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OSK 「シルバーローズ/The Festival 」 [観劇感想(OSK)]

OSK『シルバーローズ/The Festival』
ABCホール 2013年5月17日(金)18時30分 初日



真麻さん主演のお芝居とショーの2本立て。(5月17日~19日の3日6公演)
天使と悪魔のほんわかストーリーとダンスバリバリのショーが全部で2時間。
仕事帰りに間に合う開演時間で、帰りに軽く食べられるナイスな時間。良い公演時間だわ。
とりあえず、真麻さんのダンスの凄さと、城月さんの美しい歌声、香月さんの目力に
クラクラにやられて帰ってきました。初舞台生の口上とラインダンスもあって楽しかった。

50分なのにお芝居は結構まとまってて面白い(ストーリーは読めるけど、展開が楽しい)
ショーも短いのに、短さを感じさせない圧倒的なダンス力、そして歌声。凄い豪華な気分。
場所も大阪市内だし(ちょっと遠いけど)この時間でやってくれたら行きやすいわ。
とにかく今回も大満足でした。最近のOSKははずれが無いね♪


では詳しく。ちょっとネタバレあるかも。



「シルバーローズ」  作演出 Ri-ya

50分に綺麗にまとめてあるのが嬉しい。そりゃ時間がないから、かなり単純になってる
ところはあるけれど、基本は全部入ってるし、台詞に無い登場人物の心境もよく分かる。
言葉と裏腹な態度を取ってしまう人が多いのにね。ストレートなのはミカエルくらい?
後は天使も悪魔も、ツンデレ&内気ゆえ、ストレートな台詞はない。それがいい。
片想いの連続で、誰もカップルにならないの。
それでもみんななんだかホンワカして、暖かい気分で終わるのが凄い。
見終わって、ハッピーエンド(?)の様に思えた。

シルバーローズの意味がわかんなかった。「永遠に枯れない薔薇」と言っていたけど。
天国に咲くのかなあ。地上には無い花なのね。
「シルバーローズ」とくると「クロニクル」を、つい後につけてしまうんだけど(笑)、
あれも永遠に生きるヴァンパイアの話だったから、『永遠』がテーマの花か。


舞台はビジュアルも楽しめる。でもみんなスチール写真と違いすぎ。
直前に変えたの?まあ舞台のほうが良いから良いけど。
プログラム(簡単だけど無料でくれた!)鬘が違いすぎて見ても分かりにくい・・
ま、舞台は天使が金髪、悪魔が黒髪になって、分かりやすかったからいいや。
衣装もなんだか制服っぽくて可愛いいし。みんな若いなあ~制服が似合うこと。

あと人間たちを操る場面。またまた凄いシンクロ技を魅せてもらいました。
悪魔&天使役の人と人間役の人が全く同じ動きをする。本当に同じ動き。
口の動きまで同じ。しゃべっているのはどちらか。切り替えは声でしか分からない。
すごいわ~このシンクロ。お芝居なのにすごいや。


天使ミカエル(真麻
3年前に不慮の事故死っぽい。多分、結婚式の朝に。それが6月1日。薔薇の季節だね。
その後、ずっと婚約者マリアの様子を見ている。マリアもずっとミカエルのことを忘れず、
毎日お手紙を書いているくらい(お手紙は天使学校に届くのだな。)
ミカエルは、卒業試験の対象がマリアであり、試験を放棄。不戦敗。
その後、勝者リリスの好意でマリアと会え、ずっと心残りだった別れの会話を交わした。
(やっぱり不慮の事故だね)。この後は未練なく天使学校で修行を積む・・らしい。
死んだ後どうすれば天使学校に入れるのか分からないが(希望?適正?→私は悪魔学校だ)
彼は天使に相応しい、善良でまっすぐで純粋な人物だった。
ラストは生き返ってマリアと幸せになるのかと思ったけど、違った。
死は死で、神様でも変更できないんだな。甘い甘い物語だけど、ちゃんとケジメがあり
それが短いのにいい話にしていたんだと思う。

真麻さんはお芝居上手い。ダンスも凄いし、歌だけだな。声が悪いのが惜しいと感じた。
まあ私の好みではないだけだけど、透明感が無い声なの。大きく分けたら早霧・彩凪系)
声質以外は、音程の合っているんだけど高音が伸びないのも残念)
アレだけ踊れたら歌はアレで十分許容範囲だけど、OSKはトップ3のレベルが高いから
ついつい、「もうちょい歌頑張ってくれ」と思ってしまう。贅沢だなあ(笑)



