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映画「星を追う子供」 [映画鑑賞]

2011年5月30日(月)
映画「星を追う子供」
なんばパークスシネマ 


感動。久しぶりにアニメで感動したわ。(ドラえもん以外のアニメは久々)
こんなの何年ぶりだろう。
事前にネットで調べると「ジブリ風で良さがなくなった」という評価が多かった
たしかにジブリ風だけどジブリよいずっと良い。
近年ジブリが無くしてしまった大昔のジブリ、宮崎駿の良さがある。
私が中高生のころ夢中になった(1980年代)の良質なアニメ。
子供に見せたい、親も見たいアニメ。人生を考えさせられる映画。
多感な時代に見る作品。自分にそんな時代があったこと思い出す作品。
哲学という小難しい言葉を使わないで、それを考えさせられる映画。

今回小4娘と一緒に見ましたが、子供も感動していました。
親子で一緒に見て、感動し考えさせられる映画は名作。とても貴重だと思う。

全編を貫くテーマは、最愛の恋人との死別。
これは「最愛の恋人」であって、「愛する人」ではない。
アスナとシュン、森崎先生と妻リサ、アスナの母と父。
この3組の恋人同士の、生き残った方の「想い」を軸に
半身を失った「喪失」の物語を織り綴る。
素晴らしい構成と精緻に計算されたストーリーだった。

見ているときは、素晴らしい映像美(ほんっとに美しい)と音楽に感動し、
後から考えるほど、緻密なストーリー、計算された台詞、深い意味を持つ挿入場面、
効果的な構成に感動する。本当に素晴らしい映画だ。
これDVDになったら欲しい。じっくり見たい。


以下、じっくりとテーマを語りたい。ネタバレありです。長い・・・めちゃ語ってる>私。







上で書きましたが、私はこの物語、3組の恋人同士が描く
「最愛の恋人を喪ったとき、どうするのか」がテーマになっていたと思う。
3組のそれぞれを考えながら見ていた。(帰宅後、整理してるんだけど)


<アスナとシュン>
アスナとシュンは、これはもう「ロミオとジュリエット」レベルの恋人同士だった。
あれは惚れるなと言うほうが無理だろうというシチュエーションで出会い、
これはお似合いという状況で語り合い、鮮やかに恋に落ちた。あっという間に。
そしてあっという間に、別れが訪れる。3組の中で一番短く、そして一番新しい喪失。
それがアスナ。だから思いを整理する暇もなく、巻き込まれ事態が動く中で
彼女は自分のなかのシュンの存在に気づき、その重みを知る。
アスナは本当にシュンが好きだったんだ・・と分かった。

同じ顔同じ声の弟シンには恋してない。それがちゃんと表現されているのが見事。
だって、シュンといるときはすぐに頬を染めるアスナが、シンといても普通。
シンのことを、「シュンが記憶を失った姿」という疑い(と希望)を持ってみている。
決して、シンをシュンの代わりにはしない。あくまでシュンその人かもしれないという
希望があったから、アガルタに行った。シュンかもしれないシンを追うため。
森崎先生が「亡くなった」(と確定している)妻の蘇生を願ったのとは違い、
アスナは、シュンであることを確かめ取り戻すため(その希望のために)アガルタへ行く。
だから彼女は最後の谷(死者を再生させる場所)へ降りることは必要ないのだ。
森崎先生はその思い(疑い?希望?)を知らない。
アスナの目的を、「死んだシュン」を蘇らせたいとのだと思い込んでいる。
だから躊躇する彼女に「何のためにアガルタにきたんだ!」と言うのだ。
アスナは「淋しかったから」という。シュンがいないことが淋しい。
シュンと出会って初めて、居場所を得、自分でもわからない不足感を埋めることが出来た。
半身と出会え完成した、と表現するのがいいかもしれない。だから探すのだ。
それは傍にいるかもしれない(記憶を失いシンと名乗っているかも知れない)のだ。
(作中、アスナは何度も「本当にシュンじゃないの?」と問うている。)
シュンは死者のリストに載っているかもしれない。でも違うかもしれない。
アスナはシュンと出会い、失って初めて「母が父を失ったときの悲しみ」を知る。
自分は父を失った、だが母は「半身」を失った。それを想う場面が挿入されていて。
母の悲しみが、喪失の大きさが初めて実感できたんだと思った。
アスナが母を理解し、大人になった瞬間とも言えるか。
結局、シュンは亡くなっていて、シンは弟で別人だと分かる。
その瞬間、彼女の「半身の喪失」が確定し、そこで初めてシュンのために泣く。
そこからあとの彼女は、自分のなかの喪失感と戦って、生きていかなければならない。
同じ喪失を抱えた母と、明るく生きていく彼女の姿は、母同様、美しい。
「残された」母娘二人が笑顔で日常を送るラストシーンが印象に残った。

