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宝塚雪組「ロミオとジュリエット」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚歌劇 雪組「ロミオとジュリエット」 2011年1月8日(土)15時 1階24列センター


2011年の初観劇。
やっぱり曲がいい。
演出がいい。
もう一度みたい!と思う演目。
見てよかった!感動。

が、期待していたより残念だったのが、衣装。
なんだあれ?星の衣装のほうがずっといい。なんかごてごてした感じ。
変な模様や配色もついているし、色が変わったのが逆に悪くなったと思う。
そして、歌。選抜メンバーじゃないから仕方ない・・と我慢できないレベルも有り。

せっかくの海外ミュージカルの大作なんだから、順手は無視して本当に歌えるキャストに
して欲しかった。主役は歌えるんだから、あとの配役は許してよ。

ロミオ、ベンヴォーリオ、神父、ジュリエット父、大公、と歌を堪能できる。
だが、なんか久しぶりに椅子から落ちそうになった場面もあり残念。
きっとDVD買うと思うけど、ビデオ撮りのときにはもう少し安定してて欲しい。
>ジュリエット、ティボルト、マーキュシオ、乳母さんにお願い。

改めて長文です(笑

「ロミオとジュリエット」 潤色演出 小池修一郎

演目としては大好き。ストーリーは単純だし、突っ込みどころ満載だけど、いい。
音楽が最高。演出が最高。衣装は・・・前回のほうがよかった。
なぜに改悪? なんだか余計な装飾がついたためにゴテゴテ感が許容範囲を超えた気分。
それから色のこだわり。前回星のときに大変感動した「色の意味」。
今回意味なしになっていて、ものすごく心から残念。
ロミオがマントヴァにいるときは、マントヴァ住民と同じ茶色のマントでいいのに、
最後の衣装は真っ白がいいのに。ラストのジュリエットは派手なピラピラ不要。シンプルに決めて。
マーキュシオの斑紫の衣装の意味って???
衣装は絶対に初演のほうがよかった。

歌。これは星といい勝負かな。星は選抜メンバーだし。
今回主演のロミオ(音月)が上手いし(ミュージカルはやっぱり歌えないと!と思わせる)、
ベンヴォーリオ(未涼)も格段に上手い(やっぱりいい声!出番が増えて嬉しい)。
その間にいるマーキュシオ(早霧)で、ガクッと来る。何とかして欲しい、早急に。
マーキュシオって、見た目はとても綺麗で、切れやすい危ない雰囲気の少年。
今回の3人は年の順が見えるよう。
長兄ベンヴォーリオ、次兄ロミオ、末っ子マーキュシオの順に見えた。綺麗で甘え上手で、
好き勝手してきたマーキュシオを2人がかわいがっている? いい雰囲気だった。
だから歌だけお願い。主要人物クラスでこれって、タニちゃん以来の久々の衝撃だったわ。

次にティボルト。歌が不安定。なんだか声がにごる?長く歌うと聞きづらくなるのが難点か。
芝居は、不安定な危ない色気が感じられず(=モテモテに見えず)、
なんで「本当の自分と違う」風になったのかも不明瞭。
比べて何だけど、星のティボルトは綺麗で繊細なので、
彼のわがままを周りみんなが許して甘やかしたからでは・・・と思わせる。
でも緒月ティボルトってしっかりして見える。「キレそうな危ない男」に見えない。
対立するマーキュシオが「キレてて危ない少年」に見えるから余計か。うーん。

お歌の課題はジュリエットも。今日はミミちゃん。綺麗でかわいらしくお芝居は問題なし。
素敵なジュリエットでしたが、前半の歌で不安定なところがあって、結構はらはらした。
(ちょうど、花ファントムのときの彩音ちゃんを思い出した。)
ただロミオとハモるととっても綺麗だったので、相手役はこの人でいいのに、と思う。
相手役は確定して欲しいし、やっぱり美人がいい。後半の歌はOKだと思うしね。

