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宝塚花組「愛と革命の詩~アンドレア・シェニエ~/Mr.Swing」 [観劇感想(宝塚)]

2013年9月6日(金)
宝塚花組「愛と革命の詩~アンドレア・シェニエ~/Mr.Swing」



9月になりやっと花組公演を見に行けました。
植田景子先生の演出はやっぱり好きだ。小池先生風のは盛り上がる。
これでストーリーがばっちりだということ無いのに。どうも結末が私の好みとは違う・・。
演出は最高だし、セットも照明も衣装も豪華で素晴らしい!
ベテラン上級生から、こんな下級生いたのね?!という方まで、
いろいろな人に見せ場やソロがあって、座付きとしてしっかりお仕事されてます♪
宝塚らしくて、ラストシーンまではものすごい盛り上がります。

ショーは稲葉先生らしい華やかなショーです。退団するなら稲葉先生がいいなあ
と思うほど、春風さんへの配慮が行き届いたというか・・
いえ、お芝居&ショーともに春風さんの魅力全開で、退団がもったいない。
これが退団オーラというものか。私、黒い悪役がきっちり出来る人は大好きだ。
明日海さんは綺麗だなあ・・望海さんの歌は素晴らしい。
華やかな総踊り、ラインダンス、デュエットダンス、黒燕尾、・・すべて揃っている。
中村B先生の作品とは違った趣で、でも同じように軸がしっかりしたショーは好き。

今回の公演は「宝塚を見た!!」と言える雰囲気で、初見さんにお勧め。楽しかった。


ネタバレあります。ストーリーに対して辛口です。要注意です。











「愛と革命の詩~アンドレア・シェニエ」作演出 植田景子




印象は「ベルサイユのばら」→「スカーレット・ピンパーネル」→
「ロミオとジュリエット」な結末という感じでしょうか。(すごいネタバレですね)
時代は「ベルサイユのばら」のバスチーユの場面から始まります。
そしてジャコバン党の恐怖政治の時代をメインに、その落日までが舞台。
その激動の時代、「詩」で国民の心を語り、革命の精神を思い出し、
誇りを蘇らせようとした一人の詩人と、彼を愛した貴族の娘、
そして彼女を愛する革命家のお話。大変ドラマチックな設定は超好み。
民衆の演出も秀逸であり、気分がかなり高揚する。ほんとラスト直前までは。
(原作を知らないので勝手な希望を述べますよ)

結末。本人たちは幸せそうだが、周囲にとっては悲劇では・・?という感じで、
そこが「ロミオとジュリエット的結末」だと思いました。
ラストシーンのヒロインの行動、恋敵の行動、主人公の行動。全部が理解できず。
クライマックスの二人が幸せ!!!と大盛り上がりする場面で
「ちょっと待てっ!!それでいいのかっ!!」と突っ込んでしまった。
私は景子先生の考える「幸せな結末」に共感できないのかもしれない。
これに共感できれば、素晴らしい絶賛作品だったでしょう。
とにかく、宝塚の王道を行く「時代の波と運命に翻弄される三角関係大恋愛モノ」です。
「宝塚を見た」という気分にはどっぷり浸れました。



詩人アンドレア・シェニエ(蘭寿
自分でも言っていたが「この時代に、兵士でもなく詩を書くことでしか貢献できない」と
いうような・・確かに、革命の時代に銃をとって行動しない主人公は珍しいような。
でも彼なりに、詩で人々の意識を変えようとしているところは行動的。
地味な地下出版で地道に活動しているし、本人の適性に似合った革命的行動だ。
ただそういう活動をする男が蘭寿さんに似合っているかというと私には疑問。
蘭寿さんはもっと熱く行動的に見える。体を動かさず、鬱屈を全て文章にぶつける・・・
そんな内向的な男には見えない。一本筋の通った(それはその通り)正面からきちんと
戦う力強く男らしい男のほうが似合うのに。あのくるくるロングヘア宮廷衣装より、
ざっくりひっくくっただけの革命家の髪型とジャコバン党のシンプルな黒服の方が
似合いそうなのもいかん。カルロと立場が逆でも良かったのでは?と思ってしまいました。
なかなかに受け身の主人公でしたね。死刑もあっさり受け入れ、抵抗しないし、
恋人が「一緒に死刑になる!」と牢獄に来ても、喜んで受け入れるとは。
この場面は本当に驚いた。(ま、一応「後悔しないか?」とか聞いてますが、嬉しそう)
私はてっきり「君は生きるんだ!この詩を守って、いつか人々に読んでもらってくれ」
と、今書き上げた作品を彼女に渡して逃がすのかと思ったら。・・アンタ一緒に死ぬの?
その全身全霊を持って書いた詩はどうすんの・・?放置? 恋人と一緒に死ぬのが最高?
このラストシーン、ものすごくすっきりしなかった。ここが共感できなかったので
折角の感動のラストシーンに気分的に盛り上がれず。
二人のラストシーンが幸せに見えなくて・・スミマセン、蘭寿さんのせいではありません。
全面的に景子先生のせいです。(オペラ原作は知りませんが、脚色してもいいやん?)