あと小道具の使い方が秀逸だった。
アスナとシュンとの思い出の品は何もない。アスナの手には何一つ残っていない。
彼女が怪我した彼の腕に巻いてあげたのと、同じ制服のスカーフだけ。
実際に巻いてあげたものはシュンの体に付いたまま葬られシュンとともに在る。
作中、アスナはシュンのことを思うとき、結構スカーフに手をやって握ってたと思う。
スカーフが唯一彼と自分をつなぐ品物。
アガルタから帰還したあとの最後の場面は制服が違っていて、スカーフがない。
とても効果的に使ってあった。

とてもとても心に残る恋人の姿だった。
ある意味、ロミオとジュリエットはともに死ねて幸せだったのかもしれないと思うほど。
それほど残されるものの悲しみと、喪ったものの大きさを感じさせた物語の主人公。
この物語を書いた人、すごい。

<森崎先生と妻リサ>
森崎夫妻はイザナギ・イザナミの神話そのもの。半身をもがれたら生きていけない。
彼の喪失感は半端ない。どれだけ熱愛してたんだ。
死期を悟ったリサが心配して、死ぬ前から「生きて」と遺言するほどとは。
周りで見てるのも恥ずかしいほど熱愛夫婦だったのかしら。
普通はそれならロミオのように、ジュリエットの後を追って死ぬ。
森崎先生はそこが違う、さすがは大人・・というかインテリ戦士(?)。
「奪われた半身」を取り戻す道を探した。素晴らしい頭脳と実行力!
偏執的なまでに、妻を蘇らせることに熱中する。一歩間違えば狂人扱い間違いなし。
どんな困難にあっても、どんな非難を浴びても、誰に何を言われても、
どんな犠牲を払っても、妻を取り戻す。それが残された彼の唯一の生きる方策。
しかし上記のうち「どんな犠牲を払っても」は実行不可能みたいでした。
「あの時」シンを刺し殺せば、リサはアスナの肉体を元に蘇ったのに。出来なかった。
シンとアスナを犠牲に出来なかった先生。まだ人間の心を喪ってなかったんだ。

リサを取り戻すという目的を喪った先生は、地上には戻らなかった。戻る意味がないもの。
一瞬だけ「半身」を取り戻した代償に両目を喪ったけど、
彼の脳裏にはリサの姿が明瞭だろうし、リサの魂が居るアガルタに残るのは、
彼にとっては当たり前のことだったのかもしれないな。
彼はこれから、アガルタで穏やかに残りの生を過ごすのだろうと思う。
アスナの母のように、あらゆるところに居るリサに語りかけながら、日常を送るの。
それほど長くない時間だとは思うけど。

森崎先生、声が素晴らしくいい声だった。
あんないい声で「愛している」とか言われ続けてたら、死んでも死に切れないわ。
私としては、彼を残して死んだリサがよく「魂になれた」なあと思う。
あんな彼(いろんな意味で)をおいて成仏できないよ。
リサも美人だった。峰不二子上品バージョンと言う雰囲気で、大変好みであった。