で、乳母(沙央)は男役だから仕方ないけど、高音が出てない。
乳母の歌って低音から高温まで音域の広い歌だったのねと思った。
星のれみちゃんすごかったんだ・・。
低音のところは割りとよかったけど、高音も綺麗なら言うことなし。
ジュリエットの母代わりというのが見た目からわかりやすく、よい感じでした。

なんか歌への苦情になってまったけど、ここから賞賛。

ロミオはやっぱり歌声がいい。容姿もロミオにぴったりで、綺麗。
衣装さえ・・・と残念だけど、綺麗は綺麗。みんながほっとかないのも納得。
文句なし。いい声だったな。

ベンヴォーリオ! 開演すぐのナレーションからいい声で嬉しい!
「世界の王」でベンヴォーリオの声が響いて、いい曲(前から思ってたけど)と改めて感動でした。
聞き取りやすいので、歌詞がわかりやすかったのかも。
ジュリエットの死を伝えるところではフルで歌ってくれて、いい声を堪能。やっぱり上手い。
今まで花でこんなに歌う場面がなかった。雪に異動してよかった。
お芝居でも、シッカリ者でロミオやマーキュシオの面倒を見つつ、大人との関係調整を
していた感じがする。(ロレンス神父のいう「粗忽者」には見えなかったわ)
出番も多くて、小さいけど群衆の中では結構目立っていたと思う。
(小さいといいつつ、ロミオとあまり変わらない気がする。マーキュシオと3人並ぶとちょうどいい。
ティボルトだけ種族が違うよう:笑)
「太王四神記」や「虞美人」で落ち着いた役が多くて素敵だったけど、若い役もとても似合いますね。
はじめてカッコいい!!!!!! と思ってときめいた。よかった~♪
今回ずっとオペラで見てました。・・なんか絶賛してますね>私。
もともと好きな役者さんでしたが、今回さらに倍って感じです!!

ジュリエット父(一樹)は引き続きよい声。見た目若返った? 素敵ですお父様。
星のときは年の差のある夫婦で、そのせいもあって冷たい関係なんだと思ってたけど、
今回お父様が若返ったので、お似合いに見えた。夫婦仲よさそう? 

大公(大凪)はよかった。星より安定して感じた。また従者が増えて権威倍増ですね。
出だしのヴェローナの歌は難しいのか? その後はよかったです。

神父(奏乃)はさすが。若干若い神父さんでしたが、いい声!

あと愛(大湖)は綺麗でびっくり、男役に見えませんでした。
(同行者はずっと娘役だと思ってたくらい)。
本当に綺麗で、踊りも娘役のしなやかさ。存在感がありました。

反面、死(咲奈)は弱い。刷り込み効果で「死は面長」と思い込んでるからか?
(真風さんと水さんのせいだ)。
多分そうでもないのでしょうけれど、丸顔に見えてしまい、死の持つ妖しさや不気味さが
半減(自分比)。踊りもシャープさに欠ける気がした。気がしただけかもしれないけど。


・・・結局、ここに書いた役でほぼ全部だから、組子フルメンバーを使わなければならない
(しかも順手大事な)大劇場でやるのはきついですね。
歌も大事なので選抜で梅田でやるのが良い演目なのかもしれない、と思った。

そうそう、最後のフィナーレ。
早霧さんは2番手なのでしょうが、せり上がりの歌はきつかった。余韻が・・・(涙)。
綺麗なので真ん中で踊ってていいから、歌は未涼さんに歌ってもらって欲しい。
小池先生に切にお願いしたい。
相手役が未確定だから、ロミオとジュリエットという演目なのにデュエットダンスなし。
なんだかなあ・・・。
ラストの白い衣装はとても綺麗だった。それぞれ役にあっていて、
でもフィナーレらしい衣装で大満足です。

同行者(星のスカーレットピンパーネル以来の観劇)は、
「ロミオと神父とベンヴォーリオは良かったが、後は歌が不安定すぎ。
ま、タカラヅカだから仕方ないか」という感想でした。なんか悔しい。

もう一回見に行く。絶対いく。


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