伯爵令嬢マッダレーナ(蘭乃
無名の平民詩人を見下す高慢ちきな貴族のお姫様から、バスチーユ陥落から一気に孤児へ。
メイドと一緒に彼女の実家に逃げ、思いもしなかった地獄の貧乏生活をおくる。
そこでかつてからかった無名詩人アンドレアの詩をみて、生きる気力を取り戻し、
彼にファンレターを書く・・。このあたりは大変良かった。蘭乃さんはお姫様が似合うし、
没落して苛められるところなんかも上手い。
マッダレーナは、一度地獄を見て、時代の移り変わりを見据え、新しい生き方を
見つけてくれたらよかったのですが・・結局「愛」に逃げてしまいましたな。
そこの成長が見られなくて残念(これも蘭乃さんのせいではなく、景子先生の仕事だ)。
結局、マッダレーナは精神的に成長していないから、ラストシーンにああいう結末を選ぶ。
つまり、恋人の遺志を継いで戦う(アンドレアが目指しているのは、ロベスピエールの
独裁政権で洗脳された市民の開放という思想革命だものね)のではなく、
彼と一緒にあの世へ逃げてしまうという選択をするのだな。
私好みのラストシーンなら、アンドレアの死刑後、彼の残したものを胸に、
ひとりできりりと立ち上がって欲しかった。


革命家カルロ・ジェラール(明日海
冒頭よく分からなかったが、マッダレーナのおうちに使える人の息子?彼も使用人?
どうして彼があれほどマッダレーナが好きなのか、全然分からなかった。場面がないよ。
彼が「人間は平等だ!」とジャコバン党に走るというところは大変理解できる。
場面がちゃんとあったから。カルロは、モノの良く見える聡明で純粋な青年だ。
しかし、嫉妬からアンドレアを死刑にするための告発をしたのに、
ちょっと本人と話をしたらあっさり覆したり・・と、精神的には不安定なのか。
ロベスピエールの強烈な思想に引っ張られていただけ?
だから同じくきちんと精神基盤を持つアンドレアを対話したら、
そちらの思想にも引っ張られた?・・・と思える。若いのね。
そして。いくら自分の愛を受け入れないとはいえ、愛する彼女が望むからって、
彼女を死刑台に送る?この場面も、マッダレーナに押し切られたように見えた。
革命家としては精神的に弱すぎる。モランがよく疑わしそうに彼を見ているが
心配なんだと思う>彼の不安定さが。
私的結末(先ほどマッダレーナの項で書いた)なら、カルロはその後のマッダレーナを
影ながら支え支援していくのだ、と思えるラストにして欲しい。

明日海さんは大変かっこよかった。禁欲的なジャコバンの衣装が似合う。
(くるくる縦ロールにキラキラ宮廷服も似合いそうであるが)
美形という言葉が一番ぴったりですね。平民の子にしては品がありすぎるかな。
ともかく凄く目立ってかっこよかったです。


あとは印象に残る順に。

ジャコバン党高官モラン(春風
ジャコバン党のエリート。(思想的に)揺れそうになるカルロを常に引っ張っている人物。
彼は多分とても貧しい虐げられた出自で、ロベスピエールの思想に心酔している。
迷いが無い。だから強い。ぐいぐい引っ張っている。黒い衣装が似合う黒い役だ。

