新歌舞伎座「東儀秀樹プレミアムステージ～時空を越えた響き～」2022年8月6日(土)17時 新歌舞伎座２階５列上手
繁忙期を乗り越えたので、今は連日観劇。今日は東儀秀樹さんのコンサートで新歌舞伎座へ。
平安時代の貴族の気分を味わえました。藤原何とか卿になった気分の第1部。こういうコンサートは滅多にないので、テンションアップ。
2部は洋楽アレンジの和楽器とゲストの川井郁子さんのバイオリンで、知っている曲も多くノリノリ。とっても楽しい2時間でした。
東儀秀樹プレミアムステージ～時空を越えた響き～
第1部 平安貴族の宴
私が勝手につけたタイトルですが、背景もセットもなんだか紫宸殿の中庭の楊で(知らんけど)、両側に楽器演奏者、真ん中が舞手のための舞台という仕様。奏者は7人かな、男性は狩衣、女性は十二単(風)の衣装で、一人ずつ舞台後ろからしずしずと入場し、中央を通って自分の楽器の場所へ着席する。これだけで気分高揚。
最初の曲では、男性の舞手が二人でそれはそれは優雅に踊ってくれました。これが東儀家の親子だったんですね！お見事ですわ。
次の曲は奏者さん達だけで。琵琶？（正倉院展で見るような楽器）のような楽器にスポットライトが当たり、素敵な音色でした。
次に東儀さんがセンターでその琵琶を奏でる。これがオリジナルっぽいのですが、とても現代的で、この楽器が今もその魅力を失っていないと伝えてくれました。すごいや。
「越天楽」かな、唯一知っている曲。最後もこの「越天楽」の現代アレンジだとのこと。2部で東儀さんが全部解説してくれて曲名も教えてくれたけど、覚えられなかった。
とりあえず、御簾の向こうで奏でられる宴を見ている藤原何とか夫人の気分で、大変楽しく鑑賞させていただきました。隣席の夫も、かなり興味深く見ていました。
雅楽は途中拍手ないのね。最後だけでした。
雅楽の方って、どの楽器も全部演奏できるのか！？と感動しました。あ、東儀家についてはピアノも弾いていたし洋楽もOKなのね。すごーい。
■出演：
[一部]
東儀秀樹、東儀典親
安達圭花（高麗笛、鉦鼓、龍笛）
岩佐鶴丈（篳篥、琵琶） 音無史哉（箏、笙）
〆野護元（高麗笛、龍笛） 須崎時彦（篳篥）
多田泰大（太鼓、龍笛） 中村華子（鐘鼓、笙）
宮丸直子（三の鼓、鞨鼓、龍笛）
管弦・舞楽ほか
第2部 古典楽器の現代化と他の楽器共演
2部は東儀さんのソロから。白シャツに黒パンツですっきりした出で立ち。イケメンですよね～。楽器は笙だっけ？あの上に長い笛。あまり音のアレンジが効かない感じですが、それでもピアノを伴奏に「曲」を演奏されてました。その後の曲の演奏メインは篳篥でしたね。
途中、ゲストのバイオリニスト川井さんによる演奏が難曲かあり、すっかり洋楽。
それから、息子さんの高校1年生という典親くんが登場。父の篳篥にピアノ伴奏してました。と思いきや、東儀さんも一緒に連弾。このピアノも上手かったなあ。
だが彼の本領はエレキギターなのだった。髭ダンの曲やクイーンの曲を、エレキギターと篳篥、ピアノで演奏する。なんかカオス。それでも聴かせる。曲や演奏も凄いのですが、数々の楽器を、一つ習得するにも大変そうな楽器を軽々と扱う高校1年生にも驚きました。この年齢で、こんな大ホールで演奏、でも相応の実力ありって。さすが東儀家の息子というべきなのだろうか。アンコールでは笙も演奏していたので、和楽器もできるのでしょうな。
凄い高校生で先が楽しみですね。
錚々アンコールの最後の曲は、川井さんも一緒に「リベルタンゴ」。いつも古武道のコンサートの最後の曲で演奏される曲。篳篥は尺八より音が高いし、バイオリンもチェロより高音だから、全体的に音の高い明るい目のリベルタンゴでした。
最後の最後の曲は、さらに1部にご出演の雅楽奏者の皆様も衣装平安時代のままで参加で、良く知ってる曲なのに名前思い出せない名曲でした。
楽しかった。特に1部。奈良とか京都で、常設・定期的に寺社仏閣(風建物でもいい)を会場にでこういうコンサートをやっていれば、外国人をメインにした観光客の皆様大喜びでは？と思った。私もたまに行きたくなるわ！来年もあるかな～。新歌舞伎座の1日公演はたまにすごく私に刺さる公演があって嬉しい。
この公演、翌日の川井郁子コンサートと連動してたのね。明日は東儀さんがゲストとか。知っていれば連続で買ったのに・・と思ったけど、7日は雪組公演の千秋楽だったので行けなかったな。
[二部]
東儀秀樹
川井郁子
東儀典親、Keiko（ピアノ）