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映画「怪物くん」 [映画鑑賞]

2011年12月4日(日)
映画「怪物くん」
TOHOシネマズなんば 


今日は映画「怪物くん」を見てきました。
私の趣味ではない、子どもの趣味。娘とそのお友達を連れて3Dで見に行きました。
いつも遊園地やらなにやらに連れて行っていただいているので、今回は私が引率ってわけ。

3Dを選択。最近は3Dメガネ買取なのね!驚いた。My3Dめがねだよ~
しかもメガネ客用に、メガネクリップになったのも売ってる!(こっち購入)

で、「怪物くん」の感想。
まあまあかな。子供向けにしてはまあまあよく出来てた感じ。(子供向けだよね?)
元が「漫画(アニメ)ならでは!の設定の作品」なので実写はかなり苦しいね。
ストーリーは、今回は敵方にかなり肩入れしてしまった(これ演技力のせいかも^^;)
テーマは明確で「わがままと自分勝手の違い」を知ること、
「ノブレス・オブリージュnoblesse oblige」を自覚することだった。
(・・・と思うが、子どもは分かってなかったようだ><)

ではネタバレってことはないストーリーですが、もうちょっと詳しく。舞台化妄想入り(笑)




私は主役の怪物くん(大野智)一派より、今回の敵ヴィシャール王(上川隆也)のほうに
感情移入してしまいました。言い分を聞いても、どうみてもヴィシャールのほうが
正しいように思えるのです・・。
ヴィシャールは
「王の子に生まれただけで、王になれるのはおかしい。生まれで出世が決まるの理不尽だ」
と感じて脱国?し、自力で他国(人間界)の王になろうとしたのです。
この意見は正当。行動もしっかりしている。大変共感できるではないか。
一方の怪物王子は
「嫌いなものは食べない、嫌なことは言うな!うるさい、気に入らない!」
で脱国(家出)したのだから。どちらに同情できるかと言うと・・ねえ。

しかも怪物くんサイドでいろいろと示唆する重要人物ピラリ女王(川島海荷)が・・・
顔は綺麗なんだけど、しゃべると棒読み。ヒロインがこれでいいのか????
演技も、なんとういか、大きい根?(そのままですね^^;すみません)
この日本の庶民のお嬢ちゃんそのままのキャラで女王やって、国民を説得って。
そりゃ誰も聞かねーぜ!と思ったら、みんな素直。おっとっとお約束?
(バラエティ番組のやらせ客のような反応の国民でしたな^^;ある意味笑えた)

と言うわけで。
ヴィシャールは国民にはあっさりと裏切られ(ダイヤをあんなにあげたのに、ヒドイ)
さらには頼りにしていた悪魔王子(松岡昌弘)にも利用されただけで切り捨てられ、
かなり可哀想に思ってしまった。最後は怪物王子に敗北し、怪物ランドへ連行されたが、
これを教訓に、今度は怪物ランドで不条理な身分制度を打破する革命活動をして欲しい。
あなたの理想に共鳴する人は多そうだ。いつかあなたの理想の国を築いて欲しい。
・・・そう願ってしまうほど、思い入れしてしまった(^^;)。

これ、上川隆也さんの演技力かしら?
冒頭からこのヴィシャールひとり「お、上手い」と思ってみてて(上川さんとは知らず)
上手すぎて浮いてるような雰囲気もあったしな(なんせ一緒にいるお姫様があれだ^^;)
しかし上川さん。カッコイイ渋いシリアス役しか見たことないから、
最初全然分からなかったわ。(あ、鹿賀丈史さんも怪物大王で凄い扮装でしたね^^;)
さすが俳優。どんなカッコでも、心情がとてもよくわかりました。

主役の怪物王子(大野)は、ああいうキャラクターだという感じで演技は上手かった。
わがまま王子が王子の責務に目覚め自覚していく様子は、ツンデレながら見て取れたから。
だが、キャラ自体があまり共感しにくいタイプの設定だったので・・・。

しかし、大野君のファンは、いくら主役とはいえあの服装キャラ設定で嬉しいのだろうか。
あの服装・・いくら有名原作とはいえ翻案して変更してあげれば?と思った。
年齢が原作設定と違うじゃない。原作は小学生のひろしと同じくらいだったはず。
だから子どもっぽい言動が許容できたのに、大野君の怪物君は明らかに大人。
少なくとも青年。だからあの小学生の服装と性格に違和感がある。(ここは同情)。
(だって、ゲゲゲの鬼太郎はあの定番風衣装でもかなりカッコよく見えたのよねえ)
性格はわがまま王子のままでもいいけど、服装さえもう少しまともなら(年齢上に)
(+ヒロインが棒でなければ)、もっと素直に感動できたのになあと残念だった。

悪魔王子(松岡)とその恋人悪魔(稲森いずみ)が、二人の別世界を作っていた。
この2人とヴィシャール(上川)の出ている場面は、なんかとってもシリアス。
この作品のなかで唐突に大人向けと言うか、重厚な場面だったと思う。
こっちを膨らませたほうが、面白い話になったのでは・・と思うほど。
・・・石造りの城に上川さんと稲森さんが居て。
『蛮幽鬼』を思い出し、堺雅人さんの登場を期待してしまったのは内緒だ(笑)

あ~妄想が連鎖する。
怪物くんが古田新太さん? 栗根まことさん=ドラキュラ伯爵、橋本じゅんさん=狼男、
フランケンが思いつかんが山内さん?(^^;)って感じかも。
うーむ栗根さんにドラキュラ似合いそう!台詞が想像できてしまう(笑)
いいわ見たいわ>劇団新感線版「怪物くん(舞台編)」
ヒロインの女王様は天海祐希さんで強めに。カッコイイ女王だぞ。
出番が尻すぼみになったゲリラ青年サニルに浦井健治さんとか。女王に心酔するの♪
ああ今度は『薔薇とサムライ』だ(笑)私の思考回路って単純。
このキャストなら、当然脚本演出はいのうえ先生と中島先生だから・・
笑って泣いて感動できる、すっげえ深い良作ができるんだろうなあ♪ 
舞台で「怪物くん」の超能力表現は難しいが(^^;)見てみたいわ。

そうそう、この話さ~普通なら女王の窮地を救い、匿って反乱軍を組織していた
青年サニル(北村一輝)が最後にめでたく女王と結ばれる展開ですよね。
鉄板の設定だと思うのに、この話では後半サニルどこ行ったか分からん状態・・・
かなりカッコよく登場し、前半は重要な活躍していたのに、残念と言うか、
脚本しっかりしろ!っていうか。最後「サニル・・どこ?」って哀しくなりました。

話がそれましたね。
怪物王子ご一行は大変楽しかったですよ。トリオは似合ってた。あれは定番ですね。
ひろしとお姉さんはまあ原作アニメ通りなのに、怪物くんだけが年齢上になってるから
ちょっと違和感があるのでしょうね。
ま、それは仕方がないことなのでしょう。

結論。
私が国民なら、頼りない女王と弟より、しっかりした王(ヴィシャール)のほうが
良いなあ、と思った次第です。あんな女王の国、簡単に乗っ取ってやれるわ!(酷ぇ)


この映画、ノリが軽くて。脚本演出が軽いのだな。別に重厚にしろってのではない。
大人の鑑賞にも堪える作品にするなら「ドラえもん映画」くらいの脚本が欲しいところ。
せっかくの映画化なんだから、もうちょっと脚本を練ってほしいもんですわ。

今回は3Dメガネの効果に一番感動しました。凄かったわ~♪




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