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宝塚花組「サン=テグジュペリ/CONGA!!」 [観劇感想(宝塚)]

   
宝塚花組「サン=テグジュペリ/CONGA」
2012年8月9日(木)11時 宝塚大劇場 2階8列上手


やっと見れた花組。
事前に青い鳥文庫『星の王子さま』と学習まんが人物館『サン=テグジュペリ』を
読んでいってよかった。ストーリーはダイジェスト風だし、「星の王子さま」を
劇中劇で入れてるから台詞に「  」が付いてるような引用多発。
というか物語のメイン部分は、ほぼ全部台詞シチュエーション引用。
これは読んでないと分からなかった。(子どもに本を買って正解>自分も子供用で予習)
役者さんは「 」つきの引用台詞と、役としての台詞を分けて演じてくれていたので
なんとか分かった。劇中劇を舞台&衣装等の切り替え無しでやるのってすごいなあ。
とりあえず、登場人物が少なすぎて・・二人の場面が多すぎでちょっと・・寂しい。
バウホールで25人でやっても十分余りそうなのを大劇場って>谷先生よ~

「CONGA」は大介先生のリオ版ですね。花組では「EXCITER」でNYを
「ルパラディ」でパリを舞台にしたショーでした。今度はアフリカかと思ってたけど、
どうもラテン=しかも南米(お芝居から続いてる気分だ)。一体どこ?勝手にリオかと。
ラテンなので衣装の色彩もカラフル、でもその割には落ち着いてて統一感有り、
装置も派手な中にも渋みが感じられ。私は草野アフリカ作品よりはずっと好きだ。
このショーは、ダンスもかなり凝ってたけど、それは主に後ろの団体戦。素晴らしかった。
歌は真ん中の人が歌う。重低音で歌を聴かせるトップなら、大絶賛のショーだと思う。





「サン=テグジュペリ~星の王子さまになった操縦士」 作演出 谷正純


学習まんが人物館『サン=テグジュペリ』では、アントワーヌの出生から話がある。
妻のコンスエロが2ページくらいしか出てこない。恋人のルイーズと言うのが紙面を取る。
(恋人は今回の舞台では出てこないね。まあ結構酷い振られ方をした女みたいだし・・)
理解者ネリーも出てないけど、従姉のイヴォンヌが同じ役割をしている。
親友のギヨメはいっぱい出てくる。飛行士仲間も結構出てくる。
アントワーヌの人となりを示すエピソードに、敵対組織の人とでも仲良くなるとかあり
これは入れたらよかったのに・・と思うが、「星の王子様」から離れるから却下か。

花組公演は、「空を飛ぶこと」への憧れ+「星の王子様(花=妻)」=作品、ですね。
こうなると登場人物が少なくなるのは必然。
主人公のサン=テックスと彼と妻コンスエロがメインキャスト。
割と出番多目の親友のギヨメですら、説明係&エピソード提供という役割。
メルモーズにいたっては、頑張ってエピソード入れましたという雰囲気。
後はもうその他大勢・・・(飛行士の多さに、ベルサイユのばらの衛兵隊を思い出す)
その彼らが、クライマックス『星の王子様』の登場人物になる。やっぱり3人だ・・。
王子様=サンテックス、花=コンスエロ、きつね=ギヨメ。
『星の王子様』がメインのお話だから仕方ないけど、登場人物が少ないね。
なのに、がっつり密度が濃いかと言うと、そうでもない。90分しかないのに原作2本
「サン=テグデュベリ」と「星の王子様」を半々の比率で入れたためかな~と思う。
圧倒的に時間が足りない印象でした。・・いっそ、
1案*「サン=テグジュペリ」の情けないところも、人好きするところも全部入れて
彼の一代記(「猛き黄金の国」の岩崎弥太郎みたい)にしてしまうか、
2案*『星の王子様』をエピソードを膨らませて、舞台化する。ちょっと子ども劇場
みたいだけど、あの小説は含蓄ある台詞が多いから、大人も楽しめると思う。

