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映画「猿の惑星/創世記」 [映画鑑賞]

2011年10月12日(水)
映画「猿の惑星/創世記」
なんばパークスシネマ 


大変衝動的に、映画を見に行ってきました。
「創世記」という副題がついていたが、まさにあの「猿の惑星」(第1作1968年)の世界に
なってしまった原因は?というその過程を描いた作品。
確か第1作のときは「核戦争」だったような気もしますが、今回は現代らしく変更。
ストーリーはしっかりしていて(突っ込みどころが皆無ではないが)人物描写が
類人猿もあわせ、かなりしっかり造形されていました。
SFだけど、発想よりも、ドラマ(物語)としてみて面白く見て、納得して楽しめました。
見てよかったです。

以下超ネタバレ有り。












シーザー(チンパンジー)が主役。彼が胎内に居るときに母親にウィルスが投与され
母は死亡、生まれた赤ちゃんは胎内感染していて、生まれたときから進化していた・・と。
そのシーザーが差別と苦難を乗り越え、仲間を得て猿の王国を築く基礎部分まで。
映画のラストシーンでは、このウィルスで人類が滅亡するような想像をさせるシーンが
あり、・・そうか、昔は人類滅亡といえば核戦争だったが、現代はウィルスなのね、と
妙に説得力を感じた(→『復活の日』へ続く。って感じ。『復活の日』は大昔の映画なのに、
ウィルスで人類が滅ぶ!となってる。SFとして偉大だ!!と一昨年の騒ぎで思った。)

シーザーとその飼い主というか主任研究員で賢くなるウィルスを開発したウィルとの
友情というか愛情がこの話のテーマのような気がした。

猿の王国の初代の王様がシーザーなら、人間にもよい人が居るのをよく知ってるし
人間と共存できそうに感じた。1968年の「猿の惑星」はこの舞台となった時代(現代)
より相当後であり、人間がいたという記憶すら薄れた時代なんでしょう。
人間はあっという間に滅んだのかなあ? しばらくは共存時代も合ったような気もするが
それなら人類は早急に坑ウィルス剤を開発し、アメリカ西海岸以外の猿は進化しない
だろうから、やっぱり猿の王国は滅ぼされそうだ。
やはりこのあと人類はあっという間に滅んだのだろう。
きっと抗ウィルス剤を開発する暇も無く、世界中で相当短期間に滅んだんだな。
AZ113はMM8菌(By復活の日)より相当強力だったんだろう(推定)
しかしあれでも南極に人が生き残ったし、どこかの山奥とかに人類が潜んでそう。
久しぶりに昔(初代)の『猿の惑星』が見たくなったわ。

突っ込みどころって訳でもありませんが・・
研究所の飼育員フランクリンが、実験中に113(霧状)を吸い込んで発病し・・、
彼がウィルの家を訪ねたときに問いただした隣の住人(気の荒いパイロット)が
次に発病し・・となっていた。が、菌を保持している猿が大量に町を闊歩しており
またシーザーは猿園?で大量に菌をまいてたよね?あれは弱製の112なのか?
もしアレが113なら、街は汚染されてるね、完全に。
人間がばたばた倒れててもおかしくない・・のでは? 
潜伏期間がそんなに長いなら、人類が一瞬で滅ぶとは思えないし・・
なんか大事なところで???となってしまった。


シーザーはお父さん(ウィル)とおじいさん(ウィルの父)と一緒に自宅で
暮らしているころは差別も無く、ちょっと身体の弱い子ども程度で
(学校行けない・外遊びできないレベル)幸福に暮らしていた。
でも猿ランド?に連れて行かれ、劣悪な環境でバカにされ差別され虐待されて
その理由が「猿だから」ということに「目覚めて」しまったんですね。
ここのとこ、人類の歴史でもよくある話だ。
『インビクタス』って映画でも「黒人」と言うだけで虐げられる南アフリカ人たちの
苦難の歴史が語られていた。あれはまだ近現代の話だけど、
もっと昔なら、優しい金持ちの家の奴隷が、何らかの理由で過酷な労働条件の場所に移され、
そこで目覚めて反乱を!というのはよく有る。
金持ちの奴隷だったから勉強教えてもらってて頭いいの。
古代ローマを舞台にしたそんな映画があったような・・タイトル忘れたけど。

そう考えると。
ウィルの家の近隣がいい人ばっかりで、近所づきあいしてて仲良くて、
みんながシーザーを受け入れてくれてたら・・また猿ランドの人たちが「猿大好き!」
といういい人で、親身にお世話してくれてたら?(研究所のフランクリンみたいに)
それなら、シーザーは猿ランドで同族と幸せに「猿」として一生を終えたのかな?
彼一人が立ち上がっても、他が付いてこなさそうだ>シチュエーション的に。
でもって可愛い女の子(チンパンジー)が居て、上手くカップルになり・・と。
あらなんてハッピーエンドでしょう(笑)。
113菌で人類が死に絶えた後に、シーザーJr(=アウグストス?)からやっと進化が始まりそう。
人類との交代は「無血革命」というか、大変スムーズに行われそうですね(?)

