというより新進若手ダンサーのように
見え（まあ代役だから宛書ではないので仕方ない）言葉の重みが少々・・。
以前「仁」でも思ったが、もう少し年齢設定の高めの役のときは、
相応の大人の男に見えると嬉しい。代役なのに難しいことを言ってスミマセン。
あとは「人生全力を掛けてダンスを楽しむ」バーバラ（大湖）。こちらも凄い。大迫力。
元男役を生かしたあの気合、迫力。すっごい美人なのに敬遠される性格が、妙に納得。
ダンス仲間の、レオン（彩風）さんは、すっごいいい男になって。これホストといわれて
納得できるわ。ただそのまじめさがホストとして売れないのかも（笑）と思うほどいい奴。
ジョン（鳳翔）は図体でかいのに超不器用。おそらく幼少時から超のつく運動オンチで
苦労してきたはず、だけどあの怖そうな婚約者のために頑張る！その純情が可愛い。
その他いろんな人がいろんなことをしているので、目が足りない。
後何度か見るので、楽しみですな。
「CONGRATULATIONS 宝塚!!」 藤井大介
凄い幕開き。最初「白衣・・？」とか思ってしまってごめんなさい。
全員が白いコート（どうしても白衣に見える）で踊る姿は圧巻。美しい。。。。
今回2階センターで見たけど、一度は2階で見るのをお勧めするショーだわ♪
客席降りが3回ほどあるので、一度は１階で見るべきですが。２階席もお勧め。
ずっと飽きずに見てましたが、印象に残ったのは～うんと。
かなり大勢出てきて大勢が楽しく踊っている。難しい振り付けも多そう。
壮さんの女王姿は大層美しい。迫力がありますな。鳳翔さんのダルマも美しいが、
衝撃度は低い。予想通りの美しさというのか。びっくりしたのは奏乃さんまで女装。
脚は出してませんが、こちらの女装も似合いすぎ。イイ声で歌ってくれて嬉しかった。
そう、今回歌がキツイ。かつてこんなにきつかったことがあるだろうか（いやない）。
歌い継ぐ人みんな、安心できる箇所がなくて。しかもゴスペル調子の響かせる歌が続くと
かなりつらくて・・私は耳が泣いた。ショーのときは痛烈に未涼さんのお休みが辛かった。
こんな歌が多様されてるショーはね、歌が売り物のトップのときにやって欲しい・・・
壮さんの普通の歌は聞くのが辛くはないけど、なんか辛い曲もあるんだ・・・
今回はちょっと辛かったです。歌い継ぐのが早霧さん夢乃さん彩凪さん。愛加さんだとて
引きずられるほうらしく、また今回の歌はRSF並みに声が裏返ってて、いまひとつ。
ごめん、耳、ずっと辛かった。まあまだ初日だし、これから良くなると期待。
あともうひとつ。夢華さん、目立つ位置にいる。なんか次期トップ確定の２番手娘役
みたいな扱い。大型娘役の退団といえばそうだけど、まだ下級生なのにやりすぎな感じ。
まあ気にしなければ良いのですが。
それ以外は楽しいショーです。こっちも目が足りないので、何度も見たい。
舞台装置と衣装、場面転換が素敵です♪ 大介先生の舞台演出は好きだ。
現代の宝塚らしいショーです。始めてみる若い人にお勧め。
後何度か見る予定なので、また詳細はそのときに。お芝居もショーも書くこといっぱい〔嬉）
2013年11月8日〔金〕15時 初日 2階8列センター
面白い。お芝居は楽しくてほっこりするし、ショーは激しく踊ってて煌びやかで楽しい。
これはどちらもあたりだと思う。今日なんて（大変私事ながら）現役で一番好きな
ジェンヌさんが休演しているという状況で見たのに、「これいい！」と思えたくらい
作品で楽しめたの。（いや出演されていれば、興奮のあまり絶賛してたでしょう：笑）
これはお勧め。初見さんを誘ってOKという感じ。
細かい序列やら代役関係やその他諸所に気をとられなければ、純粋に見て楽しんだら、
とっても楽しめる作品だと思う。お芝居もショーも脚本演出的には当たりですね♪
曲もノリが良くて、Shall We Dance?は有名だけど、Congratulationのほうも
耳に残って。どちらも帰り道に頭の中ぐるぐるします（笑）
