新歌舞伎座「キエフ国立フィルハーモニー交響楽団「第九」」2017年12月27日(水) 新歌舞伎座 14時 1階上手前方
今年最後の劇場は、やはり新歌舞伎座。
新歌舞伎座では毎年年末に毎日日替わりでいろいろなコンサートがあり、その一つが「第九」。毎年やってるけど、行ったのは初めて。平日・・というより、仕事納め日に当たることが多くいけなかった。今年初めて行けました！
お芝居用の劇場だから、音響はいまいち・・だけど、やっぱり生のフルオーケストラは良いですね～迫力があるし、第九だから合唱がすごい。ソリストもいて後ろの合唱団も大人数で、とても迫力のある第九を今年の聞き納めにできました。
キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
＜曲目＞
・チャイコフスキー「くるみ割り人形」より
・ベートーヴェン「交響曲第９番（合唱付き）」
指揮：ヴァハン・マルディロシアン
演奏：キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
ソプラノ：イワンナ・プリシュ
アルト：オリガ・タブリナ
テノール：オレクサンドル・チュフピロ
バリトン：アンドリー・マスリャコフ
合唱指揮：守山俊吾
合唱：キエフ国立フィル第九公演記念合唱団
「くるみ割り人形」もクリスマス演目ですよね。歌劇でよく使われる曲が多いので、楽しい。なんかダンス場面が浮かんでくる。
こちらはなんと20分ほどで終了。有名曲ばかりだけど、小品が多いから？
そして第九。1楽章から順に。ベートーヴェンらしい曲調で、ドラマティック。1楽章から有名だよね（全然関係ないけど、第九の合唱のところ、雪組のショー「スーパーボイジャー」のラインダンスがこの曲だったなあ～などと思い出した。前のショーでは「運命」使ってたし、雪組はベートーヴェンと縁がありますね。クラシックな雰囲気が雪組に似合うから？）
演奏が素晴らしかったのは、私では語りつくせないので省略し、いつものことながら私の思いつくまま「終演後同行者と語り合うようなこと」を書きます。
私の席は、上手の端でコントラバスがよく見えた。真ん中を見るには姿勢がつらいので、結構長いことコントラバスを見ていた。2人に１つ楽譜がおいてあり、奥の人が楽譜をめくっていたが、ある時めくりすぎたようだ。コントラバスの演奏の切れ目にさっとページを戻した。普通にめくるときは、前列のチェロも同じ動きをするので、楽譜をめくる人が一斉に手を伸ばすので同じ動きをする。がページを戻すときは動くの一人(笑)。めくってから戻すまで、ちょっと演奏があったけど、「あ、いけね！2枚めくってもーた」と焦ったんだろうか？ 同じ楽譜を見ている隣の方は「おまえ！」と睨んだりしたの？(笑) そこまでは見損ねた。最初はめくりすぎなんてわからないもん注意してみてなかったわ。コントラバスの人だけじっと見ている客も少ないだろうけど、このコントラバスの演奏者、結構イケメンだったのだ。もしかしたらスルーすべきなことを書いてしまってごめんね～！素敵だったわよ～演奏(多分。個別の音の聞き分けなんてできない。顔は素敵だった)
素晴らしい演奏を聴きながら、こんなどうでもいいことを目撃し、私は心ひそかに彼の心理を思いやっていた。ありがとう、視覚的にも楽しかったわ「コントラバスの君」。
合唱団は、ソリスト4名以外は全員日本人。そして結構高齢者が多くて驚いた。あまりに大勢なので後列から順番に出てきて、並びながらだんだん前列の人が出てくる。全部で4列くらいか？結構高齢な方が多いな～と思って入場を見ていたら、パイプ椅子が出てきた。「？？？」が飛ぶ。すると、さらに高齢の方が出てきて椅子に座った。ずっと見ていると、歌う時だけ起立されていた。大変な高齢者だ。後ろの方はずっと立っていたから、高齢者に見えたがまだまだ若いのだ。
周りの客も疑問に思ったらしく、こそこそとチラシの裏の「合唱団」を見る人が多かった（私も見た。でも必要な情報なし）。
いや～キエフの交響楽団と歌えるなんて幸せな年末、やりがいのあるお仕事ですよね。高齢だけど参加されていることに、感動。生きがいって大事。（と、全く事情は知らないけど、適当に推測して感動していた）
ソロの方はバリトンが一番よく歌っていた。大変良い声で歌うのを聞いていると、ちょっと前に訪れた永平寺を思い出した。お坊さんの声、低音でよく響く良い声なんだよね～ってことか。一度永平寺で第九を歌ってみてほしいな。あの広い伽藍でフルオーケストラ。黒い袈裟姿の大勢の坊主の合唱。なんか素敵。あ、女声がないか・・残念。
ソリスト4人のうち、一人だけ真紅のドレスで大変目立っていた。あとは指揮者も楽団も合唱団も全員黒だもの。なぜ彼女だけ真紅のドレスだったんだろう。
こうやって書いていると、本当にどうでもいいことしか考えてないな～私。
ともあれ、今年最後の観劇（？）は格調高く第九で締めました。あー幸せ。