久しぶりです。旅行に行ったり(こっちはまた別途アップ予定)
仕事におわれたりして、結局月組は見れなかった(残念)。
であっという間に9月。雪組。楽しみにしてました・・・なのに。
宝塚雪組「仮面の男/Royal Straight Frush」
2011年9月3日(土) 15時 2階15列センター
今回、とっても期待していた。ポスターはいいし、歌に芝居に役者は揃ってるし。
「ロミオとジュリエット」「黒い瞳」「ハウ・トゥーサクシード」と来て、期待大。
映画「仮面の男」も小説「三銃士」も良いお話で、堪能してる。
不安材料は演出家(児玉&斉藤)だけだった。
だが嫌な予感ほど的中する。ばかやろー!!!
即刻演出家を変えて、やり直して欲しい。まだ間に合う(?)
劇団、どうしてこの脚本と演出でOKだしたの!?それが信じられない。
芝居(児玉)もひどいけど、ショー(斉藤)満足できない。
好きな役者の揃ってる組だけに、許せない憤りと悔しさを感じた(継続中)。
「仮面の男」 (児玉明子)
やっぱり児玉さんクオリティ。どうあっても児玉さん。お前ってやつは!!!(怒)
私は今回もあなたを見直すことは、なかった。いやさらに嫌悪感が増した。
なんでこの素材で(原作ありで映画ありで)この役者で、こんな作品を作るのか。
即刻書き直しを命じたい。脚本・演出・構成、ついでに配役、全部やり直しだ!
衣装だけはOKかな。そのくらいですね、評価できるの。
役者はさすがに上手い人が揃っているので、ひどい脚本でも頑張ってた。
シリアス場面だけは、とても引き込まれる。なのにおちゃらけ場面がぶち壊し。
ものすごく悔しい。即刻別の人で書き直し・演出しなおしして欲しい。
(まだ私がやり直したほうがいいもんできるぞ!と言い切ってもいいわ)
児玉さん、変わった演出だけをしたいなら、ショー担当にしてもらえば?(私は嫌だが)
君に脚本能力はない(断言)
「ROYAL STREIGHT FRUSH」 (斉藤吉正)
こっちも出来はいまひとつ。ずっと同じ感じの一本調子。落ち着く暇もない。
さらに衣装のひどさ。私は草野先生の衣装の趣味と合わないけど、
斉藤さんとも全然合わないのが良くわかった。
なんでデュエットダンスでインディアン!?笑うとこ?笑っていいの?
アリスからTV風の、あの「ONE」のときの演芸大会のような場面は何?
斉藤さんって草野先生の弟子? 笑えないのよ。そのまま唐突に西部劇。
しかも衣装がチャチイ。なにあの「なんちゃってカウボーイ」の衣装。許せん。
さらには、唐突なベトナム戦争。GIの衣装はまだいいとして、
なんで人民軍は笠をかぶせる?顔見えないし、見栄えが悪い。即刻外すように!
トランプ衣装の場面の衣装はいいのに。
ドリーム5はさすがにいい人材揃ってるねって感じだったのに、一瞬で終わるし。
何だあれ!?って場面が多すぎて引いた。
ついでに緒月さんに歌が多すぎ。未涼さんよりずっと多い。
これは早霧さんの歌を目立たないようにするため?と穿ってしまうほど(失礼)
音月&未涼の歌、聴きたかったのに・・・。晴華さんも、歌より衣装が強烈で。
耳にも優しくない作りだった。
構成も悪い。場面ごとも優れてない場面が多いのに、つながりすら悪すぎ。
ともかく、今回は期待していたのに、芝居・ショーともに、私の評価は悪かった。
通う気力もないけど、あと2回取って(当たって)しまった。くー。
悔しさを詳しく書く。憤りつつ・・・・・ネタバレ、いや苦情満載なので
まだ見てない方や、気に入っている方、期待していたい方は、
読まないほうがよろしいかと存じます(長いし)。
「仮面の男」
映画のストーリーでも、小説(三銃士)でも、そのままやればよかったのに。
なんで改悪(ものすっごく)するの。これで「仮面の男」ってタイトル使用なんて、
私が映画関係者なら、怒鳴り込む。それぐらいひどい脚本(&演出)。
ルイとフィリップの双子(音月)
音月さんは2役をきちんと演じ分けていた。
どちらも美しく、ルイは王者独特の傲慢さと残酷さを、
フィリップは控えめで自信なさ気な優しい青年を、表現できていた。
ほんっとに上手い。歌も声も使い分けている。いい役者だよなあ。
この話、ルイもフィリップも周囲に翻弄されるだけなんだよね。
主役で二役なのに、比重が軽い。ルイもフィリップも内面出す場面が少ないのよ。
どこに比重があるかと言うと、前座のモリエール一座とか人間ボーリングとか