初日なので終演後に挨拶がありました。組長さんは記憶を辿りつつ・・・という感じで
かなり手に汗握る演説。原作の周防監督が1階1列センターにいらっしゃいました。
ものっそファンみたいだ（笑）気になってるんでしょうね。
トップの壮さんは上手い。本当に滑らかに卒なく、まるで若手の新進政治家の様に
上手いので安心して見てられるわ（変な例えでスミマセン。褒めてます）
今日はちょっとだけ詳しく。（詳細は後日、もっと詳しく書きます）
ネタバレあり。ご注意。
「Shall ｗe ダンス？」 小柳菜穂子
原作映画、日本の周防監督のはまだ見てない・・ハリウッド版は見た。
ハリウッド版に近いけど、また違う感じがする。
映画は主人公のサラリーマン（弁護士）がメインだけど、舞台版は、
エラ（ダンス教師）の物語も入っている。そこで主題が2軸になる。
しかしそれが上手に交錯して、最後の大団円に繋がる！素晴らしい脚本ですね。
セットや効果も、舞台機構や映像を駆使して映画のような時間と空間の移動を表現。
つい数日前までの、あの平面書割空間だった劇場と同じ劇場とは思えない。
素晴らしいです。いや感動的。
ヘイリー（壮）は、平凡なサラリーマンというには、かっこよすぎますが、
平凡堅実な人生を送ってきたんだな、とわかります。だから、物語で語られる
「些細な出来事」が彼にとっては人生の転機になる出来事だと分かる。盛り上がるわ。
その妻ジョセリン（愛加）。専業主婦で可愛い妻。多分家事以外なにもしたことが
ないんだろうなと思う。家庭第一、夫と子供を大事にする平凡な幸せを享受するママ。
夫との間に、しっかりした愛を感じる。似合うわ～！当たり役。
あのジェンヌさんにしてはちょっとふくよかな体型が、素晴らしい効果を出してる。
こちらの主題に絡んで、重要なのがドニー（夢乃）。会社、首にならん？というほどの
会社生活。会社ではちょっとやりすぎな感じも・・・でも彼の上司キャシー（透水）の
反応が、彼の会社での評価を示してて。最後の彼女の対応が素晴らしい（脚本がいい）。
ジョセリンが依頼する探偵クリストファ（奏乃）と助手ポール（帆風）。人情味溢れる
優しく有能な探偵。依頼者が本当に欲しいことを回答してくれる、いい人だ。
なんかCSで観た「探偵SAGIRI」のマスターと探偵助手のキャラがそのままで、
すごく安心感があります（笑）奏乃さんの包み込むような暖かさ、帆風さんの明るさと
細かな心配りが、ジョセリン側のエピソードにいい味を出してますね。
もうひとつの主題の主人公エラ（早霧）は、硬質な美しさとストイックなダンスへの
人生観が素晴らしい。早霧さんは「男役の女装」にならず、上記の「女性」になっている。
素晴らしい演技力だ。あの美貌が生きるね！歌は女声でも相変わらずだけど、台詞は
女役のほうが聞きやすい。硬質な声も、この役にはぴったり。素晴らしいヒロイン。
彼女の人生に示唆を与えるアルバート（彩凪）。包容力のある大人の男で、エラの良さも
かたくななところ（欠点）も全て見抜いて、それで優しく対応する・・凄いイイ男なんだ。
だから彼の言うことは重い。ほんの１場面だけど、エラの人生を考えさせる契機を与える。
彩凪さんはちょっと若すぎて、トップダンサーというより新進若手ダンサーのように
見え（まあ代役だから宛書ではないので仕方ない）言葉の重みが少々・・。
以前「仁」でも思ったが、もう少し年齢設定の高めの役のときは、
相応の大人の男に見えると嬉しい。代役なのに難しいことを言ってスミマセン。
あとは「人生全力を掛けてダンスを楽しむ」バーバラ（大湖）。こちらも凄い。大迫力。
元男役を生かしたあの気合、迫力。すっごい美人なのに敬遠される性格が、妙に納得。
ダンス仲間の、レオン（彩風）さんは、すっごいいい男になって。これホストといわれて
納得できるわ。ただそのまじめさがホストとして売れないのかも（笑）と思うほどいい奴。
ジョン（鳳翔）は図体でかいのに超不器用。おそらく幼少時から超のつく運動オンチで
