宝塚雪組「フットルース」千秋楽

　　
宝塚雪組「フットルース」千秋楽
2012年7月23日(月)13時　梅田芸術劇場　1階19列センター


千秋楽です。
これで見納め。映像に残らないのが本当に惜しい。目に焼き付け切れん。
牧師様、レン、アリエル、お母さんたち、学生たち・・みんな素敵だ。
本当にいい公演でした。よく見にいったなあ＞この忙しい時期に。
今日は最後なので、ペンライト振って踊ってきましたよ。




千秋楽は1階だったので、後方ですがオペラグラスを余り使わずに見てました。
お芝居の間が素晴らしいし、初日ややぎこちなかった人たちも綺麗な動きで。
一番の変化は、学生たちに個性がはっきりしてきたこと。
学生たちの自然な反応の声が、後ろから聞こえるようになってきたことかな。
もちろん主要な役の方々は初日から素晴らしい完成度でしたが、さらに洗練されてる。
私は・・贔屓目全開ですが、今回、牧師さまがとてもとても好きでした。
この人が主役だと思えるほど、こまやかな感情の動きに共感し、見惚れてました。
この人がお父さんなら、この人が夫なら・・・アリエル、ヴァイ、羨ましい！
（アリエルなんて、さらに彼氏がレンだよ？もう羨ましすぎるわ）
町議会からレンとの対話、そしてラストのミサ。もう言葉では語れません。
魂が浄化されるというか、大変すっきり晴れやかな気持ちになる。
突き抜けた爽快感がある。
ラストシーン。牧師様に、天から明るい光が差してくるのが見える・・。
（照明効果ではなく、心象風景ね）


私の立場的に、牧師様を「夫」で見てしまってましたが、（つまり自分がヴァイの立場）
「・・私はこの人が心弱っているのを理解し、寄り添って支えていけるだろうか、
ぐれだした娘に中立でいてあげられるだろうか、夫にとりなしてやれる？」とか。
いろいろ考えさせられました。いや現実的でスミマセンね。でも身近なテーマなんで。
うーん、私がヴァイの立場なら、夫と一緒になって（いや夫以上に）娘の行動を
嘆いたり、娘の嘘を問い詰め叱ったりしてしまいそうだ。娘を追い詰めまくりですね。
娘、不良化一直線だな（ごめん）。チャックやレンにも普通に対応できるかな。無理だ。
この夫と娘、似てる。すごく繊細なんだ。感受性が強いというか。
他人を共感させる力も強いけど、その分、自分が衝撃を受けたときに弱いような。
ヴァイが強くて冷静だから、この家族なんとか家族をやっていけたんだと思う。
息子を失って辛いのは、母も同じ、父や娘以上の悲しみかもしれないのに、
自分を見失わず、心を閉ざした夫や反発している娘を信じて見守ってる。偉いわ。
何気に深い悲しみを封印して、夫と娘を見守るヴァイに感情移入してしまってました。
（ムーア夫妻の若い頃を見てみたいぞ。あの方が夫なんて、すごくすごく羨ましい・・・）


では千秋楽ならではのアドリブを覚えている限り。

今日のエレノアさんのクッキーは
「たこやき味とめんたいこ味もありますのよ～」で
レン母は「うわお、めっちゃ好きやねん！！」


レンの遅刻の罰則：腕立ては、千秋楽大サービスで100回でした。先生、多すぎ。
「ひ、百回？？」とウィラードが驚愕に立ちつくしてました（笑）


ハンバーガーショップのベティさんのラスト台詞。
ベティ「あたし、いまだに方向転換ができないのよ」
レン「ええ！？いまだに？」
ベティ「そうなの、いまだに」
いやそろそろ出来そうに見えますが（笑）レンにもそう見えたようです。