ストーリー展開は、一応昔話語りで、レオンというユダヤ人の回顧という形式なのですが、
この時点。サン=テックスが行方不明になって1年、つまり戦争が終わって直ぐなのね。
サン=テックスを語るレオンと孫娘、ドイツ人パイロットが上手くて目立っていた印象。
話の最後に、登場時と全然様子の変わらないコンスエロが出てきて・・
ええ?実は全然時間が経ってないの?!と驚いた。もう何年も経ったのかと思ってた。
(この時点でやっと、冒頭「孫娘がドイツ人を恐れ罵る行為」が理解できた・・
そりゃそうだよな、まだ記憶鮮明だ。私はてっきり彼女が幼く記憶が無い頃の話かと。)
こういうところの「唐突感」がダイジェスト感を醸し出すのかも。

では個別に。


アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(蘭寿)
女性陣からは「トニオ」、男性陣からは「サン=テックス」と呼ばれている。
史実なのだろうが、ややこしいわ。
すごく「無邪気で豪快ないい人。だけど強引なの」な単純な人物に造詣されていて、
なんとなく能天気で我侭な坊ちゃん風に見えたのが惜しいところ。
コンスエロとの関係(すれ違い、姉達の反対)、戦争に飛行機を使うことへ反感、
戦争への考え方、・・いろいろ悩むところがありそうで、悩んでいるんだろうなと思う。
だが! そういう葛藤を出す時間が、無い。脚本に描かれてない(と思う)。
未亡人のコンスエロに一目ぼれ、強引にプロポーズ(それ脅迫やん・・)。
でもなんか思ってたのと違う~?とすれ違いをそのまま放置。(理解者はほかに居るし)
自分は自分の夢(飛行機)へ突っ走る。想いを共有する頼もしい仲間達に囲まれ満足。
さらには、複雑な思いのたけを紙にぶつけて小説家としても大成功。
それを理解してくれる大人で優しい女性(ネリー)も居る。最期は希望通り空で。
・・・なんの不満もない大満足人生では?と羨ましくなるね。
他人からはそう見える人物でも、葛藤なり苦悩なりあるはずで、それが見たかったです。
困難な状況に陥ったこともありましたが(遭難とか、親友の遭難死とか)、
それでもいつも迷いなく前向きで・・。ちょっとは悩めよ!迷えよ!と思わないでもない。
もうちょっと、彼に苦悩葛藤場面があったら、引き締まったのになあ~と思うのでした。

蘭寿さんは、操縦士の服装がとてもお似合い。こういうワイルド系が似合いますね。
完全「星の王子様」ファッションより・・王子様は誰かフェミニンな若手さんにやって
もらって、ずっとサン=テックスで居てほしかったです。
(冒頭場面は難しいけど、「サンテックス編(案1)」なら、あの場面不要だから)


コンスエロ(蘭乃)
トニオの妻。フランスの偉い人の未亡人で、飛行基地に視察?に行った時に、トニオに
一目ぼれされ、強引にプロポーズされて結婚に至る。が、どちらも精神的に幼かったので
夫婦生活はあまり上手くいかず・・。多分、彼女の前の夫(偉い人)はかなり年上の大人
の男で、コンスエロは娘のように甘えて可愛がってもらってたんだろうなあと思わせる。
トニオだって、年上の伯爵夫人ネリーに甘えて可愛がってもらってるし、実際に姉が二人
居る弟で、姉は弟を甘やかしているように見えたしねえ。そりゃ上手くいかんよな。
コンスエロはプライド高くて寂しがりで甘えっこなのに、素直に甘えるタイプではない。
面倒くさい思春期の少女か気難しい高級猫みたいな、手間と金のかかる女だから、
これを手のひらで転がす精神的・金銭的に余裕のある大人の男じゃないと扱えない。
しかも本人に自覚がないという始末の悪さ(ごめん)
彼女を好きだった大人めの建築家(彼が精神的に大人で金持ちなら、)と
一緒になったほうが良かったなあと思いました。
ラストシーンを見てて、レオンさんとは合いそう!と思ってしまったくらいだ。

蘭乃さん、黒塗りで声も低く大人っぽくしていましたが・・どうしても少女に見える。
最初の未亡人の場面も、ラストの未亡人の場面も、少女が頑張って大人ぶってるように
見える。それが「コンスエロ」なんだろうけど、やはりラストシーンのほうは、
一回り成長した大人の女の雰囲気が欲しかった。最初と最期に同じ喪服を着てるんだけど
全然成長が感じられなかったら、トニオと暮した年月はナンだったの??と哀しい。
南米マヤの血を引くコンスエロのダンスシーンはすごかった。ダンスはいい!
蘭乃さんは純情可憐な少女の役が似合うよね。