苦労してきたはず、だけどあの怖そうな婚約者のために頑張る！その純情が可愛い。
その他いろんな人がいろんなことをしているので、目が足りない。
後何度か見るので、楽しみですな。
「CONGRATULATIONS 宝塚!!」 藤井大介
凄い幕開き。最初「白衣・・？」とか思ってしまってごめんなさい。
全員が白いコート（どうしても白衣に見える）で踊る姿は圧巻。美しい。。。。
今回2階センターで見たけど、一度は2階で見るのをお勧めするショーだわ♪
客席降りが3回ほどあるので、一度は１階で見るべきですが。２階席もお勧め。
ずっと飽きずに見てましたが、印象に残ったのは～うんと。
かなり大勢出てきて大勢が楽しく踊っている。難しい振り付けも多そう。
壮さんの女王姿は大層美しい。迫力がありますな。鳳翔さんのダルマも美しいが、
衝撃度は低い。予想通りの美しさというのか。びっくりしたのは奏乃さんまで女装。
脚は出してませんが、こちらの女装も似合いすぎ。イイ声で歌ってくれて嬉しかった。
そう、今回歌がキツイ。かつてこんなにきつかったことがあるだろうか（いやない）。
歌い継ぐ人みんな、安心できる箇所がなくて。しかもゴスペル調子の響かせる歌が続くと
かなりつらくて・・私は耳が泣いた。ショーのときは痛烈に未涼さんのお休みが辛かった。
こんな歌が多様されてるショーはね、歌が売り物のトップのときにやって欲しい・・・
壮さんの普通の歌は聞くのが辛くはないけど、なんか辛い曲もあるんだ・・・
今回はちょっと辛かったです。歌い継ぐのが早霧さん夢乃さん彩凪さん。愛加さんだとて
引きずられるほうらしく、また今回の歌はRSF並みに声が裏返ってて、いまひとつ。
ごめん、耳、ずっと辛かった。まあまだ初日だし、これから良くなると期待。
あともうひとつ。夢華さん、目立つ位置にいる。なんか次期トップ確定の２番手娘役
みたいな扱い。大型娘役の退団といえばそうだけど、まだ下級生なのにやりすぎな感じ。
まあ気にしなければ良いのですが。
それ以外は楽しいショーです。こっちも目が足りないので、何度も見たい。
舞台装置と衣装、場面転換が素敵です♪ 大介先生の舞台演出は好きだ。
現代の宝塚らしいショーです。始めてみる若い人にお勧め。
後何度か見る予定なので、また詳細はそのときに。お芝居もショーも書くこといっぱい〔嬉）
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星組
花組
花組
ありがとうございます。えりあさん！
さっそくのレポ、いつもながら感謝感謝です！
未涼さんの休演発表を聞いたとき、絶句してしましましたが雪組さんの頑張りが伝わってきましたので、観劇を楽しみにしておきます。
ちょっと今回は初宝塚という方をお連れするので、お初の方に喜んでいただけそうな作品になっていることがわかり、安心しました。
では、また詳しいレポをお待ちしております！
by いのっこ (2013-11-09 13:46)
いのっこさん
未涼さんが居ないのはそれは寂しい・・いろいろ思い煩うと、楽しめないので、そこは「東京で！」と割り切って楽しみました～演目自体は楽しいです。いろいろあってか初日の完成度はいつもより低めですが、それでも雪組、いいお芝居されてます。これからが楽しみですよ！お初の方には、お芝居もショーも楽しんでいただけると思います♪
by えりあ (2013-11-09 21:29)
さっそくの報告ありがとうございます。
私は今月末、観劇予定です。
未涼会の友人から、チケットが回ってきました。
やっぱり、会に入るようなファンの方はごひいきが休演だと観劇しないのでしょうか。
私としては、チケットの売れ行きがよくて、
どうやって入手しようか悩んでいたところだったので、有難いのですが。
日本版の映画は大好きでした。
私はえりあさんとは逆でハリウッド版は観ていません。
好きな映画だったので舞台も楽しみです。
また、詳しいレポを楽しみにしています。
by パクチー (2013-11-09 21:43)