あの猿ランドのバカ息子(と強欲親父)は猿の王国にとっては、
ウィルの次に大事なキーパーソンだったんだな(笑)


あと。
超どーでもいいけど。隣人のパイロット。
パイロットという冷静な判断が必要な職業の割りに、短期で粗野すぎ。
「娘が可愛くて」というのが乱暴な理由だけど、ちょっと冷静に考えればありえない対応。
隣の家でチンパンジー飼ってることとか、隣家のご主人(父)が認知症だとか、
全然知らないの? 娘のためには近隣の家の情報ぐらい仕入れておけよ!
ロリコンの変態が住んでたらどうすんの?って思いました。
奥さん(出てこなかったが)も近所の噂しないのか? 婦人会ないの?
近所づきあいしないにもほどがある。あんな「いかにも」な高級住宅地でさ。
ま、職業をパイロットにしたのは、世界中に広める役目を持ってたからでしょうけど。
大事な伏線ではあるが、それにしては人物像が納得できなかった。

ついでに。またまた超どーでもいいけど。
ウィルとキャロライン(女獣医さん)は、いつ結婚したんだ?
(結婚したよね同じ家に住んでるし。描写無かった。些細なことからなんだろうか・・)
彼らに子どもが生まれていたら、また違う展開だったような気もする・・。
「シーザー大好き♪」という幼児が傍に居たら?お兄ちゃんとしてまた違う展開に?
きっといろいろ考えるだろうなあ>シーザー。
実子(人間)がいたら、ウィルとキャロラインも対応変わったか・・?いや変わらないか。
ウィルも隣のパイロットも、みんな「自分の子どもが可愛いくて大事」、というのが
根底に感じられて、それはとても良かった。結果悪くてもちょっと暖かくなれる。

これはオマージュだろうけど。
シーザーは家に居るとき、「自由の女神」の模型を作ってる。
あの衝撃のラストシーンを思い出させる・・いいね。
最初に「猿の惑星」を見たのは小学生で、夜TVで見たと思う。
夜9時からの放送なのに親が見せてくれたんだ(普通は遅くなるのでダメ)。
あの衝撃のラストには、子どもだったけど「怖い」「やられた」と思ったなあ。
(親は横でニヤニヤしていたような記憶がある。「すごい映画やろ~?」って)
そのぐらいインパクトがあったから、「猿の惑星」を見た人なら、
100%思い出すシーンを入れてくれてありがとう(笑)

シーザーの中の人。すごい。どんどん賢くなるのが分かった。瞳の輝きが違う。
最初の赤ちゃんは明らかに人形っぽかったけど(多分)、だんだん賢くなっていく。
瞳も顔つきも、立ち方まで変わってくる。ある意味すごい演技力だ。
仲間のお猿たち(オランウータンとかゴリラとか、前ボス猿とか)も、
キャラがしっかりしていてとても良かった。女の子(猿)出てこなかったね・・


最後に。創世記=ジェネシスですね。あの会社の社名も同じだと思ってました。
さっきHPみたら「ジェンシス」ってあって・・違うわ(愕然)
皮肉な社名だなあ~凝ってるわ!と感動してたのに(ただの早とちりです^^;)。


とりあえず、いつもの妄想(例:これ舞台でやったら!)は
全く発揮される余地のない作品だったけど、SFというよりドラマとして大変充実した
感動の時間を過ごさせていただきました。


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コメント 2

いのっこ

えりあさ~ん、こんばんは!

城田ロミジュリも映画「猿の惑星/創世記」もすごく気になっていたので、嬉しいです。

明日、仕事終わったら、映画観に行こうかなあ・・・

で、本当はもっと書きたいのですが明日の仕事の準備に
追われてまして、早々に引き上げねばということで、
えりあさんにご報告を。

未涼さんのバウポスター画像を携帯の待ち受け画面にしちゃいましたよ!
いやはや、えりあさんのお言葉に触発されまして・・・
開くたび、ぷぷっと笑みがこぼれます。
いいですねえ。えりあさんに感謝!!
by いのっこ (2011-10-13 20:32) 

えりあ

いのっこさん

こんばんは~映画感想も見ていただいて、ありがとうございます(^^)
SF的には??ですが、ドラマとして面白かったです>猿の惑星
私は物語がしっかりしてるのが好きなんで、大変楽しめました。お勧め。

未涼さんのバウポスター、何度見てもすごいですよね(^^;)
見るたびに笑みがこぼれる、・・・確かに!(笑)
口開いけてる静止画の未涼さんも珍しいには違いありませんが、
歌ってる姿(さらに×4)のポスターっていうの、稀では?超レアもの!?
期待が高まりますわ~私も思い切って待ちうけインフィニティに・。・

それでは明日のお仕事頑張ってくださいね~おやすみなさい。
by えりあ (2011-10-13 22:42) 

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