無銭飲食の酒場とか、牢獄の腹立つ拷問場面(長い)とか、影絵(超長い)とか、
物語進行上どーでもいい場面なのさ(悔涙)主役すらないがしろ・・
ルイーズ(舞羽)
脚本のせいで、ラウル(彩凪)からフィリップへ「乗り換えた」のが
余りにも唐突で、ラウルとの関係がとっても軽かった。
だからその後のルイへの行動も、フィリップへの感情も共感できない。
フィリップに甘い感情を持つのはもっとあとでも良いのでは?(つまり最後まで無し)
フィリップがラウルとルイーズのことを知ってたら、
簡単にルイーズに迫らないような性格だと思うのだが・・。
もちろんルイーズもそんな軽い女にみえないし。可憐で健気で可愛い。
だから、二人が急速に親密になるのが理解できない。淡い好感程度でいいではないか。
たとえば・・・
ルイーズ「ごめんなさい。私は今でもラウルを一番愛しているの」
フィリップ「知ってる。ラウルのことは忘れられないと思うけど、僕は待つよ」
そう返されたら好感度さらにアップするのが女心。
で、ルイーズがフィリップへの恋愛感情に気づいて罪悪感に悩んだりして。
アトスが気づく。
アトス「君はまだ若い。ラウルのことを思ってくれるのは嬉しいが、
君自身が幸せになることが、ラウルの望みだ」
とかなんとか言われて、前向きになるとか。
どうしてそういうエピソードが入れられないのか!
不要な場面が1時間くらいあるのに、必要な場面がなさ過ぎる。
つながりでアトス(未涼)
アトスって三銃士のリーダーで元大貴族で、大人で誇り高く優秀で切れ者・・でなかったっけ?
未涼さんのアトスなら上記の形容詞がすべて当てはまるアトスができるのに。
シリアス場面では、そういうアトスなのに。どうして全編シリアスで貫かせてくれないの(涙)
一体どこに、あんなおちゃらけにさせる必要が?(号泣)
彼と弟ラウルとの愛情がこの話のスタートなのに、弟との場面がほとんどない。
ルイーズを紹介される酒場の場面と、あの手紙だけ(まあ、あの場面よかったけど)。
でも私が思うアトスなら、弟が無実の罪で捕まったと聞けば、家で酒飲んでないで
絶対に救い出そうと全力を尽くすはず。・・わかっとらん脚本のバカ。
ついでに、フィリップを救出してルイと入れ替えするところ。簡単すぎる・・。
アトスが銀橋で歌ってる間に救出完了、ちょっと踊ってる間に入れ替え完了って。
このエピソードはこの話のメインではないのか? 一瞬で終わらすな。
どーでもいい場面が異様に長く、必要場面が短すぎる。
<新構成の提案>
冒頭5分、ラウルとルイーズで5分+三銃士に紹介(酒場)で10分、
ラウルが牢に入れられフィリップを発見するところから救出まで15分、
三銃士とフィリップの交流+フィリップの罪悪感と葛藤に15分、
二人のすり替え作戦立案から終了まで(すり替えにモリエール一座の場面含む)25分。
ルイーズとフィリップの心の交流が合計10分。
最初のころに、理想の王と違うルイと傍で苦悩するダルタニアンで15分。
ラストシーン(ルイとフィリップ、ダルタニアンと三銃士)10分。
構成(時間割)はこうするほうが自然ではないでしょうか。ねえ?児玉さん。
ストーリーを進める場面と、息抜き場面(笑うとこ)の比率が逆だもん。
あんまりバカ場面が続くと、笑えないのよ>児玉さん。冒頭のモリエール一座は不要。
客をバカにしすぎ。ルイ14世と16世なら、どっちが後の時代かくらい誰にでも分かるっての。
ついでに、原作ファンとして言うと、「アトスは無銭飲食なんてしない!絶対に」(断言)
礼節を重んじる人なんだから~!!! 原作くらい読んでください。
(未涼さんだって原作よんでるなら、絶対に???と苦悩するだろう)
当然、H2$のパロディも不要です。くすっと笑えるくらいなら許容できるけど、長すぎ。
続けて残りの三銃士を。
ポルトス(緒月)。出番多くていつも居るけど、あまり存在感ない。
ポルトスって、ルイ、フィリップ、アトスやダルタニアンの話がシリアスで
重苦しくなりすぎたときの息抜き的存在ってイメージ。
今回、全~然シリアスじゃないので、息抜き役が必要ないからかも。
最後の場面でダルタニアンと対峙したとき、「おっ!(見せ場)」と思い期待した。
その後のダルタニアンの窮地を救うのか!・・・と思いきや、出番無し。
そのまま帰ったの??? あの状況のダルタニアン置いて??? なんだかな。