悪魔リリス(恋羽
小悪魔って感じの黒の衣装。本番ではストレートの黒髪。悪魔らしくて可愛い。
そして大変なツンデレ。作中一番のツンデレ。客席には分かるから、凄く可愛い。
しかし・・悪魔の適性はツンデレか?!と思うほど、彼女に片想いしているティムも
ツンデレ(笑)、まったく悪魔って奴はかわゆいねえ・・と思ってしまったじゃないか。
ミカエルが好きだから、ついつい意地悪してしまい。それを反省して、自分の人生?を
賭けて彼(と恋人マリア)の幸せを願う。いい娘じゃないか。
というわけで、当然悪魔失格。今後はミカエルといい関係になれるかな? 
ツンデレ天使もいいね(笑)だが、衣装は黒のほうが似合うぞ、絶対。



人間マリア(城月
ミカエルの恋人。結婚式の日に夫となる人を亡くし、ずっと彼のことを忘れず
暮らしている。自分でも「後ろ向きで暗いでしょ」と自覚している。
でも哀しみから抜けだせない。抜け出す気もない。
そんなマリアをずっと傍で見ているミカエルも、嬉しくもあり悲しくもあり。
(わりと嬉しそうだったな・・・)
結局、彼女も最後に彼ときちんと別れが出来なくて、哀しみから抜け出せないでいた。
だから、最後に話が出来て、今度こそしっかり人生を新しく踏み出していけそうだ。
若い美人だから、きっといい人と幸せになれるよ。そうしたら今度こそ天使になった
ミカエルが守ってくれる・・というか、マリアの孫あたりに転生しそう?(笑)

素晴らしい歌声!。これぞ天使の歌声では?というほど透明な美声でよく響いていた。
以前『レディ・レインの肖像』でヒロインをやっていたときは、歌がいまひとつだった
けれど、あれはやっぱり音響のせいだったのか。本当はこんなに上手いのか。感動した。
お顔も一番好み。ラストの白いドレス姿がとても上品で美しい。
ぜひぜひまたヒロインで見たい。今回もWヒロインみたいだったけど、
やっぱりショーとか見ると、2番手だものね。期待の次世代娘役さんだわ。


悪魔ティム(香月
プログラムやスチールはわざわざしたロングの黒髪。そそらない・・が。舞台では
紫の短めのウルフヘアになってて、偉くカッコいいぞ。や~ん研究した?素敵。
香月さんって、声が通るし。目が効いてる。なにより熱い。
ティムはどうみてもリリスが大好き。だけどリリスがミカエルが好きだと気付いてるし、
自分の気持ちは言い出せない。ただ、意地悪っぽくリリスに忠告するだけ。
体格はいいし、動作は男らしく荒っぽいし、情熱的だしねえ。
そのあたりのギャップもさらにツンデレちゃんで、もう可愛い奴(笑)と微笑ましい。
ラストは彼にとってはちょっと残念になってしまった・・あんなにかっこよくリリスと
別れたのになあ。ああラストシーン翌日の学校の、彼の様子を見てみたい!
内心の動揺を隠して、また悪態ついて暴れながら照れるんだろうなあ(笑)

今回の公演では、真麻さんと香月さんが「男役の完成形」という感じがした。
キャラが立ってて、声も男なの。体格が良くて目が効く香月サンはとてもティムだった。
お芝居も良いし、今後注目したい人だ。


天使ファル(華月
何かあるとすぐにメモ取る真面目なメガネっ子。こちらもプログラムと違ってる。
でも本番のほうがキャラがわかりやすいし、動きにもとっても合ってる。素敵よ。
真面目っ子だけに、正反対のリリスに惹かれている様子も。でも全然表に出せないのね。
彼にとっても試練だけど、リリスの幸せをひたすら願って、損な役回りになりそう。
だけどいい子だから、いつか(長くかかりそうだけど)天使になって、一番人間を幸せに
してあげそうだ。


悪魔ルカ(栞
ストーリー進行に関係ある台詞があるのは、上の5名。
その他の方は台詞はほとんどないのだけど、栞さんはまだ研2(ヅカで言えば)なのに、
後ろでちゃんとお芝居してた。シンクロの場面もしっかりあって。凄いなあ。


あとは誰が誰だかわからんかった。ごめん。
天使と悪魔の試験に利用される人間達の中で。「天使勝利」に貢献する金持ち娘が美人。
印象に残った。あの小芝居もストレートで分かりやすくて、楽しかったわ。
人間役は初舞台生でしょ?声が出来てなかったけど、頑張ってた。
とにかく、少ない人数で短時間なのに、起承転結のある納得できるストーリーでした。
楽しくて、見終わってほんわか出来るのがいいね。