<アスナの母と父>
アスナの母は、半身の喪失を受け入れて心の中で折り合いをつけながら生きている。
大きな喪失感を抱えて、それでも明るく元気に生きていく。
森崎先生とはまったく正反対の道を選んだ人。(まあ普通はこっちだが)
子供の有無も大きかったのでは?と思う。アスナ母にはアスナがいた。
自分が庇護して守り育てなければならない幼い存在がいたから。
そうして日常生活に追われ喪失を忘れたように生きる。
でも忘れていないのは、アスナの行動を見ていれば分かった。
最初のほうで、アスナの日常生活が淡々と描かれていたが、
忙しい母がいない独りの暮らしで、何かあるとすぐに仏壇の父に手を合わせていた。
母がいつもそうしているからだろうと推定できる。
母が、どれほど父のことを大切に思っているかが分かるエピソードだった。
アスナもとてもいい子に育ってるし、いいお母さんなんだろうな(見習わんといかん)
さすがアスナの母、強い。強い美人母だった。アスナも将来は美人になるのかなあ。

ところで、作中のエピソードで、
「地上人との混血の子を襲う」とう怪物に襲われ続けたアスナ。
これってやっぱり、アスナの父はアガルタ人ということですよね。
誰も言及しなかったけど、あのおじいさんの解説ではそうとしか思えない。
ミミはアスナ父が連れてきたのかな?
アスナが「私にしか懐かなかったのに」と言ってたし。
シュンには初対面で懐いたものね。あ、マナにもだ。アガルタ人には懐こいのね。

このつながりでもうひとつ。
シュンが「会いたかった人に会えた」と言っていたけれど、この意味は?
会いたかった人はアスナで合ってると思うのだけど。
意味が2通り考えられて私にはどちらともいえない。
パターン1 シュンとアスナ父が親戚?アスナ父の話を聞いていたから娘にあってみたかった。
パターン2 「まだ見ぬ恋人」(半身)に会いたかった。
       出会った瞬間それがアスナであることが分かった。

どっちでもいいけど。
1だとアスナの鉱石ラジオの石を見て驚くのが分からん。
2だと、なんか余りに運命的?(本気でロミジュリだよ)いや実際そういう展開だが。
どっちか、でなく両方ありなのかな。

最後にもう一組。
<シンとセツ(巫女)>
まだどちらも死んでないし、二人の関係性も恋人未満ってくらいかな?
でも発展性が予想できる関係が示されていた。
セツがいるからシンはアスナといい関係にならないし(と観客に思わせるエピソード有り)、
アスナとはそんな予想もさせない関係のまま終わる。セツ、出番少なかったけど印象的。
シンとセツはこれから相愛の関係になるだろうが、いつか遠い先にどちらかが「喪失」を
知ることになるのだね。シンは今回たった一人の兄シュンを喪ってるけど。
この作品のテーマは「最愛の人の喪失」ではなく「最愛の恋人=半身の喪失」だから。
―――彼は、いつか森崎先生の気持ちが分かるのだろうか?
そのとき、森崎先生にした自分の行為をどう思うだろうか?
なんかこう考えると、先の先の先を考えられる重要人物だ>セツ。



今回、運動会の代休で平日休みとなった娘と、どこかへ出かける?ということで
映画に出かけた。最初「ブッダ」にしようかと思ったけど、3部作と言うのを知りやめた。
私は続くのが嫌いなんで。それで映画館のHPを見て、この映画に決めた。
・ ・・良かった。前回の「さくらさくら」に続いて、全く無名の映画だったけど(失礼)
大変、感動した。本当にいい映画が、まったく宣伝されずに上映されているのね。
娘も「すごい感動した。」と帰り道にいろいろ話していた。
映画を見ているときから、態度で分かってた。ずっと真剣に釘付けで見ていたもの。
ジュブナイルと表記してくれてありがとう。この表記で子供を連れて行けたわ。
館内に子供は2人しか居なかったけど(元人数も大変少なかった:涙)。

