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雪組「君を愛してる/MIROIRS」 [観劇感想(宝塚)]

宝塚雪組「君を愛してる/MIROIRS」
宝塚大劇場 1月14日(月祝)15時公演 1階9列上手

楽しかった!お芝居もショーも、どちらも似た雰囲気でいい感じで、「どっちもいい」と思えた。
熱狂できるというわけではないけど、ほんわかと楽しめる公演でした。

「君を愛してる」作演出 木村信司

面白かった!キムシン作演出でこんなに楽しめたのは初めて(ごめん)。
ぜんぜん引っかかるところがなく、筋も通っていて(ここ重要)すべてのエピソードに無駄が無く、人が動く動機も納得でき、本当に楽しく楽しく観劇できた。ほわんと暖かくなる良質の小作品を味わいました。ありがとう!
どうでもいいけど、併演の「ミロワール」関連の話題が多く、「ミロワール」のほうでも「君を・・」の話題があり、キムシンと中村Aさんは仲良しなのか??と思った。こういうのはいいですね。楽しくて。お芝居、ショーの組み合わせがよく、すっきり1本ものを見た気分です。

<ジョルジュ(水)>
伯爵の長男。なんか極楽トンボな人生を送ってきた感じの好青年。放っておいたら(悪友の影響もあり)結婚しないだろうなorろくな結婚生活を送らないだろうな、という親心から、ああいう遺言を書いてしまうのも頷ける。が、行き詰って協会へ行き(父の指示通り=レオン神父と父はグルか?)運命の相手を見つけ、無事結婚。あーよかった。思いっきり奥様の尻に敷かれそうですが、幸せならいいですね(笑)。
水さんのスーツ姿はめちゃくちゃカッコイイと思う。いい感じのお坊ちゃんでした。歌は・・ですが(周りが上手すぎか)、ダンスはとても素敵でした!

<マルキーズ(白羽)>
サーカスの花形スター。サーカスの場面は無かったけれど、衣装は似合っていてかわいい。この人は高貴な姫君&女帝から、能天気な女優・元気な町娘までなんでもこなせますね。―――どれも気が強いって共通点があるかも。私の好きな娘役さんNo1ですわ。
で、マルキーズ。このサーカス団にどんな思い入れがあるの?亡き両親がここの団員(団長夫妻の親友とか)だったとか? それとも幼くして親を亡くしてつらいところを引き取ってもらったの?――その辺が、なんとなくしか推測できなかった。でもそういう事情があるのだろう、と察しておく。
「しょーもない金持ちぼんぼん」と思っていたジョルジュをだんだん見直して惹かれていく様子がとてもよかった。健気でかわいい女性だよなあ>そらアルガンも惚れるって。

<アルガン(彩吹)>
よその高級?サーカス団のプロデューサー。彼なりに「サーカスの未来」を考えて、行動して、成功している・・・なんて立派な人物なのでしょう! マルキーズとは考えた「サーカスの将来展望」が違ったために別れることになってしまったけれど、「サーカス」そのものに対する思いは、ジョルジュよりよっぽど強そうに思える。同じ思いを(方向は違ったけど)持っているからこそ、マルキーズに惹かれるのでしょうね。ストーリー上悪役(恋敵)だけど、憎めないいい男でした。ま、今回は大失恋したけれど、すぐ側にしっかり者の女性がいるので、またいつか幸せが訪れるかも。
彩吹さん、上手いなあ。ほんとにお芝居も歌も上手い。この人が銀橋で歌い上げていると「ああ、これぞ雪組!!!」と思える(古いファンなのだ)。未来さんとは双璧ですね。
今回、出番が少なかったように思ったけど、どんどん出て舞台を締めて欲しい方です。

<フィラント(音月)>
ジョルジュの親友(っていうか悪友)。彼の存在が、ジョルジュ父にあの遺言を書かせた最大の原因でしょう(笑)。いや、いい人なのよ、憎めない伊達男。遊び人発言を繰りかせしつつ、ちゃっかり良家(家柄のよい金持ち。事業家ではなく地主系)のおっとりしたお姫様と結婚して、適度に浮気をしつつ奥様を幸せにしてあげそう。いいなあ。
音月さん、前から思ってるんだけど(私だけ?)、この人を見ているとどうしても轟さんの若いころが思い出される。雰囲気が男っぽくてカッコイイのだ。女役もできるくらいかわいくて線が細いタイプなのに、どうしてでしょうね。とりあえず、目が行く人だなあ。