春風さんの歌声が素晴らしく良い。声がいい。こんな魅惑の低音で怒鳴られたら、卒倒だ。
すぐにジャコバン党に転向してしまうわ(笑)。話の中では悪役といっていいと思う役だけど
素晴らしく印象に残るいい役でした。いえ、印象強烈な良い役にしていました。
明日海カルロと春風モランの歌の掛け合いは素晴らしいの一言。どちらも上手い上に
声が合うの。ああいう上手い人同士の掛け合いは大好き。次から楽しみ~♪と思ったのに。
春風さん、退団ですよね。今回、春風さんの魅力が初めて分かりました(遅い)
本当に勿体無い。今回、これから大活躍を見たい!と思った役者さんなのに。


弟詩人マリ=ジョゼフ・シェニエ(華形)& 女優メルヴィル(大河
アンドレアの弟で世渡り上手の詩人マリ=ジョセフ。
本当に兄弟か?というほど似てない(思想も外見も)。
弟は時代の流れを読むのに敏感で、常に勝者についている。
権力者が目まぐるしく変わるこの時代、大事な能力だ。
だが享楽的に日々を過ごす彼も、やはり愚直に生きる兄のことは心に刺さった棘のように
思っている感じ。自分の生き方に引け目を感じていることも分かる。
そして兄の危機には、全てを放り出して駆けつける。あの場面良かったわ~。
今回の主要登場人物で、一番共感できた人物だ。華形さんもお芝居が上手いけど、
凄く人間味のある人物にしていた。台詞の無い感情や心の動きが見えたもの。凄いわ。
あと今回かなり歌が良くなっていたような印象。この学年でもまだまだ進化するのね!
うわこれから楽しみ。(欲を言えば、もっと前から歌がこのくらいなら・・)

その恋人大女優のメルヴィル。華やかな美人だな~誰?と思って分からなかった。
配役みたら、大河さん・・?男役さんだったのね。「大女優」の場面が無くて残念。


ベルシ(桜)& ファビアン(鳳)
マッダレーナの侍女とその恋人。最初の登場場面では、お嬢様にかなりヅケヅケと
言っているので、若いばあやという感じ。年齢も若いようだけど、乳兄弟か何か?
革命後、見つかったら死刑(推定)のお嬢様を連れて逃げるとは、日ごろからの関係が
伺われる。最後までお嬢様に仕える忠義の人・・無意識に陥れちゃったけど。
その恋人ファビアン。彼はお嬢様とは関係ないだろうに、ベルシが助けてきたお嬢様も
助けてあげている。ふつーの「善良な市民」そのもの。
しかし彼の行動が切っ掛けで、物語が大きく動くので、キーマンかも。
このカップルも上手い。物語を大きく動かす二人だけに、ここが駄目だと事件が起きず
クライマックスへ突入できないと思うのだな。最初の登場から伏線だもの>二人。
ほんと、クライマックスへ行くまでは、一分の隙もない展開なのよ。


パンジュ公爵(望海)&アリーヌ(華耀
アンドレアたち反ジャコバン地下活動を支える貴族。・・革命政権下で貴族??
よく分からないが、公爵なのにそのままフランス国内で平穏に暮らせているの?
とりあえず平民の娘(画家)を妻にするといい、反ジャコバン運動を手助けするし、
ちょっと毛色の違う貴族なんでしょうね。
最後はスカーレットピンパーネルに逃がしてもらったのでしょうか?(推定:笑)
冒頭とラストの場面は25年後とのことで、パリらしいから戻ってきたんでしょうね。
パンジェ公爵邸に踏み込まれたとき、逮捕状の出ているアンドレアが唯一の偽旅券を
彼に譲った場面、あっさりしてたけどそれまでの彼らの関係がわかる、良いシーンだった。

出番が少ない!!!というのが印象。凄く歌のうまい人なのに、全然歌が(出番も)
無くて、どうなってんの?と思っていた。ラストで朗々と歌ってくれてよかった。
途中、ほとんど出てこなくて、どうしてるのかと心配になるほど。
今回いろいろな人に光が当たっているけど、ちょっと割を食ったのが公爵ね。
アリーヌとはお似合いで、素敵なカップルでした。