あと本職の声優さんはやっぱりいいわ~! やっぱり本職だね。
この作品、声優さんがすっごく豪華。
子供が「ジブリと違う」という点に「声」を上げてました。
子供には「ジブリみたいな映画」といって連れて行ったんですが(説明難しいんで)
「ジブリと違うの分かったよ」と言ってました。絵は似てるけど全然違うらしい。
上手く説明できないらしいですが・・。私も違うと思いましたもの。なんとなく分かる。

新海誠 監督。お名前覚えました。次の作品も母娘で楽しみに待ってます。



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とんま

twitterの新海誠監督のアカウントで紹介されたURLから飛ばせていただきました。
http://twitter.com/#!/shinkaimakoto/status/75578948490231808
素晴らしい解釈で、なるほど、と改めて考えさせられました。


by とんま (2011-06-01 00:21) 

じゅん

新海監督のTwitterから拝見させてもらいました。

えりあさんの考え方の深さにただただ関心させていただきました。
もう一度見るときこの考察を参考にさせてもらいます。

あと、ご覧になっているか分かりませんが、新海監督の他の作品もぜひ見てみて下さい。どれも素晴らしい作品だと思います。

長文失礼しました。
by じゅん (2011-06-01 08:16) 

えりあ

じゅん様、とんま様

お知らせいただき、ありがとうございます。
新海監督のTwitter、確認してきました。びっくりです。
製作者の方からリアクションをいただいたのは初めてです。
こんなこともあるのですね。
私は深読みしすぎるきらいがあると思いますが・・ひとつの解釈としてお読みいただければ嬉しいです。

新海監督の他の作品もぜひ見てみたいと思います。
アニメは、TVで大宣伝している=子供が学校で聞いてきて行きたがるドラえもんとコナンとジブリ作品しか見ていないので、こういう作品があると知って、楽しみが増えました。




by えりあ (2011-06-01 21:14) 

もの。

こんにちは、新海先生のツイッターから来ました。

えりあさんの考察、大変参考になりました^^
最後のあたりの考察についてですが、シュンが会いたかったのはシュンの最後の歌を聴いていた人=アスナだと私は解釈していました。
一回しか観ていないのでだんだん自分の記憶も曖昧になってますから少し自信ないですが(笑
by もの。 (2011-06-02 02:20) 

バンブー

たまたま通りがかった者です。
私は新海さんの作品は最初の「ほしのこえ」から見ていて
「星を追う子ども」は先週の土曜に見たばかりです。

個人的には「死者を生き返らせるのは
望んではいけない事なのではないか」と思っているので
最後にアスナにリサを憑依(?)させて
生き返らせるまで行ってしまった事が
どうにもひっかかってしまうんですよ。
その事もあり、2つ前の作品である
「雲のむこう、約束の場所」の方が気に入っています。
機会がありましたらこちらも御覧になってみて下さい。
by バンブー (2011-06-02 22:07) 

えりあ

もの様

シュンのあいたかった人=最後の歌を聴いてくれた人=アスナ

確かに、シュンは最後にそう呟いていました。
ありがとうございます。それが一番すっきりしますね。
私の頭の中、まだ「ロミオとジュリエット」の残像がかなり激しく残っているようです。「まだ見ぬ恋人を探している」>これロミオの台詞でした。

・・・シュンは「外」に向かって歌っていたのでしょうか?
中のあの場所で歌うと、外のあの場所で聞こえるの?
アスナのラジオに歌が入ったのは、偶然の要素が強そうなことを
彼自身が言っていたような気がするので。
(ラジオの鉱石にクラヴィスが使われていることを驚いていたような)
外の誰かが受け取ってくれた、という実感があったのかな。
まだまだ考えたくなる・・・深いお話ですね。

私も一回しか見ておらず、実は最初の場面はばたばたしながら
見ていたので、記憶があやふやで自信ないですが・・
DVDになったらもう一度しっかり見たいです。


バンブー様

ありがとうございます。その作品、探して見てみたいと思います。
結構たくさんあるんですね。恥ずかしながら全然知りませんでした。
なんか「無名の」なんて失礼なことを言ってしまってます・・
・・・監督およびファンの方、ごめんなさいです。