「The Festival」 演出 木田川新

ショーのほうは、これでもかっ!て言うほど踊りまくり、凄い回数のリフトが入ってる。
何回入れてた?しかもほとんどが片手リスト。乗るほうも上手いんだろうな。
ふんわりと空気みたいに、リフトされてる。(風花舞さんと思い出したわ)

過去に見たような場面もあったけど、大好きな場面だったから、再び見られて嬉しい。
ラストは、オ・セイリュウやお正月の賀詞交歓会で見た場面。
何階聞いても素敵なの~「Every body’s Feel」から「希望の歌」。季節感は無視でいい。
あれは真麻チームの持ちネタ(表現が変・・)みたいだけど、いいネタだ。また見たい。

真麻さんはダンスの人ですね。凄いキレッキレのダンスを見せてもらいました。
激しく踊ってるときのほうが魅力が出る。腕の動き、脚の動き、首の角度なんかが
凄く色っぽかったりする。そして全員なんだけど、あれほど激しく踊った後でも
ちゃんと綺麗に歌いだす。どんな肺活量だ?!と驚く。
しかもハンドマイクだよ? 両手で上手く持ち替えながら、凄いや。

あと印象に残ったのは香月さん、この人って・・視線が外せないわ。
なんかでかいから目立つけど、熱くて視線を客席にがんがん投げてくるから、思わず
見てしまい、見てしまうと視線が外れなくなる人。なんかずっと見てしまった。。。
(ヅカ雪ファンなたわごとですが、香月さんが夢乃さんに似てる・・熱い雰囲気が。
そして華月さんが詩風さんに似て見えた・・なんでかな、声かな?歌うまかったし)

そう、歌。真麻さんは上でも書いたように、声がいまひとつなので、
歌はダンスに比べると、まあ・・なんだなという感じ。
香月さんも男役声でいいんだけど、歌はもうちょっと伸びがあるほうが良いなあ。
男役で一番いい歌声と思ったのが、華月さん。ちょっとしか歌わなかったけど、
結構綺麗な声で伸びのある歌声だった。せっかくの少人数、もっと歌わせてほしいわ。

娘役では圧倒的に城月さんの歌が良かった。高い声も低い声も自由自在? いい声。
この方も、歌い踊り歌い・・とさらっとこなす。息切れしないのね。

初舞台生6名のラインダンスもあり。やっぱり脚上げ回数が半端ない。凄い回数。
(今回は数えられなかった・・・)そして男役が、男役と思われる方が、すでに男役で
可愛いオレンジのラインダンス衣装に漂う「おかま感」。ラストも白いロングドレスで
フィナーレに参加なのですが、やはり(以下同じ)。すごいね、初舞台なのに。
これから立派な男役姿を見せてください。期待してます。
(真ん中の娘役っぽい人が美人だったし、期待だね)


今回のショーも良かった。全員揃った本公演(?)じゃないから、桜の歌は無し。
(表でミニパラソル売ってたけど・・あれ持ってるけど、いつか使うの???)
ラストの白い衣装で、ディナーショーみたいな終わり方だけど、なかなか良かった。
次は6月に大丸心斎橋。トップ3がご出演。
しかもNo2.高世さんとNo.3桐生さんの役代わり。どっちも好きだから見に行きたい!!
そしてオ・セイリュウでは楊さんが娘役を率いてディナーショー。この人の歌も
聞いたことないので、一度みてみたい。本公演で目立つ人だし。
(本公演でもうちょっと若手にも場面あげてほしいわ。
トップ3はそら上手いけど、若手も見たいしさ)
・・最近はずれの無いOSKに、結構嵌ってきたかも。




唯一の不満というか・・ABCホールには初めて行ったのですが、遠い。
朝日放送、いつ移転したの??私は旧本社に行ってしまい(逆方向)えらい時間食った。
駅から看板が一枚もなくて、ついに「ここどこ?」状態。
もう~ぎりぎりになったじゃないか。(地図を打ち出しておけばよかったんだ;反省)
梅田についてから1時間もかった(まっすぐ行けば15分くらいらしい)。
朝日放送さん、ABCホールさん、お願いだから駅から要所に看板つけてください。
ホールも、小さくて見やすいのは良いけど、ラインダンスのときに座席からも振動が。
一緒に踊れてって?(笑) 舞台、真麻さんもそっと走ってたよ・・・
まあ松竹座に比べるのはなんだが、小ホールってなかなか難しいのね。大丸のがいいな。

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