黒天使(柚香)&白天使(冴月
幕開きから目立つ目立つ。特に黒天使。柚香さんの美貌が際立つ衣装と化粧。
黒天使というより悪魔のような。例の悪魔学校を無事卒業した感じの(笑)
あの冷笑が堪えられない。黒はかなりの確率で、カルロに絡む。
3人の中で一番精神的に弱そうなのがカルロだと見抜いているのか、
カルロに執拗に絡みつく。悪そうに笑いながらカルロの後ろから覆い被さる・・・
明日海さん苦悩顔と柚香さんの冷笑が、どちらも美しいだけに堪りません!!
この二人をオペラグラスでじっくり見ているとストーリーを見失う危険が。
それでも目が離せない美しい光景。いや~こんなに耽美な場面は美味しすぎ。
(こういうところは景子先生と趣味ばっちりなんですがね~)
見えざる神の手というのか運命を象徴するような黒と白。
お話的に、白天使は無力感が漂い、善良で無垢な心配顔が可愛くて、
ついつい苛めたくなる(おいおい)ひざを抱えるのが似合いますわ。可愛い。
この白と黒の天使の使い方、小池先生っぽいですが、分かり易いしとても好きです。


その他今回スポットライトの当たった方々として私の記憶にあるのは・・
ジャン(天真)はすっごいイイ声で歌うのね!いや~堂々と歌ってて上手くて驚き。
囚人の若い娘レグリエ(乙羽)は誰かわからなかったので、ルサンク買って調べた。
始めてみるお名前。なのにあんなに長いソロ。凄い隠し玉だわ。
そしてカルロの精神に絡む革命に身を投じる少女ユディット(朝月)。長いソロありで、
「ドン・カルロス」の星乃さんのような役。新進娘役の役って感じですね。


今回は、1幕モノなのに、多くの人にソロがあり台詞や見せ場があり=登場人物が多く、
それでいて話が散漫にならないのが素晴らしい。群集の芝居や歌、セットの使い方も
素晴らしく美しかった。ちょっと「レ・ミゼラブル」(旧演出)を思い出すセットと利用法。
盆を回して角度を変えただけで、王朝サロンにも革命派の拠点にも、お家にもなる。
同じ時代の同じフランス物なのに、なんて立体的で美しいセットなのかと、歎息が出る。
(何と同じは言わずとも。「ベルサイユのばら」のあの平面書割セットですわ。)
舞台機構の使い方も素敵で、本当に最高の演出。・・結末だけ除けば、傑作認定する(私的)




「Mr.Swing」 作演出 稲葉太地


稲葉先生だ~というショー。ちょいと雪バウ「インフィニティ」を思い出す場面もあり。
縁が金色の衣装がお好きなのね、青系統が好きなのね、ターバンも好きなのね・・とか
思いながら見ました。
稲葉先生の色彩は割りと好きだ。金色を使うときに他の色を1系統にしてくれれば。
今回はそうなっていたので、衣装の色もとても綺麗だった。
幕開きのカッコいい総踊り、シリアスで神秘的な場面、明るいコメディチックな場面、
中詰めの豪華な総踊り、シンプルで大人なラインダンス、大階段の羽扇繭の美しさ、
ビシッと揃った端正な黒燕尾、定番のデュエットダンス、そしてパレード・・と、
基本的な宝塚要素がきっちり全部盛り込まれている。好きだ・・。
デュエットダンスにリフトが無かったのが驚いたけれど、その他は完璧。
(リフトは春風さんが片手ですごいのをしてらしたし・・それでOK。)
退団者への配慮も素晴らしいし、これは千秋楽にファンは(ファンじゃなくても)
号泣必至な歌詞・・・見せ場もばっちり。退団するなら稲葉作品がいいなあとか。
稲葉先生ははきちんと生徒さんを見ているんだなあ~愛があるなあと思いました。


印象に残った場面。

「シンプルで大人な場面」と私が思った、明日海アラビアの王子の場面。
後ろに居るのが、蘭ちゃんと、柚香さん!?すごい出世(と感じた)。
目立つ美形ですが、ダンスは上手いの(上手くなったの?)で良かったです。
以前はもっとひょろひょろした印象だったのですが、しっかりされてきましたね。
明日海さんととてもお似合いでした。(この二人、絡んでばかり・・・?)
耽美な絡みをショーでも見ることが出来て嬉しい。この二人、絡ませたくなるのかしら。

「コメディチックで楽しい場面」は蘭寿さんの野球の場面。
宝塚で野球の試合って始めてみた。凄いわ、ダンスで野球を表現。斬新さにしびれる。
若者の野球チームというより、社会人の趣味チーム(会社の同好会とか)に見えたけど、
いいんだよね?