いろいろ教えていただき、また新しい感動とめぐり合えそうで、
ワクワクします。

by えりあ (2011-06-03 00:17) 

ねこ

はじめまして、新海監督のツイッターから来ました。

住んでいるところが東北なので、まだ星を追う子どもはみてないのですが、
えりあさんの解釈を読んで、なおさら観るのが楽しみになりました。

新海監督の作品を観るなら、個人的には「秒速5センチメートル」→「雲の向こう、約束の場所」→「ほしのこえ」と遡っていくのが、距離と喪失という監督の一貫して描いてきたテーマがわかりやすいのでお薦めです。

時間的には雲の向こうは普通ですが、秒速が1時間程度、ほしのこえは30分ありませんので意外に簡単に観られますよ。
特に秒速5センチメートルは本当に美しく独特の余韻が残ります。

(コメント、結構多くなってきてるみたいなので、私のは返信なしでいいです。)



by ねこ (2011-06-04 10:11) 

えりあ

ねこ様

コメントはなしで、とお気遣いいただきましたが、ひとことだけ。
皆様のお勧めで「雲の向こう」のDVDを購入しました。まだ見てませんが。
「秒速5センチメートル」が先のほうがよさそうですね。
後の2つは短そうなので、時間を作って順番にみてみたいと思います。

by えりあ (2011-06-05 22:00) 

浜名猫鳩

先月末にコメントしていただきました者です。すぐに返信するべきだったのですが、新着コメに表示されないコメントであったために気がつかず今日になってしまいました。申し訳ありません。

 うちのレビューを読んでくださり、有難うございました。公開当日に私は見たのですが、その後私も批判的なレビューがネット上に多く、またそれらがひどく的外れであることにうんざりしてしまい、その結果としてあのレビューと、その後の反駁の記事を書いた次第でした。
 ですので、ああいったコメントをしていただくと、非常に救われるような(というと誤謬があるかもしれませんが)気持ちになります。誰かに届け!という一心で書いたレビューでしたので。本当に。

 また、こちらの感想も拝見させていただきました。吃驚するほど丁寧で、それでいて形式的過ぎることも無く、非常に参考になりました。というか、これから書こうと思ってたことが無くなってしまった(笑)。特にアスナ・シュン・シンの三人の関係への着目、その関係性と服装やアイテムや動作などとの対応についての感想は、言われてみれば確かにそうで、より映画の味わいが深まるものでした。

by 浜名猫鳩 (2011-06-09 06:34) 

えりあ

浜名猫鳩さま

コメントのつけ方が良くわかっていなくてごめんなさい。
わざわざこちらまでお越しいただき、丁寧なコメントをありがとうございます。
とても参考になるページでした。浜名さまの「思い」に後押ししていただき、良い映画にめぐり合えました。感謝です。
by えりあ (2011-06-09 21:58) 

ねこ

ふっと思い出したので突然ながらの書き込みです。
今日の21時30分から、ニコニコ動画で「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」の3作品を上映するそうです。
画質は相当落ちますし、いい夫婦の日にどうかなあとも思うので、なんですが、もしご興味がおありでしたら「ほしのこえ」あたりをみるのもいいかもしれません。
あと、今週末には「星を追う子供」のDVD/BDがいよいよ発売ですね。
私もこれは買ってゆっくりみたいと思いました。
by ねこ (2011-11-22 20:33) 

えりあ

ねこさま

ご無沙汰してます。お知らせありがとうございます!
・・といいつつ、時間過ぎてしまいました(><)
せっかくお知らせくださったのに、気づくの遅くてごめんなさい。
「雲のむこう・・」はDVDを買ったのですが、まだ見れていません。
落ち着いてみようと思いつ・・・・いずれ全部見るつもりです。
「星を追う子ども」のDVDももう直ぐ発売ですね。
もう一度ゆっくり見てみたいです。
ありがとうございました。
by えりあ (2011-11-22 23:17) 