ギヨメ(壮)
サン=テックスの親友。伝記でも親友として、妻より恋人より紙面が多かった人。
これ、相手役をギヨメにしておけば、もっと盛り上がったのに・・と思う
(壮さんはトップの相手役が似合うんだよな。過去真飛さん相手にヒロインしてた。)
少年の夢。憧れ。飛行機。戦争。仲間。・・男の友情物には不可欠な要素が揃ってるし。
実力がある男らしい男で、妻も大切にしつつ、仕事もこなし。(私、この人の妻がいい!)
最期は海と空の間に消えてしまったけど、彼は最後まで帰還しようと努力したと
確信できる人物だ。ギヨメとサンテックスの信頼感がすごく出ていた。
>男の友情物語が諦められないのはここだ(笑)
ま、しかしそのギヨメですら、きつね役がなかったら、出番少ない・・・・。
「星の王子様」で一番含蓄ある言葉の多い「きつね」との会話。やっぱりギヨメなんだね。
――と狐の毛皮を肩掛けにして、手を狐にしている壮さんを見てしみじみしました。

壮さんは安定しているので、安心してみていられる。(歌もお芝居も)
サンテックスとギヨメの友情がメインならもっと盛り上がったのでは・・と私が未練
たらしく思っているのも壮さんのヒロイン体質のせいだ(そんなのあるのか?だけど)
次は雪で返り咲きトップになられるんですね。ヒロイン体質の男役って貴重なので、
トップになっても、男の友情モノやって欲しいです。よろしく!待ってます。


ここまでがメインキャスト。

レオン(汝鳥)と孫娘ポーレット(桜咲)
フランス在住のユダヤ人で、サンテックスと親交が深く、ドイツ占領の折に手助けされた。
どういう関係かの説明がまったくなかったけど、そのくらい推定しろってことでしょう。
無事終戦後、パリで可愛い孫と二人で薔薇作り(なんとなく・・孫の両親は殺された?) 
肝が据わった大人の男で、ゆったりとした雰囲気が最高!!素敵だった。

孫のポーレットちゃん。可愛く可憐な少女。でも、戦争では辛い目にあったようだし、
おじいちゃんが結婚を心配する年齢で、幼い少女というわけではない。
どうでもいいが、私の邪な目には、「この子とドイツの飛行士は将来結婚するのでは?」
という期待が満ちていた。この3人のエピソードにもっと時間を割いたら、いや
サンテックスの願いが「平和な世界」だったら、ラストシーンはそうなったかも。
でもサンテックスの願いは「平和」と作中で明言されなかったし、ないんだろうな。

汝鳥さんはさすがの貫禄で、少ない出番で印象が深い。この方歌も上手いんだよね。
最近聞いてないから、聞いてみたかった。
桜咲さんは若手の期待の娘役かな。可愛い。もうちょっと声をコントロールしたら
ヒロインになれる!とか思いました。


ホルスト(望海)
サンテックスを撃墜したドイツ軍戦闘機のパイロット。どこかで自分が撃墜したのが
「大好きな作家サン=テグジュペリ」だと聞いたのでしょうか?だからレオンを訪ねた。
(そのあたり、レオンとサンテックスの関係がかかれてないので分からぬが)
そしてサンテックスの生涯をレオンを通して聞き、懺悔したかったのかな・・とか。
深く悩み苦しんでいる様子だったので、そう思った。
最期にコンスエロによってそれが暴露され、彼はほっとしたのではないかと感じた。
赦されることを願いながら、赦されてはいけないと自らを戒めるような。
傷ついた彼の心を救ってくれるのは・・・、ポーレット、頑張れ!(邪推)


あとは飛行士仲間でエピソードを入れてくれた方、印象に残った方々を。


メルモーズ(愛音)と恋人コレット(華雅)
彼はギヨメやサンテックスと違い、空を第一に思う余り、妻を(家庭を)持たなかった。
恋人は居たけど、地上に居るときだけの関係。そう割り切れる女なら良かったけど、ね。
そういうドライな女も居ただろうけど・・・敢えて選ばなかったのか、
コレットが変わったのか。自分の追い求めた道に、一人で殉じるという哀しくも
美しいラストシーンでした。
(⇒サンテックスに、メルモーズの最期と残された恋人を見てなんて思ったか聞きたい)