<アルセスト(凰稀)&セリメーヌ(大月)>
ジョルジュの友人とジョルジュの婚約者(筆頭候補)。アルセストはまじめになる!と誓い、真摯に恋人に向き合っていて、なかなかいい感じ。背の高いアルセストがうなだれてしょんぼりしている様子が間抜けでかわいい。気の強いセリメーヌも男3名を振り回していい感じ>>ジョルジュのタイプ? ジョルジュとセリメーヌも出会いさえ良ければ上手くいったかも?=そうか、これがアルセストの悩みの種だったのだな。
ジョルジュとアルセストは、フィラントがいないと真剣に考え込んでしまいそうなタイプ・・フィラントの存在は重要(笑)。
凰稀さん、ポスターと髪型が違う。ポスターのほうがいいなあ。もじゃもじゃくんよりすっきりさんのほうが似合うのに。歌もうちょっとがんばれば鬼に金棒だと思う―もう大階段一人降りなんて、ちょっとびっくりした。もうそんな年次なんだね。

<ドビルバン夫妻(一樹&天勢)
セリメーヌの両親+マルキーズのサーカス団の地主+ジョルジュの婚約者選び後見人。まあ忙しい!(笑) いかにもフランス人らしいご夫婦。どういう経緯で結婚したのか(ドビルバン氏は若いころはフィラントみたいだったりしそう)わからんけど、仲の良いご夫婦でした。奥様、若くて綺麗でセリメーヌの姉で通るよ。ドビルバン氏もジョルジュの恋路の邪魔をするけど、決して悪役ではなく、やっぱりいい人だったなあ。

<レオン神父(未来)>
すごーいスーパー神父さま。この教会のミサに行きたいわ>朝からすごい美声を聞かせてくれそうだもの。なんか影の黒幕と言う雰囲気でしたが、やっぱりそうでした(笑)
只者ではないって。美味しいところは全部かっさらったような気がします・・神父様。
しかしいい声ですね未来さん。一時期、ちょっと歌い方がくどい感じがしていましたが、今いい感じです。

<クレアント(緒月)&アンジェリック(晴華)>
ジョルジュの弟夫妻。前衛芸術家として成功されていますね。いい感じ。奥様、歌が上手い!歌手ですか?と思いました。前衛芸術家の弟のほうがまじめそうに見えたのはどういうことでしょう>伯爵家。

「MIROIRS」作演出 中村 暁

お芝居と関連したような素敵なショーでした。お芝居の雰囲気そのままで、劇中劇のサーカスのショーを見ている気分。
印象に残ったのは、第3章メドゥーサの鏡。これシリアスで最高によかった。緒月さんはこういうハードボイルドな役が似合うわあ♪ お芝居でこういう思いっきりの悪役を見たいです(シルバーローズもよかったし)。水さんは本領発揮って感じで、サングラスが似合って、ドキドキするほどカッコイイ。セットも音楽もぴったりで。水さんのクールな持ち味を最高に引き出していました。こういう水さん大好き。お芝居でも見てみたい。
次には、第4章の白雪姫かな? シンデレラは巨大だったけど、どっちも本気で綺麗だった。笑うところじゃないのね?>中村さん。
あとAqua5のあの歌のところとか、黒燕尾はやっぱり心ときめきますね。条件反射のようにときめいてしまう。本当にかっこよかった。
場面もいっぱい変わって、ショーらしいショーで華やかで綺麗な素敵なショーでした。このショーは「君を・・」と分けてはいけない。

<おまけ>
キャトルレーヴで買わされました>鏡。高い!!!!
100均で売ってそうなシールがなんであんなに高いのだ!
あの綺麗なデザインの鏡は欲しい。だがシールが高い。でも子供に買わされてしまった。
シールは最低限にさせたが、それでも結構な出費になる。商売上手すぎ。
鏡のデザイン、私は音月さんのがシンプルで好きだなあ。子供は王冠の模様がいい!といっていた。自分で作らなくていいのも(つまりAqua5のメンバーデザインの)を売ってほしいです。割安でお願い。


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