ボニー

初めまして、新海監督のつぶやきから来ました。
が、ネタバレありとのことで作品を見てから読ませて
頂こうとブックマークしておいて、先ほど読ませて
頂きました。
私では到底辿り着くことのない考察で感服しました。
私は「秒速~」の新海ファンですが、是非過去の作品を
見てください。「星を追う~」にも過去の作品からの
エッセンスが盛り込められていますよ。
それでは、失礼します。
by ボニー (2011-11-27 00:25) 

えりあ

ボニー様

コメントありがとうございます。
私の書くものは大抵ネタバレしまくってますので(^^;)

過去の作品を皆さんに教えていただきました。
これから順番に見ていくつもりです。
そのときはまたここに書きます。
by えりあ (2011-11-29 22:57) 

夢旅人

はじめまして
私も今日、見ました!

確かに「宮崎駿」っぽいと失礼ながら思いましたけど、それを凌駕するほどに素晴らしいものだと見終えた後に納得しました。
自分は口下手で、何よりこうして文字で打っても上手く説明しにくいので、とても参考になりました。
by 夢旅人 (2011-12-02 18:39) 

えりあ

夢旅人さま

コメントありがとうございます。
いただいたのは短い文章ですが、私には伝わってきました。
なにかお役に立ったようで嬉しいです♪

by えりあ (2011-12-02 23:44) 

ゆい

はじめまして。

今日、「星を追う子ども」を見たのですが
わたしもとても感動しました。

批判的な文が多く、悲しかったのですが
えりあさんの文章を読み、救われた思いです。
(すこし大げさ?笑)

えりあさんの解釈はとても参考になりました。
明日もう一度観ようと思うのですが
えりあさんの解釈をふまえて
また、自分なりにも考えを深められたらいいなと思います。

あと、個人的には
ミミとアスナの別れのシーンに泣きました。
それと、リサはとても美人で
私も大好きです!
by ゆい (2011-12-02 23:59) 

morgane

はじめまして。morganeと申します。
過去の記事に突然のコメント、申し訳ありません。

「うんうん」と頷く箇所もあれば、「そういうことだったのか!」と、えりあ様の考察に唸る箇所もあり、大変楽しく読ませていただきました。
「半身の喪失」・・・・うーん、まさに!(エラそうな書き方ですみません(^^ゞ)

アスナの抱えているさびしさや、モリサキの妻を追い求める気持ちに共感できる部分が多かったので、個人的にはとても胸に迫る物語でした。

それと、一点だけ、図々しくも質問したい箇所があるのですが
>セツがいるからシンはアスナといい関係にならない
というのは、どのエピソードから読み取ったのでしょうか?
シンは、アスナ達を逃がすために追っ手と闘ったし、クラヴィスも砕けたしで、もうあの村へは帰れないと思っていたので・・ちょっと記憶が曖昧なので、認識違いかもしれませんが。

はじめてのコメントで大変不躾ですが、お暇なときにでもお答えいただければ幸いです。
それでは失礼しました。
by morgane (2011-12-29 00:54) 

えりあ

morganeさま

コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが・・私の解釈ですが(しかも結構もう記憶に薄い^^;)
シンが追っ手と戦ってアスナを守ったのは、やはりなりゆきというか、兄の心残りを果たしてあげているというか・・そんな気持ちじゃ無かったかなあと思ったような気がします(自分のことなのに、既に曖昧でごめんなさい><;)。私がそう思い込んでいたからそう見えた、と言うのが大きいかもしれません。
私が書いたような関係でないと、セツが登場する意味が無いような気がして。セツとシンの描き方は、あれはそういう意味がある!と、私は思い込んでしまったようです。(私ならセツを出すには、そう意味づけします。逆に意味が無いなら、あの二人の場面は不要だし、セツという女の子を出す必要が無いと思うのですね~巫女は大人の女性でいいし、会話も事務的な内容にすればいいこと。でも違うからさ~深読みしてしまうのですわ)
現状(ラスト場面)すぐにはあの村へは帰れないかもしれませんが、セツがとりなし、時間が経過し、状況が変化すれば、永遠に戻れないことは無い・・と解釈していました。
この前提の下に、アスナとシンを見ていると、アスナの気持ちは兄のほうばかりに向いてるし(そりゃ年頃の娘なので「男の子」には反応しますが、恋心は違う)、シンは兄の思いを知るために、彼が最後に出会い心を通わせたアスナを守っているように見えたんです。