愛音さんも飛行服も似合ってたけど、それより冒頭パーティのタキシード姿が美しい。
最後の公演なので、メルモーズに見せ場とソロがあってよかった。
後でプチミュージアムへ行ったら、壁一面「愛音羽麗 特集」で、堪能しました。
いろいろな役をぴったりに演じられていた方でしたね、ジャンヌ(粋なお姐さん)や
スジニ(可愛い女の子)、オスカル様、からフォンダリ(オジサマ)、韓信(凛々しい武将)、
どれも素晴らしかったな~


ベルナール(春風)
コンスエロのことが好きな建築士さん。一場面の出番だったけど、
コンスエロ×ベルナール、トニオ×ネリー の4人が踊る場面が印象的。
誠実そうで優しい大人な雰囲気だ経ったので、彼のほうがお似合いとも(ごめん)

花組の春風さん、初めて見ました。割とアッサリした方なのかな。
花組は濃いので頑張ってください。


ネリー(桜)
トニオと同じ階級出身の幼馴染?彼の支援者にして理解者。すっごく親しそう!
昔から彼のよき理解者であったに違いない!と思った年上の女性。トニオも憧れて
居たような気がする。でも「少年のような」といえば聞こえはいいが、「コドモ」とは
真剣に男女のお付き合いをしない賢い女性だな。
(彼女の夫も年上の社会的地位のある音なの男な気がする。)
コンスエロのライバルというか、恋敵(コンスエロの一方的な感情)に描かれていた。

桜さん、すごいや、美人の大人の女性。あんなに小さくてあの学年なのにこの魅力。
やっぱり唸らされる。こういうちょっと気のきつい女性役が似合う。可愛いのに。


このくらい。後印象に残ったといえば、飛行士仲間がいっぱい出てくる場面で
柚香さんが目立っていたこと。やっぱり綺麗だなあ。目立つわ。いい位置にきたね。
これから期待です。



ラテン・パッショネイト「CONGA!!」 作演出 藤井大介

大介先生花組ショー第3弾はラテン!・・・というあおり文句を付けたい感じ。
ラテンて色が煩いかと思うんだけど、そうでもなく、なかなか統一感があって綺麗。
大介先生の色彩感覚は好きだな。最初に草野色のロケット衣装が出てきて、覚悟したけど
その後は草野カラーはでなかった。良かった。
被り物も多かったけど、あのカツラならOK.一律白!見たいなのが無くてよかったわ。
役者さんの綺麗な顔が見えるし、それぞれ髪型に創意工夫が見られるもの。
役者の個性を殺すカツラは嫌いだけど、役者の個性を上手く引き出すカツラは好きだ。
ライオンや豹、虎、狼の場面の髪型なんて、とっても素敵だ。壮トラが耳みたいで可愛い。
桜一花ちゃんがキリンて・・と思ったけど、なかなか高く盛って頑張ってた、可愛い。
豹(女役)は花形さん、柚香さん、矢吹さん・・男役ですね?矢吹さんて超若手ですよね。
ここでも柚香さんが目立つなあ~と思ってました(好きなのかも?あのタイプの顔)
花形さんの胸が・・めちゃくちゃ目立っていた。普段どこに隠してんの?と思うほど。

最後のほうで茶色い衣装でみんなが踊るところ。ダンスが凄い。凄すぎ。
蘭乃さんが白い衣装で中心で居たような気がするけど、素晴らしい踊りだ!
全員に見惚れてしまった。ハードだったが、久しぶりに魅せられてしまったわ。