ボブさんは「博多で待ってるぜ」みたいな決め台詞を残してかっこよく退場。


レンのダンス教室では・・ここもうアドリブの宝庫。
今日はウィラードのほか、みんな全然違う振りしてるの。
レンが「みんなちゃんとやってる？なんか僕だけが真面目にやってる気がする・・」
と後ろに向かって言っていたほど。
確かにジータは目立つほど変な踊りしてたし、ウィラードは当然だけど
その周りも今日はめちゃめちゃ踊ってた。なんだこりゃ？？？の狂乱状態（笑）
そして客席にも「みんな！ペンライト・・・って言う前から持ってるし（笑）」
そして「いい？こうやって・・って、まだ教えてないのに～（笑）」と
お客さんの慣れた行動先取りに、いちいち突っ込んでくれました。律儀だレン！
そうこうするうちに、周りは変な踊りしてるし、ウィラードは今日は放置されてるし。
「ウィラード出来た？」と聞くと、いつもなら「全然できてない！！」と突っ込みが
帰ってくるのに、今日は返ってこない。みんな自分の踊りに夢中だ（笑）
そんな一種の超ハイな状態を、お芝居の筋書きに戻すの大変そう～＞音月さん。
でも進めないとアリエルが出て来れないし（笑）シリアスで登場するアリエルも大変。
（アドリブが出来るのって、制服学生の場面ばっかりなんだな。
大人も不良もシリアス場面ばかりだから、アドリブの余地なしだ。
牧師様は当然いつもどおりだが、アリエルもシリアスだった・・・）
最後に、レンは「みんな上手くなったね。博多に姉妹校あるんで、次そっちで」
みたいな事を言っていた。終演後の挨拶でも博多の姉妹校の話をしていた。
・・・しかし音月さん、アドリブ上手いねえ。もう大笑いさせていただきました。
いや、楽しかった。さすが千秋楽、お客さんもほぼ全員ペンライト持ってた。


この後のシリアス場面は、怒涛のごとくの感動巨編（私には）。
ほんっとに素晴らしかった。この感動をありがとう！出演者関係者に感謝を伝えたい。


ダンスパーティでは、牧師様の「私たちも入れてくれるかな」の台詞のあと、
アリエルの「パパ！！」って大きな声が聞こえた。
お父さんも娘に嬉しそうに手を振ってるし（笑）
アリエルって甘えるときは「パパ」って言うのね。
普段は「パパ」呼びなのだが、不良ぶってるときは「父さん」だったのかな。
（そのときママはジータと踊ってる。さすがあの方と結婚した女性ね、ヴァイは。
男を見る目がありますね、私もレンの次にカッコいいと思う子なんですよ＞奥様）
この場面も大好きだ。最後、牧師様はちゃんと奥様と踊ってる。
横で嬉しそうにアリエル、レンと腕組んで。いい場面だ。


そしてフィナーレ。今日は「HIRO」バージョンだった。
私7回見たけど、5回が「I’ｍ　Free」なので、HIROは2回目。
実はHIROのほうが好み。音月さんの歌うHIROは聞き応えあるし、
娘役さんのセクシーダンスも良いし、短いけど男役さんにも歌あるし。
踊り狂う牧師様はどちらも同じだけど、こっちの衣装と振り付けのほうが好き。
フィナーレだけでもいいから、映像化してくれないかなあ。
２つあるから（特典映像いれて）1時間くらいになるんじゃない？とか思うほど。



音月さんの、未涼さんの、雪組の魅力を大変堪能した7月でした。
この二人ががっつり組むお芝居がもっともっと見たかったですね。
すごく私の好みなんだわ。
（8月の博多・・・敷居が高すぎる。土日博多で仕事だった。ちょっと遠かった・・）
とりあえず、いま私の脳裏にある映像をどこかのディスクに記録したい。
ドラえもんに道具出してほしい、切実に。・・・がんばれ私の記憶力。
本当に本当に（当初の予想以上に）素晴らしい公演でした！！

では残る7月で、雪組のもうひとつのチームも見てきます。
7月の観劇回数が怖い・・。

コメント 2

本当にいまでは、きむみみが好き過ぎて･･･

これが１２月で終わると思うと素直に「雪組いいよ」とか「大好き」

とか全然いえなくて屈折してます。

ああーーとにかく博多に行くことは確実ですけどね。

バウも「えっ！梅田にあんなに出ていたのにこっちにもこんなにカワイコちゃんがいるよ」
と思うナース達が素敵ですので、お楽しみに♪

そしてちぎさま、みんなの愛を受けてますよ今回も（笑）
by hanihani (2012-07-24 11:06) 

hanihaniさん

今日カルテ見てきました。また感想は明日にでもアップします。
書くこと多くて（笑）
とりあえず、「石田節」炸裂でしたね～バウ


by えりあ (2012-07-25 00:32)