・・・いかがでしょうか。
やっぱりもう一度見直さないと、ですね(^^;)
by えりあ (2011-12-29 23:23) 

えりあ

ゆい様

2日にコメントいただいていたのに、ごめんなさい。
嬉しいコメントをありがとうございます。

今回、監督のツィッターに紹介していただいたせいか、いろいろな方にコメントを頂き、私もとても参考になりました。

映画や舞台をみて、感想を語りたい!という衝動を抑えきれずにPCにぶつけいるので、それが誰かに共感していただけたら、とても嬉しいです。見終わった後に(直接会話してないけど)会話している気分です。

ありがとうございました。
by えりあ (2011-12-29 23:32) 

みそ

なんと素晴らしい解釈…大変感心しております…!

通りすがりですがなんとなく気になった事があったので書かせていただきますね。

シュンは結局何だったんでしょうかね?途中のアスナが襲われてるときの夢の中でシュンの腕がもげたシーンが入りましたが、ミミを食った番人も片腕が有りませんでした。

その上シュンはなんでか知らないけど崖で歌っていたようで、この番人も同じ崖で歌ったんですよね。そんでもって最期はアスナとシンの二人を助けてくれた…

そもそもシュンが何故番人の墓場で歌うのかよくわかりませんし、「番人の歌声は空気を伝わり世界に記録される」とかシンが言ってた事から考えると実はシンは片腕のない番人だったのではないかなぁ、とか思いました。だとするとアスナが歌を受信出来たのもなんとなく繋がりそうです。

でも何か話がこんがらがりそうなのです。取りあえず只の私の考察で書かせていただきました。
by みそ (2012-08-07 15:03) 

えりあ

みそ様

コメントありがとうございます。
ここに描いているのは劇場で見たときの当日の感想で、後日DVDも
購入して見ました。おっしゃるとおり、番人はKeyだと思います。
多重構造でかなり深く練ってある脚本演出だったと思います。
また見直してみたくなりました。
by えりあ (2012-08-07 20:54) 

通りすがり

今年のGWに見ました。
今更何故か、ふとこの作品の評価が知りたくなり、ここにたどり着きました。他にも3つ4つ批評ブログを覗いたんですが、皆さん辛辣な評価でびっくり。
友人と私の家族で見たんですが、個人的には非常に楽しめた作品でした。紛争の描写は苦笑してしまいましたが。驚いたことに、5歳の娘が飽きずに完走し、子どもにも良い作品だったんだろうと思っていました。
ひょっとして自分の感覚がおかしいのかと不安になりましたが、ここの評価は自分と合っていて安心しました。
劣化ジブリという評価が多いようですが、昨今本家がアレな出来で不満に感じていた私にとっては、パクって何が悪い、きちんとした演技が出来る声優を起用した、メシが旨そうな冒険アニメが見れただけで大満足だ、といったところです。
by 通りすがり (2012-09-06 19:48) 

えりあ

コメントありがとうございます。
この映画を見たあと、ここにたくさんコメントいただいて
評価の高いほかの作品を見てみましたが・・私とはあまり
好みが合わず。たぶん若い方向きなんだ・・と感じました。
この作品とはまったく違う作りでした。
その前作まで作品テイスト/世界観が好きだった方からすると、
本作はカラーがまったく異なっているので、合わなかったの
で、そんな評価になっているのかなと思いました。
うちの小学生も感動してみていたので、私は親子で楽しく見て
感動できるこの作品はもっと評価されても(宣伝されても?)
いいのになあと思います。

by えりあ (2012-09-07 21:22) 