あとは大階段。羽の繭があり、蘭寿さんが生まれるような演出。これ綺麗!
そして黒燕尾。揃ってますわあ。燕尾のエリの持ち方が、平面(花組風というの?
手の甲を全面的に外側に見せる)なのよね。今日しっかり見てみた。
雪組の黒燕尾では、直角風に持つので手の形が違う。これ未涼さんが雪組に異動
された当初に初めて気付いた(それまで知らなかったの・・見てないなあ私)
他の組はあまり気にしたことないけど、花と雪は、指先まで見てしまう。
花雪の黒燕尾ダンス好きなの。こういうシンプルな黒燕尾、好きなんだなあ(笑)

パレードは芹香さんから一人降り。若手さん複数降りがなくてびっくり。
あんだけ目立っていた柚香さんがどこか分からなかった(真ん中来ると思ったの)
うっかりしてて見失ってしまったわ。

今回から明日海さんが2番手さんなのですが、その割には衣装が地味目だったこと。
月時代はもっと派手にトップに近い衣装だったと思うんだけど、今回は「その他」に
近い衣装で、少しキラキラ付きという感じ。月組のときは準トップだったから?
あと最後の大羽根も、普通の2番手羽で、「へー」と思いました。もっと豪華な
早霧さんが背負っているようなのを雉羽入りを背負うのかと思っていたので、驚き。
3番手からあとは羽がないし(花はいつもか)、羽の基準がよく分からん・・・。
多分、「宝塚」を楽しむにはどうでもいいことなんですよね。


お芝居もショーも満足。(話の結末以外→しつこい)
宝塚を見たわ~とキラキラドキドキきゅんきゅんが楽しめた公演でした。


いろいろ言いつつ、2回見た。やっぱり気に入ってるのよ(笑)



2013年9月3日(火)13時 2階15列センター
2013年9月6日(金)13時 1階18列センター


*誤字訂正しました。アンドレア様ですね(失礼しました)


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パクチー

ごらんになったんですね。
私は、何度か観ました。
う~ん、観るたびに面白くなくなっていくんです。
どうしたものでしょう。
きっと、アンドレアが最初にマッダレーナに「あなたは愛を知らない」とか何とかいうところで、私の中で「嫌な奴」認定をしていまったせいかと・・・。
ずっと冷静なアンドレアが苦手で、揺れ動いているジェラールやジョゼフに魅力を感じてしまいました。
ジェンヌさんとしては明日海さんより、蘭寿さんのほうが好みなんですが。
最後、二人で死ぬにしても、もう少し悩み葛藤してほしかったです。
基本「高潔」な人って、あんまり魅力的じゃないですよね。そういう人を主人公にしたことが難しかったのでは?と根本的な疑問を持ってしまいました。

ショーは、「生命」の場面が大好きです。リズムが少しずつ生まれていき、大きな流れになる。あそこの歌は何度聞いても涙だ出そうになります。
by パクチー (2013-09-09 22:58) 

えりあ

パクチーさん

「高潔すぎる」・・・ぴったりの表現をしていただきました! 既に何度もご覧になったんですね。私は立て続け2回見ましたが、やはり主人公に人間味がなくて(それが「高潔すぎる」ですね)、共感しづらいのが辛かったです。おっしゃる通り登場場面から、マッダレーナや弟に対する対応が、ホント嫌な奴なんですね。私も弟のほうが好き(笑)・・・蘭寿さんは、共感しづらい主人公にあたりやすいんでしょうか。圭子先生には「ドン・カルロス」レベルの脚色をして欲しかったですね~

ショーは良かったですね、ショーだけもう一回みたい。
by えりあ (2013-09-10 08:23) 

パクチー

追伸:
我が家の高1の息子。
テスト前だったのですが、チケットがあったもので花組公演を観劇。
翌日の国語のテスト。
「馬脚をあらわす」の「馬」を聞かれ、「美脚をあらわす」と書いていました。
いくら、前日に宝塚を観たといっても・・・・。
怒った私に、「えっ、生脚だったっけ?素脚だったっけ?」と16歳の健全な男子の発想をしていました。
by パクチー (2013-09-16 13:21) 

えりあ

「美脚をあらわす」・・私、この前の宙公演の凰稀かなめさんのパイナップルの女王を思い出してしまいました。
テストの問題がどういう文脈かわからないけど、「美脚をあらわす」を実例で見せてくれるのが宝塚だから(笑)間違いではない?
生脚より素足より、ぴったりだと思います。息子さんいつもいいセンスですよね(解答的には・・?ですが)
by えりあ (2013-09-16 13:57) 

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