彼だけなら無意識に無銭飲食やりそうなイメージでした。
もちろん「無意識」ですよ。見栄っ張りだからみんなにおごってあげて、大判振る舞い。
「お勘定!」「ああ!無かった~(本気)」ってなって、誰か(アトス?)に
代わりに払ってもらいそうだ。そこはポルトスらしくてOK。
アラミス(蓮城)。3人一緒の場面が多くて、特徴ないのかな?と思いきや、
フィリップの悩みに答えを出してあげるという重要な役目があった。いい役だ。
だが、美貌のプレイボーイというアラミスらしさを出す場面がなくて残念。
ダルタニアン(早霧)
なんか「仮面の男(映画)」と「三銃士」とが混在したため、役割が浮いてる。
このストーリーからすると、ダルタニアンにとっては、ルイもフィリップも三銃士も
どうでもいい存在なの? ‘コンスタンス命’って感じ。だから一人浮く。
当初の期待(劇団のあらすじを読んだとき)は、
ルイ14世(ダルタニアンの諫言を聞かない暴君)とそれでも忠義に仕えるダルタニアン。
フィリップ(良い王になる素質あり⇒アトスたちの教育)+三銃士
という2チームを想像していた。それぞれの場面が交互に出てくるくらいの。
「国を思うなら、フィリップを王にするのが良い。同じ顔なのですり替え可能。」
アトスに諭され(アトスは私怨も入ってるけど出さない)、悩むダルタニアン。
結局、ルイは暴君のままなので、フランスのためにフィリップを王にして支える・・
フィリップをルイ14世として仕える(支える)決意をするダルタニアンと三銃士。
フランスのために・・・重い秘密を共有し、祖国のため助け合う仲間たち(幕)
ってな展開を想像してワクワクしてたのです。
いっこも当たってなかった・・。
こんな話になるくらいなら、原作ありだし、正塚先生に担当して欲しかった。
きっと男の熱い友情が炸裂したに違いない。そっちを堪能したかった・・。
最後にアンヌ王妃(梨花)。
ルイとフィリップの入れ替えに気がつくのは良い、母だもの。
でも、あっさりルイのこと忘れてない? ちょっとくらい気にしても・・息子なのよ。
気にしないなら、その前にルイに手を焼いてて、彼を諌めるような場面が欲しい。
「二人のロッテ」のように、別々のところで育った双子が入れ替わりを楽しんでるの~
というようなお気楽な話ではないのに。軽すぎる。
まあ登場人物全体に軽いのよね。
アトスだって、弟の復讐でルイを手に入れたのに、・・酒飲んで忘れるか???
アトスなら絶対にそんなことしない。(ポルトス一人で飲んでるね。)
ダルタニアンは「コンスタンス命」の割りに、何年も本当の敵が誰か気づいてないし、
主君であるはずのルイに対する気持ちは薄いし(出す場面ない)。
ルイーズは上に書いたとおり。軽いの一言。
ラウルは早く死んでよかった、訳分からん行動とらされる前に。と思うくらいだよ。
ラウル(彩凪)は良かった。早くに死んだから、変な行動もなく。
ルイーズとはお似合いの可愛い恋人同士で、兄への愛情もばっちり出せたし、
歌も良かった。だが、最後の手紙では、兄への愛情びっしりでルイーズのことが。
ルイーズにも別途手紙だしたの?ってくらい少ない。似てない兄弟だけど
あの手紙でこの兄弟のことが感じられた。唯一の良い場面。
忘れてた。忘れたかった。看守サンマール(沙央)。
あの牢獄の場面。牢獄であんなことさせられて・・。
あれで笑えるとでも?>児玉さん。やらされてる沙央さんが哀れになるわ。
(まあこれは、アトス未涼さんも、ルイーズ舞羽さんもなんだけど)
何の信条もない異常性格者のような描かれ方>サンマール。ひどい・・
普通の思考であんな場面考え付くか?と思う非常識さ>全部児玉さんのことよ。
まったく、まったく、近来稀に見る許せない脚本&演出でした。
まさか「バラの国の王子」の木村さんの脚本・演出のほうが良かったと
思う日が来るなんて。盛り上がりはなかったけど、不愉快さはなかったもん。
「ROYAL STREIGHT FRUSH」 斉藤吉正
こっちも。上にも書いたけど。
今の雪組って私にとっては大変に耳に優しい組なんですが・・なのに。
早霧さんが歌うのは仕方ない(失礼)2番手だもの。
今回は専用に用意してもらった曲だからか、タニちゃんレベルに聞けた。
これくらいなら許容範囲。まあ、そりゃちょっと多いかな~とは思ったけどね。
許せないのは緒月さんの歌の多さ。斉藤さんは緒月さんが好きなの?