ねこ

2013年1月1日0時5分からBSフジで新海誠監督の作品「秒速5センチメートル」・「ほしのこえ」・「星を追う子ども」の3作品を放送するそうです。
よかったら録画でもって書き込もうと思ったのですが、残念、お好みに合わなかったようですね。
ただ、感じ方が人それぞれ違うのは本当に面白いなあって思いました。
私の場合、正直言うと「雲の向こう・約束の場所」だけは苦手です。
「星を追う子ども」に関しては私も感動したんですが、むしろ、劣化ではなくピュアジブリ、宮崎駿のもっともコアな部分の影響を強く感じました。
宮崎駿さんの初期作品に「シュナの旅」という絵物語があります。その世界観に近いです。
私の一番好きな作品は「秒速5センチメートル」ですが、好みに合わなかったとしたら、多分、若い人向きというより男性向きだからじゃないかと個人的には思います。意外とご主人には受けるかもしれませんよ。
確かに「ブルー・バレンタイン」を見た後のような後味の悪さはありますけど。
そういえば、新海監督の新作が来年も出るそうです。
「言の葉の庭」http://shinkaimakoto.jp/kotonoha
どちらかというと「秒速5センチメートル」的な日常系の作品になりそうですね。


by ねこ (2012-12-25 23:55) 

えりあ

ねこ様

私が合わないなあと思ったのが『雲の向こう・約束の場所』です。DVD買って観て、感想も書いたのは書いたのですが、余りに・・なのでアップしそこねています。(↑親の立場で観る作品ではないと感じたんです)

ねこ様のコメントによれば、『秒速5センチメートル』は合いそうですね。「約束の場所」を観たあと「こりゃあわん・・・これが絶賛され『星を追う子ども』が批判されているということは。以前の作品ではなく今後を観ようっと」と思いこみ、ほかの作品は観ていないままになっていました。『秒速』は今度ぜひ観てみたいと思います。忘れないように録画します。

新作情報もありがとうございます!
最近のジブリ作品にはあまり魅力を感じないので、新海監督には期待しています。

by えりあ (2012-12-26 22:55) 

Aya


最後のEDの時にシンは腕になにかアスナのスカーフのようなものを巻いていました。アスナがシュンに似せて思い出にシンにも巻いたのではないでしょうか?
by Aya (2013-01-06 22:36) 

momoko

こんにちは。
私も、この作品はとてもよい物だと思います。
確かに至る所に宮崎駿作品の(特にラピュタ?)のオマージュらしき物がたくさん見受けられるとは思います。でも確かに、それ以上の物があると私は信じています!
まず、物語のテーマが違うと思います。これは私の独断ですが、新海監督作品の特徴は、「人間は寂しい生き物だよね」といったメッセージを含んでいることが多いと思うんです。それが顕著なのがこの作品なのでは、と。
それに、私も声優さんを使っている点、とても良いと思います!
私もこの作品がお気に入りで、あまり他に良い感想のレビューが無かったので、意見失礼しました。(*^^*)
by momoko (2013-02-02 08:21) 

ねこ

「言の葉の庭」の上映が始まって、観てきたんですが、映像が、ともかく綺麗でした。感動モノです。これは本当に一見の価値はあります。中身は、秒速5センチメートルのように、ハルキズムのテイストを強く感じる作品でした。この監督さん、さりげないメジャー志向がある感じなので、世評がよかったそちらの流れを選択したのかなあ。次はこの映像美でロマン溢れるファンタジー系も見てみたい感じです。
by ねこ (2013-06-02 08:44) 

えりあ

早速の情報ありがとうございます。5月31日からでしたね。見に行こうと思っています。映像は美しい感じなので楽しみです。内容は・・秒速5センチメートルも見ましたが、あの感じですか。私は身近な二人の世界系よりはロマンティック・ファンタジーのほうが好きですね。とりあえず見に行きますね。
by えりあ (2013-06-02 20:26) 

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