基本的に、踊る踊る。前回の「カノン」もだったけど、それ以上に踊るし花組っぽい。
(カノンは場面によってはなんか宙っぽい気がした。気のせいだと思うが。
歌が少なかったからだろうか?)
やはり花組+大介先生というコラボが花カラーを強調しているのだろう>私の記憶の。
このショーは後ろの大勢が踊って、真ん中にいる人が歌いあげるという印象。
真ん中にいる人は、踊りより中心に立って存在感出して歌で声で客を殴りつけるような、
そんな構成に感じた。だから、真ん中が歌い上げられたら、視覚聴覚の両方から観客を
揺さぶる、「ノバボサノバ」のシナーマンのような、語り継がれる凄いショーになったに
違いない(と思うのだった)。
ラテンといえば・・の安蘭さんレベルで歌い上げる人が真ん中が居たら。
往年の轟さん、霧矢さんレベルの。そんな迫力系の歌手って、今現役に居ないし(多分)、
無理は承知だけど言ってみました。凄くいい構成演出のショーだったんです。
真ん中で歌った、蘭寿さん、壮さん、愛音さん、皆さん私の思うラテン王(?)の声と違い・・
脇で歌った望海さんがやや近いかもレベル。惜しい。

ということで、踊れる組子に迫力系の歌えるトップで見てみたい(どこやそれ?:笑)
ショーとしては素晴らしいものでした。

ただ蘭寿さんトップという構成なら、やはりもっと歌を減らし、トップが踊る場面を
持ってきたほうが良かったかな、と思う。望海さんや芽吹さんたちに歌ってもらい、
(扇さん煌雅さんの退団が惜しまれる)踊れる組子を率いて、ガンガン踊っている
ショーのほうが見ごたえがある。
蘭寿さん、踊ってらしたと思うけど、歌のほうが気になってさ・・・いや歌と言うより
なんか「うおー!!」とか「フウウーッ!」とかの「雄叫び」ばかりが記憶に残って。
雄叫びはもういいから、歌声に迫力つけてよ~とか思ってしまったのでした。(ごめんね)

暑い夏に、熱くなれるショーもまた良い感じですね。暑いときには熱いものが合う。
ショーは大変楽しみました。最後に「花組サイコー!」って入れたい気分(真飛さんだな)




子ども割引(当日券限定)があるせいか、客席には子どもが大変多かった。
私も子連れで行きましたが、子どもの多さに驚く。・・でも原作読んでないと辛いよね。
今夏の読書感想文は『星の王子さま』が多いかもしれない(笑)




割引があったのでプチミュージアムへ。(まあ子どもと一緒のときは大抵行くけど)
前回の「復活」の舞台装置(?)が体験できる。裁判の場面のバルコニーが再現。
ここに座って陪審員ごっこが出来る。体験には、カチューシャの花嫁衣裳(髪飾り)が
凍る雪の積もった家の前、雪だるまの横にあり、極寒のシベリアを味わえる。ああ涼しい。
もう一箇所、みんなでジャム入り紅茶を味わえる応接セットも。ちゃんとジャム有り。
優雅な気分になれますね(笑)
今回の映像は、退団者3名の特集が10分、なんか主要キャストダイジェストが5分、
最近の公演花組(全ツ、大劇場、バウ)のダイジェスト10分でした。5分減ってる・・。
主要キャストダイジェストは、蘭寿・壮・愛音・花形の出番ダイジェスト。
だから、映像が花・宙・雪と混じっている・・。当然、未涼、桐生、真野も出てくる。
見ていて混乱する~ ⇒が、全部的確にどの公演か分かるので、ヅカファンを痛感する。

帰りに「雪のときはきっと、フェリペ2世の玉座体験コーナーがあるに違いない!」
「体験小道具は、きっと157ページの無い聖書だぞ~!」とか。
「異端審問長官の木槌も有ると嬉しいなあ」と予想しながら帰りました。






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パクチー

えりあさんの花組観劇記、楽しく読ませていただきました。
確かに、私も一度目の観劇では、「星の王子さま」の部分と伝記の部分を、どうとらえていいのかわからないままの観劇でした。
時間の流れもよくわからないし、心理的なものも???

けれど、二回目に観たら、あら不思議。
花組の演技もあたたまってきたこともあるのだろうけど、
意外と、すんなりお芝居に入っていけました。
サンテック(トニオ)ここの呼び方は、確かにまぎらわしい。
一応、歌で「女はトニオと呼ぶ」とかなんとか、説明はしているのですが。
「トニオって誰?」とはなりました。
伝記だと思って観ると、かなり消化が悪い作品です。
私は、サンテックが亡くなる前に、彼の頭に走馬灯のようによぎったシーンの連続だと思って観ました。
コンスエロとの出会い、すれ違い、仲間の死、コンスエロとの和解、それらが「星の王子さま」をはさみながら、ダンスや歌で構成されている。
あらすじはあまり重要ではないのだろうと思います。
そういう意味では、汝鳥おじいちゃんの場面は不要かも。
汝鳥さん、はじめあのシーンのみなさんは素晴らしいのですが。
うーん、でも、あのシーンで説明セリフを一手に引き受けてくれているので、
必要なのかな?
他の登場人物は、説明セリフがほとんどない。
そのあたりが、よくわからないといわれる所以かも。
宝塚ファンは植田先生のおかげで、説明セリフに慣れている??
イメージフィルムと思えば、背景(特に王子さまのシーン)もきれいだし、
私にとってはお気に入りの作品です。