あのキャラはいいけど、私は歌は評価してない(失礼ごめんね)声も良くないと思う。
なのにあんなに歌わせて。「また歌うの?!」と何回思ったことか。
フィナーレでも、緒月さんが未涼さんよりあとから降りてきて、びっくり。
未涼さんはプログラムみたら3番手じゃないの?
フィナーレくらいソロちゃんと聞きたいじゃないさ。なんで二人降り?羽は?
分からん・・・さっぱり。
芝居にショーに、歌える踊れる役者を、もったいない扱い。
「ロミジュリ」「黒い瞳」と未涼さんを大変堪能した私、今回がっくり・・。
邪推レベルだけど、早霧さんの扱いアップはすごく感じた。
もうすぐにトップにするつもりかな?っていうくらい感じた。
Wトップ扱いの2番手と言う扱いに感じたの~
(轟トップの香寿さんとか、真琴トップの紫吹さんとか、大物2番手扱い)
音月さんはまだトップになったばっかりだから、早霧さん異動なの?
でも香寿さんや紫吹さんに比べると、早霧さんにはまだ大物感が感じられず・・
ほんっとごめんね。キラキラして綺麗なんだけど、大物って雰囲気じゃない。
歌は・・・・だし、ダンスも・・・だし。可愛いんだけどさあ。
音月さんも可愛いタイプだし、特長が重なるから異動したほうがいいかも。
(ってどこへ?って話ですが。最近スターに「可愛い」タイプが増えたよね・・
私は「渋い」とか「大人っぽい」のが好きなので、ちょっともやっとします)
劇団の思惑はどうでもいいから、未涼さんにちゃんと歌う場面が欲しかった。
ええ、お気に入りの役者さんですわ。でも歌える人には歌ってほしいのよね。
それに音月&未涼の歌声の相性はすごくいいと思うので。
だから、そう海賊の場面でもいい。あれをもっと長くして(やたら短いよ)、
ちゃんと二人にシリアスに歌って欲しかった。
音月さんすら、ちゃんと歌い上げる場面がない。
音月・未涼がいて、歌い上げる曲がひとつもない。それが満足できない理由かも。
未涼さんの歌で、音月さんと舞羽さんのデュエットダンス(衣装はちゃんとしたの)を
見たかった。すっごくすっごく見たかった。
羽びっしりの赤いインディアンの衣装は、たとえ似合ってても許容外。
(そういえば、「ゾロ」で音月さんはインディアンでしたね。可愛くて似合ってたけど、
だからってショーのデュエットダンスでは見たくないのよ>斉藤さん)
GIの場面で、未涼さんのソロがちょっとあるけど、歌い上げるほどの長さはないし、
何よりあの笠・・・即刻外してほしい。外させてあげて欲しい。
音月さんにも、ゆっくり歌わせてあげて欲しい。そういう場面がひとつくらい欲しい。
ラストには男役さんがカッコいい階段のダンス場面が欲しい。
カッコいい衣装を着せて、かっこつけさせてあげたい。
白と黒のトランプの衣装、あれは素敵。あの雰囲気で最後まで行って欲しかった。
あれでフィナーレにアダルトな総踊りならどんなにか、うっとり出来たでしょう。
ドリーム5(戦隊?)も、一瞬だとは思わなかった。もっと出てくるものかと。
音月・舞羽・早霧・未涼・沙央。
ちっさいけど綺麗で歌える5人組(1人くらいカバーできる:笑)
CDデビューでもTVでも出て欲しいくらい。アクアみたいに、曲も作って。
大人っぽくかっこよく、もっと場面が欲しかった。
不満たらたら。なんて感想文だ。近来稀にみる不満の多さ(笑)
(台風のなか、頑張って行ったのに。昨日東京出張だったから、必死で帰ってきたのに。)
まあ、児玉さんだし(当然か)。私ならこうする!と言うのが満載だからなあ。
ファンの(私の)ニーズがまったく分かってない。二人とも。
花組の「ベルサイユのバラ外伝」もひどかったけど、「EXCITER」が良かったから。
まだ救い(?)があった。でも今回は両方とも・・無く。次の公演に期待だ。
あと2回見に行くけど(泣笑)