宝塚月組「Me and My GIRL」感想

月組「Me and My GIRL」　宝塚大劇場　4月27日（日）15時　2階8列センター


久しぶりのミーマイです！
子供は初めてですが、スカイステージでの前宣伝がすごかったのでとても期待しておりました。
さすがにちょっと演出やら台詞が古いかな～と思う場面もありましたが、全体的にはやっぱり面白い！
音楽も親しんでいた曲ばかりだし、見終わってから楽しくなるミュージカルですね。
娘もいっぱい笑っていて、ストーリーも理解できていたようでした。

＜ビル（瀬奈）＞
下町の気のいい兄ちゃん、実は伯爵家の跡取り息子。下町のお兄ちゃんが気後れもせずに、「ここ俺の家なんだ！」とやってるところがいい。これぞビルの真髄。あさこさんはこういう役がめちゃくちゃ似合う。明るくて陽気で素直で、計算高くなくて。どういう育ちが分からないけど、上流階級ではないだけで（中流？）ちゃんしたお家で愛されて素直に育った感じがしますね（サリーも）。すれてないもの。だからこそ、いきなりでもちゃんと伯爵になれたんですね。
あさこさん、似た感じの役が続いてますが、似合ってるからいいです。

＜サリー（彩乃）＞
ミーマイのサリーってヒロインの割りに印象弱くて、出番がない・・と思っていた。予想（記憶）より出番があったけど、かなみちゃんのラストだと思うと、ちょっと少ないような。まあ今まででももっと出番のなかった舞台も多かったので（パリの空とか＾＾；）、記録に残るヒロインだから良しとしますか。
かなみちゃんて庶民の娘の役が多かったように思う。この人でもっともっとお姫様見てみたかったわ。歌は上手いしお芝居もいいから。

＜ジョン卿（霧矢）＞
この人もお似合いの役。でもマリア公爵夫人に比べるとちょっと若い感じかしら。霧矢さんも上手いし、全然心配していなかった。予想通りお似合い。意外とひげが似合うのよね。

＜マリア公爵夫人（出雲）＞
マリア公爵夫人はとても良かった。この役も間違いなくヒロインだもの。3人のヒロイン（サリー、ジャッキー、マリア）のなかで、今回一番目立っていたように思う。伯爵家を背負ってたっているのが良く分かったわ。・・今回初めて気づいたけど、出身が伯爵家（伯爵の妹）なのに「公爵夫人」ってことは一回結婚してたの？　伯爵って何人兄弟だったのだろう・・一度ヘアフォード伯爵（ビルの父）の物語も見てみたいものだ。スピンアウトして作って欲しい。

＜ジェラルド（遼河）＞
ビルのいとこのお坊ちゃん、典型的な貴族階級の若者として描かれてて、ビルとの対比が面白いの。今回も嵌っていた。歌もうちょっと、明るく歌い上げて欲しい（ってこれは前回の姿月さんの印象が強烈過ぎたせいか）。
遼河さんも「おぼちゃん風味」が上手く出せる人ですね。「更に狂わじ」のときから思ってました。でも本当は「Never・・」みたいな黒い役が好き・・

＜ジャッキー（明日海）＞
私がみた回は明日海さんでした。やっぱ男役声。これ娘役さんがやるとどんなのか見てみたかったかも。ジャッキーも前回の真琴さんの印象が強烈で、男役でも違和感ないんだけど、前回はジェラルド（姿月）＜＜＜ジャッキー（真琴）の力関係がかなり明確だったのに対して、今回は＜（一個）くらいの力関係に見えた。ラストシーンのためには、＜＜＜（３つ）くらいあるほうが面白い。明日海さん、がんばってください。

＜パーチェスター（未沙）＞
お屋敷の弁護士さん。乗りがいい。この人と出雲さんがとっても良い感じで、面白かった。やっぱりこういう役は未沙さんですね。出ているだけで面白い。今回ちょっと控えめにしていらした感じもしましたが。この人の後継者っているのかしら・・


あとは、執事さんとメイド頭さんくらいでしょうか。いい味出してました。
やっぱりというか、さすが昔の大作、一本立てなのに登場人物が少ないですね。
今回は初舞台生もいたのに、出番はラインダンスのみ。
4月公演に1本立て大作があたると出番が作れなくて、ちょっとかわいそうな気もする。

そうそう、今回ランベスウォークの場面で、2階席までジェンヌさんが踊りに来てくれた。
これは特筆すべき画期的なことだ！！！と思う。
客席降りがあると2階はなんだか置いてけぼりで寂しくなったものですが、今回8列目（通路）だったのもあり、大変盛り上がれました。
あまりの近くでのサービスで、娘は固まってしまいましたが（＾＾；嬉しかったらしいがリアクションできなかったとのこと）

ミーマイは月組ばかりなんですね。レトロな感じが面白かったです。