まぁそれは複数回観て到達する感想であって、
夏休みの宝塚には不向きかもしれません。
メルモーズが飛び立つ場面のセリフなんて、子供に聞かせていいの?
みたいな、セリフだし。

何度も観ると些末なことは気にならなくなって、
(自分で補足している)
人事的な事情と相まって、かなり涙腺を刺激してくれます。
かなり、観る側の受け取り方を自由にしてくれる作品だと思っています。
好き嫌いはわかれるだろうとも思いますが。
花組は前回の「復活」も何度か観ると、ジワジワと良くなってくる作品で、
星組のような派手さはないけれど、通好みかもしれません。

ショーは、こちらは何度も観たいけど、何度も観ると疲れます。
ちょっと、過呼吸になるくらい。
海賊のシーンなんて、誰だかわからない若手の男役さんと目が合って(と思っている)、思わず下を向いてしまいました。
おばさんには、あの刺激はきつい・・・・。
フィナーレ、全編郷ひろみの曲ですが、
宝塚でやると、本気でカッコよくなりますね。

もし、お時間があるようでしたら、もう一度観劇してみてください。

息子は、キツネのシーンが気に入り、
読書感想文は「星の王子さま」のキツネの部分を中心に書くそうです。


by パクチー (2012-08-11 11:16) 

えりあ

パクチーさん

コメントありがとうございます!そうですね、複数回見てるとなれて、
気にならなくなる・・・と、演技力と相まって集中できますね。
今回は夏休みで多分もういけない・・残念です。
前作「復活」は(主人公の性格はともかく)名作だったと思います。
花組の演技力で素晴らしい作品になっていた。
今回は・・谷先生っ!!!前の雪「samourai」でも、どっちつかずの
脚本になり、うーん?な展開になってましたが、今回もご指摘の通り
現代の3名の場面を挟んだことで、どっちつかずになってしまった雰囲気。
絶対、書いてる途中でどんどん最初の趣旨と変わってきたに違いない、と
私は確信しております(笑)

ショーは、熱いですね。思い出せば、蘭寿さんすっごい踊ってたし、
蘭乃さんとのリフトはアクロバットか?と言うほどのスゴ技連続。
あの花の中のしゃちほこポーズは、見ていて照れましたわ(オペラでじっくり見たけどね)。いや~濃いです。夏にぴったりでした。

うちも読書感想文は「星の王子さま」です。まだ全然書けていませんが・・



by えりあ (2012-08-11 23:06) 

ナオミ

えりあさん、こんにちは。
今回のお芝居で何か物足りなさを感じていましたが、えりあさんが教えてくれました!サン=テックスの苦悩葛藤シーンがありませんね、確かに~だから、彼に感情移入できなくて。
そこがあると深み出ますね、本当に。だからホルストは印象が強くのこりますね。
そしてコンスエロが手のかかる高級猫とは!えりあさん凄い、ぴったりです!!
by ナオミ (2012-08-17 18:35) 

えりあ

ナオミさん

こんばんは。いつも嬉しいコメントありがとうございます。
もう一回見たいなあと思いつつ、ほかに見たいのもあり、
ついCS待ち状態です。(気が長いですよね)
なかなか私がここに来れない日が続いてます。
ついにPCが壊れてしまってメーカー預かり・・
いろいろ大変不自由してます(泣)

そして久々に読み返すと、「花形」になってる!!と気づきました
みつるさんごめんなさい。
花組の話を書くと、「はな」が「花」変換されスルーしてました。
「華形ひかる」さんが正しいですね。
(花形みつるは間違いなのについ見過ごす)



by えりあ (2012-08-20 21:09) 

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